JP2569948Y2 - インナーミラーの脱落構造 - Google Patents

インナーミラーの脱落構造

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JP2569948Y2
JP2569948Y2 JP8026292U JP8026292U JP2569948Y2 JP 2569948 Y2 JP2569948 Y2 JP 2569948Y2 JP 8026292 U JP8026292 U JP 8026292U JP 8026292 U JP8026292 U JP 8026292U JP 2569948 Y2 JP2569948 Y2 JP 2569948Y2
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敏彦 増田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車輛用インナーミラー
の脱落構造に係る。
【0002】
【従来の技術】インナーミラーは、車両衝突時の減速に
より運転者の頭部がインナーミラーにぶつかった際に、
頭部を保護するためベースより脱落するように取付けら
れている。すなわち、シートベルトを装着していても慣
性により身体が前方に移動するから、その頭部にインナ
ーミラーがぶつかる場合がある。その際の衝撃より頭部
を保護するためにインナーミラーが脱落するように構成
されている。
【0003】図5は従来のウインドシールド接着型脱落
ミラーの一例を示す説明図、図6は同じく分解して示す
斜視図である。インナーミラー50の取り付けに際して
は、あらかじめフロントシールド52の室内側に下部ベ
ース53を固着し、一方、ミラー本体54を支持する
テー56を下部ベース53に脱落可能に取付けるため
に、当該ステー56と上部ベース57との間に、リング
状板ばね58を設け、その突起58aにロックボルト5
9の頭部59aを係止保持させて固定し、その後、前記
下部ベース53と上部ベース57とを取付ねじ60によ
って固定している。
【0004】このものは、ステー56をあらかじめ上部
ベース57に取付け、またフロントシールド52に固着
した下部ベース53に対し、上部ベース57を取付ねじ
60によって固定するものであるから、取付ねじ60は
ミラー50の後方側から下部ベース53に穿設したねじ
孔53aに対し、斜め上方に向けてねじ込まなければな
らない。
【0005】一方、図7に示す従来例は、上記リング状
板ばねとロックボルトの代わりに、中央にナット70を
付けたリング状板ばね71を用い、上部ベース72の段
差部内にリング状板ばね71を保持し、取付ねじ73に
よって上部ベース72と図示省略の下部ベースとを固定
して一体化した後、ステー74に設けた透孔75に取付
ねじ76を挿通してステー74を上部ベース72に固定
している。
【0006】運転者の頭部がインナーミラーにぶつかり
ミラーが押されると、その力によりステーとベースとの
取付面が離れて、前記第1の従来例(図5参照)の場合
は、ロックボルト59の頭部を係止するリング状板ばね
58が引張られて、この引張力によってリング状板ばね
58が撓み変形して、上記ロックボルト59の頭部の保
持ができなくなり、ステー56が上部ベース57から脱
落する。
【0007】また、前記第2の従来例(図7参照)の場
合は、前記と同様にステー74が引張られると図8の
a、bに示すようにリング状板ばね71が弾性変形して
透孔77の壁面を摺接しながらリング状板ばね71ごと
上部ベース72から脱落する。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】上記第1の従来例は、
ロックボルト59とリング状板ばね58の組合わせによ
り安定した脱落荷重が得られるものの、上部ベース57
とステー56とをあらかじめ固定したものを、ミラーの
後方側から取り付けるために、取付時の作業は取付ねじ
60の締め付け方向がフロントシールド側となるので無
理な姿勢を強いられて締付作業性が悪いという課題があ
る。
【0009】また、第2の従来例は、図8のa、bに示
すようにリング状板ばね71の端縁が上部ベース72の
透孔77の壁面をこすりながら脱落するために脱落荷重
が安定せずバラツキがある。そのため、インナーミラー
の支持ピボットを中心とし、その前方45゜円錐を想定
した範囲からの45kgf以下の荷重負荷で脱落しなけ
ればならないとの国内法規上の規定を満足させるのが困
難な場合があった。
【0010】そこで、本願考案は従来の課題を解決する
ために、リング状板ばねとロックナットとを上下両ベー
スの間に仮保持し、上下両ベースを取付ねじで固定して
から、ロックナットを回り止めした状態でステーとロッ
クナットを取付ボルトで締結 し固定するようにしたもの
である。また取付ボルトをステーの下からねじ込むこと
