JP2020505527A - コーミングセグメント及び整列セグメントを有する円形コーム - Google Patents

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Abstract

円形コーム(16)は、コーミング機械(1)のシャフト(14)に固定され、シャフト(14)はコーミング方向(26)に回転軸(13)の周りで回転可能であり、コーミング機械(1)は、織物繊維(2)をコーミングするように意図され、コーミングされた織物繊維(11)のための固定の延伸ローラ(7、8、9、10)を有する。円形コーム(16)は、外面(18)を具備する円形コーム本体ユニット(17)と、円形コーム本体ユニット(17)の外面(18)に配置された複数のコーミングバー(22)を具備するコーミングセグメント(19)とを有し、コーミングバー(22)には、外方に突出する複数のコーミング歯(23)が備え付けられ、コーミング方向(26)で見たとき、前部コーミング歯フランク(28)がそれぞれコーミング方向(26)に傾斜している。円形コーム本体ユニット(17)の外面(18)に、整列セグメント(20)が配置され、整列セグメント(20)には、外方に突出する複数の整列部材(25)が備え付けられ、コーミング方向(26)で見たとき、前部整列部材フランク(29)がそれぞれコーミング方向(26)の反対方向に傾斜しており、及びそれらのいくつかは、コーミング方向(26)で見たとき、前後に配置されている。

Description

本特許出願は、ドイツ特許出願DE 10 2017 201 678.7の優先権を主張し、その内容は参照により本願に組み込まれる。
本発明は、コーミング機械のシャフトに固定される円形コームに関し、そのシャフトは、コーミング方向に回転軸の周りで回転可能であり、コーミング機械は、織物繊維をコーミングするように意図され、コーミングされた織物繊維のための固定の延伸ローラを有する。
コーミング機械で使用し、例えば、円形又は円筒形のコームとして構成されたコームは、従来の公用で知られており、コーミング部材は、コーミングされる織物繊維の繊維タフトに係合するように、円形コーム本体上に配置される。外周の少なくとも一部に沿って複数のコーミング要素を備えるコームは、円形コームと呼ばれる。そのアクティブコーミング領域は、例えば、円形コームの輪郭円周の78°、90°、111°又は137°であってもよい。これらコーミング要素は、例えば、(複数の)針、針棒、鋸歯ワイヤ部分、コーミングプロング、又は特に鋸歯の切り欠きとして構成されてもよい。これら複数のコーミング要素は通常、事前に組み立てられてコーミングバーを形成する。コーミングバーはコームフィッティングとも呼ばれる。このタイプのコーミングバーは、したがって、複数の鋸歯の切り欠き、鋸歯ワイヤ部分、又は歯を有する歯付きワッシャを備えることができ、これらは、軸方向に一列に、すなわち回転軸の方向に配置される。
最新式のコーミング機械は非常に高いニップ率で動作し、円形コームは毎分最大600回転する。さらに高いニップ率もあり得る。これらの速い動作速度は、コーミング機械とそのさまざまな位置における要素の設計及び機能によって満たされるべき増加した、時に新しい要件となる。これらの問題の1つは、現在のコーミングサイクルでコーミングされた繊維を、前のコーミングサイクルでコーミングされた繊維に接合、又は結合することである。
特許文献1は、ちょうどコーミングされた繊維部分と、延伸ローラによって保持される前にコーミングされた繊維部分の両方が、結合工程の前及び最中に、それぞれの正しい位置に保持される円形コームを備えるコーミング機械を説明している。この目的のために、フリンジ制御部材が設けられ、それは、コーミング方向で見て、円形コームの実際のコーミングセグメントの後ろに配置される。フリンジ制御部材は、コーミングセグメントの後ろに隙間を有する。これは下側延伸ローラを通過し、吸引ボックスの方向に下方に向けられた気流を維持するのに役立ち、(前のサイクルで)既にコーミングされた繊維の一部(これは、後退動作の一部として実施される延伸ローラの逆回転によって円形コームの方向に戻される)が、下側延伸ローラに押し付けられる。フリンジ制御部材は、先端線表面をさらに有し、その上に、ニッパーアセンブリによって供給される新しくコーミングされた繊維の一部が、その曲げを防止するために載置される。しかし、この先端線表面が新しくコーミングされた繊維から離れ、下側延伸ローラの反対側に配置される場合、下向きの気流は遮断される。これは、(前のサイクルで)既にコーミングされた繊維が下側延伸ローラから分離させるおそれがあり、したがって不十分な結合工程となる。
特許文献2は、コーミング方向で見て、円形コームのコーミングセグメントの後ろに配置された空気バッフル又は空気ガイド部材を有する円形コームを記載している。このガイド部材は、延伸ローラによって戻された(以前に)コーミングされた繊維の一部が下側延伸ローラに接するように、気流を制御するために設けられる。
