JP2570402Y2 - コーマー機におけるサーキュラーブラシの固定装置 - Google Patents

コーマー機におけるサーキュラーブラシの固定装置

Info

Publication number
JP2570402Y2
JP2570402Y2 JP1992080956U JP8095692U JP2570402Y2 JP 2570402 Y2 JP2570402 Y2 JP 2570402Y2 JP 1992080956 U JP1992080956 U JP 1992080956U JP 8095692 U JP8095692 U JP 8095692U JP 2570402 Y2 JP2570402 Y2 JP 2570402Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive shaft
brush
holder
cylindrical member
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992080956U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0639968U (ja
Inventor
睦彦 香取
Original Assignee
株式会社原織機製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社原織機製作所 filed Critical 株式会社原織機製作所
Priority to JP1992080956U priority Critical patent/JP2570402Y2/ja
Publication of JPH0639968U publication Critical patent/JPH0639968U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2570402Y2 publication Critical patent/JP2570402Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コーマー機において、
コーミングシリンダーのシリンダーニードルに付着した
ノイル、夾雑物等を除去清掃するサーキュラーブラシを
駆動軸に固定するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように、6〜8デリベリを有
するコーマー機は、各デリベリ毎にニッパー装置Nを備
えていて、その下方にサクションボックスSが配置さ
れ、このサクションボックスS内にコーミングシリンダ
ーCとサーキュラーブラシB’が相上下して配置されて
いる。このサクションボックスSは、その下部が各デリ
ベリ共通の吸引ダクトDに連結されているので、その内
部には吸引ダクトDの吸引力が及んでいる。ニッパー装
置Nは後退位置でラップを把持し、コーミングシリンダ
ーCの回転により、このシリンダーハーフラップに植設
した針列であるシリンダーニードルCNによりラップR
を櫛削って、このラップRに含まれている短繊維等の不
良繊維及びネップ等の夾雑物を除去して良質のフリース
Fにしている。ラップRを櫛削ることによりシリンダー
ニードルCNの針間に付着した短繊維等は、サーキュラ
ーブラシB’の回転により掻き取られた後に、サクショ
ンボックスS内に及んでいる吸引力により吸引されて吸
引ダクトD側に回収される。サーキュラーブラシB’の
ブラシ毛は豚毛等であり、このブラシ毛が一定のゲージ
(接触圧)でシリンダーニードルCNに接触させられて
いる。ブラシ毛の先端部の磨耗によって、サーキュラー
ブラシB’の性能が落ちて、一定のゲージを保ってシリ
ンダーニードルCNに押圧されなくなると、シリンダー
ニードルCNに付着した短繊維、夾雑物が効率よく掻き
落とされなくなる。このようになると、次回のコーミン
グにおいて、シリンダーニードルCNに付着した短繊維
や夾雑物がフリースFの中に入り込み、製品の劣化を生
じる。また、ブラシ毛の先端部の磨耗により、サーキュ
ラーブラシB’とコーミングシリンダーCとの間に隙間
が生じると、コーミング中のラップRに作用する吸引力
が大きくなって、コーミングシリンダーCに対するラッ
プRの押付け力が増し、コーミングシリンダーCによっ
てラップRを櫛削るにあたり、短繊維等の不良繊維だけ
で無く、良質の繊維まで掻き落とされるという不具合が
生じる。
【0003】従来のサーキュラーブラシB’は、図7及
び図8に示すように、ブラシ軸33の外周面にブラシ毛
4を植設した構成である。このブラシ軸33は、各デリ
