JP2570847Y2 - レジスタのバレル荷重出し機構 - Google Patents
レジスタのバレル荷重出し機構Info
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- JP2570847Y2 JP2570847Y2 JP345193U JP345193U JP2570847Y2 JP 2570847 Y2 JP2570847 Y2 JP 2570847Y2 JP 345193 U JP345193 U JP 345193U JP 345193 U JP345193 U JP 345193U JP 2570847 Y2 JP2570847 Y2 JP 2570847Y2
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- barrel
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- spherical
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、車両における空調装
置のレジスタの荷重出し機構に関するものである。
置のレジスタの荷重出し機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両における空調装置の
レジスタ1としては、例えば図7および図8に示すもの
がある。このレジスタ1はベゼル2とこのベゼル2に回
動可能に内嵌されるバレル4とベゼル2の後部側に取付
けられるリテーナ10とから構成され、このベゼル2は
所定の幅を有する筒状に形成され、その内径部3はその
中心線Cより所定の半径で球面状に形成されている。こ
のように形成されたベゼル2にはバレル4が回動可能に
嵌め込まれれてる。
レジスタ1としては、例えば図7および図8に示すもの
がある。このレジスタ1はベゼル2とこのベゼル2に回
動可能に内嵌されるバレル4とベゼル2の後部側に取付
けられるリテーナ10とから構成され、このベゼル2は
所定の幅を有する筒状に形成され、その内径部3はその
中心線Cより所定の半径で球面状に形成されている。こ
のように形成されたベゼル2にはバレル4が回動可能に
嵌め込まれれてる。
【0003】このバレル4はベゼル2の幅寸法より図示
のように若干小さな幅を有する筒状に形成され、その外
周部5はベゼル2の内径部3に倣う球面状に形成され、
同バレル4の内径部6は吹出し口6a側は小径に、ま
た、導入口10a側は大径に形成されている。このよう
に形成された吹出し口6a側には把持部7が一体に形成
されている。この把持部7は吹出し口6aの120度位
置より中心線Cに向かって三つ又状に形成され、同把持
部7には中心線Cより所定の半径位置に円形状に連結片
8が形成されている。このように形成されたバレル4の
外周部5とベゼル2の内径部3との間には所定の寸法の
隙間が形成され、この隙間のベゼル2の内径部3あるい
はバレル4の外周部5には所定の厚さを有する荷重出し
用のフエルト9が貼着され、このフエルト9を介してバ
レル4が嵌合され、同フエルト9によりバレル4の回動
操作に荷重を与えるように構成されている。また、ベゼ
ル2の後部側にはリテーナ10が取付けられ、その導入
口10aよりエアが導入される。
のように若干小さな幅を有する筒状に形成され、その外
周部5はベゼル2の内径部3に倣う球面状に形成され、
同バレル4の内径部6は吹出し口6a側は小径に、ま
た、導入口10a側は大径に形成されている。このよう
に形成された吹出し口6a側には把持部7が一体に形成
されている。この把持部7は吹出し口6aの120度位
置より中心線Cに向かって三つ又状に形成され、同把持
部7には中心線Cより所定の半径位置に円形状に連結片
8が形成されている。このように形成されたバレル4の
外周部5とベゼル2の内径部3との間には所定の寸法の
隙間が形成され、この隙間のベゼル2の内径部3あるい
はバレル4の外周部5には所定の厚さを有する荷重出し
用のフエルト9が貼着され、このフエルト9を介してバ
レル4が嵌合され、同フエルト9によりバレル4の回動
操作に荷重を与えるように構成されている。また、ベゼ
ル2の後部側にはリテーナ10が取付けられ、その導入
