JP2593858B2 - 内接歯車式回転ポンプ - Google Patents

内接歯車式回転ポンプ

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JP2593858B2 JP27808486A JP27808486A JP2593858B2 JP 2593858 B2 JP2593858 B2 JP 2593858B2 JP 27808486 A JP27808486 A JP 27808486A JP 27808486 A JP27808486 A JP 27808486A JP 2593858 B2 JP2593858 B2 JP 2593858B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2/00Rotary-piston machines or pumps
    • F04C2/08Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • F04C2/10Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
    • F04C2/102Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member the two members rotating simultaneously around their respective axes

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、内接歯車式回転ポンプ、詳しくは、高速
回転につきものゝキヤビテーションによる歯車ロータや
ケースの侵食を防止してその耐久性を高めたポンプに関
する。
〔従来の技術とその問題点〕
一般的な内接歯車式回転ポンプは、3000rpm以上の高
速で回転させると、ポンピングチャンバへの油液の流入
速度が早まってキャビテーションを起こすことが知られ
ている。
そのキャビテーションで油中に生じた気泡は吸入を完
了して閉切部に達したポンピングチャンバ内において
は、油液が遠心力で半径方向外方に押しやられることか
ら、インナーロータ(外歯歯車)側に集中し、インナー
ロータの歯面に近いところで衝撃的に潰れる。このた
め、インナーロータの歯面やその近傍のケースは、気泡
の破裂で生じる衝撃的な圧力を回転中に断続的に受ける
ことになり、これが原因で、従来のこの種ポンプは、衝
撃圧を受ける部分に侵食現象を生じ、高速回転域での使
用では、比較的早い時期にポンプ機能を失すると云う問
題があった。
この発明は、ポンプ寿命を長めるため、油中の気泡に
よる侵食現象を抑制することのできる構造を提供するこ
とを目的としている。
ここで、特開昭61−138893号公報には、インナーロー
タに浅いロータ溝を設け、その溝を介して圧縮行程に移
った閉切部のポンピングチャンバ(密封空間)を吐出ポ
ートに連通させることによりポンピングチャンバ内の圧
力変動を抑えて騒音やロータの歯の摩耗を防止するポン
プが示されている。
また、特開昭61−61993号公報には、吐出ポートの始
端部を閉切部側に延在させることにより吐出抵抗を下げ
てキャビテーションを防止するポンプが示されており、
さらに、実願昭59−107706号のマイクロフィルムには、
ポンピングチャンバと吐出ポートを連通させる点におい
て後述の本発明と一件類似したポンプが示されている。
しかしながら、これ等のポンプは、油中の気泡に起因
した侵食現象の抑制には効果を奏さない。その理由は後
に述べる。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、上記の問題点を無くすため、第1図及び
第2図に示すように、ケース1の本体1aとカバー1b間に
歯車収納室1cを設け、その中にアウターロータ(内歯歯
車)2と、ドライブシャフト3を有するインナーロータ
4を組込んで構成される回転ポンプにおいて、例えば、
第3図に示すような油路5を設ける。そして、この油路
5の一端5aを吸入ポート6と吐出ポート7間に存在する
閉切部8の好ましくは周方向中間点付近において閉切ら
れた最大容積のポンピングチャンバ9に、インナーロー
タ4の歯面近くで開放させる。また、油路5の他端5bは
吐出ポート7に開放させ、さらに、その他端5bと一端5a
とを中間路5cで連絡して油路5によりポンピングチャン
バ9と吐出ポートを連通させる。
なお、油路5を、第2図及び第3図に示すように、イ
ンナーロータ4の端面に沿うケース本体1aの端壁とカバ
ー1bに各々油溝1dを設けて作り出す場合には、油溝の一
端をインナーロータ4の歯底円よりもロータ径方向の外
側に突出させ、さらに、中間路5c(油溝の一端と他端と
の間を連絡する部分)をインナーロータ4の歯底円より
もインナーロータ中心側に入り込ませる必要があるが、
油路5は、両端が前述の位置に開放しておれば、ケース
の本体又はカバーに穿孔された孔であってもよく、この
場合の中間路の配置個所は任意に定めてよい。
また、第4図に示すように、他端5bから中間路5c迄は
ケース側の溝で作り、一方、一端5a側は、インナーロー
タ4の端面に歯面側から中間路5cに至る放射状の溝を歯
面の谷の全ての個所に設けてその溝で作り、その両者を
組合せたものを油路5としてポンピングチャンバ9と吐