また、特許文献3は、ニッパーアセンブリによって供給される新しくコーミングされた繊維の一部の横方向への繊維の広がりを防ぐため、コーミングセグメントの後ろのコーミング方向で見て、両方の軸方向前端に横方向ガイドバーが配置されるように構成された円形コームを記載している。さらに、繊維支持セグメントが提供され、ニッパーアセンブリによって供給された新しくコーミングされた繊維の一部が、その曲げを防ぐために載置される。
さらに、特許文献4は、第1及び第2コームセグメント領域を備える別の円形コームを記載している。第2コームセグメント領域の歯は、回転方向と反対に方向に配置された第1コームセグメント領域の端部よりも、コーミング効果が低くなるように構成されている。
DE 689 11 552 T2 EP 3 034 660 A1 EP 0 447 900 A1 DE 10 2009 032 799 A1
これらの既知の解決策にも関わらず、従来のコーミング機械では、結合工程中に、特にこれらのコーミング機械が高いニップ率で動作している際に、不揃いと不満足な結果が頻繁に発生する。
したがって、本発明は、以前に知られている実施形態と比較した場合に、その特性が改善された冒頭に挙げたタイプの円形コームを提供するという目的に基づいている。
この目的を達成するために、特許請求項1の特徴を有する円形コームが提供される。本発明による円形コームは、外面を具備する円形コーム本体ユニットと、円形コーム本体ユニットの外面に配置された複数のコーミングバーを具備するコーミングセグメントとを有し、コーミングバーには、外方に突出する複数のコーミング歯が備え付けられ、コーミング方向で見たとき、その前部コーミング歯フランクがそれぞれコーミング方向に傾斜している。また、円形コーム本体ユニットの外面に整列セグメントが配置され、整列セグメントには、外方に突出する複数の整列部材が備え付けられ、コーミング方向で見たとき、その前部整列部材フランクがそれぞれコーミング方向の反対方向に傾斜しており、及び、整列部材のいくつかはコーミング方向で見たとき、少なくとも実質的に前後に(順々に、又は相次いで)配置されている。
毎分最大600回転のニップ率となるコーミング機械の速い動作速度で、両方の繊維部分、すなわち、最初にコーミングされ、次に新しくコーミングされる繊維部分と、もう一方で、延伸ローラによって保持される、以前にコーミングされた繊維部分は、かなりの総量の力にさらされる。これは、空気及び/又は繊維の巻き上げ(swirlings)を発生させ、その結果として、適切な対策が講じられていない場合、結合中、つまり2つの繊維部分を接合する際に、不揃いを引き起こすおそれがあることが分かった。これを少なくとも可能な限り最大限に回避するために、本発明による円形コームは、特に実質的に半径方向外側に突出する複数の整列部材を具備する整列セグメントを有する。
これら整列部材は、例えば、(複数の)整列歯、整列針、又は同様の部材として構成されてもよい。整列歯は特に、異なる歯形状を有してもよく、好ましくは、鋸歯の切り欠き、鋸歯のワイヤ部分、又は歯付きワッシャの一体部品であってもよい。コーミング歯と同様に、整列部材は金属材料からなり、機械的に剛性であることが好ましい。
本発明によれば、これらの整列部材はそれぞれ、コーミング方向に対して逆向きに傾斜する前部整列部材フランクを有し、換言すれば、特に、負の部材面角又は歯面角を有する。
これは、コーミングセグメントのコーミングバーのコーミング歯とは異なる場所である。それらコーミング歯は、外向きに突出し、特に実質的に半径方向にも突出しているが、それぞれコーミング方向に傾斜する前部コーミング歯フランクを有し、すなわち正の歯面角を有する。この正の歯面角は、歯の係合角度とも称される。コーミング歯と、織物繊維(ニッパーアセンブリによって保持され、依然としてコーミングされる)との望ましいコーミング係合は、この正の歯面角度によるものである。コーミングバーのコーミング歯は、コーミング周方向の角度範囲をカバーし、全体として、円形コームの実際のコーミング領域を形成する。
しかし他方では、そのようなコーミング係合は、整列部材にとって望ましくない。むしろそれらは、下側延伸ローラに当接するように、延伸ローラによって戻される既にコーミングされた繊維を整列、案内、平行化、伸張及び/又は、特に保持するために提供される。これは、積極的なコーミング係合を必要としない。逆効果になることさえあり得る。むしろ、戻され、既にコーミングされた繊維に比較的穏やかに接触することが意図されている。この穏やかな繊維接触は、特に、整列部材の負の部材面角又は歯面角によるものである。整列部材は、円形コーム本体ユニットの外面に特に接線方向で、好ましくは軸方向に分布するように配置され、穏やかな繊維接触が整列セグメントの領域のどこでも生じることが好ましい。整列部材のいくつかは、コーミング方向で見たときに、前後に(順々に、又は相次いで)配置されるという事実のために、この穏やかな繊維接触は、好ましくはサイクルあたり数回、言い換えれば円形コームの1回転中に数回発生することさえある。全体として、これにより、戻され、既にコーミングされた繊維の特に効率的な整列、案内、延伸、及び/又は平行化がもたらされる。さらにこれにより、これらの繊維と下側延伸ローラとの優れた接触が保証される。これにより、上記の速い機械速度でも非常に均一な結合工程が保証され、結果として均一な繊維上部(=延伸ローラ上に帯状に置かれた繊維の櫛状の列)が得られる。それらは、織り糸エラー(太細箇所)の数がはるかに少ない高品質の糸に加工できる。その結果、糸の均一性の指標であるCV値の低い糸が得られる。