口10aよりエアが導入される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のレジスタ1においてはバレル4の操作の荷重出しと
してフエルト9を使用していることから、次のような不
具合を生ずる。 (1) 初期荷重のバラツキが大きい。 (2) 経時的変化により荷重が大幅にダウンする。 (3) 耐熱、耐湿に弱い。 (4) 操作フィーリングがよくない。 (5) フエルト9をベゼル2あるいはバレル4に貼着する
工数が大となる。 等の問題点があり、また、構造上、ベゼルあるいはリテ
ーナは、とくにバレルを回動可能に取付ける内径部を球
面形状に形成することから、その金型がアンダーカット
であり、製品の精度が出しにくいという問題点があっ
た。
来のレジスタ1においてはバレル4の操作の荷重出しと
してフエルト9を使用していることから、次のような不
具合を生ずる。 (1) 初期荷重のバラツキが大きい。 (2) 経時的変化により荷重が大幅にダウンする。 (3) 耐熱、耐湿に弱い。 (4) 操作フィーリングがよくない。 (5) フエルト9をベゼル2あるいはバレル4に貼着する
工数が大となる。 等の問題点があり、また、構造上、ベゼルあるいはリテ
ーナは、とくにバレルを回動可能に取付ける内径部を球
面形状に形成することから、その金型がアンダーカット
であり、製品の精度が出しにくいという問題点があっ
た。
【0005】本考案は、上記従来の問題点を解決すべく
なされたもので、バレルの操作フィーリングが良好であ
り、荷重のバラツキ、熱や湿度および経年変化による荷
重への影響が少ないバレルの操作荷重出し装置を提供す
ることを目的とするものである。
なされたもので、バレルの操作フィーリングが良好であ
り、荷重のバラツキ、熱や湿度および経年変化による荷
重への影響が少ないバレルの操作荷重出し装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記技術課題
を解決するため、所定の径の筒状の前端よりその中心線
からの径で球面部を形成したベゼルと、このベゼルに回
動可能に内嵌される筒状でその吹出し部側に放射形状の
把持部を形成したバレルと、前記ベゼルに外嵌して筒状
に形成され、その内径部より前記ベゼルの球面部の中心
に指向する複数本からなる放射形状の支持脚を有するリ
テーナとよりなり、前記把持部の中心部と同じく支持脚
の結合部の一方には先端にジョイントボールを有するジ
ョイントノブを設け、他方には段差状の取付凹部を有す
るソケット部を設けて、該取付凹部には弾性体からなり
前記ジョイントノブのジョイントボールと回動可能に弾
性的に雌雄結合する球状凹部を有する軸受部材を嵌着し
て、前記バレルを回動可能に構成したレジスタのバレル
荷重出し機構に存する。
を解決するため、所定の径の筒状の前端よりその中心線
からの径で球面部を形成したベゼルと、このベゼルに回
動可能に内嵌される筒状でその吹出し部側に放射形状の
把持部を形成したバレルと、前記ベゼルに外嵌して筒状
に形成され、その内径部より前記ベゼルの球面部の中心
に指向する複数本からなる放射形状の支持脚を有するリ
テーナとよりなり、前記把持部の中心部と同じく支持脚
の結合部の一方には先端にジョイントボールを有するジ
ョイントノブを設け、他方には段差状の取付凹部を有す
るソケット部を設けて、該取付凹部には弾性体からなり
前記ジョイントノブのジョイントボールと回動可能に弾
性的に雌雄結合する球状凹部を有する軸受部材を嵌着し
て、前記バレルを回動可能に構成したレジスタのバレル
荷重出し機構に存する。
【0007】
【作用】上記構成としたことにより、ジョイントノブと
弾性体からなる軸受部材とは弾性的に雌雄結合されてバ
レルの操作に適度の荷重を付与することができる。
弾性体からなる軸受部材とは弾性的に雌雄結合されてバ
レルの操作に適度の荷重を付与することができる。
【0008】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面にしたがって
説明すると、図1はレジスタの斜視図、図2は同じく分
解斜視図、図3は同じく断面図を示すもので、このレジ
スタ11は合成樹脂等からなるベゼル12とバレル15
およびリテーナ30とより構成されている。
