JP2571055Y2 - バラスト運搬等のトラツクの軌道走行装置 - Google Patents

バラスト運搬等のトラツクの軌道走行装置

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JP2571055Y2
JP2571055Y2 JP1991110982U JP11098291U JP2571055Y2 JP 2571055 Y2 JP2571055 Y2 JP 2571055Y2 JP 1991110982 U JP1991110982 U JP 1991110982U JP 11098291 U JP11098291 U JP 11098291U JP 2571055 Y2 JP2571055 Y2 JP 2571055Y2
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智行 尾島
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はバラスト運搬等のトラツ
クの軌道走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本考案者が、初めてバラスト運搬等の大
重量のトラツクを軌道レール上を走行させる装置を考案
したのであるが、その例として、実公平2−16933
号公報、実公平1−18403号公報、実公昭63−4
6244号公報、実公昭62−30482号公報、実開
昭60−67205号公報、実開昭59−104802
号公報等を挙げる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記公報に開示された
バラスト運搬等のトラツクの軌道走行装置は、軌道走行
用車輪を軸架した台車上にトラツク前輪を載架し係止す
ると云うものであつて、このためにトラツク前部をクレ
ーン等で持ち上げることが必要であり、そのための機械
等を準備せねばならず、手間の点も含めて現場作業とし
ては不便であると云う問題点があつた。本考案は、この
問題点を解決し、トラツク前輪を台車上に載架させるた
めにトラツク前部をクレーン等で持ち上げることを不要
ならしめ且つ台車も不要ならしめて使用し易くしたトラ
ツクの軌道走行装置を経済的に得んとすることを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記目的達成
のために、トラック車体1の後輪8のタイヤホイール1
1にレール10上に乗るべき絶縁タイヤ12を取付けた
トラックの軌道走行装置で、トラック車体1の台枠2の
左右側部で前輪7に近い所要位置に、レール10の巾に
相応した間隔をおいて、レール用車輪4付台盤5、5を
着脱自在に取着けるようにした取着体6、6を設けて、
予めトラック車体1の前輪7をテーパー付乗り上げ台3
に乗り上げさせてトラック車体1の前端部を押し上げ、
トラック前輪7、7をレール10から所要距離だけ離間
せしめてから前記レール用車輪4付台盤5、5を取着体
6、6に取着け又は取り外し得るようにしたものに於
て、前記台盤5の台体部13は平板状となし、之に対応
して前記取着体6には、その下端部に該台体部13を水
平方向に嵌入する嵌入部16を設けた構成となしたので
ある。
【0005】レール用車輪4付台盤5は、広軌用にも、
狭軌用にも、又これらの中間の幅の軌道用にも適用でき
るように、その台体部13及び取着体6の嵌入部16の
寸法と取着ボルト挿通孔の配置を規制することが好まし
いのであり、現場での作業に便利なようにするために、
前記台盤左の台体部13は平板状となし、之に対応して
前記取着体6には、その下端部に該台体部13を水平方
向に嵌入する嵌入部16を設ける。而して、前記取着体
6の嵌入部16と前記台盤5の台体部13とは、夫々相
対応した取着ボルト挿通孔17、17′が穿設されるよ
うにし、好ましくは広軌用、狭軌用及びこれらの中間の
幅の軌道用に適用し得るように、前記嵌入部16又は台
体部13の取着ボルト挿通孔17又は17′は前記複数
種類の軌道に対応した寸法で複数個設けられるようにす
るのである。
【0006】
【作用】本考案は前記の構成であつて、トラツク車体1
の後輪8の処の絶縁タイヤ12、12をレール10、1
0の上に乗せた後に、トラツク車体1を前進させて予め
前輪7の前方の路面上に置かれたテーパー付乗り上げ台
3上に、前輪7を乗り上げさせてトラツク車体1の前端
部を押し上げてから、レール用車輪4付台盤5、5を取
着体6、6に取着け、トラツク車体1をバツクさせてレ
ール用車輪4、4がレール10、10上に乗るようにす
るのである。この際、前輪7、7がレール10、10よ
りも50mm程度上方にあるようにする。このようにす
ることでトラツク車体1はレール10上を走行し得るよ
うになるのである。
【0007】レール用車輪4付台盤5、5を取着体6、
6に取着けるに当り、現場での作業に便利なように前記
台盤5の台体部13は平板状となし、之に対応して前記
取着体6には、その下端部に該台体部13を水平方向に
嵌入する嵌入部16を設けてあるので、トラツク車体1
の左側と右側とから夫々台盤5を、その台体部13を車
体側の取着体6の嵌入部16内に略々水平方向に嵌入す
ることで取着けられる。
【0008】この際、前記取着体6の嵌入部16と前記
台盤5の台体部13とには、夫々相対応した取着ボルト
挿通孔17、17′穿設されているので、所要位置の挿
通孔17と17′とを合せて所要のボルトを挿通してボ
ルト締めするのである。
【0009】而して、広軌用、狭軌用及びこれらの中間
の幅の軌道用に適用し得るように、前記嵌入部16又は
台体部13の取着ボルト挿通孔17又は17′は前記複
数種類の軌道に対応した寸法で複数個設けたので、軌道
の幅の寸法に応じて取着ボルト挿通孔17と17′とを
合せる配置を調整するのである。
【0010】図3に、トラツク車体1の前輪7をテーパ
ー付乗り上げ台3上に乗り上げさせてトラツク車体1の
前端部をレール上から押し上げざせた後に、レール用車
輪4付台盤さをトラツク車体1の取着体6に取着けた状
