JPS6343854B2

JPS6343854B2 -

Info

Publication number: JPS6343854B2
Application number: JP54052450A
Authority: JP
Inventors: Jirubaaman Eeritsuhi
Original assignee: Siemens AG
Current assignee: Siemens AG
Priority date: 1978-04-28
Filing date: 1979-04-27
Publication date: 1988-09-01
Also published as: EP0005209B1; DK172079A; DE2818914A1; US4268890A; NO791371L; DE2960479D1; JPS54143841A; EP0005209A1

Description

【発明の詳細な説明】本発明は少なくとも１つの母線を少くとも１つ
の分岐線と接続するための各相毎の開閉器組合せ
装置は管を備え、この管内には可回転軸が軸方向
に配置され、管の内周には固定接触子が配置さ
れ、各固定接触子は母線又は分岐線の１つの相と
接続され、可回転軸は接触片を備え、この接触片
は、可回転軸が回転することにより接触片と所属
の固定接触子との間に導電結合が形成されるよう
な直径の円弧上に可回転軸の周りに配置されてい
る母線設備のための開閉器組合せ装置に関する。

変圧器を系統リング導線に接続するために多極
負荷断路部を有するこの種の開閉器組合せ装置
は、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第
1943099号明細書により公知である。この開閉器
組合せ装置においては、１つの変圧器端子と、系
統リング導線の２つの端子とが、板状ハウジング
の内縁にある接触子に導かれている。ハウジング
内には、可回転軸が軸線方向に配置され、この軸
はＴ字形接触子と回転しないように接続されてい
る。Ｔ字形接触子は扁平シリンダ状ケーシングの
内周において接触子と導電的に結合され、接触部
は負荷断路部として形成されている。リング導線
の各相毎に別の板状ハウジングがあり、この場合
複数相に対応するハウジングは同軸にして１つの
切換装置にまとめることができる。この装置によ
り、Ｔ字形接触子を回転して変圧器を選択的に系
統リング導線ループの種々のケーブルに接続し、
かつこれらのケーブルを相互に接続することがで
きる。この装置は特別な使用目的に対して形成さ
れ、母線系統の一般的開閉目的には使用すること
ができない。何故なら１つの開閉位置から他の位
置へ切換える際に許容できない中間開閉位置が現
われる恐れがあるからである。開閉間隙は負荷断
路間隙として形成されているから、母線設備に挿
入する際別のしや断器を設けなければならない。
さらに接地するための別の方法が必要である。

本発明の目的は、母線設備の前述の種類の開閉
器組合せ装置において、しや断器が断路間隙と共
にハウジング内に一体にすることにある。

この目的は本発明によれば、可回転軸が開閉管
として形成され、この開閉管はしや断器を有し、
しや断器の各端子は可回転軸に備える接触片と電
気的に接続されることにより達成される。

この一体にされた構造により、特にコンパクト
な配置、およびしや断器の操作と断路ないし切換
接触子の操作との間の簡単な鎖錠を可能とする。

母線系統の相の少なくとも一部に対して、１つ
の共通の管と、すべての相を開閉するしや断器を
有する共通のしや断器とが存在してもよい。これ
により構造はさらに簡単にされ、なおコンパクト
となる。

前述の種類の開閉器組合せ装置で、接続された
母線系統の種々の相に属する接触片が１つの共通
の軸上に軸方向に間隔を置いて配置されているも
のにおいては、母線系統の各相に対して、２つの
対応する接触片があり、これらの接触片は開閉管
の上で直径方向に対向し、１つの相に属するそれ
ぞれ２つの接触片は、それぞれしや断器の１つの
開閉間隙を介して導電的に接続可能である。これ
により切換が特に容易となり、しや断器の構成が
簡単となる。

上述の種類の開閉器組合せ装置においては、１
つの相に属する２つの接触片のそれぞれ１つの接
触片はそれぞれ１つの接地接触片と導電的に接続
することができ、各接地接触片は開閉管上におい
て所属の接触片に対し軸方向に間隙を置いて配置
され、管の内周には相毎に接地された固定接触子
が配置され、開閉管を回転することによりそれぞ
れ接地接触片はこの固定接触子と導電的に接続可
能である。このことは、分岐線と母線とを付加装
置を設けずに簡単に接地することができる。接地
装置の操作と、断路間隙またはしや断器の操作と
の間の鎖錠は、一体配置のために特別な費用なし
に行なうことができる。

