JPH051038U - デイスクブレーキ装置 - Google Patents

デイスクブレーキ装置

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JPH051038U
JPH051038U JP5519891U JP5519891U JPH051038U JP H051038 U JPH051038 U JP H051038U JP 5519891 U JP5519891 U JP 5519891U JP 5519891 U JP5519891 U JP 5519891U JP H051038 U JPH051038 U JP H051038U
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cam shaft
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disc brake
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暹 加藤
義浩 巽
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Nisshinbo Holdings Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクブレーキ装置のカム軸の抜け出しを
防止すると共に、カム軸の位置決め装置を簡単な構成で
確実にすること。 【構成】 ディスクブレーキ装置において、作動レバー
21を不作動位置方向に付勢する戻しばね22にカム軸17を
カム軸孔18の底部方向へ付勢する付勢力を持たせるよう
にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両のディスクブレーキ装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のディスクブレーキ装置としては、例えば実開昭60-28640号公報、および 実開昭62-163336 号公報に開示されているものがある。図5は後者の装置のカム 軸部の構造を示すもので、図中aはキャリパ、bはカム軸、cは押圧部材、dは 従動ピンである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上述した従来装置の中で、前者の実開昭60-28640号公報に開示さ れているものは、カム軸孔からカム軸の抜け出しを防止するためのばね部材や、 スラスト軸受等を追加しなければならないので、部品点数が増加し、組み立て作 業が煩雑になるという問題点がある。
【0004】 また図5に示した後者の実開昭62-163336 号の装置は、カム軸bの小径軸部e に波形座金f、サークリップg等を組み込む必要があるため、キャリパaの軸受 孔hを有底孔にできない。このため軸受孔hをゴム製キャップiで閉鎖している が、このようにしても水、ダスト等の侵入の可能性を確実になくすことはできな いという問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の問題点を解決するため本考案においては、ディスクロータの一部外周を 跨ぐキャリパと、キャリパのカム軸孔に回動可能に支承されたカム軸と、カム軸 の軸線に対し交差する方向に摺動する押圧部材と、一端を前記カム軸のカム溝に 他端を該カム溝に対向する前記押圧部材の端部に係合した従動ピンと、前記押圧 部材の押動力によりディスクロータに圧接して制動を行う摩擦パッドと、前記カ ム軸に固着した作動レバーと、前記キャリパに立設して作動レバーの戻り位置を 位置決めするストップピンと、前記作動レバーを不作動位置方向に付勢する戻し ばねとからなるディスクブレーキ装置において、前記戻しばねにカム軸をカム軸 孔の底部方向へ付勢する付勢力を持たせるようにしてディスクブレーキ装置を構 成する。
【0006】 また前記付勢力によりカム軸をカム軸孔の底部に当接するように位置決めして もよく、また前記カム溝に対する前記従動ピンの係合部が、前記押圧部材に対す る従動ピンの係合部よりもカム軸孔の底部に接近するように従動ピンを傾斜させ て配設してもよい。
【0007】
【作用】
上述のように本考案においては、作動レバーを不作動位置方向に付勢する戻し ばねに、カム軸をカム軸孔の底部方向へ付勢する付勢力をも併せ持たせたので、 カム軸のカム軸孔からの抜け出しを確実に防止することができる。また、前記カ ム軸孔の底部方向への付勢力により、カム軸をカム軸孔の底部へ当接させてカム 軸の位置決めができる。また、カム軸のカム軸孔からの抜け出しを防止する方向 に力が加わるように従動ピンを傾斜させた場合は、各部品の寸法公差のバラツキ を考慮しても、カム軸の抜け出しを確実に防止できる。したがって本考案によれ ば、何ら部品を追加することなく、組み立て作業も簡単にすることができる。
【0008】
【実施例】
以下、図1〜図3により本考案の第1実施例を説明する。 図中1は車輪等と一体に回転するディスクロータ、2は車体等の静止部に固定 されるトルク受け部材、3はトルク受け部材2にディスクロータ1の軸線方向に 摺動可能に支承されたキャリパで、この中間部の液圧作動装置部4と、ディスク ロータ1を跨いで液圧作動装置部4に対向するように前部に位置させた反作用部 5と、液圧作動装置部4の後部に位置する機械的作動装置部6とから成っている 。7,8はディスクロータ1の両側部に圧接され制動を行う一対の摩擦パッド、 9は液圧作動装置部4のシリンダ孔に摺動可能にシール部材10で以て密に嵌挿し たピストン、11はピストン内に収容され前記ディスクロータ1と摩擦パッド7, 8との隙間を自動的に調整する隙間自動調整装置であり、ここでは詳細な説明は 省略する。