説明すると、図1はレジスタの斜視図、図2は同じく分
解斜視図、図3は同じく断面図を示すもので、このレジ
スタ11は合成樹脂等からなるベゼル12とバレル15
およびリテーナ30とより構成されている。
【0009】このベゼル12は所定の径を有する筒状に
形成されるとともに、その内径部13の吹出し口側は同
ベゼル12の中心線Cの筒状端部の位置のP点よりその
内径で球面部14が形成されて同球面部14は内径部1
3に連続形成されている。
形成されるとともに、その内径部13の吹出し口側は同
ベゼル12の中心線Cの筒状端部の位置のP点よりその
内径で球面部14が形成されて同球面部14は内径部1
3に連続形成されている。
【0010】また、バレル15はベゼル12の幅寸法よ
り図示のように若干小さな幅を有する筒状に形成され、
その外周部16はベゼル12の内径部13に形成した球
面部14に倣う球面状に形成され、同バレル15の内径
部17は吹出し口17a側は小径に、また、導入口32
a側は大径に形成されている。このように形成された吹
出し口17a側には把持部18が一体に形成されてい
る。この把持部18は吹出し口17aの120度位置よ
り中心線Cに向かって三つ又状に形成され、同把持部1
8には中心線Cより所定の半径位置に円形状に連結片1
9が形成されるとともに、同把持部18の中心には所定
の径で後述のジョイントノブ21を嵌合係止するノブ孔
20が貫設されている。
り図示のように若干小さな幅を有する筒状に形成され、
その外周部16はベゼル12の内径部13に形成した球
面部14に倣う球面状に形成され、同バレル15の内径
部17は吹出し口17a側は小径に、また、導入口32
a側は大径に形成されている。このように形成された吹
出し口17a側には把持部18が一体に形成されてい
る。この把持部18は吹出し口17aの120度位置よ
り中心線Cに向かって三つ又状に形成され、同把持部1
8には中心線Cより所定の半径位置に円形状に連結片1
9が形成されるとともに、同把持部18の中心には所定
の径で後述のジョイントノブ21を嵌合係止するノブ孔
20が貫設されている。
【0011】このジョイントノブ21はノブ孔20に挿
入される所定の長さの軸部22と同ノブ孔20の径より
若干大径に形成されて係止される偏平円形状の頭部23
とからなり、この軸部22の先端側には所定の径を有す
るジョイントボール24が一体に形成されている。ま
た、この軸部22はその中心線Cより所定の対称位置に
割円状にスリット溝25が形成されて、先端に係止爪2
7を有し、かつ弾性能を有する係止片26が形成されて
いる。このように形成されたジョイントノブ21をノブ
孔20に挿入すると係止片26は軸部22側へ弾性変位
され、同係止爪27が同孔20を通過すると弾性復元さ
れて同ジョイントノブ21は頭部23と係止爪27とに
よりノブ孔20に嵌合係止される。
入される所定の長さの軸部22と同ノブ孔20の径より
若干大径に形成されて係止される偏平円形状の頭部23
とからなり、この軸部22の先端側には所定の径を有す
るジョイントボール24が一体に形成されている。ま
た、この軸部22はその中心線Cより所定の対称位置に
割円状にスリット溝25が形成されて、先端に係止爪2
7を有し、かつ弾性能を有する係止片26が形成されて
いる。このように形成されたジョイントノブ21をノブ
孔20に挿入すると係止片26は軸部22側へ弾性変位
され、同係止爪27が同孔20を通過すると弾性復元さ
れて同ジョイントノブ21は頭部23と係止爪27とに
よりノブ孔20に嵌合係止される。
【0012】また、リテーナ30はベゼル12の後部側
に外嵌係止する嵌合部31とこの嵌合部31より若干小
径に形成された導入部32とが段差筒状に形成され、そ
の中心線C上には複数の支持脚33を介してソケット部
34が形成されている。このソケット部34は導入部3
2の内径の120度間隔の所定の位置より図示のように
ベゼル12の内方の中心線Cに、かつベゼル12の球面
部14の中心に指向する三つ又状の支持脚33により同
中心線C上に突出支持されるもので、同ソケット部34
は略弾頭形状に形成されるとともに、その中心には段差
形状の軸受部材36の取付凹部35が形成され、この凹
部35にはジョイントノブ21のジョイントボール24
