JP2589046Y2 - 軌框支承装置 - Google Patents

軌框支承装置

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JP2589046Y2
JP2589046Y2 JP1993020071U JP2007193U JP2589046Y2 JP 2589046 Y2 JP2589046 Y2 JP 2589046Y2 JP 1993020071 U JP1993020071 U JP 1993020071U JP 2007193 U JP2007193 U JP 2007193U JP 2589046 Y2 JP2589046 Y2 JP 2589046Y2
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screw
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JP1993020071U
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和夫 海老塚
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東光産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鉄道車輌のコンクリー
ト道床軌道を敷設する際に用いられ、コンクリート打設
前の道床に応じて軌框を所定の高さに保持する軌框支承
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道車輌のコンクリート道床軌道
を敷設する際には、軌道用コンクリートを打設する前の
道床は基礎コンクリートが露出し高低差が大きいため、
軌道用コンクリート打設前に現場で組み立てられた軌框
を所定の高さに保持する軌框支承装置(ジャッキ)が用
いられる。従来の軌框支承装置10は、図7に示すよう
に、組立てられた軌框2を2点で支持して持ち上げ、図
8に示すように、枕木3間のレール4の下側に木製ブロ
ック(又はコンクリートブロック)5を配置し、木製ブ
ロック5とレール4との間に複数の木楔6を介在させて
軌框2の高さを調整保持して道床コンクリート9を打設
するようにしている。
【0003】従来の軌框支承装置10は、レール4を受
け入れる溝111が形成された2個のタイプレート金具
(レール支持台)112をタイプレート連結金具113
で連結して構成される。各タイプレート金具112の外
側には支承ボルト114が挿通され、レール4、4の外
側の2点で軌框2を支持するようになっている。このた
め溝111の底面は、予め平均的小返り(1/40)α
が確保されるよう、内側に向って傾斜して形成されてい
る。また、レール4は多数のボルトによりタイプレート
金具112に固定されるようになっている。軌框支承装
置10は、図8に示すように、支承ボルト114を調節
してコンクリート打設前の道床と軌框2との間の高低差
を調整し、軌框2が所定の高さに保持されると、伸縮ゲ
ージ体7とレールサポータ8とにより軌間の内外を調整
しながら固定し、道床コンクリート9を打設し、コンク
リート道床軌道を敷設するようにしている。軌框支承装
置10は、コンクリート9の養生後木製ブロック5、木
楔6、伸縮ゲージ体7およびレールサポータ8とともに
撤去される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の軌框支承装
置は、敷設精度を確保するため多数使用するほどに、装
置自体の組立てるべき部材が多く、装置自体の重量が増
大し、運搬並びに取り扱いに難渋するという問題があっ
た。また、組み立てに要する時間がかかるばかりでな
く、レール取付けにボルトを多数使用するため締付け箇
所の微調整にも時間がかかり作業能率の低下を招くとい
う問題があった。
【0005】本考案は上記欠点を除くためになされたも
ので、より軽量かつ簡素な構成で容易に高さを調節して
敷設精度を確保し、しかもコンクリート道床軌道の敷設
作業の効率化をはかることができる軌框支承装置を提供
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案に係る軌框支承装
置は、レールベースを受入れる溝が形成されたレール支
持台と、この溝の幅方向両側にそれぞれ螺挿され下端が
曲面に形成されるとともに上下方向に調整可能な支持ね
じと、これら支持ねじに挿脱可能に挿通されたレール抑
え具と、これらレール抑え具を上記溝に載置されたレー
ルに圧接させ、該レールを上記レール支持台に着脱可能
に保持する螺締具とを備えるようにしたものである。
【0007】
【作用】上記考案に係る軌框支承装置では、レール支持
台の溝にレールを載置し、レールをレール抑え具を介し