さらに、本発明による整列セグメントを備える円形コームは、コーミングされた繊維上端の繊維構造を常に高品質に確保しながら、コーミング機械の非常に高いニップ率を実現できる。1分あたり最大600回転のニップ率、又はさらに高い動作速度が可能である。さらに整列セグメントは、特にコーミングセグメントの設計と類似しているため、安価に製造できる。
最も単純なケースでは、本発明による円形コームの円形コーム本体ユニットは、一部品の円形コーム本体から成るとしてもよい。しかし、それはまた、複数部分の円形コーム本体を備えてもよい。さらに、円形コームをコーミング機械のシャフトに固定するための、特に固定ブラケットなどの追加のオプション部品を有してもよい。円形コーム本体ユニット、又は少なくとも円形コーム本体自体は、中空円筒の円周セグメントの基本形状を、特に実質的に有してもよく、中空円筒の円筒軸は、特に回転軸と一致する円形コーム本体ユニットの長手方向中心軸である。したがって、円形コーム本体ユニットの外面も、少なくとも実質的にピッチ円柱形状であることが好ましい。これは、特にコーミングセグメントが配置されている領域に適用される。ただしこれは、整列セグメントが配置されている領域にも適用してよい。整列セグメントの直前又は領域内で、円形コーム本体ユニットの外面は、特に、正確なピッチ円柱形状とは異なる形状を有していてもよい。正確なピッチ円柱形状とは異なる幾何形状にもかかわらず、外面は一般に、接線方向の外面又は外周側として特に解釈される。
ここで使用される位置又は方向の用語はそれぞれ、特にシャフトの回転軸又はこの回転軸によって定義される円筒座標系を指す。これに関連して、「軸(方向)」という用語は、回転軸の方向の向きを指し、「半径(方向)」という用語は、回転軸に垂直な向きを指し、「接線(方向)」という用語は、回転軸周りの円周方向の向きを指す。本発明による円形コームのコーミング方向は、特に、円形コームが回転軸の周りを回転する回転方向である。それは特に、回転軸周りの2つの円周方向のうちの一方である。
ここで使用される「織物繊維」という表現は、特にウール繊維、綿繊維、合成繊維、化学繊維、又は前述の繊維タイプの少なくとも2つの混合物からなる繊維を指す。
本発明による円形コームの有利な実施形態は、請求項1に従属する複数の請求項の特徴から明らかになるであろう。
有利な実施形態では、整列部材は、−5°〜−65°の範囲、特に−5°〜−40°の範囲、好ましくは−8°〜−30°の範囲の、負の部材面角を有する。この場合、延伸ローラによって戻される既にコーミングされた繊維の部分に及ぼされる整列部材の影響は非常に効果的であるが、強すぎない。
別の有利な実施形態によれば、整列部材は、0.5mm〜4mmの範囲、特に0.8mm〜2.5mmの範囲、好ましくは1.5mm〜2mmの範囲の突出部を有する。その(自由な)突出部は、特に、ベース領域を超えて突出する整列部材の部分の半径方向寸法である。例えばこれは、整列部材が整列歯として構成される場合、歯高さであり得る。上記の突出部の寸法はまた、延伸ローラにより戻される既にコーミングされた繊維の部分に及ぼされる整列部材の影響が、非常に効果的であるが強すぎないように選択される。
別の有利な実施形態によれば、整列セグメントは、コーミング方向で見たとき、コーミングセグメントの後ろに配置され、特にコーミングセグメントに直接隣接している。その結果、円形コームの小さな構造体積が得られる。さらに、整列セグメントとコーミングセグメントを互いに直接隣接するように配置することは、好ましくは、ダスト、繊維粒子などの不純物がセグメント間に蓄積するのを防ぐ。そのような不純物は分離し、コーミングされた繊維に入り込むおそれがある。また、コーミングセグメントと整列セグメントとの間の遷移が本質的に連続的である場合、言い換えれば、特に巻き上げを発生するような実質的な中断及び/又は段が無ければ、有利である。
別の有利な実施形態によれば、整列部材はそれぞれ整列先端を有し、少なくともいくつかの整列先端は、コーミング歯のコーミング先端よりも回転軸からの距離、特に半径方向距離が短い。コーミング歯は、特に、円筒状コーミング包絡線を形成する共通の円周面上にあるが、整列先端は特に、コーミング包絡線まで届かないように構成されている。整列先端の位置は、特にコーミング包絡線の下、又はコーミング包絡線に囲まれた内部空間内にある。整列先端とコーミング包絡線との間の半径方向距離は、特に0.5mm〜9mmの範囲であり、好ましくは0.5mm〜6mmの範囲であり、より好ましくは1mm〜4mmの範囲である。前述の距離はそれぞれ、少なくともいくつかの整列先端に適用される。ただし、特にすべての整列先端に適用してもよい。