JP2570356B2 - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置

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JP2570356B2
JP2570356B2 JP63009028A JP902888A JP2570356B2 JP 2570356 B2 JP2570356 B2 JP 2570356B2 JP 63009028 A JP63009028 A JP 63009028A JP 902888 A JP902888 A JP 902888A JP 2570356 B2 JP2570356 B2 JP 2570356B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、発電所、変電所等に用いられるガス絶縁
開閉装置に関し、特に開閉操作機構の改良にかかわる。
〔従来の技術〕
第5図及び第6図は、例えば特開昭59−160919号公報
に示された技術による従来のガス絶縁開閉装置の平面図
及び正面図である。図において、1は遮断器、2〜4は
断路器、5〜7は接地開閉器、8,9はガス絶縁母線、10
は電圧変成器、11は電力ケーブル端末器、12はこれらの
構成品を載置したベースである。
13は連結棒32を介し断路器2を開閉する操作装置、14
は連結棒44を介し断路器3を開閉する操作装置、15は連
結棒45を介し断路器4を開閉する操作装置、16は連結棒
46を介し接地開閉器5を開閉する操作装置、17は連結棒
47を介し接地開閉器6を開閉する操作装置、18は連結棒
48を介し接地開閉器7を開閉する操作装置であり、それ
ぞれベース12上に適当な位置に据付けられている。
上記各操作装置による開閉機構のうち、操作装置13に
よる断路器2の開閉機構を、第7図(a)により説明す
る。三相分の断路器2の各可動接触子(図示は略す)を
回動する各相の外部軸20がレバー21に固着されている。
このレバー21は連結棒22に固着されたリンク23に連結さ
れていて回動される。
各外部軸20は第7図(b)に示すように、それぞれ固
定部に取付けられた各支持部材24に回動可能に支持され
ている。支持部材24には両側に調整ボルト25a,25bがね
じ込まれており、レバー21の回動角度位置でのすき間S
を測定し、断路器2の「入」,「切」の操作の調整がで
きるようにしている。
第7図(a)に戻り、26は相間連結軸で、3個のレバ
ー27を固着している。各レバー27は連結棒22の一端に固
着されたリンク28を回動可能に連結していて回動を伝え
る。操作装置13から駆動軸29が出され、この駆動軸には
レバー30が固着されていて回動される。連結棒32には、
一端にリンク31が固着されてレバー30に連結され、他端
にリンク33が固着されている。34は支持台35に支持ピン
36を介し回動可能に支持されたレバーで、リンク33に連
結されていて回動される。37は連結レバーで、レバー34
に連結されたリンク38を一端に固着し、他端にリンク39
を固着している。40は相間連結軸26に固着されたレバー
で、リンク39に連結されていて回動され、相間連結軸26
に回動を伝える。上記各リンク23,28,31,33,38,39と対
応する各レバー21,27,30,34,40は、第7図(c)に示す
連結ピン41と止め輪42によりそれぞれ連結されている。
上記操作装置13による開閉機構の動作は、次のように
なる。第7図は断路器2を「入」操作してある状態を示
す。この状態から「切」にするには、操作装置13により
駆動軸29をA方向に回動する。すると、レバー30が同方
向に回動され、連結棒32をB方向に引く。これにより、
レバー34がG方向に回動され、連結棒37が引下げられ、
レバー40をE方向に回動させる。したがつて、相間連結
軸22も同方向に回動され、各レバー27がF方向に回動さ
れ、各連結棒22,リンク23を介し各レバー21がH方向に
回動され、各外部軸20を同方向に回動し、断路器2の各
可動接触子(図示は略す)を「切」動作させる。
