JP2527192Y2 - 車両用灯具の取付構造 - Google Patents

車両用灯具の取付構造

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JP2527192Y2
JP2527192Y2 JP727592U JP727592U JP2527192Y2 JP 2527192 Y2 JP2527192 Y2 JP 2527192Y2 JP 727592 U JP727592 U JP 727592U JP 727592 U JP727592 U JP 727592U JP 2527192 Y2 JP2527192 Y2 JP 2527192Y2
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両用灯具に関し、特に
灯具を車体に対して着脱容易に構成した車両用灯具の取
付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両用灯具を車体に取り付ける構
造として、図6に示すように、灯具ボディ1の背面に後
方を向けてファスナ3を突設し、このファスナ3を車体
パネル2に設けた穴に嵌合させて灯具の取付を行う構造
が提案されている。図7はその一部を拡大した一部破断
平面図であり、ファスナ3Bには円筒部3aが形成され
てその底板7においてネジ12により灯具ボディ1に一
体に取着されている。又、円筒部3aその直径位置には
外径方向に突出された嵌合爪4を設けている。更に、円
筒部3aの先端部と嵌合爪4の各周面には断面形状が円
弧状の凹部5a,5bを設け、各凹部に円環状のリング
6が係止できるようにしている。
【0003】そして、凹部5bにリング6を係止して嵌
合爪4を内径方向に弾性変形させた状態を保持させなが
らファスナ3Bを車体パネル2に設けた穴2aに挿通さ
せ、その後にリング6を凹部5bから凹部5aに移して
嵌合爪4を弾性復帰させることで、嵌合爪4と車体パネ
ル穴2aの内縁との嵌合により、ファスナ3bが車体パ
ネル穴2aから離脱されることを防止し、灯具が車体パ
ネルから脱落することを防止している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このような灯具の取付
構造では、ファスナ3Bが予め灯具ボディ1に固定的に
取着されているため、灯具ボディ1に対するファスナ3
Bの取着位置や、車体パネル穴2aの開設位置等に誤差
が生じた場合には、ファスナ3Bと車体パネル穴2aと
の対応位置にずれが生じ、ファスナ3Bが車体パネル穴
2aに嵌合することができなくなり、灯具を車体パネル
に取り付けることができなくなる。又、無理にファスナ
3Bを車体パネル穴2aに嵌入させると、ファスナが破
損され、灯具の取付の信頼性が低下される等の問題があ
る。本考案の目的は、灯具を適切に車体に取り付けるこ
とを可能した灯具の取付構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の取付構造は、灯
具ボディの背面部にネジ部材で取着したファスナに設け
たネジ挿通穴を、ネジ部材の径よりも大きくし、ファス
ナがネジ部材に対して偏心された状態で取着されるよう
にする。
【0006】
【作用】ファスナと車体パネル穴との間に位置ずれが生
じた場合に、ファスナをネジ部材に対して偏心させるこ
とで、車体パネル穴に対するファスナの位置ずれを解消
し、灯具の取り付けを可能とする。
【0007】
【実施例】次に、本考案について図面を参照して説明す
る。図1は本考案の一実施例の要部の拡大断面図、図2
はその部分分解斜視図であり、図6に示した灯具の取付
構造に適用した例を示している。図1及び図2におい
て、1は灯具ボディ、2は車体パネルである。ファスナ
3は円筒部3aを有し、この円筒部3aの直径方向に対
向する2箇所には内径方向に弾性変形可能な嵌合爪4を
突設している。又、円筒部3aの先端部と前記嵌合爪4
の各周面部には断面形状が円弧状の凹部5a,5bが形
成され、円環状をしたリング6を凹部5a,5bに係止
できるようにしている。即ち、リング6を凹部5aに係
止させたときには嵌合爪4は大径状態となり、リング6
を凹部5bに係止させたときには嵌合爪4は小径状態と
なる。
【0008】又、前記ファスナ3の基部には円形をした
底板7を一体に設けており、この底板7の中心位置には
比較的に大きな径の挿通穴7aを開設している。一方、
ファスナ3を支持する灯具ボディ1の背面には、前記フ
ァスナ底板7の挿通穴7aよりも小径の円形ボス8を一
体に突設している。このボス8には少なくとも前記挿通
穴7aよりも大径の鍔部9aを有する固定ネジ9を螺合
させることができる。
【0009】この構成では、ファスナ3は挿通穴7aを
円形ボス8に嵌合させるようにして底板7を灯具ボディ
1の背面に接触せた上で、ファスナ3の円筒部3a内に
固定ネジ9を挿入させ、挿通穴7aを通して固定ネジ9
をボス8に螺合させる。これにより、ファスナ3は底板
7が固定ネジ9の鍔部9aと灯具ボディ1の背面との間
に挟持された状態で灯具ボディに取着される。その上
で、従来と同様にリング6を凹部5bに係止させて嵌合
爪4を内径方向に弾性変形させた上でファスナ3を車体
パネル2の穴2aに挿通させ、その後リング6を凹部5
aに移動させることで嵌合爪4が車体パネル穴2aの内
縁に嵌合し、灯具ボディ1を車体パネル2に取り付ける
ことが可能となる。
【0010】このとき、ファスナ3と車体パネル穴2a
との間に位置ずれが生じていたときには、固定ネジ9を
