JP2570211Y2 - 梱包用緩衝材 - Google Patents

梱包用緩衝材

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JP2570211Y2
JP2570211Y2 JP1990086111U JP8611190U JP2570211Y2 JP 2570211 Y2 JP2570211 Y2 JP 2570211Y2 JP 1990086111 U JP1990086111 U JP 1990086111U JP 8611190 U JP8611190 U JP 8611190U JP 2570211 Y2 JP2570211 Y2 JP 2570211Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、梱包ケースと被梱包物との間に介装させる
梱包用緩衝材に関する。
(従来の技術) ルームクーラやこれの室外ユニット、あるいはエアコ
ン等の家庭用電化製品は、段ボール紙製の梱包ケースに
収容された状態で、製造工場から販売店、あるいは販売
店から購入者の家庭に搬送される。この搬送中に、被梱
包物である家庭用電化製品が傷付いたり、また製品の部
分が破損したりするのを防止する目的で、梱包ケースと
被梱包体との間には緩衝材が介装されている。
一般的に使用さている梱包用緩衝材は、発泡性スチロ
ールを成形したもので、第14図に示ようなルームクーラ
1の場合には、その要支承部である長手方向の両側端部
(図中、左右側端部)にそれぞれ取り付けられている。
各発泡スチロール50a,50bは、それが取り付けられるル
ームクーラ1の各側端部の形状に予め成形された凹部51
a,51bを有しており、梱包時にルームクーラ1の各側端
部をそれぞれ把持するようになっている。例えば、図中
符号51aにて示す凹部は、当該ルームクーラ1の左側端
部部分の形状に成形され、一方符号51bにて示す凹部
は、ルームクーラ1の右側端部に対応する形状に形成さ
れている。
この発泡スチロールの成形は、図示しないが、成形形
状に対応したキャビティを有する金型を型締し、当該キ
ャビティ内にスチレン樹脂の粒を送り込んだ後に、当該
金型を加熱することにより発泡させるようになってい
る。そして、前記スチレン樹脂の加熱時間と加熱温度と
により、発泡したスチテン樹脂の粒子径を決定するよう
にしている。
また、梱包ケース2は箱状の比較的硬質のダーンボー
ル紙から構成されており、前記緩衝材51a,51bを所定箇
所に取り付けたルームクーラ1を梱包ケース2に挿入
し、コーナパッドあるいは天板(いずれも図示せず)を
取り付けた後に、ポリプロピレン等の結束テープ(不図
示)等によって全体を固定するようになっている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、被梱包物の取り付け箇所の形状が異なる場
合や被梱包物自体が異なれば、このような発泡スチロー
ルからなる梱包用緩衝材の形状もそれぞれの形状に変え
る必要があるため、梱包用緩衝材としての汎用性が極め
て少なく、また発泡スチロールの成形金型が多数必要と
なり、しかも、この金型の成形にはいわゆる型抜き成形
のものに比し100倍のコストがかかり、設備費用が高価
になるという欠点がある。
しかも、発泡スチロールは、使用後の処理も問題とな
っている。すなわち、焼却するにしてもかなりの有毒ガ
スとすすを発することから簡単には焼却できず、また土
中に埋めるにしても埋設時に嵩ばるのみでなく、時間が
経過しても腐食分解しないという不具合がある。
最近では紫外線により分解する合成樹脂が開発されて
いるが、これもまだ高価なもので広く利用されるには至
っていない。
そこで、本考案者は、緩衝性に富み後処理が容易であ
るという紙材の特徴に着目し検討した結果、加工の施こ
し方によっては剛性に富む紙材が得られることを見出だ
し、本考案を完成するに至った。
本考案は、上述した従来技術に伴なう欠点・問題点に
鑑みてなされたもので、汎用性、後処理の容易性および
経済性があり、強度的にも優れ、組立の簡単な梱包用緩
衝材を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案は、被梱包物と梱包
ケースとの間の隙間に介装される梱包用緩衝材におい
て、一端が開放された箱状の紙製ケース材を有し、この