ベリ共通の駆動軸20に対して、各デリベリ毎に設けら
れたサクションボックスS内で組付けられている。ブラ
シ軸33は、駆動軸20に対する組付けを容易にするた
め、一対の半割円筒部材32により構成されて、この一
対の半割円筒部材32で駆動軸20を挟み、ブラシ毛4
の植設されていない両端部をボルト37で駆動軸20に
結合することにより、ブラシ軸33を駆動軸20に組付
けていた。ブラシ毛4は、図9に示すように、多数のブ
ラシ毛を束にしてその長さ方向の中央部をステープル5
により半割円筒部材32の外周部に打ち込むことによ
り、半割円筒部材32に植設されていた。半割円筒部材
32に対するブラシ毛4の植設を容易にするために、半
割円筒部材32は木製のものが使用されていた。そし
て、半割円筒部材32を構成する木の材質としては、特
殊な油分か多く、しかも粘りのあるものが使用されてい
たが、この半割円筒部材32は、使用時において常にサ
クションボックスS内を流れる気流にさらされることか
ら乾燥して歪み、シリンダーニードルCNに一定のゲー
ジでブラシ毛を接触し続けることができなかった。この
ように、ブラシ軸33の歪みにより、シリンダーニード
ルCNに対してブラシ毛4が一定のゲージで接触しなく
なると、シリンダーニードルCNに付着した短繊維等の
掻き落しが確実に行われず、又強く接触する特定のブラ
シ毛だけの磨耗が激しくなり、場合によってはシリンダ
ーニードルCNに損傷を与えることもあった。
【0004】このような不具合を解消するために、歪み
が生じにくいアルミニウム等の金属製の半割円筒部材が
使用されるに至った。しかし、アルミニウム等の金属製
の半割円筒部材は、ステープルを使用してブラシ毛を植
設することができないため、半割円筒部材に多数の有底
孔を設け、この有底孔の底部に小孔を開けて、多数のブ
ラシ毛を束にしたものの長さ方向の中央部を中心にして
二つ折にし、この中央部を有底孔に挿入し、この中央部
に多数の有底孔の小孔を通るスティールワイヤーを連続
して巻付けて取付けていた。この場合、ブラシ毛を有底
孔に精度よく取付けるためには、ワイヤーを引っ張るこ
とが必要であるが、ワイヤーの径が太いと大きな引張力
が必要なため、比較的細いワイヤー(ステンレス製で直
径が0.25〜0.3mmのもの)を使用していた。こ
のような細いワイヤーを使用すると、ブラシ毛がシリン
ダーニードルに接触している時に、引張力が作用してワ
イヤーが折損することがあった。
【0005】このような過程を経て、近時、前記不具合
のない、即ち乾燥による歪みかなくて、しかもステープ
ルによる植毛が可能な(自動植毛機が使用できる)合成
樹脂製の半割円筒部材が使用されるようになった。この
合成樹脂製の半割円筒部材は、上記利点を有するのに加
えて、型による成形が可能であって、しかも木製或いは
金属製のものに比較して安価に製作できる利点を有す
る。
【0006】この合成樹脂製の半割円筒部材を用いたサ
ーキュラーブラシB’について、前に使用した図7及び
図8を参照にして、更に詳しく説明すると、以下の通り
である。このサーキュラーブラシB’のブラシ軸33
は、一対の半割円筒部材32,32で構成される。各半
割円筒部材32には、その両端部を除きブラシ毛4がス
テープル5により植毛されている。そして、この一対の
半割円筒部材32,32を駆動軸20に固定するには、
各半割円筒部材32,32を駆動軸20の外側に被せて
これを挟み、各半割円筒部材32,32の両端部をボル
ト37により結合している。半割円筒部材32は、合成
樹脂製であるために,その両端部にボルト37がねじ込
まれる雌ねじを直接形成できない。このため、内周面に
雌ねじが形成され、しかもその一端に鍔部35aが設け
られた金属製のインサート35を、半割円筒部材32の
所定位置に埋設している。そして、一対の半割円筒部材
32,32によって駆動軸20を挟み、一方の半割円筒
部材32のボルト孔36に挿入したボルト37を、他方
の半割円筒部材32に埋設されたインサート35に螺合
して、各半割円筒部材32を結合していた。この場合、
各半割円筒部材32,32の周方向の端面32a,32
aの間に締め代として所定の隙間Eを設け、ボルト37
をインサート35にねじ込むと、この隙間Eが減少し
て、各半割円筒部材32,32の両端部が互いに締め付
けられて、その内周面32bが駆動軸20の外周面に圧
接され、これにより各半割円筒部材32,32を駆動軸
20に固定していた。このため、各半割円筒部材32,
32の締付力を増して、これを駆動軸20に強固に固定
しようとすると、インサート35の鍔部35aが内部に
喰い込んでしまう。よって、この構造であると、駆動軸