と雌雄結合する軸受部材36が嵌着されている。
に外嵌係止する嵌合部31とこの嵌合部31より若干小
径に形成された導入部32とが段差筒状に形成され、そ
の中心線C上には複数の支持脚33を介してソケット部
34が形成されている。このソケット部34は導入部3
2の内径の120度間隔の所定の位置より図示のように
ベゼル12の内方の中心線Cに、かつベゼル12の球面
部14の中心に指向する三つ又状の支持脚33により同
中心線C上に突出支持されるもので、同ソケット部34
は略弾頭形状に形成されるとともに、その中心には段差
形状の軸受部材36の取付凹部35が形成され、この凹
部35にはジョイントノブ21のジョイントボール24
と雌雄結合する軸受部材36が嵌着されている。
【0013】この軸受部材36は合成ゴム、合成樹脂等
の弾性体からなるもので、ソケット部34の段差形状の
取付凹部35に弾性的に嵌合する形状に形成されるとと
もに、その中心にはジョイントノブ21のジョイントボ
ール24と回動可能に雌雄嵌合する一部を開口した球状
凹部37が凹設され、この球状凹部37の径はジョイン
トボール24の径より若干小径に形成されている。ま
た、このソケット部34を支持した支持脚33の所定の
位置にはリング状の連結片38が設けられて補強されて
いる。
の弾性体からなるもので、ソケット部34の段差形状の
取付凹部35に弾性的に嵌合する形状に形成されるとと
もに、その中心にはジョイントノブ21のジョイントボ
ール24と回動可能に雌雄嵌合する一部を開口した球状
凹部37が凹設され、この球状凹部37の径はジョイン
トボール24の径より若干小径に形成されている。ま
た、このソケット部34を支持した支持脚33の所定の
位置にはリング状の連結片38が設けられて補強されて
いる。
【0014】このように形成されたレジスタ11は、先
ず、バレル15のノブ孔20にジョイントノブ21を嵌
合係着する。そして、リテーナ30のソケット部34に
軸受部材36を嵌着し、同軸受部材36の球状凹部37
にバレル15に取付けたジョイントノブ21のジョイン
トボール24を挿入することで弾性的に雌雄結合され
る。この結合状態で荷重状態を確認した後、バレル15
側よりベゼル12内へ挿入するとともに、同リテーナ3
0の嵌合部31をベゼル12に外嵌すると、その係止孔
30aはベゼル12の係止爪12aと係合される。この
状態で雌雄結合されたジョイントボール24の中心は中
心線C上のP点とほぼ整合され、同バレル15は図4お
よび図5に示すようにこのジョイントボール24を中心
として回動可能に設けられ、このバレル15の回動範囲
は図4に示すように所定の角度αで大径側の端縁15a
がリテーナ30の連結片38に当接されてその回動が規
制され、同バレル15は図5に示すように角度2αの円
錐形状範囲を回動可能に設けられている。
ず、バレル15のノブ孔20にジョイントノブ21を嵌
合係着する。そして、リテーナ30のソケット部34に
軸受部材36を嵌着し、同軸受部材36の球状凹部37
にバレル15に取付けたジョイントノブ21のジョイン
トボール24を挿入することで弾性的に雌雄結合され
る。この結合状態で荷重状態を確認した後、バレル15
側よりベゼル12内へ挿入するとともに、同リテーナ3
0の嵌合部31をベゼル12に外嵌すると、その係止孔
30aはベゼル12の係止爪12aと係合される。この
状態で雌雄結合されたジョイントボール24の中心は中
心線C上のP点とほぼ整合され、同バレル15は図4お
よび図5に示すようにこのジョイントボール24を中心
として回動可能に設けられ、このバレル15の回動範囲
は図4に示すように所定の角度αで大径側の端縁15a
がリテーナ30の連結片38に当接されてその回動が規
制され、同バレル15は図5に示すように角度2αの円
錐形状範囲を回動可能に設けられている。
【0015】上記したように本例レジスタ11は所定の
径の筒状内径部13の前端よりその中心線Cからの径で
球面部14を形成したベゼル12と、このベゼル12に
回動可能に内嵌される筒状でその吹出し部17a側に放
射形状の把持部18を形成したバレル15と、ベゼル1
2に外嵌する嵌合部31と導入部32とからなる筒状に
形成され、導入部32の内径部よりベゼル12の球面部
