JP2571690B2 - ポリアルケニルエ−テルの製造法 - Google Patents

ポリアルケニルエ−テルの製造法

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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F16/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an alcohol, ether, aldehydo, ketonic, acetal or ketal radical
    • C08F16/12Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an alcohol, ether, aldehydo, ketonic, acetal or ketal radical by an ether radical
    • C08F16/14Monomers containing only one unsaturated aliphatic radical

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ポリアルケニルエーテルの製造法に関する
ものである。
(従来の技術) アルケニルエーテルは、単独重合ではカチオン重合で
のみ高重合体を生成するが、一般に移動、停止反応が起
こりやすいためリビング重合は困難であり、分子量分布
の狭いポリマーやブロック共重合体は、従来得られてい
なかった。
ところが本発明者らは、最近、HIとI2とからなる開始
剤を用いるとアルケニルエーテルがリビング重合するこ
とを見いだし、かくしてアルケニルエーテルが分子量分
布の狭いポリマーやブロック共重合体を生成し得ること
を見いだした。〔高分子学会予稿集,32,187,188,190,1
439,1443(1983), Macromolecules,17,265(1984),以下一連の研究。〕 (発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上記のHIとI2とからなる開始剤を用い
た場合、−15℃以下の低温で重合することにより初めて
リビング重合が進行するため、重合速度も小さく、工業
的見地からは有利とはいえない、という問題点があっ
た。また、HIとI2とからなる開始剤を用いる場合は、高
分子量のポリマーを得るために開始剤濃度を下げすぎる
と、不純物等による副反応が顕著になることから、高分
子量のポリマーを得ることは困難である、という問題点
もあった。
本発明は、上記の従来の方法の問題点を解決して、室
温付近で、しかも大きい速度でアルケニルエーテルのリ
ビング重合を進行させ、分子量分布の狭いポリアケニル
エーテルを工業上有利に得ることのできる新規な製造法
の提供を目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、かかる目的を達成すべく鋭意研究を進
めた結果、本発明に到達した。すなわち、本発明は、一
般式〔I〕 CHR1=CH(OR2) ……〔I〕 (式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2は一価の
有機基を示す。)で表わされるアルケニルエーテルを、
HI(ヨウ化水素)及び一般式〔II〕 MX2 ……〔II〕 (式中、Mは二価の金属イオンを示し、Xはハロゲン原
子を示す。)で表わされるハロゲン化金属化合物の存在
下、重合せしめることを特徴とするポリアルケニルエー
テルの製造法を要旨とするものである。
本発明の方法の重合開始財として、HIとともに使用さ
れる前示一般式〔II〕:MX2で表わされるハロゲン化金属
化合物につき更に具体的に説明すると、Mは二価の金属
イオンを示し、その具体例としては、Mg2+,Zn2+,Ca2+,S
n2+,Pb2+,Cu2+,Sr2+,Cd2+,Hg2+,Co2+,Fe2+,Ni2+等が挙
げられる。これらのなかでも、Zn2+,Sn2+,Fe2+が好まし
く、特にZn2+が最も好ましい。また、Xはハロゲン原子
を示し、好ましくはBr,Cl,Iであり、なかでもIが最も
好ましい。
HI(ヨウ化水素)及び上記のようなハロゲン化金属化
合物MX2の使用量としては、HI/MX2のモル比で500〜0.01
の範囲でよく、好ましいのは100〜0.1の範囲、さらに最
も好ましいのは50〜1の範囲である。かかるMX2はバル
クで使用してもよいが、不活性溶媒に溶解した方が望ま
しい。
また、本発明の方法においては、上記のHIに対する前
