JP2570114Y2 - 誘電体フィルタ - Google Patents

誘電体フィルタ

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JP2570114Y2
JP2570114Y2 JP1992042258U JP4225892U JP2570114Y2 JP 2570114 Y2 JP2570114 Y2 JP 2570114Y2 JP 1992042258 U JP1992042258 U JP 1992042258U JP 4225892 U JP4225892 U JP 4225892U JP 2570114 Y2 JP2570114 Y2 JP 2570114Y2
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JP
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input
output electrodes
dielectric filter
outer conductor
dielectric
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達也 辻口
英幸 加藤
幸裕 北市
康雄 山田
久志 毛利
忠弘 寄田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、自動車電話、
携帯電話等の移動通信機器に使用されるマイクロ波帯用
の誘電体フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3〜図5はこの種の従来の誘電体フィ
ルタ1を示すものであり、まず、この誘電体フィルタ1
の構成について説明する。図3は誘電体フィルタ1の斜
視図を示し、図4は誘電体フィルタ1を穴3の軸方向に
沿って切断した状態を示し、図示の場合は、2段の共振
器構成の場合を示している。また、図5は誘電体フィル
タ1の断面図を示している。誘電体からなる直方体状の
誘電体ブロック2には2つの穴3が貫通して穿孔されて
おり、一端側を除く内周面には電極膜が形成されて、こ
の電極膜を内導体4としている。また、誘電体ブロック
2の表面(誘電体ブロック2の6面)にはアース電極と
なる膜状の外導体5が形成されている。そして、誘電体
ブロック2の両側の外導体5の部分には外部結合のため
の信号入出力用である入出力電極6,7が形成される。
【0003】図6は図3〜図5に示す誘電体フィルタ1
の等価回路図を示し、図中R1,R2は、穴3,3内の
内導体4,4による共振器を示している。また、Csは
内導体4と外導体5との間に形成される先端容量を示
し、Ceは内導体4と入出力電極6,7との間に形成さ
れる外部結合容量である。尚、本実施例の誘電体フィル
タはバンドパスフィルタとして作用する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記のバン
ドパスフィルタを構成する誘電体フィルタ1において、
高域,低域の減衰量を確保するために、通過帯域の両側
に有極を得ようとするには、図7に示すように入出力電
極6,7間を容量結合するコンデンサCxのような容量
が必要である。なお、図8はバンドパスフィルタの減衰
特性を示している。しかしながら、上記の誘電体フィル
タ1の構成(図3参照)では、1つの誘電体ブロックで
構成されており、入出力電極6,7間を容量で結合する
ことは外部回路でしか実現できないという問題があっ
た。
【0005】また、外部回路を使用する以外では、フィ
ルタの段数を、例えば2段から3段、4段とすること
で、減衰量を改善することができる。しかし、この場合
には、大型化や、コストがアップしたりする。また、挿
入損失が増す等、特性上の問題も多くあった。
【0006】本考案は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、外部回路を用いることなく通過帯域特性の両側
に有極を持たせた誘電体フィルタを提供することを目的
としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、略六面体形状
で二面間を貫く穴を有する誘電体ブロックと、その誘電
体ブロックの穴の内面に少なくとも一方の開口面の近傍
を除いて形成された内導体と、上記誘電体ブロックの
面のすべての外面に形成された外導体と、この外導体に
形成される信号入出力用の一対の入出力電極とを備えた
誘電体フィルタにおいて、上記両入出力電極間の外導体
を非形成としたものである。
【0008】
【作用】本考案は、両入出力電極間の外導体を非形成と
することにより、外部回路を用いることなく両入出力電
極間に容量を持たせることができ、そのため、両側有極
をユニット単体で実現することができる。従って、誘電
体フィルタに両側有極を持たせることにより、帯域特性
を保ったまま減衰量を改善することができる。また、外
部回路が必要でなくなるため、低コスト、小型化が可能
となる。更に、フィルタ段数を増加させることなく、減
衰量を改善、コントロールできるため、小型化、低コス
トとなり、また、挿入損失の悪化も防止することができ
る。更にまた、誘電体ブロックの六面のすべての外面に
外導体を形成した構造となっているため、電磁界の漏れ
が殆ど生じない。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本考案の一実施例の誘電体フィルタ1の斜
視図を示し、従来と同様に略六面体形状の誘電体ブロッ
ク2の穴3の内周面には一方の開口面(図1においては
上側の面)の近傍を除いて電極膜状の内導体4が形成さ
れ、六面のすべての表面には電極膜状の外導体5が形成
されている。なお、上記誘電体フィルタ1は、例えば、
自動車電話、携帯電話等の移動通信機器に使用されるも
のである。また、本誘電体フィルタ1は、配線基板等に
表面実装されるタイプのものである。誘電体ブロック2
の前面及び側面にかけて一対の入出力電極6、7が形成
されており、この入出力電極6、7は外導体5と同様に
電極膜状に形成されている。入出力電極6、7間は、従
来とは異なり点線で示す電極膜を削減して、両入出力電
極6、7間には電極膜を非形成としている。なお、上記