【0009】 12は前端部が前記隙間自動調整装置11に係合し、後端部が機械的作動装置部6 の小径シリンダ孔13に摺動可能に、シール部材14で以て密に嵌挿した機械的押圧 部材であり、その後端部には従動ピン15の一端と係合する凹部16を形成する。17 は前記小径シリンダ孔13と直交する方向に穿設された有底のカム軸孔18に嵌挿さ れたカム軸で、偏心したカム溝19が前記従動ピン15の他端と係合している。又、 このカム軸17のカム軸孔18から突出した突出部20には遠隔操作用コントロールケ ーブル( 図示せず) と接続する作動レバー21を固着する。
【0010】 22はそのコイル部23が前記突出部20を囲繞するようにその外周に配置された戻 しばねで、一端部24が作動レバー21に係合すると共に、他端部25がキャリパ3に 立設したストップピン26に係合して、作動レバー21を不作動方向へ付勢している 。そして作動レバー21に形成したストッパー部27にストップピン26が当接して作 動レバー21の戻り位置を位置決めしている。更に戻しばね22は他端部25がストッ プピン26の鍔部28に係合すると共に、コイル部23が作動レバー21に当接して、作 動レバー21と一体のカム軸17をカム軸孔18の底部方向へ付勢し、カム軸17がカム 軸孔18の底部へ当接することによりカム軸17の軸方向位置を位置決めしている。
【0011】 29(図2参照)はカム軸孔18のダストシール、30(図3参照)は遠隔操作用コ ントロール(図示せず)をガイドすると共に、その反力を受け止めるケーブルブ ラケットでボルト31によりキャリパ3に固定されている。32はディスクロータ1 と摩擦パッド7,8との隙間を手動で調整するための手動調整ギアで、プラグ33 により密封されている。 尚、以上説明したディスクブレーキ装置は液圧による作動装置やディスクロー タと摩擦パッドとの隙間調整装置等を組み込んだタイプのものであるが、同装置 を有しないものであっても勿論差し支えない。
【0012】 図4は請求項3に対応する本考案の他の実施例を示すもので、これはカム軸17 に形成したカム溝19に対する従動ピン15の係合部が押圧部材12の後端部に形成し た凹部16に対する従動ピン15の係合部よりもカム軸孔18の底部に接近するように 押圧部材12の軸線に対して従動ピン15を傾斜させて配設したものである。 すなわちこの実施例は、各部品の寸法公差のバラツキを考えた場合、従動ピン 15を押圧部材12の軸線と常に平行にすることが困難であるため、カム軸17のカム 軸孔18からの抜け出しを防止する方向に力が加わるように従動ピン15を傾斜させ たのである。
【0013】
【考案の効果】
上述のように本考案においては、作動レバー21を不作動位置方向に付勢する戻 しばね22に、カム軸17をカム軸孔18の底部方向へ付勢する付勢力をも併せ持たせ たので、カム軸17のカム軸孔18からの抜け出しを確実に防止することができる。 また前記カム軸孔18の底部方向への付勢力により、カム軸17をカム軸孔18の底部 へ当接させてカム軸17の位置決めができる。また、カム軸17のカム軸孔18からの 抜け出しを防止する方向に力が加わるように従動ピン15を傾斜させた場合は、各 部品の寸法公差のバラツキを考慮しても、カム軸17の抜け出しを確実に防止でき る。したがって本考案によれば、何ら部品を追加することなく、上述の効果が得 られる上に、組み立て作業も簡単にすることができるという多くの効果が得られ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の縦断面図である。
【図2】図1のII−II線による部分断面図である。
【図3】図2の III矢視図である。
【図4】図2に対応する本考案の他の実施例図である。
【図5】図2に対応する従来装置の部分断面図である。
【符号の説明】
1 ディスクロータ 2 トルク受け部材 3 キャリパ 4 液圧作動装置部 5 反作用部 6 機械的作動装置部 7,8 摩擦パッド 9 ピストン 10 シール部材 11 隙間自動調整装置 12 機械的押圧部材 13 小径シリンダ孔 14 シール部材 15 従動ピン 16 凹部 17 カム軸 18 カム軸孔 19 カム溝 20 突出部 21 作動レバー 22 戻しばね 23 コイル部 24 一端部 25 他端部 26 ストップピン 27 ストッパー部 28 鍔部 29 ダストシール 30 ケーブルブラケット 31 ボルト 32 手動調整ギア 33 プラグ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクロータの一部外周を跨ぐキャリ
    パと、キャリパのカム軸孔に回動可能に支承されたカム
    軸と、カム軸の軸線に対し交差する方向に摺動する押圧
    部材と、一端を前記カム軸のカム溝に他端を該カム溝に
    対向する前記押圧部材の端部に係合した従動ピンと、前
    記押圧部材の押動力によりディスクロータに圧接して制
    動を行う摩擦パッドと、前記カム軸に固着した作動レバ
    ーと、前記キャリパに立設して作動レバーの戻り位置を
    位置決めするストップピンと、前記作動レバーを不作動
    位置方向に付勢する戻しばねとからなるディスクブレー
    キ装置において、前記戻しばねにカム軸をカム軸孔の底
    部方向へ付勢する付勢力を持たせるように構成したこと
    を特徴とするディスクブレーキ装置。
  2. 【請求項2】前記付勢力によりカム軸をカム軸孔の底部
    に当接するように位置決めしたことを特徴とする請求項
    1記載のディスクブレーキ装置。
  3. 【請求項3】前記カム溝に対する前記従動ピンの係合部
    が、前記押圧部材に対する従動ピンの係合部よりもカム
    軸孔の底部に接近するように従動ピンを傾斜させて配設
    するようにしたことを特徴とする請求項1記載のディス
    クブレーキ装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61161440U (ja) * 1985-03-28 1986-10-06
JPS61170729U (ja) * 1985-04-11 1986-10-23
JPS62163336U (ja) * 1986-04-02 1987-10-17

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