一重母線および分岐線に対する上述の種類の開
閉器組合せ装置で、固定接触子が円環体として形
成され、周方向に相互に間隔を有し、各相毎に３
つの固定接触子が存在するものにおいては、それ
ぞれ１つの固定接触子が母線系統の１つの相と、
それぞれ１つの固定接触子が分岐線の同じ相と、
またそれぞれ１つの固定接触子が大地と接続さ
れ、固定接触子の長さおよび位置と接触子の形状
とが順次調和せしめられ、開閉管の位置に従つて
分岐線が母線もしくは大地と、または母線が大地
と、しや断器の閉路によつて導電的に接続可能で
ある。これによつて、一重母線に必要なすべての
開閉位置が可能である。

二重母線および分岐線に対する上述の開閉器組
合せ装置で、固定接触子が円環体として形成さ
れ、周方向に互に間隔を有するものにおいて、各
相毎に６つの固定接触子を設けてもよく、この場
合にはそれぞれ１つの固定接触子は第１の母線の
１つの相と、それぞれ１つの固定接触子は第２の
母線の同じ相と、それぞれ１つの固定接触子は分
岐線の同じ相と、また３つの固定接触子は大地と
接続され、それぞれ１つの接地された固定接触子
は分岐線と接続された固定接触子と母線に接続さ
れた１つの固定接触子との間にあり、別の接地さ
れた固定接触子は２つの母線と接続された固定接
触子間にあり、固定接触子の長さおよび位置と、
接触片の形状とは順次調和せしめられ、開閉管の
位置に従つて分岐線の相が選択的に第１の母線も
しくは第２の母線の対応する相と、また第１の母
線もしくは第２の母線もしくは分岐線の相がそれ
ぞれ対向する接地された固定接触子としや断器の
閉路により導電的に接続することができる。これ
によつて、二重母線において必要とするすべての
開閉位置を作ることができる。開閉器組合せ装置
のこのような構成においては、２つの母線間に分
岐線の切換の際しや断が行われる。

二重母線および分岐線に対する開閉器組合せ装
置で、接触子が円環体として形成され、それらの
接触子が周方向に互いに間隔を置いて設けられて
いるものにおいては、各相毎に５つの固定接触子
があつてもよく、この場合にはそれぞれ１つの固
定接触子が第１の母線の１つの相と、それぞれ１
つの固定接触子が第２の母線の同じ相と、それぞ
れ１つの固定接触子が分岐線の同じ相と、またそ
れぞれ２つの固定接触子が大地と接続され、また
２つの接触子の中で各相毎に第１の接地された固
定接触子は分岐線に接続された固定接触子と第１
の母線に接続された固定接触子との間にあり、第
２の接地された固定接触子は分岐線に接続された
固定接触子と第２の母線に接続された固定接触子
との間にあり、固定接触子の長さおよび位置と接
触片の形状とは順次調和せしめられ、開閉管の位
置に従つて分岐線の相が選択的に第１の母線、第
２の母線の対応する相もしくは大地と、または第
１の母線もしくは第２の母線の相は大地と、しや
断器の閉路により導電的に接続可能であり、１つ
の相に所属する２つの接触片の中で一方の接触片
は円環体として形成され、この接触片は周方向に
おいて２つの母線の対応する相と同時に接続可能
なような長さを持つている。これにより２つの母
線間の分岐線の無しや断切換が可能である。

しや断器を構成するために、各接触片は開閉管
の内部で固定接触子と導電的に接続することがで
き、開閉管内で軸方向に開閉管の長手方向に動く
ことのできる絶縁開閉杆が配置され、この開閉杆
は１つの相に所属するそれぞれ２つの開閉接触子
に対して接触ブリツジを有するようにすることが
できる。このようにして形成されたしや断器は軸
方向の開閉運動により操作することができる。

これに代えて、しや断器を構成するために、１
つの相に所属する２つの接触片のうち、一方は開
閉管の内部で固定接触子と、一方は可動接触子と
導電的に接続され、各可動接触子は、開閉管内に
軸方向へ配置されその長手方向に動くことができ
る絶縁開閉杆に固定されるようにすることができ
る。

上記の種類の装置においては、開閉管は気密に
してカプセルし、開閉杆はベローを介して開閉管
から導出することができる。上述のような軸方向
の開閉運動が行われると、ベローにより開閉管の
有効な封密が行われる。開閉管は例えば真空式開
閉管とすることができ、従つて特に小さい寸法に
形成することができる。