入出力電極6、7、外導体5等は、スクリーン印刷或い
はメッキ処理にて形成されるようになっている。
【0010】上記入出力電極6,7間には電極膜を形成
していないために、両入出力電極6,7間には図1及び
図7に示す容量Cxを持たせることができる。従って、
両入出力電極6,7間に容量Cxを持たせることによ
り、減衰特性において両側有極を形成することができ
る。よって、両側有極によって帯域特性を保ったまま減
衰量を改善することができる。
【0011】上記入出力電極6,7は、内導体形成用の
穴3の開口面を除く誘電体ブロック2のどの面に形成し
ても良く、また、複数面に跨がるように形成されていて
も良い。そして、上記入出力電極6,7間を容量結合す
る容量Cxの容量値は、入出力電極6,7の形状、距
離、幅によって適宜に調整する。尚、入出力電極6,7
と内導体4との間で外部結合容量Ceを得ている。
【0012】(実施例2) 図2は実施例2を示し、入出力電極6,7を誘電体ブロ
ック2の前面に形成したものである。この実施例におい
ても、入出力電極6,7の間には、外導体等の電極膜は
形成しない。また、この実施例においては、外導体5の
一部が穴3の開口面に内側まで形成した場合を示し、該
外導体5と内導体4との間に先端容量Csを得ている。
尚、図2は単体の誘電体ブロック2を切断した状態を示
している。
【0013】
【考案の効果】本考案は上述のように、誘電体ブロック
の穴の内面に形成された内導体と、上記誘電体ブロック
の外面に形成された外導体と、この外導体に形成される
信号入出力用の一対の入出力電極とを備えた誘電体フィ
ルタにおいて、上記両入出力電極間の外導体を非形成と
したものであるから、両入出力電極間の外導体を非形成
とすることにより、外部回路を用いることなく両入出力
電極間に容量を持たせることができ、そのため、両側有
極をユニット単体で実現することができる。従って、誘
電体フィルタに両側有極を持たせることにより、帯域特
性を保ったまま減衰量を改善することができる。また、
外部回路が必要でなくなるため、低コスト、小型化が可
能となる。更に、フィルタ段数を増加させることなく、
減衰量を改善、コントロールできるため、小型化、低コ
ストとなり、また、挿入損失の悪化も防止することがで
きる。更にまた、誘電体ブロックの六面のすべての外面
に外導体を形成した構造となっているため、電磁界の漏
れが殆ど生じないという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の誘電体フィルタの斜視図であ
る。
【図2】実施例2の誘電体フィルタの切断した状態を示
す図である。
【図3】従来例の誘電体フィルタの斜視図である。
【図4】従来例の誘電体フィルタの切断した状態を示す
図である。
【図5】従来例の誘電体フィルタの断面図である。
【図6】誘電体フィルタの等価回路図である。
【図7】入出力電極間に容量Cxを持たせた場合の誘電
体フィルタの等価回路図である。
【図8】バンドパスフィルタの減衰特性を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 誘電体フィルタ 2 誘電体ブロック 3 穴 4 内導体 5 外導体 6 入出力電極 7 入出力電極 Cx 容量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山田 康雄 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (72)考案者 毛利 久志 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (72)考案者 寄田 忠弘 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (56)参考文献 特開 昭62−43904(JP,A) 実開 平3−86605(JP,U) 特表 平6−505608(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】略六面体形状で二面間を貫く複数の穴を有
    する誘電体ブロックと、その誘電体ブロックの穴の内面
    少なくとも一方の開口面の近傍を除いて形成された内
    導体と、上記誘電体ブロックの六面のすべての外面に形
    成された外導体と、この外導体に形成される信号入出力
    用の一対の入出力電極とを備えた誘電体フィルタにおい
    て、上記両入出力電極間の外導体を非形成としたことを
    特徴とする誘電体フィルタ。
JP1992042258U 1992-05-26 1992-05-26 誘電体フィルタ Expired - Lifetime JP2570114Y2 (ja)

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JP1992042258U JP2570114Y2 (ja) 1992-05-26 1992-05-26 誘電体フィルタ

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JPH0597105U JPH0597105U (ja) 1993-12-27
JP2570114Y2 true JP2570114Y2 (ja) 1998-05-06

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6243904A (ja) * 1985-08-22 1987-02-25 Murata Mfg Co Ltd 誘電体共振器
US5146193A (en) * 1991-02-25 1992-09-08 Motorola, Inc. Monolithic ceramic filter or duplexer having surface mount corrections and transmission zeroes
JP3086605U (ja) * 2001-11-09 2002-06-28 鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司 電気コネクタ

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