示一般式〔I〕で表わされるアルケニルエーテルの使用
量としては、アルケニルエーテル/HIのモル比で、2以
上ならいくらでもよいが、好ましくは3以上、より好ま
しくは3000〜3、最も好ましくは1000〜3である。
本発明の方法の原料モノマーであるアルケニルエーテ
ルは、前示一般式〔I〕で表わされ、該式中、R1は水素
原子又はメチル基を示し、R2は一価の有機基を示し、例
えばアルキル基、アリール基、アラルキル基、アルケニ
ル基、アルコキシアルキル基、アリールオキシアルキル
基等を示し、それらはヘテロ基で置換されていてもよ
い。ここで述べる重合において、これらのモノマーは1
種でも、あるいは、2種以上を共存させてもよい。又、
1種又は2種以上のアルケニルエーテルを重合させた
後、別のアルケニルエーテル(1種又は2種以上)を添
加してさらに重合させ、ブロック共重合体にしてもよ
い。
上記のようなアルケニルエーテルの具体的な例として
は、下記第1表の1〜第1表の4に示す51種等が挙げら
れる。
本発明の方法で重合反応を行う場合、バルクで行って
もよいが通常、溶媒を用いる。溶媒としては、ノルマル
ヘキサン,シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素、ベンゼ
ン,トルエン等の芳香族炭化水素、四塩化炭素,塩化メ
チレン等のハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテル,テ
トラヒドロフラン等のエーテルなどが望ましい。又、溶
媒は1種でも2種以上使用してもよい。
溶媒と原料モノマーとの仕込比は、通常、1:1〜100:1
が好ましい。とくに5:1〜30:1が好ましい。
本発明の方法における重合温度は、+60℃以下から好
適に選ばれるが、+40℃以下で重合することがとくに好
ましい。このことは、0℃〜室温付近でもリビング重合
し得ることを意味するから、その工業的意義は特に大き
い。勿論、従来どうり0℃以下の低温で重合することも
何ら差し支えない。
ここで製造されたポリアルケニルエーテルは、分子量
分布は非常に狭いw/n1.3(w:重量平均分子
量、n:数平均分子量を表す。)という特徴を有する。
ここにw/n比は、GPC(日本分光製“トリロータ
ー(TRIROTAR"クロマトグラフ、カラム:昭和電工製ポ
リスチレンゲルA802、A803、A804(計3本直列);各カ
ラムいずれも内径8mm、長さ500mm)により求めた。
(実施例) 次に、本発明を実施例により更に具体的に説明する。
実施例1 窒素雰囲気下で充分精製した塩化メチレン80ml中にイ
ソブチルビニルエーテルを5ml加えて分解し(0.475モル
/)−40℃に冷却後、そこへ−78℃に冷却したHIの50
ミリモル/のn−ヘキサン溶液10mlを添加し(5ミリ
モル/)、−40℃でよくかくはんした。
そこへジエチルエーテルに溶解したZnI2の2.0ミリモ
ル/の溶液10mlを添加して(0.20ミリモル/)重合
を開始し、2時間重合を継続した。その後少量のアンモ
ニア水を含むメタノールで重合を停止した。停止した混
合物はチオ硫酸ナトリウム水溶液(5〜10vol%)、水
で洗浄し触媒残渣を除去した後、溶媒等を蒸発させて生
成物を回収した。
その結果、転換率87%で、n=6.700、w/n=
1.04のポリマーが得られた。
比較例1 実施例1においてZnI2を全く用いなかった以外は、実
施例1と同様にして重合させた。その結果、転換率は12
%にすぎなかった。
比較例2 実施例1においてHIを全く用いなかった以外は、実施
例1と同様にして重合を行ったところ、2時間以上重合
系を放置してもモノマーは全く重合せず、ZnI2はそれ自
体では重合を開始しないことが分かった。
実施例2 実施例1において塩化メチレンの代わりにトルエンを
用い、重合温度−40℃の代わりに25℃にした以外は、実
施例1と同様にして重合を行い、10分で重合をストップ
した。この場合、転換率は99%で、n=7,500、w/
n=1.07のポリマーが得られ、重合速度が非常に速
く、かつ高温で重合してもw/nの非常に小さい分子
量分布の非常に狭いポリマーが得られることが分った。
比較例3 実施例2においてZnI2の代わりにI2にした以外は、実
施例2と同様にして重合を行った。その結果、転換率は
24%で、n=1,700、w/n=1.34のポリマーが得
られ、重合速度が遅く、かつw/nの大きく分子量分
布の広いポリマーしか得られないことが分かった。
実施例3 実施例1においてHIを5ミリモル/の代わりに1ミ
リモル/にし、かつ重合時間を2時間の代わりに24時