上記の種類の装置においては、開閉管は軸方向
に突出する操作突出部を備え、これは開閉管から
導出し回転可能に支持すると有利である。この操
作突出部により、開閉管は突出して設けた接触子
と共に回転し、従つて接続された分岐線は切換え
られるかまたは断路される。

開閉杆は、操作突出部に向合つている端におい
て開閉管から導出され、軸方向の運動だけを伝え
るカツプリングを有し、このカツプリングは操作
杆と接続され、この操作杆は管から導出され、軸
方向に移動可能に支持されている。この操作杆に
より開閉杆は移動し、従つてしや断器が操作され
る。取り付けられたカツプリングにより操作杆は
軸方向の運動だけを行う。

上記の種類の装置においては、管は気密にカプ
セルし、SF₆ガスを充填することができる。これ
により、特にコンパクトで環境の影響に対して保
護された構造が可能であり、これは母線にもSF₆
ガス技術を使用した場合に特に有利である。

以下図面により本発明の実施例を説明する。な
お各図において同一部分には同符号が付してあ
る。

第１図ないし第５図は一つの分岐線を有する三
相一重母線に対する開閉器組合せ装置を示し、母
線と開閉器組合せ装置とはSF₆絶縁技術を使用し
て構成されている。なお第１図は開閉器組合せ装
置の半径方向断面図、第２図はその軸方向断面図
を示し、以下両図について共通に説明する。

管６の内周には各相毎に３つの固定接触子７
ａ、ないし７ｃ，９ａないし９ｃおよび１０ａな
いし１０ｃが配置されている。固定接触子７ａな
いし７ｃは管６に対して絶縁され、母線４の３つ
の相４ａないし４ｃと接続されている。同様に固
定接触子１０ａないし１０ｃは管６に対して絶縁
され、分岐線５の３つの相５ａないし５ｃと接続
されている。固定接触子９ａないし９ｃは接地さ
れた管６と直接接続されている。この場合１つの
相に属する接触子７ａないし７ｃおよび１０ａな
いし１０ｃはそれぞれ管の軸線に直角な一つの平
面内にあり、一方接地された接触子９ａないし９
ｃはそれぞれ所属の相に対し軸方向の間隔をおい
て存在する。接触子７ａないし７ｃ，９ａないし
９ｃおよび１０ａないし１０ｃは円環として形成
され、周方向において互いにある間隔を持つてい
る。母線４と接続されている接触子７ａないし７
ｃ、分岐線５と接続されている接触子１０ａない
し１０ｃ、および接地された管６と接続されてい
る接触子９ａないし９ｃは、頭の中で考えて３つ
の同じセグメントに管６を分けた場合、異なるセ
グメント中にある。

管６の中心に回転可能な開閉管１が配置されて
いる。開閉管１は開閉管よりも小さい直径を有す
る操作突出部１ａを持つている。この操作突出部
１ａは管６から導出され、回転可能に支持されて
いる。この操作突出部１ａにより開閉管１を回転
させることができる。このために操作突出部１ａ
は図示されていない自動ロツキング付駆動装置に
接続されている。開閉管１は外側に接触片３ａな
いし３ｃを有し、各相に対して直径方向に対向す
る接触片があり、異なる相の接触片３ａないし３
ｆは互に軸方向に間隔を有している。１つの相に
属する２つの接触片３ａないし３ｆの内、それぞ
れ１つの接触片３ｄないし３ｆは、付属する接触
片３ｄないし３ｆに対し軸方向に間隔を置いて存
在する接地接触片８ａないし８ｃと導電的に接続
されている。固定接触子７，９および１０は、開
閉管１の位置に従つて接地接触片８ａないし８ｃ
が接地された固定接触子９ａないし９ｃと、また
接触片３ａないし３ｆが固定接触子７ａないし７
ｃまたは１０ａないし１０ｃと導電的に接続され
るように配置されている。固定接触子と接触片ま
たは接地接触片との間の接触面はこの場合摺動接
触子として形成され、接触片または接地接触片は
円環状の固定接触子を弾性的に包むようになつて
いる。接触子と固定接触子との間の開閉間隙はし
や断器間隙ではなく、断路器間隙であり、その結
果摺動接触子は僅かの費用で作ることができる。

