JP2569581Y2 - 自動車用シート - Google Patents
自動車用シートInfo
- Publication number
- JP2569581Y2 JP2569581Y2 JP4404192U JP4404192U JP2569581Y2 JP 2569581 Y2 JP2569581 Y2 JP 2569581Y2 JP 4404192 U JP4404192 U JP 4404192U JP 4404192 U JP4404192 U JP 4404192U JP 2569581 Y2 JP2569581 Y2 JP 2569581Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- backrest
- cover
- pad
- automobile
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Seats For Vehicles (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、座部と背当て部とか
ら構成されていて、座部が上下方向に関して移動調整可
能に配設されている形式の自動車用シートに関するもの
である。
ら構成されていて、座部が上下方向に関して移動調整可
能に配設されている形式の自動車用シートに関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】従来、座部と背当て部とから構成されて
いて、座部が上下方向に関して移動調整可能に配設され
た自動車用シートが、特に運転者用のシートとして採用
されている。このような自動車用シートは、例えば図３
に示すように構成されている。図３において、自動車用
シート１は、自動車の乗員が着座すべき座部２と、乗員
が背中でもたれ掛かるべき背当て部３とから構成されて
おり、この座部２は、図４に示すように実線で示す中間
位置から、それぞれ上下方向に、一点鎖線で示す上方位
置または二点鎖線で示す下方位置まで移動調整可能に支
持されている。この座部２の上下移動調整は、例えば該
座部２の側面に備えられた回転ツマミ４を手で回動せし
めることにより行なわれるようになっている。
いて、座部が上下方向に関して移動調整可能に配設され
た自動車用シートが、特に運転者用のシートとして採用
されている。このような自動車用シートは、例えば図３
に示すように構成されている。図３において、自動車用
シート１は、自動車の乗員が着座すべき座部２と、乗員
が背中でもたれ掛かるべき背当て部３とから構成されて
おり、この座部２は、図４に示すように実線で示す中間
位置から、それぞれ上下方向に、一点鎖線で示す上方位
置または二点鎖線で示す下方位置まで移動調整可能に支
持されている。この座部２の上下移動調整は、例えば該
座部２の側面に備えられた回転ツマミ４を手で回動せし
めることにより行なわれるようになっている。
【０００３】このように構成された自動車用シート１に
よれば、運転者等の乗員は、先ず自動車用シート１に着
座した状態で、座部２の側面に備えられた回転ツマミ４
を適宜に回動せしめることにより、座部２が上下方向に
関して移動調整せしめられ、乗員自身の所望の高さに調
整される。
よれば、運転者等の乗員は、先ず自動車用シート１に着
座した状態で、座部２の側面に備えられた回転ツマミ４
を適宜に回動せしめることにより、座部２が上下方向に
関して移動調整せしめられ、乗員自身の所望の高さに調
整される。
【０００４】ここで、上記背当て部３は、芯となるパッ
ド３ａに対して、その前側の表面にカバー３ｂを被せる
ことにより構成されており、このカバー３ｂの下端は、
その先端に接続されたフック部３ｃ（図５参照）が、背
当て部３の後側に備えられた係止部３ｄに係合せしめら
れることにより、パッド３ａの下端に対して密着して固
定されるようになっている（図６参照）。
ド３ａに対して、その前側の表面にカバー３ｂを被せる
ことにより構成されており、このカバー３ｂの下端は、
その先端に接続されたフック部３ｃ（図５参照）が、背
当て部３の後側に備えられた係止部３ｄに係合せしめら
れることにより、パッド３ａの下端に対して密着して固
定されるようになっている（図６参照）。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このように