14の中心Pに指向する複数本からなる放射形状の支持
脚33を有するリテーナ30とよりなり、この把持部1
8の中心部のノブ孔20には先端にジョイントボール2
4を有するジョイントノブ21を着脱可能に設け、同じ
く支持脚33の結合部には段差状の取付凹部35を有す
るソケット部34を設けて、該取付凹部35には弾性体
からなりジョイントノブ21のジョイントボール24と
回動可能に弾性的に雌雄結合する球状凹部37を有する
軸受部材36を嵌着して、バレル15を回動可能に構成
したものである。したがって、このバレル15に取付け
たジョイントノブ21とソケット部34に取付けた軸受
部材36との雌雄結合は、軸受部材36を弾性体により
形成するとともに、その球状凹部37の径をジョイント
ノブ21のジョイントボール24の径より若干小径に形
成して弾性的に雌雄結合したものであるから、バレル1
5はジョイントノブ21を介して同ジョイントボール2
4を中心とする角度2αの円錐形状範囲に回動すること
ができるとともに、この軸受部材36の弾性把持力によ
りジョイントボール24との間に適度の摩擦力を生じ
て、同バレル15の回動操作に適度の荷重が与えられて
良好なフィーリングが与えられ、その操作範囲で操作力
を外すとその位置で軸受部材36の弾性把持力によりバ
レル15を位置保持することができる。
径の筒状内径部13の前端よりその中心線Cからの径で
球面部14を形成したベゼル12と、このベゼル12に
回動可能に内嵌される筒状でその吹出し部17a側に放
射形状の把持部18を形成したバレル15と、ベゼル1
2に外嵌する嵌合部31と導入部32とからなる筒状に
形成され、導入部32の内径部よりベゼル12の球面部
14の中心Pに指向する複数本からなる放射形状の支持
脚33を有するリテーナ30とよりなり、この把持部1
8の中心部のノブ孔20には先端にジョイントボール2
4を有するジョイントノブ21を着脱可能に設け、同じ
く支持脚33の結合部には段差状の取付凹部35を有す
るソケット部34を設けて、該取付凹部35には弾性体
からなりジョイントノブ21のジョイントボール24と
回動可能に弾性的に雌雄結合する球状凹部37を有する
軸受部材36を嵌着して、バレル15を回動可能に構成
したものである。したがって、このバレル15に取付け
たジョイントノブ21とソケット部34に取付けた軸受
部材36との雌雄結合は、軸受部材36を弾性体により
形成するとともに、その球状凹部37の径をジョイント
ノブ21のジョイントボール24の径より若干小径に形
成して弾性的に雌雄結合したものであるから、バレル1
5はジョイントノブ21を介して同ジョイントボール2
4を中心とする角度2αの円錐形状範囲に回動すること
ができるとともに、この軸受部材36の弾性把持力によ
りジョイントボール24との間に適度の摩擦力を生じ
て、同バレル15の回動操作に適度の荷重が与えられて
良好なフィーリングが与えられ、その操作範囲で操作力
を外すとその位置で軸受部材36の弾性把持力によりバ
レル15を位置保持することができる。
【0016】また、軸受部材36は合成樹脂、合成ゴム
等の弾性体より形成したので、熱や湿度、経年変化によ
る荷重の減少が従来のフエルト方式のものより少なく、
また、軸受部材36の材質やジョイントボール24と球
状凹部37の寸法関係により微妙な荷重調整が可能とな
る。また、ベゼル12の筒状内径部13の端部より球面
部14を形成する構成としたので、従来のベゼル2の内
径部3のようにアンダカットとならないので、その寸法
精度を確保することができる。
等の弾性体より形成したので、熱や湿度、経年変化によ
る荷重の減少が従来のフエルト方式のものより少なく、
また、軸受部材36の材質やジョイントボール24と球
状凹部37の寸法関係により微妙な荷重調整が可能とな
る。また、ベゼル12の筒状内径部13の端部より球面
部14を形成する構成としたので、従来のベゼル2の内
径部3のようにアンダカットとならないので、その寸法
精度を確保することができる。
【0017】なお、上記実施例においてはバレル15側
にジョイントノブ21を、また、リテーナ30側に軸受
部材36を設けて例示したが、これに限定するものでは
なく、例えば図6に示すように、バレル15の把持部1
8の中心にソケット部34を一体(別体でもよい)に形
