JP2571387B2 - 滑り止めタイヤ - Google Patents

滑り止めタイヤ

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JP2571387B2
JP2571387B2 JP62182031A JP18203187A JP2571387B2 JP 2571387 B2 JP2571387 B2 JP 2571387B2 JP 62182031 A JP62182031 A JP 62182031A JP 18203187 A JP18203187 A JP 18203187A JP 2571387 B2 JP2571387 B2 JP 2571387B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は滑り止めタイヤに関するものである。
(従来の技術) 従来のタイヤは基本的には踏面凸部と路面の摩擦によ
り走行に必要な力を得るので、凍結路などでは摩擦抵抗
が小さいためスリップを生じやすく、そこで凹凸の溝を
深くするとかトレッドのブロックに多数の切込を作って
抵抗を増したり、ゴムを改質したりすることにより、積
雪路や凍結路、泥濘路での走行性向上を図っている。発
明者は、前記のような場合、路面への吸着性を増すこと
で走行性能を向上することに着目し、開発を行ない、ま
た既に出願もしてきたが、その結果雪やシャーベット状
の氷粒、泥等を踏み固めタイヤ路面と深く噛合わせる点
も重要であることに気付いた。
(技術的課題) 即ち本発明の目的は、前記の知見を具体化し、タイヤ
踏面の凹凸に特定の角度をもたせることで路面上で雪、
シャーベット状の氷粒、泥等の踏み固める効率を高め、
滑り易い路面に積極的に引掛りを形成して摩擦抵抗を作
りながら走行ができるようにすることにより、走行性を
高め、スリップを防止できる滑り止めタイヤを提供する
ことにある。
(技術的手段) 前記目的を達成するため本発明は、タイヤ本体に多数
の凸部と凹部とからなる踏面を設けた滑り止めタイヤに
於て、 前記多数の凸部3、4は路面に接する頂部を有し、路面
の雪、シャーベット状の氷粒、泥等の可塑物を走行方向
の前後及び左右から囲繞して踏み固めるため隣接の凸部
間に前記可塑物が入り込む凹部8を形成するように配置
され、 凸部3、4のタイヤ本体の回転方向前後に相当する部位
に前後方向へ凹んだ壁面11、12を対向状に形成し、 前記可塑物の圧縮塊の前壁に対応する凸部の壁面におけ
る、凸部3、4の前面と接地面とが作る前面立上り角
α、及び凸部(3、4)の凹んだ壁面11と接地面とが作
る前面立上がり角βが夫々40〜70゜、 また凹部8に設けたタイヤ幅方向に対する開き角γが11
0〜170゜であるように構成したものである。
本発明の特徴は、路面上でスリップの原因となる雪、
シャーベット状の氷粒、泥等を可塑物とみなし、タイヤ
の踏面2にその可塑物を成形するための型面を設けた所
定の形状の凹凸を路面上へ積極的に形成しながら、前
進、旋回及び停止が行なえるようにした点にある。
故に、本発明に於る凸部3、4及び凹部8は、単なる
凹凸ではなく、タイヤの回転による走行上、引掛りとな
るものである必要があるから、タイヤの路面2によって
成形された前記可塑物は圧縮され、タイヤとの間で摩擦
抵抗を生み出すため塊りがタイヤについてしまってはな
らず、路面に残されることが望ましい。
(実施例) 図示実施例により説明すると、1はタイヤゴムより成
るタイヤ本体、2はその路面、3、4は踏面に形成され
た2種の凸部である。
第1の凸部3は路面に接する頂部にタイヤ幅方向の溝
穴5を有し、そこに吸水性の接着部材6を固着して凍結
面に対する接着性を付与したものであり、接着部材6は
チップ状で後述する如く繊維や発泡体から成り、かつ吸
水性を有する。第2の凸部4は頂部にタイヤ幅方向の切
込7を設け水の逃げ対策としたものである。これらは第
3図に例示の如く、タイヤ踏面の内側に第1の凸部3
を、両外側に第2の凸部4を、夫々半ピッチずらせなが
ら全周に亘って列設し、トレッドパターンを構成してい
る。
凹部8は各凸部3、3、4、4の間に形成される。こ
の凹部8はタイヤ回転方向の形状が重要であり、具体的
には第6図、第7図(a)、(b)、(c)、(d)、
(e)に示されているように、前後方向の壁面11、12を
規定する所要の角度α、β、γをもって形成されてい
る。αは凸部3、4の前面が接地面となす立上り角、β
は凸部3、4のへんだ壁面が接地面となす立上り角、γ
はそのへこんだ壁面の左右の面がタイヤ幅方向線となす
開き角を示す。なお8′も側方の凹部を示すが、図示の
凸部3、4は両端に前後方向の張出し部13、14を有する
ので、この側方凹部8′はやゝ小形の断面形で表わされ
る。
前記の角度α、β、γの値は重要であり、発明者によ
る詳細な実験の結果、第1の立上り角αは接地面からの
角度で40〜70゜より好ましくは43〜65゜が良く、中でも
47〜58゜が最適であることが判明した。また第2の立上
り角βも上記と同様に考えることができる。従来のタイ
ヤ踏面で前記壁面に対応するような面の傾斜角度は少な
くとも70゜を越えており、80〜85゜が最も多数を占めて
いた。しかし、このような急傾斜であると、雪、シャー
ベット状の氷粒、泥等の可塑物は踏み固められはする
が、凹部に嵌り込んで路上に残る率が著しく低くなり、