この距離は、下側延伸ローラを通過する下向きの気流が常に存在し、延伸ローラによって戻された既にコーミングされた繊維の部分と下側延伸ローラとの間に密着した接触をもたらすことを好ましくは保証する。上記距離により、整列部材が延伸ローラにより戻された既にコーミングされた繊維の部分を丁度過ぎて移動している場合でも、その気流が有利に提供される。整列先端とコーミング包絡線との間の半径方向距離を適切に設定すること、及び、特に整列部材の(自由な)突出部を設定することにより、処理される繊維材料への適応が可能になる。処理される繊維材料は、例えば、その重量、その量の点で変化してもよく、その中に含まれるコーミングされる織物繊維の長さの点で変化してもよい。これに関連して、特に長ステープル(つまり、より長い)繊維を処理する場合、後退動作中に延伸ローラによって戻されたコーミングされた繊維の部分に過度の影響又は効果が及ばないようにするため、整列先端とコーミング包絡線との間の半径方向距離により大きな値を選択することが推奨される。さもなければ、これらの実際に高品質の繊維は、延伸ローラ間のクランプ位置から引き裂かれ、廃棄物処理システムで終わるおそれがある。
別の有利な実施形態によれば、回転軸と整列部材の整列先端との間の、特に半径方向距離は、コーミング方向の反対方向に減少する。それに対応して、整列先端とコーミング包絡線との間の半径方向距離は、コーミング方向の反対方向に増加する。コーミング方向の反対方向に増加する、この整列先端とコーミング包絡線との間の半径方向距離は、特に0mm〜14mmの範囲であり、好ましくは0.5mm〜14mmの範囲であり、より好ましくは2mm〜8mmの範囲である。このような増加する半径方向距離は、下側延伸ローラを通過する下向きの気流の移動も促進する。また、整列先端とコーミング包絡線との間の半径方向距離により、特に、延伸ローラによって戻されるコーミングされた繊維の部分に整列部材によって及ぼされる力を設定することが可能になる。戻された繊維に加えられるこの力は最初に、すなわち、整列部材によってこれら繊維に及ぼされる影響の各サイクルの開始時に、繊維が最初に延伸ローラ間でしっかりと固定されるため、さらに大きくさえなり得る。この繊維クランプ力は、繊維が戻される経路の長さが長くなるにつれて減少するため、戻された繊維は後に、特に減少した力にさらされることになる。このタイプの低減する力は、整列先端とコーミング包絡線との間の半径方向距離が、コーミング方向の反対方向に増加するといった方法で、もたらされる。
別の有利な実施形態によれば、回転軸の方向、すなわち、特に軸方向に互いに隣接して配置された整列部材の間にそれぞれ自由隙間があるので、それぞれの自由通路が、まさにコーミング方向に、又はコーミング方向に対して角度をなして前後に配置された整列部材の列の間に形成される。この方法はまた、下側延伸ローラを通過する下向きの気流の移動を促進する。さらに、繊維材料に含まれる織物繊維の、特に繊度、長さ、及び/又は量に関して、処理される繊維材料への適応を可能にし、それによって結合工程の結果を最適化する。
別の有利な実施形態によれば、自由通路の通路面積の、整列部材の突出部分のコーミング方向に垂直な断面積に対する比は、0.17〜4の範囲であり、特に0.25〜1.5の範囲であり、そして好ましくは0.33〜1の間の範囲である。結果として、整列セグメント自体にも自由通路が形成され、この自由通路は十分に大きく、下側延伸ローラを通過する下向きの気流の移動を可能に、又は促進する。
別の有利な実施形態によれば、自由通路は、コーミング方向の反対方向に変化する通路面積を有し、特に連続的に減少する通路面積を有する。そして、下側延伸ローラを通過して下向きに向けられた気流のための十分な自由通路が依然としてある。また、整列部材が、延伸ローラによって戻された既にコーミングされた繊維の部分に接触できる能動接触面は、それから特に増加し、所望の配向性、案内性、伸張及び/又は平行化をもたらす。特に、この方法の別の効果は、コーミング方向と反対方向に見た整列セグメントの端での整列効果もわずかに増加して、まだ整列されていない最後の残りの繊維にさえ影響を与えられることである。
本発明のさらなる特徴、利点、及び詳細は、図面と併せて、例示的な実施形態の以下の説明から明らかになるであろう。
コーミングセグメント及び整列セグメントを有する円形コームを備えるコーミング機械の例示的な実施形態を示す。 図1に示される円形コームの断面IIの拡大図を示す。 図2に示される断面IIIの断面図における、図1及び図2に示される円形コームの整列バーを示す。 図1に示されるコーミング機械で使用するためのさらなる円形コームの例示的な実施形態(その1)を示し、円形コームはそれぞれ整列セグメントを有する。 図1に示されるコーミング機械で使用するためのさらなる円形コームの例示的な実施形態(その2)を示し、円形コームはそれぞれ整列セグメントを有する。 図1に示されるコーミング機械で使用するためのさらなる円形コームの例示的な実施形態(その3)を示し、円形コームはそれぞれ整列セグメントを有する。 図1に示されるコーミング機械で使用するためのさらなる円形コームの例示的な実施形態(その4)を示し、円形コームはそれぞれ整列セグメントを有する。
