JP2570763Y2 - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

ディスクブレーキ装置

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JP2570763Y2
JP2570763Y2 JP1991055198U JP5519891U JP2570763Y2 JP 2570763 Y2 JP2570763 Y2 JP 2570763Y2 JP 1991055198 U JP1991055198 U JP 1991055198U JP 5519891 U JP5519891 U JP 5519891U JP 2570763 Y2 JP2570763 Y2 JP 2570763Y2
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cam shaft
operating lever
camshaft
engaged
hole
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JP1991055198U
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暹 加藤
義浩 巽
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Nisshinbo Holdings Inc
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Nisshinbo Holdings Inc
Nisshinbo Industries Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両のディスクブレー
キ装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のディスクブレーキ装置としては、
例えば実開昭60-28640号公報、および実開昭62-163336
号公報に開示されているものがある。図5は後者の装置
のカム軸部の構造を示すもので、図中aはキャリパ、b
はカム軸、cは押圧部材、dは従動ピンである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来装置の中で、前者の実開昭60-28640号公報に開示さ
れているものは、カム軸孔からカム軸の抜け出しを防止
するためのばね部材や、スラスト軸受等を追加しなけれ
ばならないので、部品点数が増加し、組み立て作業が煩
雑になるという問題点がある。
【0004】また図5に示した後者の実開昭62-163336
号の装置は、カム軸bの小径軸部eに波形座金f、サー
クリップg等を組み込む必要があるため、キャリパaの
軸受孔hを有底孔にできない。このため軸受孔hをゴム
製キャップiで閉鎖しているが、このようにしても水、
ダスト等の侵入の可能性を確実になくすことはできない
という問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ため本考案のディスクブレーキ装置は、ディスクロータ
の一部外周を跨ぐキャリパと、キャリパのカム軸孔に回
動可能に支承されたカム軸と、カム軸の軸線に対し交差
する方向に摺動する押圧部材と、一端を前記カム軸のカ
ム溝に他端を該カム溝に対向する前記押圧部材の端部に
係合した従動ピンと、前記押圧部材の押動力によりディ
スクロータに圧接して制動を行う摩擦パッドと、前記カ
ム軸に固着した作動レバーと、前記キャリパに立設して
作動レバーの戻り位置を位置決めするストップピンと、
コイル状の戻しばねとを備え、該戻しばねの一端を前記
作動レバーに係合させ、他端を前記ストップピンに係合
させて、捩りばね作用により作動レバーを不動作位置方
向に付勢するようにしたディスクブレーキ装置におい
て、前記作動レバーと一体のカム軸をカム軸孔の底部方
向へ付勢して、該カム軸をカム軸孔の底部に当接させて
おく力が発生するよう、戻しばねの前記他端部をストッ
プピンの鍔部に係合させると共に、コイル部を作動レバ
ーに当接させたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】上述のように本考案においては、作動レバーを
不作動位置方向に付勢する戻しばねに、カム軸をカム軸
孔の底部方向へ付勢する付勢力をも併せ持たせたので、
カム軸のカム軸孔からの抜け出しを確実に防止すること
ができ、しかもこの作用効果を、何らの部品の追加もな
しに安価に達成し得ると共に、組み立て作業も簡単にす
ることができる。また、前記カム軸孔の底部方向への付
勢力により、カム軸をカム軸孔の底部へ当接させてカム
軸の位置決めができる点で有利であると共に、カム軸が
この軸線方向位置に位置決めされるためにカム軸のカム
軸孔への嵌合部およびカム軸孔の開口部をシールしてい
るシール部材の摩耗を減じて耐久性を向上させることが
できる。更に、カム軸孔を有底孔にし得ることから、カ
ム軸孔は一端が開口しているのみとなり、当該カム軸孔
へのダストなどの侵入が少なくなり、この点でも耐久性
の向上を図ることができる。
【0007】
【実施例】以下、図1〜図3により本考案の第1実施例
を説明する。図中1は車輪等と一体に回転するディスク
ロータ、2は車体等の静止部に固定されるトルク受け部
材、3はトルク受け部材2にディスクロータ1の軸線方
向に摺動可能に支承されたキャリパで、この中間部の液
圧作動装置部4と、ディスクロータ1を跨いで液圧作動
装置部4に対向するように前部に位置させた反作用部5
と、液圧作動装置部4の後部に位置する機械的作動装置
部6とから成っている。7,8はディスクロータ1の両
側部に圧接され制動を行う一対の摩擦パッド、9は液圧
作動装置部4のシリンダ孔に摺動可能にシール部材10で
以て密に嵌挿したピストン、11はピストン内に収容され
前記ディスクロータ1と摩擦パッド7,8との隙間を自
動的に調整する隙間自動調整装置であり、ここでは詳細
な説明は省略する。
【0008】12は前端部が前記隙間自動調整装置11に係
合し、後端部が機械的作動装置部6の小径シリンダ孔13
に摺動可能に、シール部材14で以て密に嵌挿した機械的
押圧部材であり、その後端部には従動ピン15の一端と係
合する凹部16を形成する。17は前記小径シリンダ孔13と
直交する方向に穿設された有底のカム軸孔18に嵌挿され
たカム軸で、偏心したカム溝19が前記従動ピン15の他端
と係合している。又、このカム軸17のカム軸孔18から突
出した突出部20には遠隔操作用コントロールケーブル(
