JPH1141008A - 誘電体フィルタ - Google Patents

誘電体フィルタ

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Publication number
JPH1141008A
JPH1141008A JP20966697A JP20966697A JPH1141008A JP H1141008 A JPH1141008 A JP H1141008A JP 20966697 A JP20966697 A JP 20966697A JP 20966697 A JP20966697 A JP 20966697A JP H1141008 A JPH1141008 A JP H1141008A
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JP
Japan
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filter
coaxial resonators
coaxial
dielectric
dielectric filter
Prior art date
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Pending
Application number
JP20966697A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Furuta
淳 古田
Nobuhiro Sasaki
伸浩 佐々木
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で、挿入損失の小さい誘電体フィルタの
提供。 【解決手段】 少なくとも一対の同軸型共振器1a,1
hの短絡端18が、互いに対向するように配置された誘
電体フィルタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に中心周波数が
数百MHz〜数GHzで使用される移動体通信機器用の
誘電体フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の誘電体フィルタを、図4に示す8
個の同軸型共振器1a〜1hを用いたデュプレクサによ
り説明する。
【0003】デュプレクサは、送信フィルタと受信フィ
ルタが並列に接続されており、送信フィルタが、同軸型
共振器を4個用いたバンドエリミネーションフィルタで
構成され、受信フィルタが、同軸型共振器を4個用いた
バンドパスフィルタで構成されている。
【0004】また、同軸型共振器1a〜1hは、周知で
はあるが、図5により説明する。図5において、同軸型
共振器1は、四角柱形をした誘電体セラミックブロック
13に貫通孔14が形成されている。この誘電体セラミ
ックブロック13の貫通孔14を有する両端面の一方の
端面には、導体膜17が形成されて短絡端18と呼ば
れ、他方の端面には、導体膜は形成されておらず、開放
端19と呼ばれている。また、誘電体セラミックブロッ
ク13の四つの側面及び貫通孔14には、それぞれ外導
体15及び内導体16が形成されている。
【0005】図4に示すデュプレクサで用いられる上記
説明の同軸型共振器1a〜1hは、基板2上に形成され
た接地パターン3上に送信フィルタ側、受信フィルタ
側、合わせて8個を横一列に配列され、接地されてい
る。
【0006】また、送信側のバンドエリミネーションフ
ィルタ(以下、送信フィルタ)は、同軸型共振器1a〜
1dの内導体16に接続された端子ピン4を介して回路
用導体5に接続され、コンデンサ6a〜6e及びコイル
7a〜7eが接続されている。
【0007】また同様に、受信側のバンドパスフィルタ
(以下、受信フィルタ)は、同軸型共振器1e〜1hの
内導体16に接続された端子ピン4を介して回路用導体
5に接続され、コンデンサ6e〜6iが接続されてい
る。
【0008】なお、8は、送信フィルタ側の入出力端子
となる送信フィルタ側端子であり、9はアンテナ側端
子、受信フィルタ側端子10は受信フィルタ側の入出力
端子、11は接地端子である。さらに、金属ケース12
が、デュプレクサ全体を覆うように接地される。
【0009】次に、図4に示すデュプレクサの具体例に
ついて説明する。具体例としては、同軸型共振器1a〜
1hの共振周波数が800〜900MHz、コイル7a
〜7eが3nH〜10nH、コンデンサ6a〜6iが1
pF〜5pFである。なお、同軸型共振器1a〜1hの
誘電率は90である。
【0010】このデュプレクサの周波数特性を図6に示
す。送信フィルタの周波数特性Aにおいて、送信フィル
タの中心周波数特性Aは880MHzで、帯域幅は20
MHz、挿入損失は0.75dBである。また、受信フ
ィルタの周波数特性Bにおいて、受信フィルタの中心周
波数特性Bは960MHzで、帯域幅は20MHz、挿
入損失は2.49dBであった。また、このデュプレク
サの外形形状は、28mm×10mm×4mmである。
また、図7に等価回路を示す。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記デュプレクサに
は、送信フィルタと受信フィルタが互いに並列接続され
構成されているが、送信フィルタには、送信信号が受信
回路側に流れないように、受信帯域において大きな減衰
量が要求される。また、同様に、受信フィルタには、受
信信号が送信回路側に回り込まないようにするために、
送信帯域において大きな減衰量が要求される。
【0012】また、これらのフィルタの挿入損失の増大
は、送信パワーのロスや受信感度の低下を引き起こすた
め、挿入損失の小さいフィルタが要求されている。
【0013】また、このデュプレクサを搭載した携帯端
末においては、形状的に、より小型化が要求されてお
り、それに使用される部品の一つであるデュプレクサに
も、小型化が要求されている。
【0014】また、誘電体フィルタの減衰量を大きくす
るには、同軸型共振器の個数を多くすることであるが、
従来技術で述べたように、同軸型共振器を単に横一列に