20に対する各半割円筒部材32,32の固定力は、一
定限度を超えて大きくできない。従って、サーキュラー
ブラシB’の使用中において、ブラシ毛の先端部が磨耗
して、その交換を必要とする以前に、固定力が小さくな
って、駆動軸20に対して各半割円筒部材32,32が
周方向或いは軸方向に滑ってしまうことがあった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、樹脂製の円
筒体を半割り状にした一対の半割円筒部材によりブラシ
軸が構成されているサーキュラーブラシにおいて、駆動
軸に対するブラシ軸の固定力を大きくして、使用中にお
いて駆動軸に対してブラシ軸が周方向及び軸方向の双方
に滑らないようにすることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の本考案は、樹脂製の円筒体を半割りにした一対の半割
円筒部材によりブラシ軸が構成されていると共に、各半
割円筒部材の外周面にブラシ毛を植毛してサーキュラー
ブラシが構成されていて、コーマー機の各デリベリ共通
の駆動軸に該サーキュラーブラシを固定するための装置
であって、金属製の短円筒体を半割り状にした一対の半
割ホルダー体から成る固定ホルダーを形成し、この固定
ホルダーの一方の半割ホルダー体の一端面における周方
向の両端部にそれぞれ挿入板を、該半割ホルダー体の半
径方向に沿い、しかも前記端面に対して垂直にして設
、前記駆動軸における前記サーキュラーブラシの固定
位置の両側部に前記固定ホルダーをそれぞれ固定して、
その一方の半割ホルダー体に設けられた挿入板を、サー
キュラーブラシの各半割円筒部材の各割面の間の隙間に
挿入して、前記挿入板と一対の半割円筒部材との三つの
部材をボルトにより一体に組付けることを特徴としてい
る。
【0009】
【考案の作用】一対の半割ホルダー体から構成される固
定ホルダーは、金属製であるために、駆動軸に対して強
固に固定できる。そして、駆動軸を挟んでいる一対の半
割円筒部材の各割面の間に形成される隙間に、固定ホル
ダーを構成している一方の半割ホルダー体の端面に設け
られた挿入板が挿入されて、この挿入板と一対の半割円
筒部材との三つの部材がボルトを介して一体に組付けら
れているために、これらの三つの部材を組付けるボルト
の締付力を大きくしなくても、駆動軸に対して固定ホル
ダーが移動しない限り、駆動軸に対して各半割円筒部材
が周方向或いは軸方向に滑らない構造が実現される。
【0010】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本考案を更に詳細に
説明する。なお、上記した「従来技術」の項目で説明し
た部分と同一部分には、同一符号を付す。図1は、本考
案の固定装置を構成している固定ホルダーHと、サーキ
ュラーブラシBとの分解斜視図であり、図2は、同じく
組付状態の斜視図であり、図3は、同じく組付状態の正
面図であり、図4は、図3のX−X線断面図であり、図
5は、図3のY−Y線断面図である。図1〜図5におい
て、サーキュラーブラシBは、合成樹脂製の一対の半割
円筒部材2,2’を有し、この一対の半割円筒部材2,
2’を結合してブラシ軸3が構成される。各半割円筒部
材2,2’の外周面には、その両端部分を除いてブラシ
毛4がステープル5により植設されている。一方の半割
円筒部材2の両端部には、その周方向の端面2bに対し
て垂直に一対の取付孔6,6がそれぞれ開けられてい
る。また、他方の半割円筒部材2’には、各半割円筒部
材2,2’を駆動軸20に固定する際に、前記半割円筒
部材2の取付孔6と同軸になる箇所に、該取付孔6より
大径のインサート嵌着孔7,7が開けられている。そし
て、この各インサート嵌着孔7,7に、金属円筒体の外
周面にローレットが切られたインサート8が接着剤を使
用してそれぞれ嵌着されて埋設されている。このインサ
ート8の内周面には、組付ボルト9がねじ込まれる雌ね
じが切られている。このインサート8は、従来のインサ
ート35と異なり、その端部には鍔部が形成されていな
い。そして、一対の半割円筒部材2,2’の内周面2
a,2’aにより駆動軸20を挟むと、その周方向の各
端面2b,2’bの間には、締め代となる所定の隙間E
(図4参照)が形成されるようになっている。
【0011】固定ホルダーHは、金属で製作されてい
て、短円筒体を半割り状にした一対の半割ホルダー体1
1,11’から構成されており、この実施例のものにお
いては、各半割ホルダー体11,11’の外径及び内径
は前記半割円筒部材2の外径及び内径と同一になってい
る。そして、一方の半割ホルダー体11の一端面11c
における周方向の両端部には、該半割ホルダー体11の