間にした以外は、実施例1と同様にして重合させ生成物
を回収した。
その結果、n=38,400、w/n=1.09とw/n
が小さい高分子量のポリイソブチルビニルエーテルが得
られた。これは380量体に対応し理論生成値に対応す
る。
実施例4 実施例1においてモノマーとしてイソブチルビニルエ
ーテルの代わりに2−アセトキシエチルビニルエーテル
(0.38モル/)を用い、塩化メチレン中、−15℃で、
HI(5.0ミリモル/)、ZnI2(0.20ミリモル/)を
用い、重合時間を4時間にした以外は、実施例1と同様
にして重合させ生成物を回収した。
その結果、転換率98%で、n=10,100(計算値=9,
700)、w/n=1.07のポリマーが得られた。
実施例5 実施例1においてモノマーとしてイソブチルビニルエ
ーテル(0.38モル/)を用い、塩化メチレン溶媒中及
びトルエン溶媒中、重合温度を0℃にし、重合時間を10
分及び60分にした以外は、実施例1と同様にして重合さ
せ生成物を回収した。
それらの結果をまとめて下記第2表に示す。
実施例6 実施例1においてZnI2の代わりにZnBr2を用いた以外
は、実施例1と同様にして重合させ生成物を回収した。
その結果、転換率100%で、n=7,500、w/n=
1.08のポリマーが得られた。
実施例7 実施例1においてZnI2の代わりにSnCl2を用いた以外
は、実施例1と同様にして重合させ生成物を回収した。
その結果、転換率72%で、n=5,300、w/n=
1.15のポリマーが得られた。
実施例8 実施例2において重合温度を25℃の代わりに40℃に
し、重合時間を10分の代わりに1分にした以外は、実施
例2と同様にして重合させ生成物を回収した。
その結果、転換率61%で、n=4,700(計算値4,64
0)、w/n=1.10とw/nの小さい分子量分布の
狭いポリマーが得られた。
実施例9 実施例4と同様にして2−アセトキシエチルビニルエ
ーテル(0.38モル/)を重合させ、すべてのモノマー
が反応したところ(4時間重合後)でイソブチルビニル
エーテル(バルク,5ml)を添加した。モノマーは2時間
で完全に重合し、生成したポリマーを回収した。
その結果、n=17,000、w/n=1.10の2−アセ
トキシエチルビニルエーテル−イソブチルビニルエーテ
ルABブロック共重合体が得られた。
(発明の効果) 以上の結果から明らかなように、本発明の製造方法
は、分子量分布の狭いポリアルケニルエーテル類を、し
かもそれらの高分子量体を、+60℃以下という従来にな
く工業的有利な高温でかつ高収率で製造できる、という
工業的価値ある顕著な効果を奏するものである。特に0
℃〜室温付近でも分子量分布の狭いポリアルケニルエー
テル類を製造できる点及び重合速度の大きな点は、工業
上画期的な意義のあることである。加えて、ここで製造
されたポリマー末端はリビングのため、他のポリマーと
のブロック共重合体を得たり、末端に官能基を導入し
て、マクロマーや末端官能性ポリマーとして利用するこ
とも可能である。又、モノマーの種類によっては、ポリ
マーの側鎖を化学反応により親水化したり、親水・疏水
ブロック共重合体を製造したりすることも可能であり、
これらのポリマーは分子量が規制され、分子量分布の狭
い水溶性ポリマーあるいは新規な界面活性剤となること
が期待される。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I〕 CHR1=CH(OR2) ……〔I〕 (式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2は一価の
    有機酸を示す。)で表わされるアルケニルエーテルを、
    HI(ヨウ化水素)及び一般式〔II〕 MX2 ……〔II〕 (式中、Mは二価の金属イオンを示し、Xはハロゲン原
    子を示す。)で表わされるハロゲン化金属化合物の存在
    下、重合せしめることを特徴とするポリアルケニルエー
    テルの製造法。
  2. 【請求項2】前示一般式〔II〕中、Mが二価の亜鉛イオ
    ンであることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    ポリアルケニルエーテルの製造法。
  3. 【請求項3】ポリアルケニルエーテルのw/nが1.3
    以下であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のポリアルケニルエーテルの製造法。
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