その結果必要な摩擦抵抗が得られず、本発明の目的に適
合しない。他方、40゜より浅い傾斜角とすると、可塑物
は一応成形され路面に残る率も大きく、踏み固められる
が、摩擦抵抗が少なく、引掛り力が不足するのでこれま
た必要な駆動力が得られないのである。また、開き角γ
は110〜170゜の範囲が良く、110゜より小さいか170゜よ
り大きいと可塑物をへこみの中央へ押しつける力が少な
くなる。
9は前記凹部8、8′の奥部に設けられた水分を逃す
溝で、すべての突部3、4…間に設けられ、かつタイヤ
回転方向の縦溝15に通じ、可塑物が踏み固められてでき
た水分を外部へ逃がす。
吸水性の前記接着部材6は、植物繊維、合成繊維、鉱
物質その他の無機質繊維等から選択された繊維を収束固
化して立方状、丸棒状等所定の形状に成形したもの6A
が、或いは連続気泡を有する天然若しくは合成ゴム系の
発泡体や合成樹脂発泡体若しくは天然その他の同様の発
泡体から成るもの6Bなどが使用でき、繊維間又は繊維自
体の組織或いは発泡体に毛細管現象により吸水作用を生
じる構造を有し、その微小な水分に対する瞬時凍結作用
も凍結路面との抵抗増大に利用し、滑り止めとするため
に用いている。該部材6(6A、6B)は各第1の凸部3の
溝穴5に固着して取付けられる。16は溝穴5に設けた小
溝、17は溝穴5の排水部、18は外側の第2の凸部4の外
面に形成された傾斜面、19はその中央部に設けた外溝、
20は前後壁面11及び12に設けた摩擦抵抗増大のための切
溝を示す。
(発明の作用) 上述した構成を有するタイヤを装着した車輌が、第15
図に示されているような登り板を走行するとタイヤは、
路上に存在する雪やシャーベット状の氷粒、泥等を踏面
により可塑物として第1、第2の凸部3、3、4、4間
の凹部8の形状に型成形することになり、このようにし
て圧縮塊Pを多数成形しながら回転してゆくことで、適
切な傾斜の突部壁面11、12が路上に成形された脱水状態
の圧縮塊Pとして残り、凸部3、4と凹部8がこれらと
噛みあい、走行上の引掛りを提供し、ここに摩擦抵抗が
生み出されて駆動力を路面に効果的に伝えることができ
ることとなる。
この作用は雪や氷がシャーベット状になっている場合
に特に顕著であり、ぬかるみでも同様である。なお圧縮
塊Pはその下の圧雪と一体である。また、実施例の第1
の凸部3は接着部材6を頂部に有するから、低温の路面
に接着してさらに摩擦抵抗を増し、タイヤのスリップを
防止することとなる。
(発明の効果) 従って本発明によれば、タイヤが車両走行中回転する
ことによって、雪、シャーベット状の氷粒、泥等の可塑
物をその踏面の凹凸により踏み固めると共に、圧縮塊を
路面の圧雪等と一体に残して走行することができるの
で、走行時に踏面凹部と接地面との間で適切な引掛りが
生じ、摩擦抵抗を生み出す結果、車両による駆動力を路
面に伝えて走行性能を高め、また操舵を適切に反映し、
かつまた制動時にも停止がより容易になる効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る滑り止めタイヤの実施例を示すもの
で第1図は斜視図、第2図は凸部の拡大斜視図、第3図
は第1図の凸部の拡大図、第4図はその正面図、第5図
(a)、(b)は第3図A−A線、B−B線の断面図、
第6図は第2の凸部の拡大図、第7図はその正面図、第
8図(a)、(b)、(c)は第6図A−A線乃至C−
C線の各断面図、第9図は第1の凸部の他例の拡大図、
第10図はその正面図、第11図(a)、(b)は第9図A
−A線、B−B線の断面図、第12図は第2の凸部の他例
の拡大図、第13図はその正面図、第14図(a)、
(b)、(c)は第12図A−A線、B−B線の断面図、
第15図は本発明の作用を示す側面説明図である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤ本体に多数の凸部と凹部とからなる
    踏面を設けた滑り止めタイヤに於て、 前記多数の凸部(3、4)は路面に接する頂部を有し、
    路面の雪、シャーベット状の氷粒、泥等の可塑物を走行
    方向の前後及び左右から囲繞して踏み固めるため隣接の
    凸部間に前記可塑物が入り込む凹部(8)を形成するよ
    うに配置され、 凸部(3、4)のタイヤ本体の回転方向前後に相当する
    部位に前後方向へ凹んだ壁面(11、12)を対向状に形成
    し、 前記可塑物の圧縮塊の前壁に対応する凸部の壁面におけ
    る、凸部(3、4)の前面と接地面とが作る前面立上り
    角α、及び凸部(3、4)の凹んだ壁面(11)と接地面
    とが作る前面立上がり角βが夫々40〜70゜、 また凹部(8)に設けたタイヤ幅方向に対する開き角γ
    が110〜170゜であることを特徴とする滑り止めタイヤ。
  2. 【請求項2】凹部(8)は、隣接した凸部(3、4)の
    基部に設けた、可塑物中の水分を逃がす溝(9)で互い
    に連結している特許請求の範囲第1項記載の滑り止めタ
    イヤ。
  3. 【請求項3】凸部(3)は、路面と接する頂部に溝穴
    (5)を有し、そこに吸水性の接着部材(6)が固着さ
    れている特許請求の範囲第1項記載の滑り止めタイヤ。
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