ケース材の底壁部の周縁の内、相対する1対の周縁に、
帯状紙を積層した中空L型紙管から成るフレーム材をそ
の長手方向が前記ケース材の側壁部に沿うように立設さ
せて固定すると共に、当該側壁部の短辺両端に形成され
た耳部を折曲げて前記フレーム材長手方向端部の中空部
分の内面にそれぞれ差し込んで止着し、前記フレーム材
間に、紙製の平板を折り曲げてなる筒状の補強材を、前
記ケース材の側壁部の内、前記フレーム材が沿うように
固定された側壁部の他方の側壁部に沿って架設し、前記
他方の側壁部は、外端から順に内方に折り曲げることに
より中空角状の筒体を形成しつつ、当該他方の側壁部の
内、前記底壁部に連設される折曲部の前記フレーム材長
手方向端部に当接する部分を当該端部に止着すると共
に、前記外端を前記補強材に止着し、これらケース材お
よびフレーム材の内側に前記被梱包物の要支承部を把持
するように構成したことを特徴とする梱包用緩衝材であ
る。
(作用) このように構成した本考案にあっては、全ての構成部
材を紙材によって形成しているので、如何なる形状の被
梱包物あろうとも各構成部品の板厚や裁断寸法等を変え
るだけで汎用するとができ、従来の発泡スチロールのよ
うな成形金型を要ぜす、設備費用が極めて安価なものに
なる。しかも、各構成部品の板厚、積層回数、あるいは
段ボール材の折り曲げ方向を変化させると、梱包用緩衝
材の座屈荷重が可変となり、緩衝性の程度を種々に変化
させることができる。また、この梱包用緩衝材の後処理
するに当り焼却処理する場合にも有毒ガスとすすを出す
ことなく焼却処分でき、使用後の処理が容易となる。し
かも資源の有効利用の面で再生紙として再利用すること
も可能である。
(実施例) 以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明する。
第1図は本実施例の一実施例に係る梱包用緩衝材を示
す展開斜視図、第2〜5図は同梱包用緩衝材を構成する
各構成部材を示すもので、第2図はケース材を示す平面
図、第3図はフレーム材を示す斜視図、第4図は第3図
のIV−IV線に沿う断面図、第5図は補強材を示す斜視
図、第6〜9図は同梱包用緩衝材の組立工程を示す説明
図、第10図は同梱包用緩衝材の組立状態を示す一部破断
斜視図、第11,12図は同梱包用緩衝材の他の補強材を示
す斜視図、第13図は本実施例の梱包用緩衝材をルームク
ーラの梱包に適用した一例を示す斜視図である。
まず、本実施例に係る梱包用緩衝材は、第1図および
第10図に示すように、ケース材3と1対のフレーム材6,
6と2つの補強材11,11とから構成されている。
本実施例のケース材3は、第2図に示すように、5つ
の部分4,7,8,9,10に区画され、図中、中央部には略長方
形の底壁部4が位置している。底壁部4の上下両端に
は、折曲線12,12を介して上下側壁部(フレーム材6,6を
固定した側壁部)7,8が連なり、一方左右両端には、折
曲線12,12を介して左右側壁部(他の側壁部)9,10が連
なっている。
上下側壁部7,8は、4つの部分13,14,15,16にそれぞれ
区画されており、底壁部4に連ねて第1折曲部13が位置
し、第2,3,4折曲部14,15,16がその順で位置している。
そして、各折曲部13,14,15,16は、外端の第4折曲部16
から順にそれぞれを仕切る折曲線12を介して内側に向か
って谷折りに曲げられることにより、第1,3折曲部13,15
および第2,4折曲げ部14,16はそれぞれ相互に対向し、所
定空間を有する筒状の上下側壁部7,8を呈する(第10図
参照)。
この際、第1折曲部13はケース材3の上下側壁の外側
壁となり、第2折曲部14はケース材3の開口周縁の上下
枠となる。一方、第3折曲部15は、被梱包物1との当該
部となり、第4折曲部16は、後述する補強材11,11との
接合部となる。また、第3,4折曲部15,16の左右両端は、
フレーム材6,6の幅より若干大きく切欠かれ、第10図の
ごとく梱包用緩衝材を組立てた状態で、フレーム材6,6
に接触しないようにしている。
さらに、第3折曲部15の幅は、第1折曲部13の幅より
も短く形成され、底壁部4と第4折曲部16との間に所定
の隙間が形成されるようになっている(第10図参照)。
この隙間は、補強材11に第4折曲部16が当接するように
形成することが好ましいが、被梱包物1が軽量な場合等