成して軸受部材36を取付け、リテーナ30の支持脚3
3の結合部にジョイントノブ(この場合ジョイントノブ
は軸部22とジョイントボール24とで形成される)2
1を設けて、雌雄結合する構成としてもよい。また、上
記ジョイントノブ21は金属部材で形成してもよい。ま
た、バレル15の把持部18およびリテーナ30の支持
脚33を三つ又状に例示したが、これに限定するもので
はなく、送風流に支障のない例えば二又形状を含む放射
形状としてもよい。
にジョイントノブ21を、また、リテーナ30側に軸受
部材36を設けて例示したが、これに限定するものでは
なく、例えば図6に示すように、バレル15の把持部1
8の中心にソケット部34を一体(別体でもよい)に形
成して軸受部材36を取付け、リテーナ30の支持脚3
3の結合部にジョイントノブ(この場合ジョイントノブ
は軸部22とジョイントボール24とで形成される)2
1を設けて、雌雄結合する構成としてもよい。また、上
記ジョイントノブ21は金属部材で形成してもよい。ま
た、バレル15の把持部18およびリテーナ30の支持
脚33を三つ又状に例示したが、これに限定するもので
はなく、送風流に支障のない例えば二又形状を含む放射
形状としてもよい。
【0018】
【考案の効果】本考案は、上記のように構成したことに
より、ジョイントノブのジョイントボールとソケット部
に取付けた軸受部材との雌雄結合は、軸受部材を弾性体
により形成するとともに、その球状凹部の径をジョイン
トボールの径より若干小径に形成して弾性的に雌雄結合
したものであるから、バレルはジョイントボールを中心
とする所定角度の円錐形状範囲に回動することができる
とともに、この軸受部材の弾性把持力によりジョイント
ボールとの間に適度の摩擦力を生じて、同バレルの回動
操作に適度の荷重が与えられて良好なフィーリングが与
えられ、その操作範囲で操作力を外すとその位置で軸受
部材の弾性把持力によりバレルを位置保持することがで
きる。また、軸受部材は合成樹脂、合成ゴム等の弾性体
より形成したので、熱や湿度、経年変化による荷重の減
少が従来のフエルト方式のものより少なく、また、軸受
部材の材質やジョイントボールと球状凹部の寸法関係に
より微妙な荷重調整が可能となる。また、ベゼルの筒状
内径部の端部より球面部を形成する構成としたので、従
来のベゼルの内径部のようにアンダカットとならないの
で、その寸法精度を確保することができる。
より、ジョイントノブのジョイントボールとソケット部
に取付けた軸受部材との雌雄結合は、軸受部材を弾性体
により形成するとともに、その球状凹部の径をジョイン
トボールの径より若干小径に形成して弾性的に雌雄結合
したものであるから、バレルはジョイントボールを中心
とする所定角度の円錐形状範囲に回動することができる
とともに、この軸受部材の弾性把持力によりジョイント
ボールとの間に適度の摩擦力を生じて、同バレルの回動
操作に適度の荷重が与えられて良好なフィーリングが与
えられ、その操作範囲で操作力を外すとその位置で軸受
部材の弾性把持力によりバレルを位置保持することがで
きる。また、軸受部材は合成樹脂、合成ゴム等の弾性体
より形成したので、熱や湿度、経年変化による荷重の減
少が従来のフエルト方式のものより少なく、また、軸受
部材の材質やジョイントボールと球状凹部の寸法関係に
より微妙な荷重調整が可能となる。また、ベゼルの筒状
内径部の端部より球面部を形成する構成としたので、従
来のベゼルの内径部のようにアンダカットとならないの
で、その寸法精度を確保することができる。
【図1】レジスタの斜視図である。
【図2】レジスタの分解斜視図である。
【図3】レジスタの断面図である。
【図4】バレルの作動説明図である。
【図5】軸受部材とジョイントノブの結合部の拡大説明
図である。
図である。
【図6】レジスタの他の態様を示す断面図である。
【図7】従来のレジスタの分解斜視図である。
【図8】従来のレジスタの断面図である。
11 レジスタ 12 ベゼル 14 球面部 15 バレル 18 把持部 21 ジョイントノブ 24 ジョイントボール 30 リテーナ 34 ソケット部 35 取付凹部 36 軸受部材 37 球状凹部
Claims (1)
- 【請求項1】 所定の径の筒状の前端よりその中心線か