半径方向に沿い、しかも該端面11cに対して垂直とな
って所定長さ突出する板状の挿入板12が一対設けられ
ている。この挿入板12の幅は、半割円筒部材2の肉厚
より僅かに狭く、その厚みは、前述の隙間Eと略同一
か、これよりも僅かに薄くなっている。この挿入板12
には、一対の半割円筒部材2,2’の組付けに使用され
る組付ボルト9が挿入される孔13が開けられている。
一方の半割ホルダー体11には、割面11bに対して垂
直に一対の取付孔14,14が開けられており、また他
方の半割ホルダー体11’には、前記半割ホルダー体1
1とで駆動軸20を挟んだ際に、該半割ホルダー体11
の取付孔14に挿入されるボルト15がねじ込まれるね
じ孔16が一対開けられている。そして、一対の半割ホ
ルダー体11,11’の各内周面11a,11’aによ
って駆動軸20を挟むと、各半割ホルダー体11,1
1’の各割面11b,11’bの間には締め代となる所
定の隙間E’が形成される(図5参照)。
【0012】一対の半割円筒部材2,2’をサクション
ボックスS内の所定位置で、各デリベリを貫く駆動軸2
0に取付けるには、この所定位置で駆動軸20を一対の
半割円筒部材2,2’によって挟む。この場合、図1に
示すように、一方の半割円筒部材2を駆動軸20の上方
に位置させる。このようにして駆動軸20に挟んだ一対
の半割円筒部材2,2’の一方の側方において、固定ホ
ルダーHを構成する一方の半割ホルダー体11を駆動軸
20に載置して、その各挿入板12,12を半割円筒部
材2,2’の各端面2b,2’bの間に挿入して、上方
に配置された半割円筒部材2の各取付孔6,6に挿入し
た各組付ボルト9,9が、両側の挿入板12の各孔1
3,13を挿通できるように該半割ホルダー体11を配
置する。この状態で、半割円筒部材2の一端部の各取付
孔6,6に挿入した組付ボルト9,9を、半割ホルダー
体11の各挿入板12,12の各孔13,13にそれぞ
れ挿入した後に、下方に配置された半割円筒部材2’の
各インサート8,8にねじ込むと、該半割ホルダー体1
1は、各半割円筒部材2,2’の一端部においてこれら
と一体に結合される。同様にして、半割円筒部材2,
2’の他端部においても、半割ホルダー体11を取付け
る。
【0013】次に、一方の半割ホルダー体11の下方に
他方の半割ホルダー体11’を配置して、両者により駆
動軸20を挟み、上方に配置された半割ホルダー体11
の各取付孔14,14に挿入した一対のボルト15,1
5を、下方に配置された半割ホルダー体11’の各ねじ
孔16,16にそれぞれねじ込む。ここで、各半割ホル
ダー体11,11’は、金属製であって、しかも各半割
ホルダー体11,11’の各割面11b,11’bの間
には締め代となる所定の隙間E’が設けられているの
で、各半割ホルダー体11,11’の内周面11a,1
1’aとにより駆動軸20を強固に把持するまで、各ボ
ルト15,15を半割ホルダー体11’の各ねじ孔1
6,16にねじ込むことができる。そして、駆動軸20
を挟んでいる一対の半割円筒部材2,2’の各割面11
b,11’bの間の隙間Eに、固定ホルダーHを構成し
ている一方の半割ホルダー体11の端面11cに設けら
れた挿入板12が挿入されて、この挿入板12と一対の
半割円筒部材2,2’との三つの部材が組付ボルト9,
9を介して一体に組付けられているために、これらの三
つの部材を組付ける組付ボルト9,9の締付力を大きく
しなくても、駆動軸20に対して固定ホルダーHが移動
しない限り、駆動軸20に対して各半割円筒部材2,
2’が周方向或いは軸方向に滑らない構造となる。即
ち、駆動軸20に対する一対の半割円筒部材2,2’の
固定は、駆動軸20に固定された一対の固定ホルダーH
を介してなされている。このため、駆動軸20に対する
一対の半割円筒部材2,2’の固定は、それ程強固に行
う必要はない。
【0014】そして、使用によってサーキュラーブラシ
Bのブラシ毛4が磨耗し、又はこのブラシ毛4の間にフ
リース中の短繊維や夾雑物が侵入して固まると、サーキ
ュラーブラシBの性能が低下するので、その交換が必要
になる。このサーキュラーブラシBの交換をするには、
駆動軸20に一対の固定ホルダーH,Hが固定されたま
まで、組付ボルト9を緩めて使用済の一対の半割円筒部
材2,2’を駆動軸20から取外して、新規のものを装
着すればよい。ここで、最初に一対の固定ホルダーH,
Hを駆動軸20に取付けて固定することにより、駆動軸
20の軸方向に対する半割円筒部材2,2’の取付位置
が定められているために、2回目以降は、その位置決め
を行う必要がなくなって、ただ単に駆動軸20に対して