の如く補強材11を要しないときは、第4折曲げ部16が底
壁部4に直接当たるようにしても良い。
このような折曲作業は、予め成形ヒータ等を用いてい
わゆる2つ折りを行って曲げ癖をつけた後、自動折曲機
を用いて行なう。
一方、左右側壁部9,10は、その長辺は底壁部4の上下
方向幅と略同一であって短辺はフレーム材6の立上り部
分の幅と略同一に形成された第1折曲部17と、これの短
辺両端に突設された耳部18とか構成されている。第1折
曲部17は折曲線12から谷折りに曲げられフレーム材6に
接合される。また、耳部18は折曲線12から第1折曲部17
に対して鈎状に折曲げられ、この状態でフレーム材6の
中空部分端部の内面に差し込まれる(第6,7図参照)。
このような底壁部4、上下側壁部7,8および左右側壁
部9,10からなる本実施例のケース材3は、第2図に二点
鎖線にて示す段ボール紙板Dを所定形状に打ち抜き加工
することにより得るようにしている。したがって、その
成形に対してコスト的に不利である成形金型等を使用す
ることなくいわゆる抜き型にて容易に成形することがで
き、設備費用を格段に低減することが可能になる。よっ
て、コスト的に極めて有利となる。
特に本実施例では、ケース材3を打ち抜き加工するに
当たり、段ボール紙板Dの波上中心D1の稜線が上下方向
に位置するようにすることが好ましい。このようにすれ
ば、上下側壁部7,8をそれぞれ折曲げる場合に、段ボー
ル紙板Dの波状中芯D1の稜線が立設することになり、縦
方向の強度が向上する。一方左右側壁部9,10をそれぞれ
折曲げる場合に、波状中芯D1の稜線に沿って折ることが
でき、簡単に折り込むことができる。
なお本実施例では、段ボール紙を用いてるが、その材
質は、Aフルート紙(板厚:5mm)、Bフルート紙(板
厚:3mm)およびABフルート紙(板厚:8mm)が考えられ
る。しかし、本実施例のケース材は、段ボール紙に制限
されることなくチップボール、白板紙等の種々の紙材か
ら任意に選択できる。
本実施例のフレーム材6は、第3図に示すように、中
空L型紙管19から構成されている。中空L型紙管19は、
第4図に示すように、複数枚の帯状紙5からなり、これ
を従来周知である紙管製造装置(実公昭55−46,865号公
報,特開昭58−48,641号公報等参照)を用いていわゆる
スパイラル方式あるいはリニア方式により各帯状紙の内
面乃至外面に相互に塗布された接着剤20により接合しつ
つ複数枚に積層したものである。
なお、帯状紙5としては、安価な紙管原紙を使用する
ことが好ましいが、これ以外のものとしては、例えば、
クラフトライナー紙、ジュートライナー紙等を用いても
良い。また、耐水性等を考慮すれば、中空L型紙管19の
外表面全体および内表面全体に防水層を設けることが好
ましい。
このようにして得られた本実施例のフレーム材6は、
ケース材3の底壁部4の短辺と略同じ長さに切断され、
短辺の外周縁に形成された折り曲げ線12上に角部が位置
するように構成されている。
本実施例の補強材11は、第5図に示すように、段ボー
ル紙板21を谷折りに曲げて筒状に形成され、巻始部21a
を巻終部21bが覆うように構成されている。この巻始部
と巻終部21a,21bは、接着剤等にて固定され、段ボール
紙製のケース材の形状を保つ役割を担っている。
特に本実施例は、非梱包材1の軸方向の移動に耐え得
るべく、段ボール紙板21の波上中芯21cの稜線に対して
垂直方向に折曲げ、段ボール紙板21の波状中芯21cの稜
線を立設させ、縦方向の強度を向上させている。そし
て、この特性を利用すべく補強材11の底壁面4からの高
さをフレーム材6の高さより僅かに高くし、非梱包材1
の端面を補強材11にて支承するようにしている。
なお本実施例では、接着剤はホットメルト性のものを
使用している。また、その塗布および各構成部材の貼り
付けは図示しない自動塗布装置および自動貼付装置等を
用い組立作業の自動化を図り、組立時の作業効率を向上
させている また、底壁部4の略中央には作業者が手を差込み得る
形状にくりぬかれた長穴22が形成され、搬送作業等が容
易できるようにしている。
このような構成部材3,6,11からなる本実施例の梱包用
緩衝材は、以下のようにして組み立てられる。
[第1工程] まず、補強材11の巻始部21aあるいは巻終部21bに接着
剤自動塗布装置(不図示)にて接着剤を自動塗布し、自
