JP2572073Y2 - 土木用構築部材 - Google Patents

土木用構築部材

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JP2572073Y2
JP2572073Y2 JP1992070299U JP7029992U JP2572073Y2 JP 2572073 Y2 JP2572073 Y2 JP 2572073Y2 JP 1992070299 U JP1992070299 U JP 1992070299U JP 7029992 U JP7029992 U JP 7029992U JP 2572073 Y2 JP2572073 Y2 JP 2572073Y2
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civil engineering
foamed resin
resin block
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紘 遠藤
正 清水
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三菱化学ビーエーエスエフ株式会社
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、軟弱地盤や仮設構造、
道路等の盛土に代わって使用される土木用構築部材に関
するものであり、さらに詳しくは、地面等の不陸によく
なじみ、透水性に優れ、かつ火災に対する安全性にも優
れた土木用構築部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、軟弱地盤等の盛土に代わって発泡
樹脂ブロックを敷設すること(以下盛土ということがあ
る)が行われているが、例えば道路の場合、発泡樹脂ブ
ロックの敷設面に土砂等を敷き平坦にならした後、発泡
樹脂ブロックを敷設しその上にアスファルトを流して道
路としている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記土
砂による発泡樹脂ブロック敷設面の平坦化は、重い土砂
を用いるため大変な労力を要し、かつ熟練を要し、また
盛土に用いる発泡樹脂ブロックには引火性の発泡剤が使
用されているため、成形後使用に供するまでに長時間放
置しておかなくてはならないという問題がある。
【0004】また、土木用構築部材を下面から水位が上
ってくる場所に用いた場合、発泡樹脂ブロックは水より
密度が低いため大きな浮力をうけて不安定となるので、
折角軽量盛土を用いるのに上から荷重をかけておかなく
てはならないという問題もある。本考案は、上記のよう
な従来の問題を解決し、地面等の不陸によくなじみ、透
水性に優れ、かつ火災に対する安全性にも優れた土木用
構築部材を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案者らは、鋭意検討
の結果、以下の構成を採ることにより、上記目的を達成
することができた。すなわち、本考案の土木用構築部材
は、発泡樹脂ブロックの相対向する2面に、平行する多
数の溝が交差する少なくとも2方向に、それぞれ高さ方
向へ向って刻設された土木用構築部材であって、前記2
面から刻設された溝同士が一致せずにかつ高さ方向に重
なっていることを特徴とするものである。
【0006】以下に図面を用いて本考案をさらに詳細に
説明する。図1に示すように、本考案の土木用構築部材
7は、発泡樹脂ブロックの一方の面1に横方向に平行す
る溝3,3,3…とそれに直交する縦方向に平行する溝
4,4,4…が、該一方の面と相対向する他方の面2に
同様に横方向に平行する溝5,5,5…とそれに直交す
る縦方向に平行する溝6,6,6…が、溝3と溝5同士
及び溝4と溝6同士が一致せず、ジグザグ状に、かつ高
さ方向に重なる部分をもつように設けられているもので
ある。
【0007】土木用構築部材7を構成する発泡樹脂ブロ
ックは、様々な発泡樹脂によって形成することができる
が、その例としては、ポリスチレン、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等の樹脂
を発泡させたものを挙げることができる。この発泡樹脂
ブロックは、通常、密度0.01〜0.05g/cm3
の密度を有するものがよい。この大きさとしては、とく
に限定されるものではないが、土木用であることを考慮
すると例えば縦100〜200cm、横50〜100c
m、高さ50〜100cmが用いられる。
【0008】このような発泡樹脂ブロックの発泡体は耐