周方向における固定接触子７，９，１０の間の
距離は大きく、個々の接触片３ａないし３ｆは開
閉管１を回転したときに隣接する２つの接触子を
橋絡し得ないようになつている。各接触片３ａな
いし３ｆは開閉管内にあるしや断器２の開閉接触
子１４ａないし１４ｆと導電的に接続されてい
る。開閉管１は気密にカプセルされ、例えば真空
にされている。各相に対して一つのしや断器間隙
があり、このしや断器間隙は２つの開閉接触子１
４ａないし１４ｃまたは１４ｄないし１４ｆと、
１つの接触子ブリツジ１６ａないし１６ｃとから
なつている。３つの相に対する３つの接触子ブリ
ツジ１６ａないし１６ｃは絶縁された開閉杆１５
と固く接続されている。開閉杆１５が操作方向に
軸方向に移動すると、開閉接触子１４ａないし１
４ｃは接触子ブリツジ１６ａないし１６ｃを介し
て開閉接触子１４ｄないし１４ｆと導電接続され
る。これによつて１つの相に属する各２つの接触
片３ａないし３ｆは互に導電的に接続される。同
様に各接触片３ａないし３ｃはそれぞれ１つの接
地接触片８ａないし８ｃと導電的に接続される。
これにより開閉管の位置に従つて、後に述べるよ
うに、母線と分岐線または大地との相応する相間
の導電接続が生じる。

開閉杆１５は開閉管１の中心にあつて、軸方向
に動き得るように支持されている。この開閉杆は
操作突出部１ａとは反対側の端においてベロー１
９を介して開閉管から気密に導出されている。開
閉杆１５はカツプリング２０を介して操作杆２１
に接続され、この操作杆は管６から気密に導出さ
れ、且つ軸方向に移動可能に支持されている。し
や断器２の操作は管６から導出されている操作杆
２１により行われる。カツプリング２０は軸方向
の動きのみを伝達するように構成されている。そ
れ故操作杆２１は開閉管１が回転するときは一緒
に回転せず、その結果、操作杆２１の軸受２２は
管６内において軸方向の運動に対してのみ気密に
構成されていなければならない。

第１図ないし第５図は一重母線設備に対して問
題となる種々の開閉位置を示している。第１図は
分岐線５が母線４から分離されている場合を示
し、この場合分岐線５も母線４も接地されていな
い。今分岐線５を母線４と接続しようとすると、
先ずしや断器２は操作杆２１を介して開かれる。
続いて操作突出部１ａにより開閉管１が時計方向
に回転され、接触片３ａ〜３ｃは母線４の固定接
触子７ａ〜７ｃと、また接触片３ｄ〜３ｆは分岐
線５の接触子１０ａ〜１０ｃと接続される。続い
てしや断器２は再び閉じられ、その結果母線４は
３相とも分岐線５と接続される。第３図はこの開
閉状態を示している。

例えば第４図に示すように、分岐線５が分離さ
れ、母線４が接地されるべきときには、開閉管１
の任意の位置から、先ずしや断器２が開かれ、そ
れから開閉管１が回転され、接触片３ａ〜３ｃが
固定接触子７ａ〜７ｃと、接地接触片８ａ〜８ｃ
が接地された固定接触子９ａ〜９ｃと接続され
る。続いてしや断器２は再び閉路される。

最後に第５図は開閉器組合せ装置の別の開閉状
態を示し、この場合には分岐線５は母線４から分
離され、接地されている。このためには先ずしや
断器２が開かれ、開閉管１が操作突出部１ａによ
り回転させられ、接触子３ａ〜３ｃは固定接触子
１０ａ〜１０ｃと、また接地接触片８ａ〜８ｃは
接地された固定接触子９ａ〜９ｃと接続される。
それからしや断器２は再び閉路される。

本発明による開閉器組合せ装置によれば、一重
母線に必要なすべての開閉状態は、望ましくない
中間開閉位置を生じることなく、簡単に作ること
ができる。特別な断路器も接地装置も必要ではな
い。しや断器２が閉路している間に開閉管１が回
転したり、または開閉管１が定められた開閉位置
に達しない内にしや断器２が操作されたりするの
を防止するために、図示されていない鎖錠装置が
しや断器２の操作装置と、開閉管１に対する回転
装置との間に設けられる。本発明による装置に対
する鎖錠装置は簡単であり、従つて従来の中高圧
開閉設備におけるよりも確実に運転できる。何故
ならば切換装置としや断器とが１つのハウジング
内にまとめられ、ただ２つの駆動装置、即ちしや
断器駆動装置と、開閉管駆動装置とを互いに鎖錠
し得るようにするだけでよいからである。従来の
中高圧開閉設備においては、しや断器、断路器お
よび接触開閉器が場合によつては互い遠く離れて
おり、このためにかなり長い杆または費用のかか
る鎖錠装置を必要としてきた。さらにしや断器、
各断路器、および各接地開閉器は別々の駆動装置
を有し、それらはすべて互いに鎖錠する必要があ
つた。