図1から図7において、相互に対応する部分は同じ参照番号で示されている。分離して捉えられ、以下のテキストでより詳細に説明される例示的な実施形態の詳細は、発明又は特許性のある主題の一部を構成できる。
図1は、織物繊維2をコーミングするためのコーミング機械1の例示的な実施形態を示し、図はこのコーミング機械1の構成要素の一部のみを示している。とりわけそれは、コーミングされる織物繊維2を供給するための、上部ニッパー4及び下部ニッパー5を具備するニッパーアセンブリ3を有する。上部ニッパー4及び下部ニッパー5は、コーミングサイクル(=ニップサイクル)中に開閉できる。図1では、開いた状態が示されている。ニッパーアセンブリはまた、コーミング機械1の他の機械部品に対して相対的な動きを行い、特に固定の延伸ローラ7、8、9、10を備える分離ユニット6に対して相対的な動きを行う。延伸ローラ7〜10は、対で配置されている。それらは、コーミング後に織物繊維2を収容し送り出す働きをする。コーミングされた織物繊維は、ここでは参照番号11で示されている。
織物繊維2をコーミングするために、2つのコーミング構成要素が設けられている。すなわち、一つ目はニッパーアセンブリ3に固定された上端コーム12であり、二つ目は円形コーム16であり、それは特に一部品又は多部品取り付けユニット15により、回転軸13周りに回転可能なシャフト14に固定されている。回転軸13は、特に、円形コーム16の長手方向中心軸として解釈されてもよい。回転軸13に沿って向けられた軸方向z(図3参照)、回転軸13に対して距離方向に沿って向けられた半径方向r、及び回転軸13周りの円周方向に沿って向けられた接線方向φを有する円柱座標系が、回転軸13に関して定義される。
円形コーム16は、様々な構成部品を有する。それは、コーミングセグメント19及び整列セグメント20を備える円形コーム本体17を有し、それらセグメントはそれぞれ固定ストリップ21によって円形コーム本体の外面18に固定される。ここで、特にあり溝形状及び/又はT溝形状が適用可能である。代替として、それらは接着、プレス、及び/又はクランプで固定することもできる。コーミングセグメント19は、外面18に固定された複数のコーミングバー22から構成される。図示の例示的な実施形態では、合計4つのコーミングバー22(これらは軸方向、言い換えれば回転軸13の方向に前後に配置された鋸歯状の切り欠きによって形成されている)に、半径方向外側に突出するコーミング歯23が設けられている。コーミングバー22の全体は、コーミング円周角をカバーし、これはアクティブコーミング領域を形成し、例えば、78°、90°、111°、137°又は180°の値を想定できるが、75°から150°までの範囲の他の値も想定できる。4つのコーミングバー22を備える図示された例示的な実施形態では、コーミング円周角は約90°の角度範囲をカバーする。
整列セグメント20はまた、複数の構成部品を有し、すなわち、示されている例示的な実施形態では3つの整列バー24を有する。これは、−コーミングバー22と同様に−、半径方向外側に突出する整列歯25具備する鋸歯状の切り欠きを軸方向に前後に配置することにより形成される。
図1に示す円形コーム16の例示的な実施形態では、整列セグメント20はコーミングセグメント19に直接隣接している。整列セグメント20は、(シャフト14と、したがってシャフト14に固定された円形コーム16とが回転軸13を中心に回転する)コーミング方向26において、コーミングセグメント19の後ろに配置される。コーミング方向26は、接線方向φに対応する。
吸引ボックスカバー27は、分離ユニット6に下から隣接し、その吸引ボックスカバー27は、とりわけ、円形コーム16の最大部分を囲んでいる。
コーミングセグメント19のコーミングバー22には、2つの軸方向前端のそれぞれにそれぞれのカバープレートが設けられている。コーミングバー22の設計を例示するために、整列セグメント20に隣接するコーミングバー22のカバープレートは、図1及び図2の図では省略されている。これは、コーミングバー22のコーミング歯23の設計、特にそれらの配置及び向きのより良い理解を提供する。
図2に示される、図1に強調表示された断面IIの拡大詳細図に示されるように、コーミング歯23は整列歯25とは異なる。コーミング歯23はそれぞれ、コーミング方向26に傾斜された(すなわち、半径方向rに対して正の歯面角ZKを有する)前部コーミング歯フランク28を有する。反対に、整列歯25はそれぞれ、コーミング方向26とは反対に傾斜された(すなわち、半径方向rに対して負の歯面角ZAを有する)前部整列歯フランク29を有する。整列歯25の歯面角ZAは、図示の例示的な実施形態では−10°の値を有する。
図2の詳細図からも分かるように、整列歯25は、突出部Vによって鋸歯状切り欠きストリップの底部を越えて突出している。図示の例示的な実施形態では、この突出部Vは1.75mmである。
