JPH0229161Y2

JPH0229161Y2 -

Info

Publication number: JPH0229161Y2
Application number: JP1784284U
Authority: JP
Priority date: 1984-02-10
Filing date: 1984-02-10
Publication date: 1990-08-06
Also published as: JPS60130949U

Description

【考案の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉この考案は、コンクリート床用型枠などを支持
する仮設ビームの支持装置に関するものである。

〈この考案が解決しようとする問題点〉コンクリート床用型枠を支持する方法として、
近年、スラブ型枠を仮設ビームにより支持し、こ
の仮設ビームの端部を適宜に支持された大引材に
よつて受けることが行なわれている。

しかしながら、仮設ビームの端部は、大引材に
載置されているだけであるから、仮設ビームの撤
去作業が容易ではないという問題がある。

〈考案の目的〉この考案は、このような問題点に鑑みて創案さ
れたもので、その目的は、仮設ビームの撤去作業
が極めて容易となる仮設ビームの支持装置を提供
することにある。

〈考案の構成〉この考案に係る仮設ビームの支持装置は、車輪
を有して大引材の上面を走行し得る走行台車と、
仮設支持梁の端部を受ける受部を上部に有し下部
が走行台車の上部に嵌合して水平方向に回転自在
とされた回転ヘツドと、走行台車と回転ヘツドと
を着脱自在に接続する接続部材を備え、走行台車
を走行させることにより仮設ビームを移動できる
ようにしたものである。

〈実施例〉以下、この考案を図示する一実施例に基づいて
説明する。第１図、第２図に示すように、大引材
であるＨ形鋼１は、四角支柱２により取付プレー
ト３およびメカニカルジヤツキ４を介して支持さ
れており、このようなＨ形鋼１の上面にこの考案
に係る支持装置が設置される。

この支持装置は、第３図、第４図に示すよう
に、車輪５を有してＨ形鋼１の上面を走行し得る
走行台車６と、仮設支持梁（図示省略）の端部を
受ける受部７Ａを上部に有し下部７Ｂが走行台車
６の上部に嵌合して水平方向に回転自在とされた
回転ヘツド７と、走行台車６と回転ヘツド７とを
着脱自在に接続する接続部材８を備えている。

Ｈ形鋼１の上面には、車輪５が転動し得る一対
のガイドレール９が、クランプ１０（第１図参
照）あるいはボルト１１（第３図参照）により取
付けられている。

走行台車６は、第５図ないし第８図に示すよう
に、一対の車輪取付片１２を有し、この車輪取付
片１２の下面には覆板１３がガイド部材１４を介
して取付けられている。このガイド部材１４は、
第１図、第３図に示すように、一対のガイドレー
ル９間に位置し、走行台車６の逸脱を防いでい
る。

さらに、走行台車６の中央部には、下部７Ｂが
嵌合する逆円錐台の嵌合穴１５および雌ねじ孔１
６が設けられている。

回転ヘツド７の受部７Ａは、第９図ないし第１
１図に示すように、平面形状が長方形とされ、リ
ブ１７により補強されるとともにその両端に係止
片１８および係合孔１９が設けられている。

回転ヘツド７の中央部には、穴ぐり２０および
貫通孔２１が穿設されており、下部７Ｂは嵌合穴
１５に対応した形状とされている。

接続部材８は、ボルト８Ａとナツト８Ｂであ
り、ボルト８Ａを雌ねじ孔１６に螺合させること
により、走行台車６と回転ヘツド７とが接続され
る。ここで、ボルト８Ａのボルト頭は、穴ぐり２
０内で遊嵌状態であり、回転ヘツド７は、走行台
車６からの抜け落ちが阻止されつつ、ボルト８Ａ
を回転軸芯として水平回転自在に支持される。

このような構造において、走行台車６を適宜の
手段で移動させるだけで仮設ビームの撤去を容易
に行なうことができる。

なお、回転ヘツド７は水平方向に回転させるこ
とにより、仮設ビームと大引材とのなす角が90゜
以外でも使用できるようにされているが、この回
転ヘツド７を取外して使用することも可能であ
る。

そのため、走行台車６の上面は第５図ないし第
７図に示すように、平滑な面とされ、さらに、両
端に係止突起２２が突設されている。

〈考案の効果〉この考案は、以上のような構成からなるので、
比較的簡単な構成により仮設ビームの撤去作業が
極めて容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は、この考案に係る支持装置の
使用状態を示す正面図、側面図、第３図、第４図
は、同様の装置を示す部分横断面図、部分縦断面
図、第５図、第６図、第７図、第８図は、走行台
車を示す平面図、正面図、縦断面図、背面図、第
９図、第１０図、第１１図は、回転ヘツドを示す
縦断面にした平面図、縦断面図、横断面図であ
る。１……Ｈ形鋼、２……四角支柱、３……取付プ
レート、４……メカニカルジヤツキ、５……車
輪、６……走行台車、７……回転ヘツド、７Ａ…
…受部、７Ｂ……下部、８……接続部材、８Ａ…
…ボルト、８Ｂ……ナツト、９……ガイドレー
ル、１０……クランプ、１１……ボルト、１２…
…車輪取付片、１３……覆板、１４……ガイド部
材、１５……嵌合穴、１６……雌ねじ孔、１７…
…リブ、１８……係止片、１９……係合孔、２０
……穴ぐり、２１……貫通孔、２２……係止突
起。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

車輪を有して大引材の上面を走行し得る走行台
車と、仮設支持梁の端部を受ける受部を上部に有
し下部が走行台車の上部に嵌合して水平方向に回
転自在とされた回転ヘツドと、走行台車と回転ヘ
ツドとを着脱自在に接続する接続部材を備えてい
ることを特徴とする仮設ビームの支持装置。