構成された自動車用シート１においては、座部２が中間
位置にあるときには、背当て部３の下端は、図４に実線
で示すように座部２の上面に当接しており、また、この
座部２が上方位置にあるときには、背当て部３の下端
は、図４に一点鎖線で示すように座部２の上面に押し付
けられることにより潰れた状態で当接している。従っ
て、上記何れの場合にも、背当て部３の下端と座部２の
上面との間に隙間は生じない。
構成された自動車用シート１においては、座部２が中間
位置にあるときには、背当て部３の下端は、図４に実線
で示すように座部２の上面に当接しており、また、この
座部２が上方位置にあるときには、背当て部３の下端
は、図４に一点鎖線で示すように座部２の上面に押し付
けられることにより潰れた状態で当接している。従っ
て、上記何れの場合にも、背当て部３の下端と座部２の
上面との間に隙間は生じない。
【０００６】しかし、座部２が下方位置にあるときに
は、背当て部３の下端は、図４に二点鎖線で示すように
座部２の上面との間に隙間Ａが生じてしまう。このた
め、座部２の後端付近の上面に、上方へ突出した隙間隠
し部５が設けられており、この隙間隠し部５が隙間Ａを
塞ぐようになっている。
は、背当て部３の下端は、図４に二点鎖線で示すように
座部２の上面との間に隙間Ａが生じてしまう。このた
め、座部２の後端付近の上面に、上方へ突出した隙間隠
し部５が設けられており、この隙間隠し部５が隙間Ａを
塞ぐようになっている。
【０００７】しかしながら、このような自動車用シート
１については、隙間隠し部５を設ける必要があることか
ら、部品点数が増加し、組立工程が複雑になってコスト
が高くなってしまうと共に、座部２が下方位置にあると
きには、座部２と背当て部３の間に生ずる隙間は隙間隠
し部５によって塞がれるが、座部２と背当て部３との繋
り感がないことから、座り心地があまり良くなかった。
１については、隙間隠し部５を設ける必要があることか
ら、部品点数が増加し、組立工程が複雑になってコスト
が高くなってしまうと共に、座部２が下方位置にあると
きには、座部２と背当て部３の間に生ずる隙間は隙間隠
し部５によって塞がれるが、座部２と背当て部３との繋
り感がないことから、座り心地があまり良くなかった。
【０００８】この考案は、以上の点に鑑み、座部が下方
位置へ移動調整されたときにも、座部と背当て部との間
に隙間が生じないようにして、座部と背当て部との繋り
感を向上させると共に、部品点数を削減して、組立が容
易に行なわれ得るようにした自動車用シートを提供する
ことを目的としている。
位置へ移動調整されたときにも、座部と背当て部との間
に隙間が生じないようにして、座部と背当て部との繋り
感を向上させると共に、部品点数を削減して、組立が容
易に行なわれ得るようにした自動車用シートを提供する
ことを目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この考案に係る自動車用シートにあっては、背当て
部を覆うカバーがその下端付近において、該カバーの裏
面に取り付けられて下方に向かって延びていて且つ下端
がカバーの下端より短い裏基布を備えており、この裏基
布の下端が、上記カバーの下端と共に背当て部の下端か
ら後方に回り込んだ位置で、パッドに係止されているこ
とを特徴としている。
め、この考案に係る自動車用シートにあっては、背当て
部を覆うカバーがその下端付近において、該カバーの裏
面に取り付けられて下方に向かって延びていて且つ下端
がカバーの下端より短い裏基布を備えており、この裏基
布の下端が、上記カバーの下端と共に背当て部の下端か
ら後方に回り込んだ位置で、パッドに係止されているこ
とを特徴としている。
【００１０】
【作用】上記構成によれば、背当て部を覆うカバーは、
その下端の領域が裏基布によってパッドの下端に対して
密着せしめられ、これによって良好な仕上がりが確保さ
れ得ると共に、このカバーの下端は、パッドの下端に密
着せず、余裕を持って係止されることから、座部が下方
位置へ移動調整された場合に、座部の上面が背当て部の
パッドの下端に対して間隔を開けて配設されたときで
も、パッドの下端に対して余裕を持って係止されたカバ
ーの下端部が、該座部の上面に当接し得ることになるの
で、座部の後端付近に隙間隠し部を設ける必要がなくな
り、しかも座部と背当て部との間に繋り感が得られ、座