コーミング歯23のコーミング先端30は、それらが回転軸13の周りを回転するとき、円筒状コーミング包絡線31上を移動する。反対に、整列歯25の整列先端32は、このコーミング包絡線31まで到達しない。整列先端32とコーミング包絡線31の間には、半径方向の延長Dの自由な隙間が存在し、図1及び図2に示される例示的な実施形態では、それは常にゼロでなく、コーミング方向26と反対方向で増加する。したがって、整列先端32は、コーミング先端30よりも回転軸13からの半径方向距離が小さい。図示の例示的な実施形態において、延長D(=半径方向距離)は、コーミング方向26と反対方向に当初3mmから6mmまで増加する。
図3は、回転軸13の方向、すなわちコーミング方向26に垂直な方向における、整列バー24の1つの断面図を示す。この断面は、図2のIIIで強調されている。それは、回転軸13の方向で、軸方向に前後に配置された3つの鋸歯状切り欠きストリップを示し、それぞれの鋸歯状切り欠きストリップには、半径方向外側に突出する整列歯25が設けられている。鋸歯状切り欠きストリップの間に中間座金33が配置され、したがって自由通路34がそれぞれ軸方向に隣接する整列歯25の間に形成される。これらの自由通路34はそれぞれ通路面積Eを有し、図示の例示的な実施形態において、それは、整列歯25の1つの、及び、場合によっては、鋸歯状切り欠きストリップの底部部分の、コーミング方向26に垂直な断面積Fよりも1.25倍大きい。断面積Fは、それぞれの整列歯25の底部部分を含み、場合によっては、整列歯25の整列先端32と中間座金33の上端との間に配置された鋸歯状切り欠きストリップの底部部分も含む。図3に示す詳細図では、2つの関連する面積EとFがそれぞれ異なるハッチングで強調表示されている。
図示されている例示的な実施形態では、自由通路34の通路面積Eは、コーミング方向26において一定である。図示されていない代替の例示的な実施形態では、自由通路34の通路面積Eは、コーミング方向26の反対方向で連続的に減少する。
円形コーム16、及び特に整列セグメント20の機能は、以下により詳細に説明される。
コーミング機械1は、例えば毎分600回の円形コーム16の高いニップ率で作動される。その結果、強い力が生じ、それはまだコーミングされる織物繊維に作用するが、既にコーミングされた織物繊維にも作用する。目的は、そこから生じる望ましくない結果を回避することである。1つの対策は整列セグメント20であり、それは特に、既にコーミングされた織物繊維11に影響を与える。コーミングされた織物繊維11を収容して排出するために、分離ユニット6の延伸ローラ7〜10は、後退動作を行う。コーミングされた織物繊維11を排出するために、延伸ローラ7〜10はそれぞれの順方向に回転する。可動ニッパーアセンブリ3及びそれに固定された上端コーム12によって供給されるコーミングされた織物繊維11の新しい部分を収容する前に、延伸ローラ7〜10は少し逆方向に回転し、前に収容されたコーミングされた織物繊維11を、互いに対向する延伸ローラ7及び8の第1対から少し戻させる。次に、ニッパーアセンブリ3及び上端コーム12によって供給されるコーミングされた織物繊維11の新しい部分は、延伸ローラ7〜10の次の正回転中に、コーミングされた織物繊維11のこの戻り部分に置かれ、そこに結合される。
この接合又は結合工程を最適に実行するために、延伸ローラ7〜10によって戻されたコーミングされた織物繊維11の部分が、可能な限り第1下側延伸ローラ7に当接することが重要である。コーミング機械1の高い動作速度のため、この条件は必ずしも満たされるとは限らない。既にコーミングされた織物繊維11の戻された部分が、第1下側延伸ローラ7から分離し、これらの既にコーミングされた織物繊維11が巻き上がるという状況がある。これは望ましくない。したがって、円形コーム16には、この影響に対抗するための整列セグメント20が設けられている。それの整列歯25(コーミング方向26に対して逆向きに傾斜した前部整列歯フランク29を有する)は、延伸ローラ7〜10によって戻された既にコーミングされた織物繊維11の部分が、案内、整列、延伸、均質化され、及び/又は平行化されることを保証する。特に、整列セグメント20の別の効果は、コーミングされた織物繊維11の先の戻された部分が、可能な限り密接に第1下側延伸ローラ7に当接することであり、コーミングされた織物繊維11の新たに収容された部分にそれらを容易に接合又は結合できる。
これは、整列歯25の負の歯面角ZAによって促進される。それは、コーミングされた織物繊維11の戻された部分の繊維への穏やかな接触を保証する。コーミング係合はない。特に、コーミングされた織物繊維11の戻された部分の繊維は、コーミング歯23とコーミングされる織物繊維2とのコーミング係合中に、正の歯面角ZKの結果として生じる張力に匹敵する張力にさらされない。コーミングされた織物繊維11の戻された部分との、より穏やかな接触は、整列先端32からのより大きな距離にも起因する。さらに、整列先端32とコーミング包絡線31及び自由通路34との間の、この半径方向距離Dは、吸引ボックスカバー27の方向に第1下側延伸ローラ7を通過する気流34aを維持するのに役立つ。全体として、これにより、コーミングされた織物繊維11の戻された部分と第1下側延伸ローラ7との望ましい密着接触が保証される。