配置した場合、誘電体フィルタの幅寸法が非常に大きく
なるという問題がある。
【0015】誘電体フィルタの実装面の縦横比が大きい
と、マザーボードに実装する際のレイアウトの自由度を
損ねてしまうため、実装面の形状は、ほぼ正方形である
ことが望ましい。
【0016】また、誘電体フィルタの挿入損失を小さく
するには、誘電率の小さい(Qの高い)同軸型共振器を
用いればよいが、同軸型共振器の長手寸法は、誘電率に
反比例するので、誘電率の低い同軸型共振器を用いるこ
とは、誘電体フィルタの長手寸法を大きくすることにな
り、誘電体フィルタの求められる小型化を実現すること
は困難であるという問題があった。
【0017】従って、本発明は、これら課題を解決すべ
くなされたものであり、より小型で挿入損失の小さい誘
電体フィルタを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の同軸型
共振器を互いに容量結合または誘導結合することによっ
て構成されている誘電体フィルタであって、少なくとも
一対の同軸型共振器の短絡端が、互いに対向するように
配置されていることを特徴とする誘電体フィルタであ
る。
【0019】また、本発明は、複数の同軸型共振器を互
いに容量結合または誘導結合することによって構成され
ている誘電体フィルタであって、少なくとも一対の同軸
型共振器の開放端が、互いに対向するように配置されて
いることを特徴とする誘電体フィルタである。
【0020】また、本発明は、前記誘電体フィルタにお
いて、前記一対の同軸型共振器の互いに対向する一方の
同軸型共振器の誘電率が、他方の同軸型共振器の誘電率
よりも大きいことを特徴とする誘電体フィルタである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0022】まず、本発明の第1の実施の形態につい
て、図1により説明する。
【0023】図1は、デュプレクサの構造を示す図であ
る。図1において、送信フィルタを構成する同軸型共振
器1a〜1dと、受信フィルタを構成する同軸型共振器
1e〜1hの短絡端18が、基板2上に形成された接地
パターン3上に、それぞれ互いに向き合うように配置さ
れ、接地されている。
【0024】また、同軸型共振器1a〜1hは、開放端
19面の内導体16に接続された端子ピン4を介して回
路用導体5に接続され、コンデンサ6e〜6i及びコイ
ル7a〜7e(7a〜7dは図示せず)が接続されてい
る。このことは、従来技術で述べたと同様である。ま
た、デュプレクサが、金属ケース(図示せず)によって
全体が覆われ、シールドされていることも、従来技術で
述べたと同様である。
【0025】このフィルタから得られる周波数特性も、
従来の技術で述べた特性と同様である。外形形状は、1
4mm×20mm×4mmであり、実装面積は同じもの
の、従来構成によるデュプレクサの縦横比が2.6だっ
たのに対して、本実施の形態では1.4と小さくなっ
た。
【0026】本実施の形態構造の場合、同軸型共振器1
a、1hの短絡端18が、互いに対向して配置されてい
るので、従来の技術で述べた構成と比較して、デュプレ
クサの幅方向のみが大きくなることがないので、幅方向
にスペースのないマザーボードに実装する場合に適して
いる。
【0027】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0028】図2は、本発明の第2の実施の形態のデュ
プレクサの構造を示す図である。図2において、送信フ
ィルタを構成する同軸型共振器と受信フィルタを構成す
る同軸型共振器1a〜1hの開放端19が、それぞれ互
いに向き合うように接地パターン3に配置され接地され
ている以外は、第1の実施の形態で述べたと同様であ
る。
【0029】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。
【0030】図3は、本発明の第3の実施の形態のデュ
プレクサの構造を示す図で、第1の実施の形態で述べた
と同様であるが、送信フィルタ側に使用される同軸型共
振器1a〜1dの誘電率を40とし、受信フィルタ側に
使用される同軸型共振器1e〜1hの誘電率を110と
した。また、誘電率が40の同軸型共振器のQは約50
0であり、誘電率が110の同軸型共振器の400に比
べ約25%大きい。従って、得られた送信フィルタの挿
入損失も、0.56dBと従来構成に比べ約0.2dB改
善された。
【0031】なお、図3では、同軸型共振器の短絡端側
を対向させているが、第2の実施の形態のように、開放
端側を対向させてもよい。また、本実施の形態では、全
ての同軸型共振器の短絡端、あるいは開放端どうしを対
向させているが、これに限らず、少なくとも一対の同軸
型共振器が対向していればよい。
【0032】
【発明の効果】以上、述べたことから明らかなように、
本発明による誘電体フィルタによれば、同軸型共振器の
短絡端または開放端を対向して配置することで、誘電体
フィルタの幅方向が大きくなることはなく、また、対向
した一方の同軸型共振器の誘電率を大きく、他方の同軸
型共振器の誘電率を小さくすることにより、誘電体フィ
ルタの長手寸法を大きくすることなく、挿入損失を低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す図。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す図。
【図4】従来技術によるデュプレクサの構造を示す図。
【図5】同軸型共振器の構造を示す図。
【図6】従来技術によるデュプレクサの周波数特性を示
す図。
【図7】従来技術によるデュプレクサの等価回路を示す
図。
【符号の説明】
1,1a〜1h 同軸型共振器 2 基板 3 接地パターン 4 端子ピン 5 回路用導体 6a,6b,6c,6d,6e,6f,6g,6h,6
i コンデンサ 7a,7b,7c,7d,7e コイル 8 送信フィルタ側端子 9 アンテナ側端子 10 受信フィルタ側端子 11 接地端子 12 金属ケース 13 誘電体セラミックブロック 14 貫通孔 15 外導体 16 内導体 17 導体膜 18 短絡端 19 開放端