り心地が向上せしめられる。
その下端の領域が裏基布によってパッドの下端に対して
密着せしめられ、これによって良好な仕上がりが確保さ
れ得ると共に、このカバーの下端は、パッドの下端に密
着せず、余裕を持って係止されることから、座部が下方
位置へ移動調整された場合に、座部の上面が背当て部の
パッドの下端に対して間隔を開けて配設されたときで
も、パッドの下端に対して余裕を持って係止されたカバ
ーの下端部が、該座部の上面に当接し得ることになるの
で、座部の後端付近に隙間隠し部を設ける必要がなくな
り、しかも座部と背当て部との間に繋り感が得られ、座
り心地が向上せしめられる。
【００１１】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいて、この
考案を詳細に説明する。図１は、この考案による自動車
用シートの一実施例を示している。この自動車用シート
１０は、自動車の乗員が着座すべき座部１１と、乗員が
背中でもたれ掛かるべき背当て部１２とから構成されて
おり、座部１１は、図１に示すように、二点鎖線で示す
中間位置から、それぞれ上下方向に、図示しない上方位
置または実線で示す下方位置まで移動調整可能に支持さ
れている。この座部１１の上下移動調整は、例えば座部
１１の側面に備えられた回転ツマミ（図示せず）を手で
回動せしめることにより行なわれ得るようになってい
る。
考案を詳細に説明する。図１は、この考案による自動車
用シートの一実施例を示している。この自動車用シート
１０は、自動車の乗員が着座すべき座部１１と、乗員が
背中でもたれ掛かるべき背当て部１２とから構成されて
おり、座部１１は、図１に示すように、二点鎖線で示す
中間位置から、それぞれ上下方向に、図示しない上方位
置または実線で示す下方位置まで移動調整可能に支持さ
れている。この座部１１の上下移動調整は、例えば座部
１１の側面に備えられた回転ツマミ（図示せず）を手で
回動せしめることにより行なわれ得るようになってい
る。
【００１２】ここで、上記背当て部１２は、芯となるパ
ッド１２ａに対して、その前側の表面にカバー１２ｂを
被せることにより構成されている。
ッド１２ａに対して、その前側の表面にカバー１２ｂを
被せることにより構成されている。
【００１３】以上の構成は、図３に示した従来の自動車
用シート１と同様の構成であるが、この考案による自動
車用シート１０においては、背当て部１２を覆うカバー
１２ｂは、その下端付近において、カバー１２ｂの裏面
にすくい縫い等によって縫着され且つ下方に向かって延
びている裏基布１２ｃを備えている。
用シート１と同様の構成であるが、この考案による自動
車用シート１０においては、背当て部１２を覆うカバー
１２ｂは、その下端付近において、カバー１２ｂの裏面
にすくい縫い等によって縫着され且つ下方に向かって延
びている裏基布１２ｃを備えている。
【００１４】この裏基布１２ｃは、図２に明示されてい
るように、その下端がカバー１２ｂの下端より短く形成
されていると共に、カバー１２ｂの下端に縫着等により
取り付けられている。さらに、カバー１２ｂの下端は、
その先端に接続されたフック部１２ｄが、背当て部１２
の後側に備えられた係止部１２ｅに係合せしめられるこ
とにより固定され得るようになっている。
るように、その下端がカバー１２ｂの下端より短く形成
されていると共に、カバー１２ｂの下端に縫着等により
取り付けられている。さらに、カバー１２ｂの下端は、
その先端に接続されたフック部１２ｄが、背当て部１２
の後側に備えられた係止部１２ｅに係合せしめられるこ
とにより固定され得るようになっている。
【００１５】この考案による自動車用シート１０は、以
上のように構成されており、背当て部１２のパッド１２
ａを覆うカバー１２ｂは、その下端の領域が、裏基布１
２ｃによってパッド１２ａの下端に対して密着せしめら
れ、これによって良好な仕上がりが確保され得ることに
なる。さらに、カバー１２ｂの下端は、パッド１２ａの
下端に密着せず、余裕を持って係止されるので、座部１
１が実線で示す下方位置へ移動調整された場合に、座部
１１の上面が背当て部１２のパッド１２ａの下端に対し
て間隔を開けて配設されたとしても、パッド１２ａの下
端に対して余裕を持って係止されたカバー１２ｂの下端
領域が、座部１１の上面に当接し得ることになる。従っ
て、座部１１と背当て部１２との間に隙間が生ずるよう