しや断器２を一体に組み込むことにより、全開
閉器組合せ装置は非常にコンパクトとなる。第１
図〜第５図による例のように、管６にSF₆ガスを
封入し、開閉管１として真空開閉管を使用すれ
ば、特に小形の構造となり、これはSF₆絶縁母線
と組合せると特に有利である。カプセル構造によ
り、開閉器組合せ装置はすべての危険な環境の影
響から保護される。SF₆式間隙と真空開閉管とは
実用上保守を必要としない。

本発明による開閉器組合せ装置においては、母
線と分岐線との接地位置を含めて必要なあらゆる
開閉位置に対して、開閉管１用の操作装置および
しや断器２用の駆動装置が不要である。通常の中
高圧設備においては、しや断器、各断路器および
場合によつては各接地開閉器に対して別々の駆動
装置が必要である。従つて本発明による開閉器組
合せ装置は通常の中高圧設備に比して著しく材料
および場所の節約ができ、かつ価格的に有利な遠
方操作を簡単に行い得る。

上述の装置は僅かな封密個所を持つだけであ
り、このことはSF₆ガスまたは真空中で動作する
設備において特に有利である。母線と分岐線との
接地は本発明による開閉器組合せ装置においては
しや断器２を介して行われる。電圧のかかつてい
る母線または分岐線を誤つて接地した場合には、
しや断器２の閉路により前に配置されたしや断器
が釈放される。それ故この場合にも運転員および
設備が危険にさらされることはない。しや断器２
は短絡下で障害なしに多数の開閉に耐えるので、
例えばいわゆる接地開閉器のように短絡下におけ
る１回の開閉後に交換する必要はない。

本発明による開閉器組合せ装置は簡単な方法で
二重母線設備に使用するのに拡張することができ
る。第１図には既に第２の母線を設けるためのフ
ランジ６ｂが示され、このフランジは第１図にお
いて蓋６ｃで閉ざされている。第６図〜第１３図
は切換えの際のしや断部を有する二重母線設備に
挿入するための開閉器組合せ装置を示している。
この場合第６図は開閉器組合せ装置の半径方向に
おける断面図、第７図はその軸方向における断面
図を示す。第６図および第７図に示すように、切
換の際のしや断部を有する二重母線設備に対して
同じ接触片３ａ〜３ｆを有する同じ開閉管２を使
用することができる。二重母線設備に対する開閉
器組合せ装置は、一重母線設備に対するものと、
接触子７ａ〜７ｃ，９ａ〜９ｃ，１０ａ〜１０
ｃ，１１ａ〜１１ｃ，１２ａ〜１２ｃおよび２４
ａ〜２４ｃの配置が異なつているだけである。母
線４の３つの相４ａ〜４ｃは固定接触子７ａ〜７
ｃと母線１３の３つの相１３ａ〜１３ｃは固定接
触子１１ａ〜１１ｃと、分岐線５の３つの相５ａ
〜５ｃは固定接触子１０ａ〜１０ｃと管６の中で
接続されている。母線４、母線１３および分岐線
５の上記のすべての接触子の間には、それぞれ接
地された管に接続された固定接触子９ａ〜９ｃ，
１２ａ〜１２ｃおよび２４ａ〜２４ｃがある。従
つて母線４または１３、または分岐線５と接続さ
れた各接触子には、接地された固定接触子が直径
方向に対し、その結果これらの固定接触子の各々
はしや断器２を介して接地することができる。１
つの相に属している接地された固定接触子１２ａ
〜１２ｃ，９ａ〜９ｃおよび２４ａ〜２４ｃはそ
れぞれ管６の軸線に直角な平面内にあり、この場
合にこれらの平面の各々は同じ相に属する接触子
７ａ〜７ｃ，１１ａ，１１ｃおよび５ａ〜５ｃの
平面に対して軸方向にずらされている。