支持部材24の一方の調整ボルト25aの頭は赤色に着色
されており、「入」状態を表示し、他方の調整ボルト25
bの頭は緑色に着色されてあり、「切」状態を表示して
いる。これにより、レバー21が調整ボルト25a側にある
と「閉」であり、調整ボルト25b側にあると「開」であ
ることが判別されるようにしている。
第8図は操作装置14による断路器3の開閉機構を示
す。操作装置14から第7図の機構と同様に駆動軸が出さ
れ、この駆動軸に固着されたレバーに連結されたリンク
(いづれも図は略す)に連結棒44が固着されている。こ
の連結棒44の他端にはリンク33が固着されている。49は
相間連結軸で、レバー40を固着している。このレバー40
はリンク33に連結されていて、駆動軸の回動により同方
向に回動される。相間連結軸49に固着された三相分3個
のレバー27はそれぞれリンク28を連結しており、このリ
ンク28を他端に固着した連結棒22の一端にリンク23が固
着されている。リンク23はレバー21を連結しており、レ
バー21に固着された外部軸20に回動を伝え、断路器3の
各相の可動接触子を「入」,「切」させる。なお、レバ
ー21の回動位置により、上記第7図(b)と同様に、支
持部材の両側に取付けられた一対の調整ボルト(図示は
略す)の頭部の赤色と緑色のいづれ側にあるかにより、
断路器3が「入」であるか「切」であるかが判別される
ようにしている。
第6図の他の断路器4,接地開閉器5〜7の「入」,
「切」操作の場合も同様に操作装置15〜18により、それ
ぞれ開閉機構の連結棒45〜48を介し、対応する相間連結
軸50〜53を回動させ、「入」,「切」させる。この場合
も、一対の調整ボルトの頭部の赤色と緑色のいづれ側に
あるかによりその断路器や接地開閉器の「入」,「切」
が判別されるようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のような従来のガス絶縁開閉装置では、駆動力を
出す操作装置の動作位置と「入」,「切」表示とが合致
していることが必要であるが、操作装置13,14,16群と操
作装置15,17,18群間の通路を通り点検する作業員にとつ
て、特に「閉」の場合危険であり、表示の確実性が要求
される。したがつて、レバー21の回動位置と、対応する
調整ボルト25a,25b頭の赤色,緑色表示により判断する
が、開閉器本体部は高所にあり、下からは確認が十分で
ないという問題点があつた。また、操作装置13,14,16群
と操作装置15,17,18群間の通路は、上方を連結棒45,47,
48が横切つており、点検の作業員が通るのに邪魔になつ
ていた。これをなくするために通路の幅を広げる必要が
あり、開閉装置の全長が長くなり、据付面積が大きくな
るという問題点があつた。また、操作装置から断路器,
接地開閉器の外部軸に至る操作機構が複雑であるという
問題点があつた。
この発明は、このような問題点を解決するためになさ
れたもので、断路器及び接地開閉器の「入」,「切」表
示が容易に目視され、また、作業員の通路に開閉機構の
伝達体が横切ることをなくし、そのための通路を広げる
ことを要せず全長を短縮し、また、開閉機構の構成を簡
単にしたガス絶縁開閉装置を得ることを目的としてい
る。
〔課題を解決するための手段〕
この発明にかかるガス絶縁開閉装置は、各操作装置か
ら一対宛の可とう索引ワイヤを介し対応する断路器、接
地開閉器を開閉するようにし、各可とう索引ワイヤの心
線の両端末部のうち、「入」及び「切」状態での可とう
チユーブ端から露出する側を色分け着色表示したもので
ある。
〔作用〕
この発明においては、操作装置の駆動軸が閉動作の回
転をすると、一方の可とう索引ワイヤの心線の引寄せに
より、対応する断路器、接地開閉器が閉じられるととも
に、各可とうチユーブ端から露出した心線端部の「入」
表示色により「入」状態が判別される。また、操作開閉
器の駆動軸が開動作の回動をすると、他方の可とう索引
ワイヤの心線の引寄せにより、対応する断路器、接地開
閉器が開かれるとともに、他方の可とうチユーブ端から
露出した心線端部の「切」表示色により「切」状態が判
別される。