動巻込機にて折曲げて補強材11を成形する。
[第2工程] 次に、予め抜き加工によって段ボール紙製板Dから打
ち抜いた展開状態にあるケース材3の底壁部4の内、2
本のフレーム材6,6と2つの補強板11,11とに対応する箇
所、すなわち第1図中網線にて示す位置に接着剤自動塗
布装置により接着剤を自動塗布した後、フレーム材6,6
と補強材11,11とを自動貼りをする。
[第3工程] 次いで、左右壁部9,10の第1折曲部17,17にそれぞれ
接着剤を自動塗布し、折曲線12から谷折りに曲げてフレ
ーム材6,6の立上がり部分に自動貼り付けする。この
際、それぞれの第1折曲部17,17の両側に突出した耳部1
8,18も自動折曲機によってL字状に曲げて、フレーム材
6,6の中空部分に自動差し込み接着する(第6図参
照)。
[第4工程] そして、ケース材3の上下壁部7,8の両端を成形ヒー
タで2つ折りを行い曲げ癖をつけた後、上下壁部7,8
内、フレーム材6,6の上下両端に相当する都合4か所
と、補強材11,11の上下壁部7,8の第4折曲部16,16にそ
れぞれ相当する箇所に接着剤自動塗布装置にて接着剤を
自動塗布する(第7図参照)。
[第5工程] さらに、ケース材3の上下壁部7,8を立上げながら折
り込み、各第4折曲部16,16を各補強材11,11に自動押付
装置によって押さえ付けつつ貼り加工する(第8図参
照)。
このような5つの工程を経て第9図に示すような本実
施例の梱包用緩衝材が得られる。ここで、実際の工場に
おいては、製造後に検査装置(不図示)にてその内外寸
法等を検査した後、複数個ごとに結束バンド等によって
結束され、出荷されるまで梱包用緩衝材の製造工場にて
在庫として保管される。
本実施例の梱包用緩衝材は、第13図に示すように、非
梱包物1である家庭電化製品の傷付き、または製品の部
品の破損の防止のために、梱包工場にて梱包ケース2と
非梱包物1との間に介装される。本図に示すものは、ル
ームクーラ1と梱包ケース2との間に介装したもので、
該ルームクーラ1の要支承部である長手方向両側端部に
それぞれ取り付けている。その具体的な梱包方法は、梱
包用緩衝材を取り付けた状態のルームクーラ1を、図中
二点鎖線にて示す梱包ケース2の両端開口から挿入し、
図示しないコーナパットあるいは天板を取り付けた後
に、ポリプロピレン等の結束テープ(不図示)等によっ
て全体を固定するようにしている。
このように構成された本実施例にあっては、包用緩衝
材を構成する各構成部品であるケース材3、フレーム材
6および補強材11は全て紙材から成り、その組立は折曲
・接着作業のみで行うため、組み立て効率が極めて向上
し、また梱包物物1の形状や大きさが変わった場合で
も、各構成部品3,6,11の板厚や裁断寸法等を変えること
で対応でき容易に変形し得、その梱包用緩衝材として極
めて汎用性に富むこととなる。しかも、いずれの構成部
品3,6,11も発泡スチロールのような成形金型を必要とす
ることがなく、設備費用も極めて安価なものになる。さ
らに、各構成部品3,6,11の板厚、積層回数、あるいは段
ボール材の折曲方向を変化させると、梱包用緩衝材の座
屈荷重が可変となり、緩衝性の程度を種々に変化させる
ことができる。
本実施例の梱包用緩衝材は、使用後は簡単に処理でき
る。つまり、該梱包用緩衝材は全体が紙材なので簡単に
焼却処分でき、また焼却処分しない場合には、これを廃
品回収業者等に回収してもらい、製紙メーカ等によって
再生紙(原紙、ライナー紙、新聞紙等)として再利用
し、資源の有効利用に供することも可能である。
なお本実施例では、梱包用緩衝材の上下側壁部に空間
を形成しているが、本考案はこれに限定されることな
く、第10図に二点鎖線にて示すように、この空間内に段
ボール紙製の補強材22,23を挿入するようにしても良
い。同図の上側壁部7に取り付けられた第2補教材22
は、第11図に示すように、該上側壁部7の空間に対応す
る形状に形成された段ボール紙製の平板22aを上下方向
に積層したものである。一方ケース材3の下側壁部8の
空間に取り付けられた第3補強材23は、所定形状の段ボ
ール紙製の平板23aを左右方向に積層し、下側壁部8の
空間内に充填したものである。このように構成すれば、
梱包用緩衝材全体の強度がより向上する。
なお、本実施例の梱包用緩衝材につき以下のような実
験を行い、梱包用緩衝材としての使用の充分耐え得るこ
とを確認した。