態が示される。この後に、トラツク車体1をバツクさせ
ればレール用車輪4がレール10上に乗つた図1の状態
になるのである。
【0011】図4に、取着体6が下方から見た形で図示
される。図中、22は脚部24に穿設されたボルト取着
孔であつて、該ボルト取着孔22を挿通してボルト23
(図3参照)が挿入され取着体6がトラツク車体1の台
枠2に固着されるのである。
【0012】図5に、レール用車輪4付台盤5が下方か
ら見た形で図示される。図中、25は該車輪4を軸架す
るための軸架枠である。図4、図5に図示されるよう
に、取着体6の嵌入部16及び台盤5の台体部13に
は、夫々複数組の取着ボルト挿通孔17と17′とが、
広軌用、狭軌用及び中間の幅(中間ゲージ)の軌道に適
用し得るように所定の寸法で穿設される。
【0013】前記第一実施例の図面に於ては取着体6及
び台盤5に夫々取着ボルト挿通孔17と17′とが6対
づつ穿設されているのであるが、図6の第二実施例に示
されるように、図5に図示の台盤5と組合されて使用さ
れる取着体6′として、取着ボルト挿通孔17を2対だ
けとすることもできる。更に、図7の第三実施例に示さ
れるように、図4に図示の取着体6と組合されて使用さ
れる台盤5′として、取着ボルト挿通孔17′を2対だ
けとすることもできる。
【0014】
【考案の効果】以上述べてきたように、本考案によれ
ば、本考案者の考案に係る実公平2−16933号公報
などに記載の「バラスト揮搬等のトラツクの軌道走行装
置」が免れ得なかつた欠点、即ち、トラツク前輪を台車
上に載架するために、又レール上にあるトラツクを一般
道路走行用にするために、トラツク前部をクレーン等で
持ち上げると云う手間のかかる欠点を除去し、簡単に且
つ迅速にトラツク車体のレール上での走行及びレール上
にあるトラツクの一般道路走行用への転換を可能ならし
めるものであつて、大きな実用上の効果がある。而か
も、在来のトラツクを少許改造で本考案を実施し得て、
甚だ経済的である。
【0015】本考案に於て、台盤5の台体部13は平板
状となし、之に対応して前記取着体6には、その下端部
に該台体部13を水平方向に嵌入する嵌入部16を設け
るようにするときは現場作業に甚だ好都合であつて、短
時間に作業を完了できる利点がある。
【0016】更に、前記構成の取着体6の嵌入部16と
前記台盤5の台体部13とには、夫々相対応した取着ボ
ルト挿通孔17、17′が穿設されるようにするとき
は、ボルト締めだけで台盤5を取着体6に固定し得て現
場作業を迅速ならしめ得る。
【0017】而して、広軌用、狭軌用及びこれらの中間
の幅の軌道用に適用し得るように、前記嵌入部16又は
台体部13の取着ボルト挿通孔17又は17′は前記複
数種類の軌道に対応した寸法で複数個設けることで複数
種類の軌道、即ち広軌用、狭軌用、中間ゲージの軌道用
に夫々使用できて便利であると云う特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の実施例の側面図
【図2】同上実施例の平面図
【図3】本考案装置でトラツク車体の前輪を乗り上げ台
上に乗り上げた状態の一部切欠した側面図
【図4】同上実施例(第一実施例)に於ける取着体を下
から見か斜面図
【図5】同上実施例に於けるレール車輪付台盤を下方か
ら見た斜面図
【図6】第二実施例に於ける取着体を下方から見た斜面
【図7】第三実施例に於けるレール車輪付台盤を下方か
ら見た斜面図
【図8】図1に図示の実施例に於けるトラツク後輪に施
された絶縁タイヤの断面側面図
【符号の説明】
1 トラツク体 2 台枠 3 テーパー付乗り上げ台 4 レール用車輪 5 台盤(第一実施例) 5′台盤(第三実施例) 6 取付体(第一実施例) 6′取付体(第二実施例) 7 トラツク前輪 8 トラツク後輪 9 ダンプ荷台 10 レール(軌道) 11 タイヤホイール 12 絶縁タイヤ 13 台体部 14 環状リム 15 絶縁材 16 嵌入部 17 取着ボルト挿通孔(取着体6側) 17 取着ボルト挿通孔(台盤5側) 18 金属タイヤ 19 コーンリング 20 連結ボルト 21 ナツト 22 ボルト取着孔 23 ボルト 24 脚部 25 軸架枠 26 ダンプの昇降用油圧シリンダ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バラスト運搬等のトラック車体1の後輪
    8のタイヤホイール11にレール10上に乗るべき絶縁
    タイヤ12を取付け、且つ、トラック車体1の台枠2の
    左右側部で前輪7に近い所要位置に、レール10の巾に
    相応した間隔をおいて、レール用車輪4付台盤5、5を
    着脱自在に取着けるようにした取着体6、6を設けたト
    ラックの軌道走行装置に於て、 前記台盤5の台体部13は平板状となし、之に対応して
    前記取着体6には、その下端部に該台体部13を水平方
    向に嵌入する嵌入部16を設けたことを特徴とするバラ
    スト運搬等のトラックの軌道走行装置。
  2. 【請求項2】 前記取着体6の嵌入部16と前記台盤5
    の台体部13とには、夫々相応した取着ボルト挿通孔1
    7、17が穿設されていることを特徴とする前記請求項
    1に記載のバラスト運搬等のトラックの軌道走行装置。
  3. 【請求項3】 広軌用、狭軌用及びこれらの中間の幅の
    軌道用に適用し得るように、前記嵌入部16又は台体部
    13の取着ボルト挿通孔17又は17は前記複数種類の
    軌道に対応した寸法で複数個設けられていることを特徴
    とする前記請求項2に記載のバラスト運搬等のトラック
    の軌道走行装置。
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JPH03132408A (ja) * 1989-10-18 1991-06-05 Hikoma Seisakusho Kk 軌道走行車

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