一対の半割円筒部材2,2’の装着を行うのみでよい。
このため、サーキュラーブラシBの交換を短時間に行え
る。
【0015】
【考案の効果】本考案は、コーマー機のサクションボッ
クス内で駆動軸にサーキュラーブラシの固定される位置
の両側部に、金属製の短円筒体を半割り状にした一対の
半割ホルダー体からなる固定ホルダーを固定して、この
固定ホルダーの一方の半割ホルダー体に設けられた挿入
板を、サーキュラーブラシの各半割円筒部材の各割面の
間の隙間に挿入して、各半割円筒部材の両端部を前記固
定ホルダーの挿入板と一体にボルトにより結合すること
としたので、駆動軸に対して固定ホルダーを強固に固定
できると同時に、各半割円筒部材は固定ホルダーを介し
て駆動軸に固定される構造となる。従って、駆動軸に対
して固定ホルダーが移動しない限り、駆動軸に対して各
半割円筒部材が周方向或いは軸方向の双方に滑らなくな
るために、固定ホルダーを駆動軸に強固に固定すれば、
駆動軸に対する各半割円筒部材の固定が強くなくても、
この各半割円筒部材は駆動軸に強固に固定されることと
なる。また、サーキュラーブラシの交換時においては、
このサーキュラーブラシの両側に配置固定された一対の
固定ホルダーの取り外しは、不要であると同時に、この
一対の固定ホルダーによって駆動軸の軸方向に対するサ
ーキュラーブラシの取付位置が定められているので、サ
ーキュラーブラシの交換作業は、迅速に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の固定装置を構成している固定ホルダー
Hと、サーキュラーブラシBとの分解斜視図である。
【図2】同じく組付状態の斜視図である。
【図3】同じく組付状態の正面図である。
【図4】図3のX−X線断面図である。
【図5】図3のY−Y線断面図である。
【図6】コーマー機のサクションボックスの部分の縦断
面図である。
【図7】駆動軸に取付けた従来のサーキュラーブラシ
B’の端部の正面図である。
【図8】図7のZ−Z線断面図である。
【図9】ステープル5を使用してブラシ毛4を合成樹脂
製の半割円筒部材32に植毛した状態を示す図である。
【符号の説明】
B:サーキュラーブラシ H:固定ホルダー 2,2’:半割円筒部材 3:ブラシ軸 4:ブラシ毛 9:組付ボルト 11,11’:半割ホルダー体 11c:半割ホルダー体の端面 12:挿入板 20:駆動軸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製の円筒体を半割りにした一対の半
    割円筒部材によりブラシ軸が構成されていると共に、各
    半割円筒部材の外周面にブラシ毛を植毛してサーキュラ
    ーブラシが構成されていて、コーマー機の各デリベリ共
    通の駆動軸に該サーキュラーブラシを固定するための装
    置であって、 金属製の短円筒体を半割り状にした一対の半割ホルダー
    体から成る固定ホルダーを形成して、一方の半割ホルダ
    ー体の一端面における周方向の両端部にそれぞれ挿入板
    を、該半割ホルダー体の半径方向に沿い、しかも前記端
    面に対して垂直にして設け、前記駆動軸における前記サ
    ーキュラーブラシの固定位置の両側部に前記固定ホルダ
    ーをそれぞれ固定して、その一方の半割ホルダー体に設
    けられた挿入板を、サーキュラーブラシの各半割円筒部
    材の各割面の間の隙間に挿入して前記挿入板と一対の
    半割円筒部材との三つの部材をボルトにより一体に組付
    けることを特徴とするコーマー機におけるサーキュラー
    ブラシの固定装置。
JP1992080956U 1992-10-28 1992-10-28 コーマー機におけるサーキュラーブラシの固定装置 Expired - Lifetime JP2570402Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992080956U JP2570402Y2 (ja) 1992-10-28 1992-10-28 コーマー機におけるサーキュラーブラシの固定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992080956U JP2570402Y2 (ja) 1992-10-28 1992-10-28 コーマー機におけるサーキュラーブラシの固定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0639968U JPH0639968U (ja) 1994-05-27
JP2570402Y2 true JP2570402Y2 (ja) 1998-05-06