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の同軸型共振器を互いに容量結合ま
    たは誘導結合することによって構成される誘電体フィル
    タであって、少なくとも、一対の同軸型共振器の短絡端
    が、互いに対向するように配置されていることを特徴と
    する誘電体フィルタ。
  2. 【請求項2】 複数の同軸型共振器を互いに容量結合ま
    たは誘導結合することによって構成される誘電体フィル
    タであって、少なくとも、一対の同軸型共振器の開放端
    が、互いに対向するように配置されていることを特徴と
    する誘電体フィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の誘電体フィルタ
    において、前記一対の同軸型共振器の互いに対向する一
    方の同軸型共振器の誘電率が、他方の同軸型共振器の誘
    電率よりも大きいことを特徴とする誘電体フィルタ。
JP20966697A 1997-07-17 1997-07-17 誘電体フィルタ Pending JPH1141008A (ja)

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JP20966697A JPH1141008A (ja) 1997-07-17 1997-07-17 誘電体フィルタ

Applications Claiming Priority (1)

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JP20966697A JPH1141008A (ja) 1997-07-17 1997-07-17 誘電体フィルタ

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JPH1141008A true JPH1141008A (ja) 1999-02-12

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ID=16576603

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JP20966697A Pending JPH1141008A (ja) 1997-07-17 1997-07-17 誘電体フィルタ

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JP (1) JPH1141008A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010239413A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Ube Ind Ltd 誘電体送受共用器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010239413A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Ube Ind Ltd 誘電体送受共用器

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