て螺締具によりレール支持台に取り外し可能に締付け、
支持ねじを調整して軌框と道床との高低差を各レール毎
に複数箇所で調整することにより、長枕木の軌框の場合
軌框を道床の高低に応じてレールの内外両側で位置決め
することができるので、軌框が安定し位置決め精度が向
上するとともに小返り(勾配)を微調整することができ
る。また、短枕木の軌框の場合、各レール毎に位置決め
と小返りの微調整を行うことができる。
【0008】
【実施例】以下、図示実施例により本考案を説明する。
図1は本考案の一実施例に係る軌框支承装置を示す正面
図、図2は図1の平面図、図3は図1の軌框支承装置を
用いてコンクリート道床軌道を敷設する際の道床コンク
リート打設前の説明図、図4は図3の道床コンクリート
打設後の説明図である。軌框支承装置20は、図1およ
び図2に示すように、本体としてのレール支持台11に
支持ねじ14、15がそれぞれ螺挿されて構成される。
タイプレート状のレール支持台11は中央にレール4の
レールベース4Aを受け入れる水平な溝12が形成され
る。レール支持台11には、溝12の両側にねじ穴13
A、13Bが溝12の中心線C1に対して左右対称にそ
れぞれ穿設される。また、レール支持台11は上面の幅
方向両側に段部11A、11Bが形成されている。
【0009】これらねじ穴13A、13Bには、支持ね
じ14、15が上下方向に調整可能にそれぞれ螺挿され
る。支持ねじ14、15は、図1に示すように、上側に
ねじ切り部14A、15Aが形成され、下側がねじ切り
部14A、15Aに連続して次第に縮径する縮径部14
B、15Bを備え、下端面14C、15Cが曲面に形成
される。また、支持ねじ14、15の頭部14D、15
Dはねじ切り部14A、15Aの外径内に納まるように
角柱状に形成される。支持ねじ14、15は、まず頭部
14D、15Dが図示しない工具により調整されてレー
ル支持台11の水平度が確保される。レール支持台11
の水平度を確保した後、レール4内側の支持ねじ15の
微調整が行なわれ、所望の小返りを保持するようになっ
ている。このとき、レール間が長枕木により軌框が組ま
れている場合であっても、小返りは極めて小さい角度の
勾配が要求されるため、レール4自体の重さにより、支
持ねじ15を微調整することで、所望の小返りが得られ
る。また、支持ねじ14、15の下方には、予め基礎コ
ンクリート上に受板21が配置され、これら受板21の
上に支持ねじ14、15が載置されるようになってい
る。これら受板21は、コンクリート道床軌道敷設時コ
ンクリート打設のための作業用車輌が軌道上を走行する
際、支持ねじ14、15により荷重を負担しなければな
らないため、支持ねじ14、15にかかる荷重を分散さ
せて支持ねじ14、15が基礎コンクリートへ食い込む
のを防ぎ、軌框の敷設精度を維持するために設けられ
る。また、支持ねじ14、15の曲面に形成された下端
面14C、15Cに1点で当接するので、支持ねじ1
4、15の調整を容易に行うことができるようになって
いる。これら受板21は打設コンクリート9により基礎
コンクリートの所定位置に埋め殺しされる。
【0010】さらに、軌框支承装置20は、支持ねじ1
4、15にレール抑え具としての角形ワッシャ16、1
7が挿脱可能に挿通され、さらに、螺締具としてのナッ
ト18、19が支持ねじ14、15の頭部14D、15
D側から螺入される。角形ワッシャ16、17は、溝1
2側のレール抑え部16A、17Aがレールべース4A
の傾斜に応じて傾斜して形成され、これらレール抑え部
16A、17Aが溝12に載置されたレール4のレール
ベース4Aに当接可能になっている。また、角形ワッシ
ャ16、17のレール抑え部16A、17Aの反対辺は
レール支持台11の段部11A、11Bにそれぞれ当接
可能になっている。角形ワッシャ16、17は、レール
支持台11の溝12にレール4が載置されると、支持ね
じ14、15の上方から挿入され、ナット18、19に
より螺締されると、レールベース4Aに圧接され、レー
ル4をレール支持台11に固定するようになっている。
【0011】次に上記実施例にかかる軌框支承装置20
の動作について、コンクリート道床軌道敷設の工程に基
いて説明する。コンクリート道床軌道を敷設する際に
は、まず基礎コンクリートが露出した軌道敷設予定地
に、レール4および長枕木を搬入し、軌框を組み立て
る。軌框が組み立てられると、長枕木間のレール4下方
の所定の位置に受板21を配置する。軌框支承装置20
は、予め支持ねじ14、15の下側にグリースを塗布し
てこれら支持ねじ14、15をレール支持台11にそれ
ぞれ螺挿した後、支持ねじ14、15の下端面14C、
15Cを基礎コンクリート上に載置された受板21に当
接させる。グリースは道床コンクリートに埋め込まれる
部分に応じて塗布される。次に、上方から角形ワッシャ