Family

ID=13732964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992080956U Expired - Lifetime JP2570402Y2 (ja) 1992-10-28 1992-10-28 コーマー機におけるサーキュラーブラシの固定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2570402Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005313317A (ja) * 2004-04-29 2005-11-10 Monti-Werkzeuge Gmbh ブラシユニット

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5117310U (ja) * 1974-07-22 1976-02-07

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005313317A (ja) * 2004-04-29 2005-11-10 Monti-Werkzeuge Gmbh ブラシユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0639968U (ja) 1994-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE32507E (en) Opening roller unit for open-end spinning installations
JP6376817B2 (ja) コーミング機械用の円形コーム
US6163931A (en) Feeding device for advancing fiber material to a fiber processing machine
US4892422A (en) Support assembly for the rotor of an open end yarn spinning apparatus
JP2570402Y2 (ja) コーマー機におけるサーキュラーブラシの固定装置
DE2524093A1 (de) Zufuehr- und aufloeseeinrichtung fuer ein offenend-spinnaggregat
FR2860807A1 (fr) Ensemble pour machine de cardage de materiaux analogues au coton et aux fibres de synthese
FR2496709A1 (fr) Banc de peignage pour filatures de coton
CN1031728A (zh) 假捻法与装置
JPS6135291B2 (ja)
US5586366A (en) Apparatus for cleaning and opening fiber tufts
JP2020505527A (ja) コーミングセグメント及び整列セグメントを有する円形コーム
US5899057A (en) Opener roller for an open-end spinning device
JPH02112421A (ja) スライバの抱合長さを増大させるための装置
DE19520345C2 (de) Auflösewalze für eine Offenend-Spinnvorrichtung
EP0713544B1 (en) Circular comb
JP3295135B2 (ja) ロータ式オープンエンド精紡装置
JPH0447049B2 (ja)
KR200173484Y1 (ko) 브러시 자동 제조기의 와이어 꼬음장치
CN111254525B (zh) 提取辊
CN213866551U (zh) 一种带有固定轴套的活动盖板
DE3318661A1 (de) Vorrichtung zum aufloesen von fasern an offenendspinneinheiten
US6829810B2 (en) Support for a combing means for an opening roller and method of making and using same
US5475898A (en) Method of fixing card clothing to carrier cylinder
JPS6215334A (ja) オ−プンエンドフリクシヨン紡績方法およびこの方法を実施する装置