JP2571217Y2 - 油圧ポンプのシリンダブロックポート - Google Patents
油圧ポンプのシリンダブロックポートInfo
- Publication number
- JP2571217Y2 JP2571217Y2 JP1991056799U JP5679991U JP2571217Y2 JP 2571217 Y2 JP2571217 Y2 JP 2571217Y2 JP 1991056799 U JP1991056799 U JP 1991056799U JP 5679991 U JP5679991 U JP 5679991U JP 2571217 Y2 JP2571217 Y2 JP 2571217Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- port
- cylinder block
- cylinder
- hydraulic pump
- valve plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Reciprocating Pumps (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、斜板式や斜軸式などの
油圧ポンプにおけるシリンダブロックのポート形状に関
する。
油圧ポンプにおけるシリンダブロックのポート形状に関
する。
【0002】
【従来の技術】斜板式の油圧ポンプとしては図1に示す
ものが知られている。すなわちハウジング1内にシリン
ダブロック2を軸3とともに回転自在に設け、このシリ
ンダブロック2のシリンダ孔4内にピストン5を嵌挿し
てシリンダ室6を構成し、そのシリンダ室6をポート7
で弁板8の高圧ポート9、低圧ポート10に交互に連通
し、前記ピストン5に設けたピストンシュー11を斜板
12に沿って摺動自在とし、軸3とともにシリンダブロ
ック2を回転してピストン5を往複動して低圧ポート1
0よりシリンダ室6に油を吸い込み、シリンダ室6内に
吸い込んだ油を加圧して高圧ポート9より吐出する。
ものが知られている。すなわちハウジング1内にシリン
ダブロック2を軸3とともに回転自在に設け、このシリ
ンダブロック2のシリンダ孔4内にピストン5を嵌挿し
てシリンダ室6を構成し、そのシリンダ室6をポート7
で弁板8の高圧ポート9、低圧ポート10に交互に連通
し、前記ピストン5に設けたピストンシュー11を斜板
12に沿って摺動自在とし、軸3とともにシリンダブロ
ック2を回転してピストン5を往複動して低圧ポート1
0よりシリンダ室6に油を吸い込み、シリンダ室6内に
吸い込んだ油を加圧して高圧ポート9より吐出する。
【0003】かかる油圧ポンプのシリンダブロック2の
ポート7は図2に示すように、その中心7aがシリンダ
孔4の軸心4aに対して傾斜したマユ型形状となってい
る。一方ピストン5を伸長してシリンダ室6内に弁板8
の低圧ポート10より油を吸い込む際の流速は図3に示
すようにシリンダブロック2の回転による遠心力で発生
する流速V1と軸方向の流速V2の合成流速V3とな
り、この合成流速V3が速いほどポート7内での油の流
入抵抗が大きくなってシリンダ室6内に油を吸い込み難
くなっている。つまり吸込性が悪くなる。このために、
ポート7の断面積を大きくして吸込性を向上すると、ポ
ンプの構造上ポート7の弁板8側の平均径が大きくなっ
てしまうため遠心力により発生する流速V1が大きくな
って合成流速V3が大きくなるからポート7内での油の
流入抵抗が大きくなってポート7を大きくしたにもかか
わらず吸込性が悪くなってしまう。また、図4に示すよ
うに弁板8の高圧ポート9にヒゲ溝13とキリ穴14を
形成して、シリンダブロック2のポート7が低圧ポート
10から高圧ポート9に切りかわる時にヒゲ溝13、キ
リ穴14より油が噴流となってポート7内に流れ込むよ
うにした時に、ポート7の内周壁にその噴流が衝突して
エロージョンが発生し易くなる。
ポート7は図2に示すように、その中心7aがシリンダ
孔4の軸心4aに対して傾斜したマユ型形状となってい
る。一方ピストン5を伸長してシリンダ室6内に弁板8
の低圧ポート10より油を吸い込む際の流速は図3に示
すようにシリンダブロック2の回転による遠心力で発生
する流速V1と軸方向の流速V2の合成流速V3とな
り、この合成流速V3が速いほどポート7内での油の流
入抵抗が大きくなってシリンダ室6内に油を吸い込み難
くなっている。つまり吸込性が悪くなる。このために、
ポート7の断面積を大きくして吸込性を向上すると、ポ
ンプの構造上ポート7の弁板8側の平均径が大きくなっ
てしまうため遠心力により発生する流速V1が大きくな
って合成流速V3が大きくなるからポート7内での油の
流入抵抗が大きくなってポート7を大きくしたにもかか
わらず吸込性が悪くなってしまう。また、図4に示すよ
うに弁板8の高圧ポート9にヒゲ溝13とキリ穴14を
形成して、シリンダブロック2のポート7が低圧ポート
10から高圧ポート9に切りかわる時にヒゲ溝13、キ
リ穴14より油が噴流となってポート7内に流れ込むよ
うにした時に、ポート7の内周壁にその噴流が衝突して
エロージョンが発生し易くなる。
【0004】そこで、本考案は前述の課題を解決できる
ようにした油圧ポンプのシリンダブロックポートを提供
することを目的とする。
ようにした油圧ポンプのシリンダブロックポートを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】弁板8側から、シリンダ
室6側に、いくにしたがって断面積の徐々に増加する油
圧ポンプのシリンダブロックポート。シリンダブロック
2のシリンダ孔4内にピストン5を嵌挿してシリンダ室
6を構成し、シリンダブロック2を回転してピストン5
を伸縮してシリンダ室6をシリンダブロック2のポート
7より弁板8の高圧ポート9、低圧ポート10に連通す
るようにした油圧ポンプにおいて、前記シリンダブロッ
ク2のポート7を、弁板8に開口する部分からシリンダ
室6に開口する部分にいくにしたがって断面積が徐々に
増加する漏斗状の形状としたことを特徴とする油圧ポン
プのシリンダブロックポート。
室6側に、いくにしたがって断面積の徐々に増加する油
圧ポンプのシリンダブロックポート。シリンダブロック
2のシリンダ孔4内にピストン5を嵌挿してシリンダ室
6を構成し、シリンダブロック2を回転してピストン5
を伸縮してシリンダ室6をシリンダブロック2のポート
7より弁板8の高圧ポート9、低圧ポート10に連通す
るようにした油圧ポンプにおいて、前記シリンダブロッ
ク2のポート7を、弁板8に開口する部分からシリンダ
室6に開口する部分にいくにしたがって断面積が徐々に
増加する漏斗状の形状としたことを特徴とする油圧ポン
プのシリンダブロックポート。
【0006】
【作 用】弁板8側からポート7に流入した油の軸方