16、17を支持ねじ14、15に挿通し、段部11
A、11Bに角形ワッシャ16、17のレール抑え部1
6A、17Aの反対辺を当接させて、レール抑え部16
A、17Aをレールベース4Aに当てる。そしてナット
18、19を支持ねじ14、15の頭部14D、15D
から螺挿して角形ワッシャ16、17のレール抑え部1
6A、17Aをレールベース4Aに締結する。
【0012】次に、支持ねじ14、15の頭部14D、
15Dを回してレール支持台11を上昇させ、軌框を道
床コンクリート打設に必要な高さまで持ち上げ、軌框の
水平度を保つ(図3参照)。その後、レール4内側の支
持ねじ15を調整し、所望の小返りを確保する。レール
4の小返りが決まると、敷設精度を確保するためレール
支持台11間に伸縮ゲージ体7を、レール支持台11と
側壁との間に木楔6を介してレールサポータ8を配設し
軌框を固定する。軌框が固定されると、道床コンクリー
ト9を打設し、道床コンクリート9の養生後伸縮ゲージ
体7およびレールサポータ8は撤去される(図4参
照)。そしてナット18、19と角形ワッシャ16、1
7を支持ねじ14、15から取り外してレール支持台1
1とレール4との拘束を解き、支持ねじ14、15を打
設コンクリートから抜きとる。このようにして簡素な構
成で軌框の敷設作業の効率化をはかることができる。ま
た、図5および図6は、それぞれ上記実施例に係る軌框
支承装置を用いて複線のコンクリート道床軌道を敷設す
る際の道床コンクリート打設前と後の説明図である。
【0013】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、軽量
かつ簡素な構成で容易に高さを調節して敷設精度を確保
し、しかもコンクリート道床軌道の敷設作業の効率化を
はかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る軌框支承装置を示す正
面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の軌框支承装置を用いてコンクリート道床
軌道を敷設する際の道床コンクリート打設前の説明図で
ある。
【図4】図3の道床コンクリート打設後の説明図であ
る。
【図5】図1の軌框支承装置を用いて複線のコンクリー
ト道床軌道を敷設する際の道床コンクリート打設前の説
明図である。
【図6】図5の道床コンクリート打設後の説明図であ
る。
【図7】従来の軌框支承装置の正面図である。
【図8】従来の軌框支承装置を用いてコンクリート道床
軌道を敷設する際の道床コンクリート打設前の説明図で
ある。
【符号の説明】
4 レール 4A レールベース 11 レール支持台 12 溝 14、15 支持ねじ 14C、15C 下端面(支持ねじ下端) 16、17 角形ワッシャ(レール抑え具) 18、19 ナット(螺締具) 20 軌框支承装置 21 受板

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レールベースを受入れる溝が形成された
    レール支持台と、この溝の幅方向両側にそれぞれ螺挿さ
    れ下端が曲面に形成されるとともに上下方向に調整可能
    な支持ねじと、これら支持ねじに挿脱可能に挿通された
    レール抑え具と、これらレール抑え具を上記溝に載置さ
    れたレールに圧接させ、該レールを上記レール支持台に
    着脱可能に保持する螺締具とを備えたことを特徴とする
    軌框支承装置。
  2. 【請求項2】 支持ねじと道床との間に受板を介在さ
    せ、レール支持台を支持することを特徴とする請求項1
    に記載の軌框支承装置。
JP1993020071U 1993-03-26 1993-03-26 軌框支承装置 Expired - Lifetime JP2589046Y2 (ja)

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JPH0674604U JPH0674604U (ja) 1994-10-21
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JP4808225B2 (ja) * 2008-02-06 2011-11-02 京成建設株式会社 絶縁ブロック、運搬システム、ジャッキアップシステム
DE202019102034U1 (de) * 2019-04-09 2020-07-10 Alois Schranz Metall & Maschinenbau Ausrichtvorrichtung zum Ausrichten von Schienen im Gleisbau

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