緩め、挿通穴7aとボス8との径寸法の差の分だけファ
スナ3の軸心位置を固定ネジ9の軸心に対して偏心させ
るようにファスナを突出方向と直角な方向に移動させる
ことで、ファスナの軸位置を調整することができ、この
調整によってファスナ3を車体パネル穴2aに正対さ
せ、好適な取り付けが可能となる。
【0011】ここで、挿通穴7aの径寸法を可及的に大
きくし、逆にボス8の径を小さくすることで、ファスナ
の軸心位置の調整範囲を大きくすることができるのは言
うまでもない。又、ボスは特に必要とされるものではな
く、平坦な灯具ボディの背面部に単に固定ネジによりフ
ァスナを固定させるようにしてもよい。この場合にも、
挿通穴7aの径寸法を固定ネジ9の径寸法よりも大きく
することは肝要である。尚、灯具を車体パネルから離脱
させる際には、リング6により嵌合爪4を内径方向に弾
性変形可能な状態とした後、ファスナ3を車体パネル穴
2aから引き抜くことで可能となる。
【0012】図3は本考案の他の実施例を示す要部の拡
大断面図、図4はその部分分解斜視図である。この実施
例では、ファスナ3Aの直径位置に形成される嵌合爪4
は、単に径方向に弾性変形可能な舌片として構成されて
いる。又、ファスナ3Aの基部に設けた円形の底板7に
は前記実施例と同様に円形の挿通穴7aが開設される。
更に、この底板7の円周一部には半径方向に突出された
係合突起7bが一体に形成されている。又、灯具ボディ
1の背面には円形のボス8が一体形成され、このボス8
に鍔9aを有する固定ネジ9を螺合させることで、前記
実施例と同様に固定ネジ9の鍔9aと灯具ボディ1との
間にファスナ底板7を挟持し、ファスナ3を灯具ボディ
1に取着している。
【0013】又、ここでは前記ファスナ底板7の円周に
沿った灯具ボディ1の背面に固定ピン10を立設し、か
つこれに隣接する位置に設けた細穴1bに着脱ピン11
を挿入支持させている。尚、着脱ピン11は灯具ボディ
1に対して装着、離脱が可能である。これら固定ピン1
0と着脱ピン11は両者間に前記ファスナ底板7の係合
突起7bを挟み込み、ファスナ3Aが軸回転されること
を防止する。一方、車体パネル2にはファスナ3Aに設
けた嵌合爪4の外径寸法よりも小さい短辺と、それより
も大きい長辺とを有する矩形の穴2bが開設されてい
る。又、この車体パネル穴2bを通して車体パネル2の
内側から前記着脱ピン11が露呈されるように形成され
る。
【0014】この構成では、前記したように灯具ボディ
1にファスナ3Aを取着し、着脱ピン11を離脱してフ
ァスナ3Aを軸回りに回転可能な状態とした上で、嵌合
爪4を車体パネル穴2bの長辺方向に向けることで、フ
ァスナ3Aを車体パネル穴2bに挿通させることができ
る。そして、図5に示すように、ファスナ3Aを車体パ
ネル穴2bに挿通させた上で、車体パネル2の内側から
穴2bを通してファスナ3Aを略90度回転させること
で嵌合爪4を穴2bの長辺に嵌合させる。しかる上で、
車体パネル穴2bを通して着脱ピン11を灯具ボディ1
の細穴1bに挿入することで、固定ピン10と着脱ピン
11とでファスナ底板7の係合突起7bを円周方向に挟
み込み、ファスナ3Aの回転を防止させる。これによ
り、ファスナ3Aと車体パネル穴2bとの嵌合状態を保
持し、灯具ボディ1が車体パネル2から離脱されること
を防止する。又、この実施例においても、ファスナ3A
と車体パネル穴2bとの間に位置ずれが生じた場合に
は、固定ネジ9を緩めてファスナの軸線を固定ネジ9の
軸線に対して偏心させることで、ファスナ3Aを突出方
向と直角な方向に移動でき、ファスナ3Aを車体パネル
穴2bに正対させて好適な灯具の取り付けが可能とな
る。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、灯具を車
体パネルに取り付けるためのファスナに設けたネジ挿通
穴を、ネジ部材の径よりも大きくし、ファスナがネジ部
材に対して偏心された状態で取着されるように構成して
いるので、ファスナと車体パネルの穴との間に位置ずれ
が生じている場合でも、ファスナをその突出された方向
と直角な方向に移動させることで、ファスナを車体パネ
ル穴に正対させることができ、好適な灯具の取り付けが
実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の取付構造の要部の拡大断面図である。
【図2】図1の取付構造の部分分解斜視図である。
【図3】本考案の他の実施例の取付構造の要部の拡大断
面図である。
【図4】図3の取付構造の部分分解斜視図である。
【図5】図3の取付構造の車体パネル側からの側面図で
ある。
【図6】本考案が適用される灯具の取付構造の概略平面
図である。
【図7】従来の取付構造の一例の一部破断平面図であ
る。
【符号の説明】
1 灯具ボディ 2 車体パネル 3,3A ファスナ 4 嵌合爪 7 底板 7a 挿通穴 8 ボス 9 固定ネジ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灯具ボディの背面部に後方に突出する筒
    状のファスナをネジ部材で取着し、このファスナを車体
    パネルの穴に嵌入させて灯具を車体パネルに取り付ける
    取付構造において、前記ファスナに設けたネジ部材を挿
    通させるための挿通穴をネジ部材の径よりも大きくし、
    ファスナがネジ部材に対して偏心状態で取着され得るよ
    うに構成したことを特徴とする車両用灯具の取付構造。
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