〔実施例〕
第1図及び第2図はこの発明によるガス絶縁開閉装置
の一実施例を示す平面図及び正面図であり、1〜18,26,
49〜53は上記従来装置と同一のものである。操作装置13
は可とう索引ワイヤ65,66を介し相間連結軸26を回動
し、断路器2を開閉し、操作装置14は可とう索引ワイヤ
67,68を介し相間連結軸49を回動し、断路器3を開閉
し、操作装置15は可とう索引ワイヤ69,70を介し相間連
結軸50を回動し、断路器4を開閉する。
また、操作装置16は可とう索引ワイヤ71,72を介し相
間連結軸51を回動し、接地開閉器5を開閉し、操作装置
17は可とう索引ワイヤ73,74を介し相間連結軸52を回動
し、接地開閉器6を開閉し、操作装置18は可とう索引ワ
イヤ75,76を介し相間連結軸53を回動し、接地開閉器7
を開閉する。
上記各操作装置による開閉機構のうち、操作装置13に
よる断路器の開閉機構を、第3図により説明する。図に
おいて、13,20,24,25a,25b,26,29は上記従来装置と同一
のものであるが、調整ボルト25a,25bの頭には着色表示
していない。61は中央部で駆動軸29に固着され回動され
る第1のレバー、62は中央部で相間連結軸26に固着され
た第2のレバーである。相間連結軸26には三相分3個の
第3のレバー63が中央部で固着されている。64は3個の
第4のレバーで、それぞれ断路器2の各相の外部軸20に
それぞれ中央部で固着されている。レバー61,62間は一
対の可とう索引ワイヤ65,66により連結されていて、回
動が伝達される。一方の可とう索引ワイヤ65の可とうチ
ユーブ65aに通された心線65bがレバー61,62の各一端に
連結され、他方の可とう索引ワイヤ66の可とうチユーブ
66aに通された心線66bがレバー61,62の各他端に連結さ
れている。図のようにレバー61,62が「入」回動位置で
は、心線65bの一端部は可とうチユーブ65aの一端から露
出し、他端部は可とうチユーブ65a端内に引込まれてい
る。
各レバー63,64間は一対宛の可とう索引ワイヤ77,78に
より連結されていて回動が伝達される。一方の可とう索
引ワイヤ77の可とうチユーブ77aに通された心線77bがレ
バー63,64の各一端に連結され、他方の可とう索引ワイ
ヤ78の可とうチユーブ78aに通された心線78bがレバー6
3,64の各他端に連結されている。心線77b,78bは引寄せ
られた端部側がチユーブ77a,78a端より露出するように
長くしてある。
上記各心線65b,66b,77b,78bの両端部はそれぞれ圧着
端子79(第3図(b)参照)が固着されており、これら
の圧着端子を介し対応するレバー端にボルト80(第3図
(b)参照)とナツト(図示は略す)により結合されて
いる。各可とうチユーブ65a,66a,67a,68aの両端部はそ
れぞれ押え金81により固定部に支持されている。長い可
とう索引ワイヤ65,66は、中間を複数のクリツプ82によ
り束ねている。
各可とう索引ワイヤの各心線65b,66b,77b,78bの各端
末部は、「入」状態のとき、可とうチユーブ端から露出
する側を赤色に着色表示し、「切」状態のとき、可とう
チユーブ端から露出する側を緑色に着色表示し、
「入」,「切」状態が容易に目視確認されるようにして
ある。なお、「入」,「切」表示の色は赤,緑に限ら
ず、認識を的確にする他の適切な色にしてもよい。チユ
ーブ65a,66a内への雨水侵入を防止して、両端に押え金8
1を2個宛取付けており、また、下方の曲げられた最低
位置の下部に水抜き穴83を設け、排水して滞留をなく
し、腐食や氷結などを防いでいる。
上記操作装置13による開閉機構の動作を、第3図によ
り説明する。図は断路器2を「入」操作してある状態を
示し、第1のレバー61が「入」動作回動位置にあり、心
線65bの一端部及び心線66bの他端部が露出し赤色表示が
容易に目視される。「切」状態にするには、操作装置13
により駆動軸29をA方向に回動する。すると、レバー61
が同方向に回動され、可とう索引レバー66の心線66bを
B方向に引寄せ、心線65bは反B方向に引張られる。こ