らの径で球面部を形成したベゼルと、このベゼルに回動
可能に内嵌される筒状でその吹出し部側に放射形状の把
持部を形成したバレルと、前記ベゼルに外嵌して筒状に
形成され、その内径部より前記ベゼルの球面部の中心に
指向する複数本からなる放射形状の支持脚を有するリテ
ーナとよりなり、前記把持部の中心部と同じく支持脚の
結合部の一方には先端にジョイントボールを有するジョ
イントノブを設け、他方には段差状の取付凹部を有する
ソケット部を設けて、該取付凹部には弾性体からなり前
記ジョイントノブのジョイントボールと回動可能に弾性
的に雌雄結合する球状凹部を有する軸受部材を嵌着し
て、前記バレルを回動可能に構成したレジスタのバレル
荷重出し機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP345193U JP2570847Y2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | レジスタのバレル荷重出し機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP345193U JP2570847Y2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | レジスタのバレル荷重出し機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0655820U JPH0655820U (ja) | 1994-08-02 |
JP2570847Y2 true JP2570847Y2 (ja) | 1998-05-13 |
Family
ID=11557703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP345193U Expired - Lifetime JP2570847Y2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | レジスタのバレル荷重出し機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2570847Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20150202946A1 (en) * | 2012-08-08 | 2015-07-23 | Howa Plastics Co., Ltd. | Register |
Families Citing this family (7)
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JP5656957B2 (ja) * | 2012-11-01 | 2015-01-21 | 豊和化成株式会社 | レジスタ |
WO2014203545A1 (ja) * | 2013-06-21 | 2014-12-24 | 豊和化成株式会社 | レジスタ |
WO2014208146A1 (ja) * | 2013-06-24 | 2014-12-31 | 豊和化成株式会社 | レジスタ |
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-
1993
- 1993-01-12 JP JP345193U patent/JP2570847Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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US10112459B2 (en) * | 2012-08-08 | 2018-10-30 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Register |
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---|---|
JPH0655820U (ja) | 1994-08-02 |
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