図示せず) と接続する作動レバー21を固着する。
【0009】22はそのコイル部23が前記突出部20を囲繞
するようにその外周に配置された戻しばねで、一端部24
が作動レバー21に係合すると共に、他端部25がキャリパ
3に立設したストップピン26に係合して、作動レバー21
を不作動方向へ付勢している。そして作動レバー21に形
成したストッパー部27にストップピン26が当接して作動
レバー21の戻り位置を位置決めしている。更に戻しばね
22は他端部25がストップピン26の鍔部28に係合すると共
に、コイル部23が作動レバー21に当接して、作動レバー
21と一体のカム軸17をカム軸孔18の底部方向へ付勢し、
カム軸17がカム軸孔18の底部へ当接することによりカム
軸17の軸方向位置を位置決めしている。
【0010】29(図2参照)はカム軸孔18のダストシー
ル、30(図3参照)は遠隔操作用コントロールケーブル
(図示せず)をガイドすると共に、その反力を受け止め
るケーブルブラケットでボルト31によりキャリパ3に固
定されている。32はディスクロータ1と摩擦パッド7,
8との隙間を手動で調整するための手動調整ギアで、プ
ラグ33により密封されている。尚、以上説明したディス
クブレーキ装置は液圧による作動装置やディスクロータ
と摩擦パッドとの隙間調整装置等を組み込んだタイプの
ものであるが、同装置を有しないものであっても勿論差
し支えない。
【0011】図4は本考案の他の実施例を示すもので、
これはカム軸17に形成したカム溝19に対する従動ピン15
の係合部が押圧部材12の後端部に形成した凹部16に対す
る従動ピン15の係合部よりもカム軸孔18の底部に接近す
るように押圧部材12の軸線に対して従動ピン15を傾斜さ
せて配設したものである。すなわちこの実施例は、各部
品の寸法公差のバラツキを考えた場合、従動ピン15を押
圧部材12の軸線と常に平行にすることが困難であるた
め、カム軸17のカム軸孔18からの抜け出しを防止する方
向に力が加わるように従動ピン15を傾斜させたのであ
る。
【0012】
【考案の効果】上述のように本考案においては、作動レ
バー21を不作動位置方向に付勢する戻しばね22に、カム
軸17をカム軸孔18の底部方向へ付勢する付勢力をも併せ
持たせたので、カム軸17のカム軸孔18からの抜け出しを
確実に防止することができ、しかもこの作用効果を、何
らの部品の追加もなしに安価に達成し得ると共に、組み
立て作業も簡単にすることができる。また前記カム軸孔
18の底部方向への付勢力により、カム軸17をカム軸孔18
の底部へ当接させてカム軸17の位置決めができる点で有
利であると共に、カム軸17がこの軸線方向位置に位置決
めされるためにカム軸のカム軸孔への嵌合部およびカム
軸孔の開口部をシールしているシール部材29の摩耗を減
じて耐久性を向上させることができる。更に、カム軸孔
18を有底孔にし得ることから、カム軸孔18は一端が開口
しているのみなり、当該カム軸孔18へのダストなどの侵
入が少なくなり、この点でも耐久性の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の縦断面図である。
【図2】図1のII−II線による部分断面図である。
【図3】図2の III矢視図である。
【図4】図2に対応する本考案の他の実施例図である。
【図5】図2に対応する従来装置の部分断面図である。
【符号の説明】
1 ディスクロータ 2 トルク受け部材 3 キャリパ 4 液圧作動装置部 5 反作用部 6 機械的作動装置部 7,8 摩擦パッド 9 ピストン 10 シール部材 11 隙間自動調整装置 12 機械的押圧部材 13 小径シリンダ孔 14 シール部材 15 従動ピン 16 凹部 17 カム軸 18 カム軸孔 19 カム溝 20 突出部 21 作動レバー 22 戻しばね 23 コイル部 24 一端部 25 他端部 26 ストップピン 27 ストッパー部 28 鍔部 29 ダストシール 30 ケーブルブラケット 31 ボルト 32 手動調整ギア 33 プラグ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクロータの一部外周を跨ぐキャリ
    パと、キャリパのカム軸孔に回動可能に支承されたカム
    軸と、カム軸の軸線に対し交差する方向に摺動する押圧
    部材と、一端を前記カム軸のカム溝に他端を該カム溝に
    対向する前記押圧部材の端部に係合した従動ピンと、前
    記押圧部材の押動力によりディスクロータに圧接して制
    動を行う摩擦パッドと、前記カム軸に固着した作動レバ
    ーと、前記キャリパに立設して作動レバーの戻り位置を
    位置決めするストップピンと、コイル状の戻しばねとを
    備え、 該戻しばねの一端を前記作動レバーに係合させ、他端を
    前記ストップピンに係合させて、捩りばね作用により作
    動レバーを不動作位置方向に付勢するようにしたディス
    クブレーキ装置において、 前記作動レバーと一体のカム軸をカム軸孔の底部方向へ
    付勢して、該カム軸をカム軸孔の底部に当接させておく
    力が発生するよう、戻しばねの前記他端部をストップピ
    ンの鍔部に係合させると共に、コイル部を作動レバーに
    当接させたことを特徴とするディスクブレーキ装置。
JP1991055198U 1991-06-21 1991-06-21 ディスクブレーキ装置 Expired - Lifetime JP2570763Y2 (ja)

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JPH051038U JPH051038U (ja) 1993-01-08
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ID=12991986

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61161440U (ja) * 1985-03-28 1986-10-06
JPS61170729U (ja) * 1985-04-11 1986-10-23
JPH0247776Y2 (ja) * 1986-04-02 1990-12-14

Also Published As

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JPH051038U (ja) 1993-01-08

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