第６図〜第１３図は、切換の際のしや断部を有
する二重母線設備に対して問題となる種々の開閉
位置を示している。第６図においては、母線４，
１３と分岐線１０とは接地されずに互に分離され
ている。第８図においては母線４は分岐線５と接
続されており、第９図においては分岐線５は分離
され、母線４は接地されており、第１０図におい
ては２つの母線４および１３は分離され、分岐線
５は接触片されており、第１１図においては分岐
線５は母線１３に接続されており、第１２図にお
いては分岐線５は分離され、母線１３は接地され
ており、また第１３図においては２つの母線は分
離され、分岐線５は接地されている。個々の開閉
位置間の移行は一重母線に対する開閉器組合せ装
置におけると同様に、しや断器２の開路、開閉管
１の回転、およびしや断器２の閉路により行われ
る。従つて本発明による開閉器組合せ装置によ
り、切換の際のしや断部を有する二重母線設備に
おいて必要なすべての開閉位置は特別な断路器お
よび接地装置なしで達成することができる。

第１４図〜第２１図は２つの母線間を無しや断
で切換える二重母線設備に対する開閉器組合せ装
置を示している。第１４図および第１５図に示す
ように、この場合には切換の際のしや断部を有す
る二重母線設備に対する開閉器組合せ装置と比較
して相違点は、接触片３ａ〜３ｃが平らな円環体
として形成され、一方固定接触子７ａ〜７ｃおよ
び１１ａ〜１１ｃが、接触片を弾性的に包む接触
子形状を有することである。さらに１相当りに２
つの接地された固定接触子９ａ〜９ｃおよび１２
ａ〜１２ｃだけであり、前述の構成において存在
した接地された固定接触子２４ａ〜２４ｃがな
い。円環状接触片３ａ〜３ｃが包む角度は大きい
ので、各接触片３ａ〜３ｃは同時に２つの母線４
および１３の対応する相と接続することができ
る。さらにこの設備においては、２つの母線４お
よび１３を接続するための結合開閉器がなければ
ならない。２つの母線間の切換過程は以下第１４
図、第１６図および第１７図によつて説明する。
第１６図による開閉位置においては、分岐線５は
母線４と接続されている。今分岐線５が母線１３
と接続されなければならないときには、先ず設備
内に存在する結合開閉器が閉路される。続いて開
閉管１はしや断器２を開くことなく時計方向に回
転させられる。この場合中間位置においては、第
１４図に示すように、分岐線５は２つの母線４お
よび１３と接続されている。開閉管１は第１７図
に示されている位置までさらに回転し、そこでは
最後に接触片３ａ〜３ｃだけが母線１３と接続さ
れている。結合開閉器は再び開くことができ、分
岐線５は従つて母線４から無しや断で母線１３に
切換えられる。

第１８図による開閉位置においては、第９図に
相応して、母線４が接地され、分岐線５が分離さ
れている。第１９図による開閉位置においては、
第１２図に相応して、母線１３が接地され、分岐
線５が分離されている。第２０図および第２１図
による開閉位置においては、第１０図および第１
３図に相応して、それぞれ分岐線５が接地片さ
れ、２つの母線４および１３が分離されている。
接触片３ａ〜３ｃは円環状に形成されているの
で、第２０図および第２１図による開閉位置にお
いては、接触片３ａ〜３ｃは側方で接触子１０ａ
〜１０ｃに当接する。接触個所においては、接触
状態を改善するために、例えば接触子１０ａ〜１
０ｃに図示されていない両側に弾性のある接触ク
ランプを設け、この中へ接触片３ａ〜３ｃが側方
で係合するようにすることができる。

前述の実施例が示すように、本発明による開閉
器組合せ装置によつて、二重母線においてしや断
を伴ない、或はしや断を伴わないで切換える際必
要なすべての開閉位置を作ることができる。二重
母線設備に対して使用する場合においても、切換
および接地用駆動装置と、しや断器用駆動装置と
が不要である。一重母線に対する開閉器組合せ装
置におけるように、この場合にも一体となつた構
造のために、しや断器の操作と、開閉管１の回転
との間の鎖錠を簡単にすることができる。

第１図〜第２１図に示すように、しや断を伴な
う、又はしや断を伴わないで切り換える一重母線
および二重母線設備のための開閉器組合せ装置に
対し非常に多くの同じ構成素子を使用することが
できる。特に、しや断器２を有する開閉管１およ
び管６は一重母線および二重母線に対して同じで
ある。従つて、特に合理的且つ費用を節約して製
作を行なうことができる。さらに予備品の保管に
ついても特に有利である。