出ポート7を連通させてもよい。
さらに、油路5を途中で分岐して最大容積ポンピング
チャンバへの開放口を複数にしてもよい。
このほか、吸入、吐出の両ポートをケースの本体側に
のみ設けるポンプにおいては、ケース側の油路は加工が
複雑になるので省略してよい。
〔作 用〕
内接歯車ポンプに上述の油路5が存在すると、吐出ポ
ート内にある高圧の油液がその油路を通って一端側に流
れ、閉切部にあるポンピングチャンバ9内に吹き出す。
この吹き出し点は、インナーロータ4の歯面近くにある
ため、遠心力の影響でインナーロータ側に集中しようと
している気泡は、噴射圧でインナーロータから押し離さ
れてポンピングチャンバ内に封入された油液中に拡散
し、油中で潰れる。従って、インナーロータの歯面やケ
ース内面に作用する気泡破裂の衝撃力は油液によって緩
和され、衝撃力による侵食現象が抑制されるようにな
る。
なお、第4図の油路の場合、ポンピングチャンバ9へ
の高圧油の吹き出しは間歇的になる。
このように、本発明では、吐出ポートの油を閉切部の
ピンピングチャンバ内に逆流させてインナーロータの歯
底付近に集中した気泡を吹き散らし、油中で潰ぶす。従
って、油路5の一端は吐出ポートからの油の逆流が起こ
り、かつ気泡が集中する位置になければならない。
先に挙げた従来技術はいずれもこの要件を欠いてい
る。即ち、特開昭61−138893号公報のポンプは、本発明
品とは逆にポンピングチャンバ内の油が吐出ポートに向
かって流れ、気泡吹き散らしのための逆流が起こらな
い。特開昭61−61993号公報のポンプも吐出抵抗を低減
することが目的であるので吐出ポート始端の延在部がポ
ンピングチャンバと連通したときにはポンピングチャン
バ内圧力が吐出ポート内圧力を上回っており、前述の逆
流が起こらない。さらに、実願昭59−107706号のポンプ
は、圧縮抵抗低減用の油路を介して逆流が仮に生じたと
しても、逆流した液体が噴き出す孔の位置が気泡の集中
し易い位置から外れているため、気泡の吹き散らしが起
こらず、従って、いずれのポンプも本発明の作用、効果
が得られない。
〔効 果〕
以上述べたように、この発明によれば、キヤビテーシ
ョンで油中に生じて遠心力の影響で閉切部にあるポンピ
ングチャンバ内でインナーロータ側に集中し、その集中
部で潰れていた気泡を、新たに付加した油路を通って吐
出ポートから導入される高圧の油液によってチャンバ中
央の油中に拡散させ、油中で潰すようにしたので、ロー
タ又はケースのキヤビテーションに起因した侵食破壊が
防止され、高速回転域でのポンプ寿命が延長されると云
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施例を示す軸直角断面図、第2
図はその要部を第1図のII−II線に沿って切断して示す
断面図、第3図は油路の配置個所の一例を示す端面図、
第4図は油路の変形例を示す端面図である。 1……ケース、1a……本体、1b……カバー、1c……歯車
収納室、2……アウターロータ、3……ドライブシャフ
ト、4……インナーロータ、5……油路、6……吸入ポ
ート、7……吐出ポート、8……閉切部、9……ポンピ
ングチャンバ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内接歯車を用いた回転ポンプにおいて、一
    端がインナーロータの歯面に沿った位置で閉切部にある
    最大容積のポンピングチャンバに、他端は吐出ポートに
    各々開放して上記最大容積のポンピングチャンバと吐出
    ポートとを連通させる油路を設け、その油路の一端が、
    吐出ポート内圧力よりもポンピングチャンバ内圧力が低
    く保たれる位置でインナーロータの歯底付近に開口して
    いることを特徴とする内接歯車式回転ポンプ。
  2. 【請求項2】上記油路が、インナーロータの端面に沿う
    ケース本体の端壁又はケースのカバーもしくはその両者
    に、一端がインナーロータの歯底円よりもロータ径方向
    の外側に突出し、一端と他端との間を結ぶ部分はインナ
    ーロータの歯底円よりもインナーロータの中心側にある
    油溝を設けて形成されていることを特徴とする特許請求
    の範囲第(1)項記載の内接歯車式回転ポンプ。
JP27808486A 1986-11-20 1986-11-20 内接歯車式回転ポンプ Expired - Lifetime JP2593858B2 (ja)

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JPS63131878A JPS63131878A (ja) 1988-06-03
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GB2219631B (en) * 1988-06-09 1992-08-05 Concentric Pumps Ltd Improvements relating to gerotor pumps
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JP2582167B2 (ja) * 1989-10-20 1997-02-19 本田技研工業株式会社 トロコイド型オイルポンプ
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