ができる脱落構造を提供することを目的としたものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、フロントシールド(1)に固着され、かつ
上部ベース(7)との対向面にねじ孔(3b)と、対向
面に突出するロックナット位置決めガイド(3a)とを
設けた下部ベース(3)と 前記ねじ孔(3b)に取り付
ける取付ねじ(9)と、リング状板ばね(8)を係止保
持する孔(7a)とを備える上部ベース(7)と、回り
止め手段を有するロックナットであって、底部中央にね
じ孔(6e)を有し、頭部に前記位置決めガイド(3
a)と合致する凹部(6b)を有したロックナット
(6)と、 中央にロックナット(6)を係止保持する係
合孔(8a)を有したリング状の板ばね(8)と、 取付
ボルト(B)を挿通する孔(4a、4b)を有したミラ
ーを保持するステー(4)とから成り、 前記リング状板
ばねの係合孔(8a)にロックナット(6)を係止させ
た状態で該ばね(8)を前記上下両ベース(3,7)間
に保持し、該上下両ベースを前記取付ねじ(9)で固定
し、ステーのボルト押通孔(4a、4b)に1前記取付
ボルト(B)を挿通し、該ボルト(B)をロックナット
(6)にねじ込み固定するようにしたことを特徴とする
インナーミラーの脱落構造である。前記ロックナット
(6)の回り止め手段は、ロックナット(6)の下部の
回り止め突部(6d)と、ステーのボルト押通孔(4
a、4b)の上部の前記回り止め突部(6d)が嵌合す
るガイド孔(4a)とから形成されている。また、前記
ロックナット(6)の回り止め手段は、下部ベースー
(3)に設けたロックナット位置決めガイド(3a)
と、ロックナットの頭部に設ける凹部(6b)とから形
成されていてもよい。
【0012】
【考案の作用】リング状態ばねとロックナットとを予め
上下両ベースの間に仮保持し、上下両ベースを取付ねじ
で固定してから、ロックナットを回り止めした状態で、
ステーとロックナットを取付ボルトで締結し固定する。
また取付ボルトはステーの下からボルトの挿通孔にねじ
込む。従ってその作業は無理な姿勢をしなくても直接ス
テーの下側からできるので組み付け作業性がよい。ま
た、ロックナットとリング状板ばねとが係合する部分が
球面状に形成され、係合孔の変形によってロックナット
の頭部が抜け落ちるために安定した脱落荷重を得ること
ができる。
【0013】
【実施例】図1は本願考案の一例を分解して示す斜視
図、図2〜図3は同上脱落構造の要部を示す断面図、図
4の(a)〜(c)はロックナットの各部分を示す図面
である。
【0014】符号3は、下部ベースであり、フロントシ
ールド1に接着剤2で固着する前記下部ベースは、上
部ベースとの対向面にロックナット位置決めガイド3a
が突設されている。このガイド3aと、後記するロック
ナット6の頭部に設ける凹部6bは、ロックナットの回
わり止め手段を兼ねている。下部ベースの周縁の一端に
はねじ孔3bを設ける。
【0015】ロックナット6は、図1に示すように底部
中央にねじ孔6eを有し、また頭部6aの中央にロック
ナット位置決めガイド3aが嵌合する回転防止用凹部6
を有し、さらに後記するリング状板ばねと係合する部
分が球面状に形成されている。また、該ロックナット6
の下部に回り止め突部6dが形成されている。
【0016】一方、図示省略のミラーを支持するステー
4には、取付ボルトBを押通する孔4a、4bを形成
し、その挿通孔にステーの下側からロックナット6のね
じ孔6eにねじ込むための取付ボルトBを挿通させる。
また、このステーの前記ボルト挿通孔の上部に、前記ロ
ックナットの回り止め突部6dが嵌合する回転防止用の
ガイド孔4aを設ける。このガイド孔4aは前記の突部
6dに対応した形状に形 成され、一例として平面からみ
て矩形又は長円形状になっている。
【0017】上部ベース7には中央にリング状板ばね8
を係止保持する透孔7aが形成されている。またこの
部ベース7の周縁の一端に前記ねじ孔3bに対応した
7cを形成している。さらに上部ベース7の上面には段
差部7bが形成され、段差部側の孔7a上に、リング状
板バネ8を係止保持させる。そして前記リング状板ばね
8にはロックナット6を係止保持させる十字形の係合孔
8aを設け、ロックナット6を挿通し、その孔の突起部
8bでロックナットの頭部を保持させる。
【0018】なお、上部ベース7とステー4の接合面に
は、両者の接合に際して位置決めをするために一方の側
に凸部を設け、他方の側に前記凸部と嵌合する凹部をそ
れぞれの対応位置に形成している
【0019】次に図2と図3に基づき取付時の手順につ
いて説明する。先ず、ウインドシールド2に接着固定し
た下部ベース3に対して、上部ベース7の段差部7b
に、あらかじめロックナット6を挿通し保持したリング
状板ばね8を配設したうえで、前記ロックナットの頭部
の回転防止用凹部6bと位置決めガイド下3aとを嵌合