水性の面・強度面から独立した気泡を有するものである
ことが好ましい。なお、ここで発泡樹脂ブロックとは、
これを多数配列または積み重ねることにより、あるいは
さらにその上または中間に同形または異形の他の発泡体
を組み合わせることにより、実質的に隙間なく積み上げ
られるものであればいかなる形状であってもよい。発泡
樹脂ブロックの最も簡単な形状としては、立方体、直方
体等である。また、相対する二面が平行に傾斜していて
もよく、また相じゃくり構造になっていてもよい。
【0009】前記発泡樹脂ブロックにニクロム線等を用
いて溝を刻設する。例えば図1の如く、発泡樹脂ブロッ
クの一方の面1に図1の如く横方向に平行に、及びそれ
に直交する縦方向に平行に高さ方向へ向かって、該一方
の面と相対向する他方の面2に横方向に平行に、及びそ
れに直交する縦方向に平行に高さ方向へ向かって、それ
ぞれの面に刻設された溝同士は一致せずに、かつ高さ方
向に重なる部分をもつように設けて本考案の土木用構築
部材7とする。
【0010】なお溝は前述したように縦横の2方向に設
けてもよいが、少くとも2方向に平行して設けられてい
ればよいので、図2に示す様に1方向とその方向に直交
しないような方向の2方向に設けてもよいし、図3に示
す様に3方向に設けてもよい。溝の間隔、幅及び深さは
発泡樹脂ブロックの大きさにも寄るが、前記した通常の
ブロックに設ける場合、間隔50〜200mm、幅0.
5〜3mm、深さはブロック厚みの50〜70%が発泡
樹脂ブロックの強度を保ち、かつ地面に設置した際にそ
の不陸によくなじむ程度の柔軟性を付与するので好まし
い。
【0011】本考案の土木用構築部材7は上記のように
して構成されるので、柔軟性を持ち、地面の不陸によく
なじむため、土木用構築部材の下面の砂層の平坦化の精
度が甘くとも敷設後にがたつくことがなく、また本考案
の土木用構築部材を砂層の上に敷設し、さらにその上に
本考案の構築部材若しくは通常の発泡樹脂ブロックを積
み上げた際にも、上下のブロック間のわずかな段差も吸
収できて精度のよい構造体となる。
【0012】また、発泡樹脂ブロックに溝が多数切り込
まれているので、成形後の余分な発泡剤の逸散が促進さ
れ、火災に対する安全性に優れる。そして、通常発泡樹
脂ブロック成形後、火災に対する安全性を考慮して、成
形後使用に供するまでに7日間程度要するが本考案の構
築部材では2〜3日間に短縮することができる。さら
に、本考案の構築部材を下面から水位が上ってくる場所
に用いた場合も、該溝内に水が入りこめるため大きな浮
力をうけることもなく構造体を安定に維持できる。
【0013】
【実施例】(実施例1) 密度20kg/m3 、縦1m×横2m×高さ0.5mの
発泡ポリスチレンブロックに、図1に示すように、熱ニ
クロム線(太さ0.4mm)を用いて、それぞれ幅2m
m、深さ0.3mの溝を100mm間隔でブロックの両
面に縦横に刻設した。
【0014】出き上った土木用構築部材は、柔軟性に富
み、圧縮強度も実用上問題がない程度あった。さらに、
土木分野における難燃性試験に合格するのに通常1週間
の放置が必要であったが、2日の放置で済んだ。
【0015】
【考案の効果】本考案の土木用構築部材は、地面等の不
陸によくなじみ、透水性に優れ、かつ火災に対する安全
性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の土木用構築部材の斜視図である。
【図2】本考案の土木用構築部材に刻設される溝の他の
形態である。
【図3】本考案の土木用構築部材に刻設される溝の他の
形態である。
【符号の説明】
1 発泡樹脂ブロックの一方の面 2 発泡樹脂ブロックの一方の面に相対向する他方の
面 3,4,5,6 溝 7 土木用構築部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 3/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡樹脂ブロックの相対向する2面に、
    平行する多数の溝が交差する少なくとも2方向に、それ
    ぞれ高さ方向へ向って刻設された土木用構築部材であっ
    て、前記2面から刻設された溝同士が一致せずにかつ高
    さ方向に重なっていることを特徴とする土木用構築部
    材。
JP1992070299U 1992-10-08 1992-10-08 土木用構築部材 Expired - Fee Related JP2572073Y2 (ja)

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