図4は、コーミング機械1用の円形コーム35の別の例示的な実施形態を示す。円形コーム35は、コーミングされた織物繊維11の戻された部分に対して、円形コーム16のような上記の有利な効果を有する。円形コーム16との最も重要な違いは、円形コーム35は、コーミングセグメント19が固定される第1本体部37と整列セグメント20が固定される第2本体部38とからなる、2分割円形コーム本体36を有することである。2分割円形コーム本体36は、第1本体部37と第2本体部38とを備える円形コーム本体ユニットとしても解釈され得る。
図5に示される円形コーム39のさらなる例示的な実施形態は、コーミングされた織物繊維11の戻された部分に対して同じ有利な効果を再び有する。円形コーム16と同様に、円形コーム39は一体の円形コーム本体40のみを有する。最も重要な違いは、整列歯25の整列先端32が、整列セグメント20によって覆われた各円周位置でコーミング包絡線31から等しい一定の距離Dで配置されることである。図示されている例示的な実施形態では、この半径方向距離Dは2.5mmである。
図6に示されるコーミング機械1の円形コーム41の別の代替の例示的な実施形態では、一体の円形コーム本体42が設けられ、コーミングセグメント19とその外面18の整列セグメント20との間に配置された非装備の自由中間領域43を有する。外面18は、段付き領域43aをさらに有し、整列セグメント20に設けられた円形コーム本体42の部分接触面44は、コーミングセグメント19のコーミングバー22が当接する円形コーム本体42の部分接触面45よりも小さい、回転軸13からの半径方向距離を有する。この例示的な実施形態では、整列先端32とコーミング包絡線31の間の半径方向距離Dも、円周方向又はコーミング方向26で一定である。
図7は、別の円形コーム46の例示的な実施形態を示し、これもコーミング機械1と同様のコーミング機械に設置されることを意図している。円形コーム46の設計は、固定ブラケット48及び49が円形コーム本体47の2つの円周方向端部に設けられることで、上記の円形コーム16、36、39及び41とは異なる。ここで円形コーム本体47は、この場合円形コーム46をそれぞれのコーミングマシンのシャフト(図7には詳細に示されていない)に固定するように一体に構成されている。コーミング方向26で、複数のコーミングバー22からなるコーミングセグメント19の後ろに配置された固定ブラケット48は、その接線方向外側50に、半径方向rに対して角度をなして外側に突出する複数の整列針51を備える。これら整列針51は、コーミング方向26と反対方向に傾斜している。したがって、整列針51のそれぞれは、コーミング方向26で見たときに、コーミング方向26とは反対方向の傾斜を有する前部整列フランクが形成されるように、その円周面の部分領域を有する。その結果、整列針51はそれぞれ負の歯面角ZAを有し、そのサイズは特にコーミング方向26で変化し得る。基本的に、すべての整列針51に対し、均一で一定の負の歯面角ZAが考えられる。さらに、整列先端51のすべての針先端52は、それぞれコーミング包絡線31からの半径距離D(それはゼロでない)を有する。また、軸方向に隣接する整列針51の間に自由通路が設けられる。全体として、コーミングされた織物繊維11の戻された部分に作用する有利な整列効果は、円形コーム16、35、39、及び41について上記したように、円形コーム46によっても提供される。一体型の円形コーム本体47及び2つの固定ブラケット48、49は、円形コーム本体ユニットを形成し、その外側にコーミングセグメント35が、コーミングセグメント19に加えて配置される。そのコーミングセグメント35は、図7に示される例示的な実施形態において、整列針51によって形成される。
円形コーム46の整列針51及び円形コーム16、35、39及び41の整列歯25は、一般化用語「整列部材」の下でグループ化できる。整列部材の設計にはさまざまな可能性がある。上記した、図1〜図7に示す実施形態(これらは、整列歯25、鋸歯状の切り欠きの構成要素、及び整列歯51として構成される)は、例としてのみ役立つ。したがって整列歯は、半径方向rに対して負の歯面角ZAを有する前部整列歯フランク29を有する限り、他の幾何学的形状を有してもよい。そして、分離ユニット6によって戻されるコーミングされた織物繊維11の部分への有利な整列効果が得られる。
1 コーミング機械
2 織物繊維
3 ニッパーアセンブリ
4 上部ニッパー
5 下部ニッパー
6 分離ユニット
7、8、9、10 延伸ローラ
11 織物繊維
12 上端コーム
13 回転軸
14 シャフト
15 多部品取り付けユニット
16、35、36、39、41、46 円形コーム
17、40、42、47 円形コーム本体
18 外面
19 コーミングセグメント
20 整列セグメント
21 固定ストリップ
22 コーミングバー
23 コーミング歯
24 整列バー
25 整列歯
26 コーミング方向