最後に第２２図は、しや断器２に対する第２の
実施形態を示している。この場合には接触片３ａ
〜３ｆは同様に碍子２３ａ〜２３ｆを介して開閉
管１の内部に導かれている。開閉管１は真空にさ
れている。接触片３ａ〜３ｃは開閉管１内で固定
した接触子１４ａ〜１４ｃと接続されている。接
触片３ｄ〜３ｆは可撓導線２５ａ〜２５ｃを介し
て接触子１４ｄ〜１４ｆと接続されている。接触
子１４ｄ〜１４ｆは絶縁された開閉杆１５に固定
され、この杆と共に軸方向に運動可能である。開
閉杆１５は接触子１４ａ〜１４ｃの中心孔を通つ
て導かれている。管１と開閉杆１５との封密はベ
ロー１９により行われる。開閉杆または固定接触
子１４ａ〜１４ｃを管内において中心に配置しな
いでもよく、これにより開閉杆１５を固定接触子
１４ａ〜１４ｃの孔を通つて導く必要がなくな
る。任意の長く延び、コンパクトに形成されたし
や断器をそれぞれ開閉管１内に組み込むことも可
能である。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の一実施例のそれ
ぞれ横断面図および縦断面図、第３図ないし第５
図は第１図、第２図に示す装置の種々の開閉状態
を示す横断面図、第６図および第７図は本発明の
他の実施例のそれぞれ横断面図および縦断面図、
第８図ないし第１３図は第６図、第７図に示す装
置の種々の開閉状態を示す横断面図、第１４図お
よび第１５図は本発明の更に他の実施例のそれぞ
れ横断面図および縦断面図、第１６図ないし第２
１図は第１４図、第１５図に示す装置の種々の開
閉状態を示す横断面図、第２２図は本発明に使用
されるしや断器の一例の横断面図である。１…開閉管、２…しや断器、３…接触片、４…
母線、５…分岐線、６…管、７，９，１０，１
１，１２…固定接触子。