まず、緩衝性試験として、本実施例の梱包用緩衝材に
より形成される空間内に被梱包材としてのダミーを取り
付け、該梱包用緩衝材の角陵および面を下にして落下さ
せた。その結果、本実施例の梱包用緩衝材はケース材と
フレーム材とが程度良く潰れ、緩衝性に優れていること
を確認した。
また緩衝性と剛性との調和性については、約15kgのル
ームクーラを梱包した場合について試験を行った結果、
緩衝性、剛性の何れにおいても問題がないことが確認さ
れている。
さらに、積載試験としてダミー(本実施例の緩衝材の
凹部形状をなす部材で、実際の被梱包物を想定したも
の)を使用した梱包済みの製品を棒積みで15〜18段積み
重ね、その結果、荷崩れしないことが確認さている。
なお、上述した実施例は、ルームクーラに取り付けた
ものであるが、本考案は、これのみに限定されるもので
なく、例えば、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ等種々の家
庭電化製品の梱包用緩衝材として適用することができ
る。また、ルームクーラの左右側面に取り付けたが、例
えば、上下面などその取り付け位置や形状は、設計上適
宜変更し得ることは言うまでもない。
(考案の効果) 以上述べたように本考案によれば、汎用性、後処理の
容易性および経済性があり、強度的にも優れ、組立の簡
単な梱包用緩衝材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例の一実施例に係る梱包用緩衝材を示す
展開斜視図、第2〜5図は同梱包用緩衝材を構成する各
構成部材を示すもので、第2図はケース材を示す平面
図、第3図はフレーム材を示す斜視図、第4図は第3図
のIV−IV線に沿う断面図、第5図は補強材を示す斜視
図、第6〜9図は同梱包用緩衝材の組立工程を示す説明
図、第10図は同梱包用緩衝材の組立状態を示す一部破断
斜視図、第11,12図は同梱包用緩衝材の他の補強材を示
す斜視図、第13図は本実施例の梱包用緩衝材をルームク
ーラの梱包に適用した一例を示す斜視図、第14図は従来
の梱包用緩衝材である発泡スチロールを使用したルーム
クーラの梱包状態を示す一部破断斜視図である。 1…ルームクーラ(非梱包物)、2…梱包ケース、3…
ケース材、4…底壁部、5…帯状紙、6…フレーム材、
7,8,8,9,10…側壁部、11…補強材。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被梱包物(1)と梱包ケース(2)との間
    の隙間に介装される梱包用緩衝材において、 一端が開放された箱状の紙製ケース材(3)を有し、 このケース材(3)の底壁部(4)の周縁の内、相対す
    る1対の周縁に、帯状紙(5)を積層した中空L型紙管
    から成るフレーム材(6,6)をその長手方向が前記ケー
    ス材(3)の側壁部(9,10)に沿うように立設させて固
    定すると共に、当該側壁部(9,10)の短辺両端に形成さ
    れた耳部(18,18)を折曲げて前記フレーム材(6,6)長
    手方向端部の中空部分の内面にそれぞれ差し込んで止着
    し、 前記フレーム材(6,6)間に、紙製の平板を折り曲げて
    なる筒状の補強材(11,11)を、前記ケース材(3)の
    側壁部(7,8,9,10)の内、前記フレーム材(6,6)が沿
    うように固定された側壁部(9,10)の他方の側壁部(7,
    8)に沿って架設し、 前記他方の側壁部(7,8)は、外端から順に内方に折り
    曲げることにより中空角状の筒体を形成しつつ、当該他
    方の側壁部(7,8)の内、前記底壁部(4)に連設され
    る折曲部(13,13)の前記フレーム材(6,6)長手方向端
    部に当接する部分を当該端部に止着すると共に、前記外
    端を前記補強材(11,11)に止着し、 これらケース材(3)およびフレーム材(6,6)の内側
    に前記被梱包物(1)の要支承部を把持するように構成
    したことを特徴とする梱包用緩衝材。
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JPH0445266U (ja) 1992-04-16

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