27 吸引ボックスカバー
28 前部コーミング歯フランク
29 前部整列歯フランク
30 コーミング先端
31 コーミング包絡線
32 整列先端
33 中間座金
34 自由通路
34a 気流
37 第1本体部
38 第2本体部
43 自由中間領域
43a 段付き領域
44、45 部分接触面
48 固定ブラケット
49 固定ブラケット
50 接線方向外側
51 整列針
52 針先端
D 半径方向距離
E 通路面積
V 突出部
ZA、ZK 歯面角
r 半径方向
z 軸方向
φ 接線方向

Claims (10)

  1. コーミング機械(1)のシャフト(14)に固定される円形コームであって、
    前記シャフト(14)は、コーミング方向(26)に回転軸(13)の周りで回転可能であり、
    前記コーミング機械(1)は、織物繊維(2)をコーミングするように意図され、コーミングされた織物繊維(11)のための固定の延伸ローラ(7、8、9、10)を有し、
    円形コームは、
    a)外面(18)を具備する円形コーム本体ユニット(17;36;40;42;47、48、49)と、
    b)前記円形コーム本体ユニット(17;36;40;42;47、48、49)の前記外面(18)に配置された複数のコーミングバー(22)を具備するコーミングセグメント(19)とを有し、
    前記コーミングバー(22)には、外方に突出する複数のコーミング歯(23)が備え付けられ、前記コーミング方向(26)で見たとき、それの前部コーミング歯フランク(28)がそれぞれ前記コーミング方向(26)に傾斜している、円形コームにおいて、
    c)前記円形コーム本体ユニット(17;36;40;42;47、48、49)の前記外面(18)に、整列セグメント(20)が配置され、前記整列セグメント(20)には、外方に突出する複数の整列部材(25;51)が備え付けられ、前記コーミング方向(26)で見たとき、前部整列部材フランク(29)がそれぞれ前記コーミング方向(26)の反対方向に傾斜しており、及び
    前記整列部材(25;51)のいくつかは、前記コーミング方向(26)で見たとき、前後に配置されていることを特徴とする円形コーム。
  2. 前記整列部材(25;51)は、−5°〜−65°の範囲、特に−5°〜−40°の範囲、好ましくは−8°〜−30の範囲の、負の部材面角(ZA)を有することを特徴とする請求項1に記載の円形コーム。
  3. 前記整列部材(25;51)は、0.5mm〜4mmの範囲、特に0.8mm〜2.5mmの範囲、好ましくは1.5mm〜2mmの範囲の突出部(V)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の円形コーム。
  4. 前記整列セグメント(20)は、前記コーミング方向(26)で見たとき、前記コーミングセグメント(19)の後ろに配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の円形コーム。
  5. 前記整列セグメント(20)は、前記コーミングセグメント(19)に直接隣接していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の円形コーム。
  6. 前記整列部材(25;51)のそれぞれは、整列先端(32;52)を有し、前記整列先端(32;52)の少なくともいくつかは、前記コーミング歯(23)のコーミング先端(30)よりも前記回転軸(13)からの距離が短いことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の円形コーム。
  7. 前記回転軸(13)と前記整列部材(25;51)の整列先端(32;52)との間の距離は、前記コーミング方向(26)の反対方向に減少することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の円形コーム。
  8. 前記回転軸(13)の方向に隣接する前記整列部材(25;51)の間に、いずれも自由隙間が存在し、それぞれの自由通路(34)はいずれも、まさに前記コーミング方向(26)に、又は前記コーミング方向(26)に対して角度をなして前後に配置された前記整列部材(25;51)の列の間に形成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の円形コーム。
  9. 前記自由通路(34)の通路面積(E)の、前記整列部材(25;51)の突出部分の前記コーミング方向(26)に垂直な断面積(F)に対する比は、0.17〜4の範囲であり、特に0.25〜1.5の範囲であり、好ましくは0.33〜1の間の範囲であることを特徴とする請求項8に記載の円形コーム。
  10. 前記自由通路(34)は、前記コーミング方向(26)の反対方向に変化する通路面積(E)を有し、特に連続的に減少する通路面積(E)を有することを特徴とする請求項8又は9に記載の円形コーム。
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