向流速がシリンダ室6に近づくにしたがって減少し、合
流流速が減じて流入抵抗が低減するから、吸込性を向上
できる。ポート7が漏斗状の形状であるから、弁板8か
らの噴流がポート7の内周壁に衝突するまでの距離が長
くなってエロージョンが発生し難くなる。
向流速がシリンダ室6に近づくにしたがって減少し、合
流流速が減じて流入抵抗が低減するから、吸込性を向上
できる。ポート7が漏斗状の形状であるから、弁板8か
らの噴流がポート7の内周壁に衝突するまでの距離が長
くなってエロージョンが発生し難くなる。
【0007】
【実 施 例】図5に示すように、ポート7の弁板8側
から、シリンダ室6側に向って漏斗状の広がりを持った
形状をしたポート7とする。これにより、ポート7より
シリンダ室6内に吸い込む時の流速は図6に示すよう
に、軸方向流速V2がシリンダ室6に近づくにしたがっ
て減少し、合成流速V3が下ることにより流入抵抗が低
減し吸込性が向上するし、図5のように噴流Aがポート
7の内周壁に衝突するまでの距離が長くなってエロージ
ョンが発生し難くなる。
から、シリンダ室6側に向って漏斗状の広がりを持った
形状をしたポート7とする。これにより、ポート7より
シリンダ室6内に吸い込む時の流速は図6に示すよう
に、軸方向流速V2がシリンダ室6に近づくにしたがっ
て減少し、合成流速V3が下ることにより流入抵抗が低
減し吸込性が向上するし、図5のように噴流Aがポート
7の内周壁に衝突するまでの距離が長くなってエロージ
ョンが発生し難くなる。
【0008】
【考案の効果】弁板8側からポート7に流入した油の軸
方向流速がシリンダ室6に近づくにしたがって減少し、
合流流速が減じて流入抵抗が低減するから、吸込性を向
上できる。ポート7が漏斗状の形状であるから、弁板8
からの噴流がポート7の内周壁に衝突するまでの距離が
長くなってエロージョンが発生し難くなる。
方向流速がシリンダ室6に近づくにしたがって減少し、
合流流速が減じて流入抵抗が低減するから、吸込性を向
上できる。ポート7が漏斗状の形状であるから、弁板8
からの噴流がポート7の内周壁に衝突するまでの距離が
長くなってエロージョンが発生し難くなる。
【図1】油圧ポンプの断面図である。
【図2】シリンダブロックポートの拡大断面図である。
【図3】ポート内流速を示す線図である。
【図4】弁板からの噴流流入部分の断面図である。
【図5】本考案の実施例を示すシリンダブロックポート
部分の断面図である。
部分の断面図である。
【図6】ポート内流速を示す線図である。
1 ハウシング、2 シリンダブロック、3 軸、4
シリンダ孔、5 ピストン、6 シリンダ室、7 ポー
ト、8 弁板、9 高圧ポート、10 低圧ポート。
シリンダ孔、5 ピストン、6 シリンダ室、7 ポー
ト、8 弁板、9 高圧ポート、10 低圧ポート。
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダブロック2のシリンダ孔4内に
ピストン5を嵌挿してシリンダ室6を構成し、シリンダ
ブロック2を回転してピストン5を伸縮してシリンダ室
6をシリンダブロック2のポート7より弁板8の高圧ポ
ート9、低圧ポート10に連通するようにした油圧ポン
プにおいて、 前記シリンダブロック2のポート7を、弁板8に開口す
る部分からシリンダ室6に開口する部分にいくにしたが
って断面積が徐々に増加する漏斗状の形状としたことを
特徴とする油圧ポンプのシリンダブロックポート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991056799U JP2571217Y2 (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 油圧ポンプのシリンダブロックポート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991056799U JP2571217Y2 (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 油圧ポンプのシリンダブロックポート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0618670U JPH0618670U (ja) | 1994-03-11 |
JP2571217Y2 true JP2571217Y2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=13037452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991056799U Expired - Lifetime JP2571217Y2 (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 油圧ポンプのシリンダブロックポート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2571217Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8668469B2 (en) * | 2011-04-28 | 2014-03-11 | Caterpillar Inc. | Hydraulic piston pump with reduced restriction barrel passage |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57163175A (en) * | 1981-03-31 | 1982-10-07 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Axial piston pump motor |
JP2874258B2 (ja) * | 1990-03-12 | 1999-03-24 | ダイキン工業株式会社 | 多連ピストンポンプ |
-
1991
- 1991-06-26 JP JP1991056799U patent/JP2571217Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0618670U (ja) | 1994-03-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050315 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050531 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20050727 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060627 |