Claims

【特許請求の範囲】１少なくとも１つの母線を少なくとも１つの分
岐線と接続するための各相毎の開閉器組合せ装置
は管を備え、この管内には可回転軸が軸方向に配
置され、管の内周には固定接触子が配置され、各
固定接触子は母線又は分岐線の１つの相と接続さ
れ、可回転軸は接触片を備え、この接触片は、可
回転軸が回転することにより接触片と所属の固定
接触子との間に導電結合が形成されるような直径
の円弧状に可回転軸の周りに配置されている母線
設備のための開閉器組合せ装置において、可回転
軸は開閉管として形成され、この開閉管はしや断
器を有し、しや断器の各端子は可回転軸に備える
可動接触片と導電的に接続されていることを特徴
とする母線設備のための開閉器組合せ装置。２特許請求の範囲第１項記載の装置において、
母線系統の相の少なくとも一部分に対して、共通
の管と、すべての相を開閉するしや断器を有する
共通の開閉管とを有することを特徴とする母線設
備のための開閉器組合せ装置。３特許請求の範囲第１項または第２項記載の装
置において、接続される母線系統の異なる相に属
する接触片が共通の軸上に軸方向の間隔をおいて
配置され、母線系統の各相に対して２つの所属す
る接触片を有し、それらの接触片は開閉管上で直
径方向に対向し、１つの相に属するそれぞれ２つ
の接触片はしや断器のそれぞれ開閉間隙を介して
導電的に接続可能であることを特徴とする母線設
備のための開閉器組合せ装置。４特許請求の範囲第３項記載の装置において、
１つの相に属する２つの接触片のそれぞれ１つの
接触片が接地接触片と導電的に接続され、各接地
接触片は開閉管上に所属の接触片に対し軸方向に
間隔を置いて配置され、管の内周には各相毎に接
地された固定接触子が配置され、この固定接触子
には開閉管の回転によりそれぞれ接地接触片が導
電的に接続可能であることを特徴とする母線設備
のための開閉器組合せ装置。５特許請求の範囲第４項記載の装置において、
一重母線と分岐線とを備え、固定接触子は円環体
として形成され周方向に互に間隔をおいて配置さ
れ、相毎に３つの固定接触子を有し、それぞれ１
つの固定接触子が母線の１つの相と、それぞれ１
つの固定接触子が分岐線の同じ相と、それぞれ１
つの固定接触子が大地と接続され、各固定接触子
の長さおよび位置と、接触片の形状とは順次調和
せしめられ、開閉管の位置に従つて分岐線が母線
もしくは大地と、または母線が大地と、しや断器
の閉路により導電的に接続可能であることを特徴
とする母線設備のための開閉器組合せ装置。６特許請求の範囲第４項記載の装置において、
二重母線と分岐線とを備え、固定接触子は円環体
として形成され周方向に互に間隔をおいて配置さ
れ、各相毎に６つの固定接触子を有し、それぞれ
１つの固定接触子は第１の母線の相と、それぞれ
１つの固定接触子は第２の母線の同じ相と、それ
ぞれ１つの固定接触子は分岐線の同じ相と、それ
ぞれ３つの固定接触子は大地と接続され、それぞ
れ１つの接地された固定接触子は分岐線に接続さ
れた固定接触子と母線に接続された２つの固定接
触子との間にあり、他の接地された固定接触子は
両母線と接続された固定接触子の間にあり、固定
接触子の長さおよび位置と接触子の形状とは順次
調和せしめられ、開閉管の位置に従つて分岐線の
相が選択的に、第１の母線もしくは第２の母線の
対応する相と、または第１の母線もしくは第２の
母線もしくは分岐線の相がそれぞれ対向する接地
された固定接触子と、しや断器の閉路により導電
的に接続可能であることを特徴とする母線設備の
ための開閉器組合せ装置。７特許請求の範囲第４項記載の装置において、
二重母線と分岐線とを備え、固定接触子は円環体
として形成され周方向に互に間隔をおいて配置さ
れ、各相毎に５つの固定接触子を有し、それぞれ
１つの固定接触子は第１の母線の１つの相と、そ
れぞれ１つの固定接触子は第２の母線と同じ相
と、それぞれ１つの固定接触子は分岐線の同じ相
と、それぞれ２つの固定接触子は大地と接続さ
れ、各相毎の２つの接地された固定接触子の内、
第１の接地された固定接触子は分岐線に接続され
た固定接触子と第１の母線に接続された固定接触
子との間にあり、また第２の接地された固定接触
子は分岐線に接続された固定接触子と第２の母線
に接続された固定接触子との間にあり、固定接触
子の長さおよび位置と、接触片の形状とは順次調
和せしめられ、開閉管の位置に従つて分岐線の相
が選択的に、第１の母線もしくは第２の母線の対
応する相もしくは大地と、または第１の母線もし
くは第２の母線の相が大地と、しや断器の閉路に
より導電的に接続可能であり、１つの相に所属す
るそれぞれ２つの接触子の内の１つの接触片は円
環体として形成され、この接触片は、周方向にお
いて、２つの母線の対応する相と同時に接続し得
る長さを有することを特徴とする母線設備のため
の開閉器組合せ装置。８特許請求の範囲第３項〜第７項のいずれかに
記載の装置において、しや断器を構成するため、
各接触片が開閉管の内部において固定した接触子
と導電的に接続され、開閉管内には軸方向にその
長手方向に動き得る絶縁杆が配置され、この絶縁
杆は１つの相に所属するそれぞれ２つの固定した
接触子に対して接触ブリツジを有することを特徴
とする母線設備のための開閉器組合せ装置。９特許請求の範囲の第３項〜第７項のいずれか
に記載の装置において、しや断器を構成するた
め、１つの相に所属するそれぞれ２つの接触片の
内１つの接触片は固定した接触子と、また１つの
接触片は可動の接触子と開閉管の内部で導電的に
接続され、各可動の接触子は１つの絶縁杆に固定
され、この絶縁杆は開閉管内に軸方向に配置さ
れ、長手方向に動き得ることを特徴とする母線設
備のための開閉器組合せ装置。１０特許請求の範囲第８項または第９項記載の
装置において、開閉管が気密にカプセルされ、開
閉杆はベローを介して開閉管から導出されている
ことを特徴とする母線設備のための開閉器組合せ
装置。１１特許請求の範囲第１０項記載の装置におい
て、開閉管が真空開閉管であることを特徴とする
母線設備のための開閉器組合せ装置。１２特許請求の範囲第１項〜第１１項のいずれ
かに記載の装置において、開閉管は軸方向に突出
する操作突出部を有し、この操作突出部は管から
導出され回転可能に支持されていることを特徴と
する母線設備のための開閉器組合せ装置。１３特許請求の範囲第１２項記載の装置におい
て、開閉杆は操作突出部に向合つている端におい
て開閉管から導出され、軸方向の運動だけを伝え
るカツプリングを有し、このカツプリングは操作
杆に接続され、この操作杆は管から導出され軸方
向に移動可能に支持されていることを特徴とする
母線設備のための開閉器組合せ装置。１４特許請求の範囲第１項〜第１３項のいずれ
かに記載の装置において、管は気密にカプセルさ
れ、SF₆ガスを充填されていることを特徴とする
母線設備のための開閉器組合せ装置。