れにより、レバー62がE方向に回動され、相間連結軸26
を同方向に回動する。すると、各レバー63も同一方向に
回動され、可とう索引ワイヤ78の心線78bがG方向に引
寄せられ心線77bは反G方向に引張られる。したがつ
て、各レバー64がH方向に回動され、各外部軸20を同方
向に回動し、断路器2の各可動接触子(図示は略す)を
「切」動作させる。
こうして、第4図に示す状態になり、各可とう索引ワ
イヤの各心線65b,66b,77b,78bの露出した端末部の緑色
表示により、一見して「切」状態が確認される。
このように、露出した心線端末部の赤色表示か緑色表
示かにより、「入」,「切」状態が容易に確実に判明さ
れる。
また、各操作装置から一対宛の可とう索引ワイヤを介
し開閉するようにしており、点検通路の邪魔にならない
ように、う回して容易に布設ができ、各断路器や接地開
閉器の配置の変更を要しない。
なお、他の操作装置14〜18による対応する断路器3,4
及び接地開閉器5〜7の開,閉も、上記第3図の場合と
同様に、一対宛の可とう索引ワイヤを設けた操作機構に
より操作するようにしている。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、各操作装置から一
対の可とう索引ワイヤを介し断路器,接地開閉器を開閉
するようにし、各可とう索引ワイヤの心線の両端末部の
うち、「入」及び「切」状態での可とうチユーブ端から
露出する側を対応する色分け着色表示したので、各断路
器、接地開閉器の「入」,「切」状態が容易に確実に見
視判別される。また、全長が従来装置より短縮される。
さらに、各操作装置の配置の自由度が高められ、開閉機
構が簡単になり部品数が大幅に減少され、安価になる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はこの発明によるガス絶縁開閉装置の
一実施例を示す平面図及び正面図、第3図(a)は第2
図の一操作装置による対応する断路器の開閉機構を示す
「入」動作状態の構成図、第3図(b)は第3図(a)
の外部軸レバー部の拡大図、第4図は第3図の開閉機構
の「切」動作状態の構成図、第5図及び第6図は従来の
ガス絶縁開閉装置の平面図及び正面図、第7図(a)は
第6図の一操作装置による対応する断路器の開閉機構を
示す「入」動作状態の構成図、第7図(b)は第7図
(a)の外部軸レバー部の拡大図、第7図(c)は第7
図(a)の各リンクとレバーの連結ピン部の分解図、第
8図は第6図の他の操作装置による対応する断路器の開
閉機構を示す「入」動作状態の構成図である。 2〜4……断路器、5〜7……接地開閉器、13〜18……
操作装置、26……連結軸(相間連結軸)、29……駆動
軸、49〜53……相間連結軸、61……第1のレバー、62…
…第2のレバー、65〜78……可とう索引ワイヤ、65a,66
a……可とうチユーブ、65b,66b……心線。 なお、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス絶縁された複数の断路器と負数の接地
    開閉器、これらの各断路器及び接地開閉器に対応し、そ
    れぞれ駆動軸を一方側回動及び他方側回動し開,閉操作
    する複数の操作装置、上記駆動軸に中央部が固着され両
    端が半径方向に出されて回動される第1のレバー、上記
    各断路器及び各接地開閉装置を開閉させるための各連結
    軸に、それぞれ中央部が固着され両端が半径方向に出さ
    れた第2のレバー、それぞれ可とうチユーブに通された
    心線からなり、上記第1レバーと第2のレバーの一端同
    志及び他端同志をそれぞれ心線により連結する一対宛の
    可とう索引ワイヤを備え、上記各可とう索引ワイヤの心
    線の両端部のうち、上記操作装置による「入」及び
    「切」状態での上記可とうチユーブ端から露出する側を
    対応する色分け着色表示したことを特徴とするガス絶縁
    開閉装置。
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