JPS597470Y2 - 機器支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電子計算機等の機器を支持する装置に関す
るものである。

従来のフリーアクセス床は、コンクリートスラブ等の基
盤上に束を接着し、東上に大柄による嵌入等によって着
脱自在に上部床版が張られた構造であって、水平力に耐
える構造になっていない。

また、一般に電算機器はフリーアクセス床上にキャリア
、ジャッキ等によって据置いてあるだけの場合が多く、
地震等には移動もしくは転倒する恐れがある。

そこで、基盤とフリーアクセス床板との間に筋かいを配
置する等の手段によりフリーアクセス床の耐震補強の方
法が提案されているが、配線上および空調上支障となる
恐れがある。

さらにフリーアクセス床と機器とを連結金具で固定する
方法も提案されたが、その効果は充分なものではなかっ
た。

この考案は前記従来の問題点に対処し、機器を複数個並
列に設置が可能で、耐震性を有するとともに従来のフリ
ーアクセス床に代って耐震補強し得る支持装置を提供す
るものである。

以下、この考案を図示する実施例について説明すると、
支持体１は支柱２と底板３と受版４とよりなり、支柱２
の下端には底板３が設けられ、この底板３はボルト５に
よってコンクリートスラブ等の基盤６上に固定され、支
柱２と底板３とは方づえ７によって補強されている。

支柱２の上部外周にはねじ部８が設けられ、これに受版
４がナット９，９′により所要高さに調節されて固定さ
れており、その受版４はチャンネル材等の梁材１０のフ
ランジ間に嵌着されている。

そして梁材１０上に床版１１が載置され、これに設けら
れた挿通孔１２に梁材１０から取付ボルト１３が挿通さ
れ、床版１１上にＬ型状の機器脚１４がナット１５によ
り締結されている。

そして、機器１６は機器脚１４の立上り片１４′にボル
ト１７によって取付けられる。

なお、底板３と基盤６との間、機器脚１４と床版１１と
の間、挿通孔１２内面、ボル｝ ５．１７のボルト頭座
面、ナツ｝ ９．１５の座面にはそれぞれ絶縁材が配さ
れ、機器１６と基盤６とが絶縁されている。

使用に際しては、第２図、第３図、第４図に示すように
床版１１上に機器１６を所定間隔に複数個並列に配置し
、その取付位置に対応する床版１１の裏面側に梁材１０
，１０’を平行に配設し、この梁材１０，１０′の少な
くとも両端部に支持体１を固定する。

そして、機器脚１４を床版１１を介して梁材１０，１０
’に取付ボルト１３およびナット１５により締結し、そ
の機器脚１４の立上り片１４′にそれぞれボルト１７に
より機器１６を取付ける。

この考案は以上の構戊により、機器は床版とともにコン
クリートスラブ等の基盤上にその位置が固定されて支持
されるので、地震の際に移動したり転倒したりする恐れ
はなく、機器は安全に保たれ、また支持体の頂部に梁材
を設けたことにより、複数個の機器を連続して並設でき
、各々の機器に支持体を配置することなく設置すること
が可能となる。

また梁材はチャンネル状断面であり、取付けボルトの挿
通配置が容易であり、また支持体の支柱の上部ねし部に
受版が高さ調節自在にナットにより固定されているので
受版の固着された床版に合わせて据付ができる。

さらに、支持体は機器のみならず床版も支えるので、地
震時においても床版の補強にも有効であり、また既設の
場合でも容易に施工できる等実用価値が大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は機器支持装置の構或を示す縦断面図、第２図は
実施例を示す正面図、第３図はその側面図、第４図はそ
の平面図。 １・・・・・・支持体、２・・・・・・支柱、３・・・
・・・底板、４・・・・・・受版、５・・・・・・ボル
ト、６・・・・・・基盤、７・・・・・・方づえ、８・
・・・・・ねじ部、９，９′・・・・・・ナット、１０
・・・・・・梁材、１１・・・・・・床版、１２・・・
・・・挿通孔、１３・・・・・・取付ボルト、１４・・
・・・・機器脚、１５・・・・・・ナット、１６・・・
・・・機器、１７・・・・・・ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基盤上にアンカーボルトによりその下端を固定した支持
   体の支柱上部のねじ部に受版がナットにより高さ調節し
   て固定され、この受版がチャンネル状断面の梁材のフラ
   ンジ端部に固着され、その梁材のウエブ上に床版が載置
   され、その床版に設けられた挿通孔に梁材のウエブから
   挿通した取付ボルトが挿通され、その取付ボルトを機器
   脚に挿通してナットにより締結してあることを特徴とす
   る機器支持装置。