させて上下両ベースの間に仮保持し、次に取付ねじ9を
孔7cを通してねじ孔3bにねじ込んで上下両ベース
3、7を固定する。
【0020】次いで、回転防止用ガイド孔4aにロック
ナットの下部に設けた回り止め突部6dを嵌合させて、
ロックナット6を回り止めした状態で、上部ベース7と
ステー4とを位置決めした後、図3のように、ステー4
の下側から取付ボルトBを前記ロックナット6のねじ孔
6eにねじこんで固定する。その際、ロックナット6の
回り止め突部6dは、前記回転防止用のガイド孔4aに
嵌合しているので取付ボルトBは空回りすることなく締
め付けることができる。
【0021】このように構成した本考案のインナーミラ
ーは、衝突時に運転者等の頭部がミラーに当たるとその
外力によりミラーが押されると、それによってステー4
と上 部ベース7との取付面が離れて、ロックナット6の
頭部6aがリング状板ばね8の突起8bを弾性変形させ
て前記透孔8aからロックナット6が脱落してステー4
と上部ベース7との固定が解除され、ステー4が上部ベ
ース7から外れて脱落する。
【0022】
【考案の効果】本考案は上述のように構成されているか
ら、組み付け時に上下両ベースをあらかじめ固定するこ
とができるだけでなく、リング状板ばねとロックナット
とを予め上下両ベースの間に仮保持することができる。
その後にステーの下側からボルトでステーとベースを固
定し、しかもその際にはロックナットが回転しないよう
にしたので組む付け作業性に優れている。また、ステー
の脱落荷重を安定させることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の一実施例を分解して示す斜視図。
【図2】同上脱落構造の要部におけるステーとベースの
組付け前の状態を示す断面図
【図3】同上脱落構造の要部におけるステーとベースの
組付後の状態を示す断面図
【図4】ロックナットを示す図面。
【図5】従来の脱落ミラーの一例を示す説明図。
【図6】同上分解して示す斜視図。
【図7】他の従来例を示す斜視図。
【図8】同上脱落時のリング状板ばねと上部ベースの状
態を示した説明図
【符号の説明】
1 フロントシールド 2 接着剤 3 下部ベース 3a ロックナット位置決めガイド3b ねじ孔 4 ステー4a ボルト挿通孔 4b ボルト挿通孔 6 ロックナット6a 回転防止用凹部 6c 球面部 6d 回り止め突部 6e ねじ孔 7 上部ベース7a 透孔 8 リング状板ばね 9 取付ねじ B 取付ボルト

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロントシールド(1)に固着され、かつ
    上部ベース(7)との対向面にねじ孔(3b)と、対向
    面に突出するロックナット位置決めガイド(3a)とを
    設けた下部ベース(3)と、 前記ねじ孔(3b)に取り付ける取付ねじ(9)と、リ
    ング状板ばね(8)を係止保持する孔(7a)とを備え
    る上部ベース(7)と、 回り止め手段を有するロックナットであって、底部中央
    にねじ孔(6e)を有し、頭部に前記位置決めガイド
    (3a)と合致する凹部(6b)を有したロックナット
    (6)と 中央にロックナット(6)を係止保持する係合
    孔(8a)を有したリング状の板ばね(8)と、 取付ボルト(B)を挿通する孔(4a、4b)を有した
    ミラーを保持するステー(4)とから成り、 前記リング状板ばねの係合孔(8a)にロックナット
    (6)を係止させた状態で該ばね(8)を前記上下両ベ
    ース(3,7)間に保持し、該上下両ベースを前記取付
    ねじ(9)で固定し、ステーのボルト挿通孔(4a、4
    b)に前記取付ボルト(B)を挿通し、該ボルト(B)
    をロックナット(6)にねじ込み固定するようにした
    とを特徴とするインナーミラーの脱落構造。
  2. 【請求項2】前記ロックナット(6)の回り止め手段
    は、ロックナット(6)の下部の回り止め突部(6d)
    と、ステーのボルト挿通孔(4a、4b)の上部の前記
    回り止め突部(6d)が嵌合するガイド孔(4a)とか
    ら形成されている請求項1記載のインナーミラーの脱落
    構造。
  3. 【請求項3】 前記ロックナット(6)の回り止め手段
    は、下部ベース(3)に設けたロックナット位置決めガ
    イド(3a)と、ロックナットの頭部に設けた凹部(6
    b)とから形成されている請求項1または請求項2記載
    のインナーミラーの脱落構造
JP8026292U 1992-10-28 1992-10-28 インナーミラーの脱落構造 Expired - Lifetime JP2569948Y2 (ja)

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