JPH0810534Y2 - 軌道台車 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は道路を走行するトラック等の車両を、レール
上を走行できるように自動車の車輪を搭載する軌道台車
に関する。

［従来の技術］ 従来道路を走行するトラックをレール上を走行できる
ように、前後に車輪を配した台車の左右両側に、断面
状に形成した車輪載置台を横方向に一体に張出させて設
けた台車がある。

［考案が解決しようとする問題点］ 前記従来しられた軌道台車は、載置台が台車の両側に
一体に張出して成形されて設けてあるため、台車をトラ
ックの下部に進めるためにはトラックの車輪を載置台か
ら浮き上がるように吊上げねば進めることができない。
そのためトラックはウインチ等の吊上げ機械を用いて行
うが、レールの上部には架線があるため、作業は非常に
危険を伴い、従来事故の発生があった。

［問題点を解決するための手段］ 本考案は斯様な実情に鑑み、この問題に対処するため
ウインチ等による吊上げ方式を改善したもので、即ち車
輪を前後に配してレール上を走行する台車の枠体の左右
の縦桁に、取付け部材と、取付け部材と一体で横方向に
張出して、トラックの車輪を載せる逆八字状の載置板を
間隔をあけて設けた載置台を夫々着脱可能に取付けると
共に、台車の枠体には中央長手方向に台板を設け、この
台板上にジャッキを着脱可能に設けたことを特徴とした
軌道台車であって、載置台を台車枠体の縦桁に着脱可能
に設け、また台車の中央長手方向の台板上にはジャッキ
を設け、しかも載置台は縦桁から着脱可能にして台車を
トラックの下部まで進め易くすると共に、トラックの上
昇を簡単、かつ、操作を容易にする事を目的に提供する
ものである。

［作用］ 本考案はトラックをレールに沿って走行させる場合、
先ずトラックＡを、レール2,2を跨ぐように位置させる
と共に、トラックＡの車輪８と相対する下部に、レール
2,2上にある台車１の縦桁5aに設ける載置台９を取り外
して進め、台車１の中央長手方向に設けた台板６上のジ
ャッキ装置７によって車輪８を持上げ、この時車輪８
は、台車１の縦桁5aから外された載置台９が車輪８に挿
込まれて、縦桁5aに取付け可能な程度まで持上げれば、
車輪８の下部に載置台９が位置するように取付け固定す
る。この載置台９を固定すると、持上げられた車輪８を
ジャッキ装置７により下降し、載置台９の逆八字状に配
した載置板9b,9b上に搭載する。

従ってトラックＡは台車１上にあってレール２に沿っ
て走行させる。

［実施例］ 次に本考案に係る車輪を搭載する軌道台車の実施例を
図面に基いて具体的に説明する。

１は、レール２上を走行する台車で、この台車１は前
後の横桁５と左右の縦桁5aからなる枠体と、枠体の前後
に夫々配した車輪3,4で構成され、更に、この枠体の中
央長手方向に前後の横桁5,5間にわたして連結した補強
を兼ねた台板６を設けてある。また、前記台板６上に
は、油圧シリンダ等で動作するジャッキ装置７が着脱可
能に取付けられている。

更に、枠体の前記左右の縦桁5a,5aには、後記するト
ラックＡの車輪８を載置できるようにした載置台9,9
を、載置台９側に設けた掛止金具10,10のフックによっ
て枠体の縦桁5aに掛止するか、又は載置台9,9からのネ
ジ部11aをもつ挿入軸11を縦桁5aに穿った挿入孔12に挿
込みナット13で締付けて一体となるようにして取付ける
が、縦桁5aの側部に着脱できるようにしてある。

前記載置台９は枠体の縦桁5aに掛止する掛止金具10を
当て溶接するか、また挿入軸11によって縦桁5aに取付け
固定する取付け部材9aと、取付け部材9aと一体で、取付
け部材9aの両端部から、車輪８を受止めるように夫々相
対して 状にして側方に突出させて設けた載置板9b,9bで構成さ
れている。

［効果］ 本考案は上述のように、前後にレール上を走行する車
輪を配した台車枠体の縦桁に、取付け部材と、取付け部
材と一体で横方向に張出した車輪を載せて受止めるる逆
八字状の載置板を設けた載置台を着脱可能に取付けると
共に、台車上には着脱可能のジャッキを設けた事を特徴
とした軌道台車であって、台車にはトラック等の車輪を
載せる着脱可能な載置台を取付けるようにしたことで、
トラックの車輪の下に台車を進める時には、載置台を台
車から取外すことで、台車をトラックの車輪持上げ位置
まで簡単に進めることができ、またトラックを持上げる
には台車に設けたジャッキ装置を動作することによって
容易に載置台を車輪の下に挿込むことができ、または載
置台は、車輪を載置台を縦桁の掛止できる状態まで持上
げることができ従来のように台車と一体にした載置台と
違って車輪を高く持上げる必要がなく、作業が簡易とな
り、かつ危険の恐れがない等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る軌道台車の一実施例を示したもの
で、第１図は側面図、第２図は拡大平面図、第３図は載
置台の取付けを示した断面図、第４図は載置台の斜視
図、第５図は載置台の別の実施例の取付けを示した断面
図、第６図は第５図の載置台の斜視図である。 １……台車、２……レール、3,4……車輪、５……枠
体、5a……縦桁、６……台板、７……ジャッキ装置、８
……車輪、９……載置台、9a……取付け部材、9b……載
置板、10……掛止金具、11……挿入軸、11a……ネジ
部、12……挿入孔、13……ナット、Ａ……トラック

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】車輪を前後に配してレール上を走行する台
   車の枠体の左右の縦桁に、取付け部材と、取付け部材と
   一体で横方向に張出してトラックの車輪を載せる逆八字
   状の載置板を間隔をあけて設けた載置台を夫々着脱可能
   に取付けると共に、台車の枠体には中央長手方向に台板
   を設け、この台板上にジャッキを着脱可能に設けたこと
   を特徴とした軌道台車。