なことはなく、繋り感が得られ、座り心地が向上せしめ
られる。
上のように構成されており、背当て部１２のパッド１２
ａを覆うカバー１２ｂは、その下端の領域が、裏基布１
２ｃによってパッド１２ａの下端に対して密着せしめら
れ、これによって良好な仕上がりが確保され得ることに
なる。さらに、カバー１２ｂの下端は、パッド１２ａの
下端に密着せず、余裕を持って係止されるので、座部１
１が実線で示す下方位置へ移動調整された場合に、座部
１１の上面が背当て部１２のパッド１２ａの下端に対し
て間隔を開けて配設されたとしても、パッド１２ａの下
端に対して余裕を持って係止されたカバー１２ｂの下端
領域が、座部１１の上面に当接し得ることになる。従っ
て、座部１１と背当て部１２との間に隙間が生ずるよう
なことはなく、繋り感が得られ、座り心地が向上せしめ
られる。
【００１６】
【考案の効果】以上述べたように、この考案によれば、
背当て部を覆うカバーは、その下端の領域が、裏基布に
よってパッドの下端に密着せしめられ、これによって良
好な仕上がりが確保され得ると共に、カバーの下端は、
パッドの下端に密着せず余裕を持って係止されることか
ら、座部が下方位置へ移動調整された場合にも、カバー
の下端領域が座部の上面に当接し得ることになるので、
座部の後端付近に隙間隠し部を設ける必要がなくなり、
部品点数が削減せしめられ得る。しかも座部と背当て部
との間に繋り感が得られ、座り心地が向上せしめられる
と共に、組立が容易となり、コストが低減される。かく
して、本考案によれば、座部が下方位置に移動調整され
たときにも、座部と背当て部との間に隙間が生じないよ
うにして、座部と背当て部との繋り感を向上させること
ができる、優れた自動車用シートが提供される。
背当て部を覆うカバーは、その下端の領域が、裏基布に
よってパッドの下端に密着せしめられ、これによって良
好な仕上がりが確保され得ると共に、カバーの下端は、
パッドの下端に密着せず余裕を持って係止されることか
ら、座部が下方位置へ移動調整された場合にも、カバー
の下端領域が座部の上面に当接し得ることになるので、
座部の後端付近に隙間隠し部を設ける必要がなくなり、
部品点数が削減せしめられ得る。しかも座部と背当て部
との間に繋り感が得られ、座り心地が向上せしめられる
と共に、組立が容易となり、コストが低減される。かく
して、本考案によれば、座部が下方位置に移動調整され
たときにも、座部と背当て部との間に隙間が生じないよ
うにして、座部と背当て部との繋り感を向上させること
ができる、優れた自動車用シートが提供される。
【図１】この考案による自動車用シートの一実施例の要
部を示す概略断面図である。
部を示す概略断面図である。
【図２】図１の自動車用シートのカバー装着前の状態を
示す概略断面図である。
示す概略断面図である。
【図３】従来の自動車用シートの一例を示す概略斜視図
である。
である。
【図４】図３の自動車用シートの要部を示す概略断面図
である。
である。
【図５】図３の自動車用シートのカバー装着前の状態を
示す概略断面図である。
示す概略断面図である。
【図６】図５の自動車用シートのカバー装着後の状態を
示す概略断面図である。
示す概略断面図である。
１０ 自動車用シート １１ 座部 １２ 背当て部 １２ａ パッド １２ｂ カバー １２ｃ 裏基布 １２ｄ フック部 １２ｅ 係止部
Claims (1)
- 【請求項１】 座部と背当て部とから構成されていて、
座部が上下方向に関して移動調整可能に配設されてお
り、また背当て部が、芯となるパッドの表面にカバーを
被せることにより形成されている自動車用シートにおい
て、 上記背当て部を覆うカバーが、その下端付近にてこのカ
バーの裏面に取り付けられて下方へ向かって延びていて
且つ下端が上記カバーの下端より短い裏基布を備えてお
り、この裏基布の下端が、カバーの下端と共に背当て部
の下端から後方に回り込んだ位置で、パッドに係止され
ていることを特徴とする、自動車用シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4404192U JP2569581Y2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 自動車用シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4404192U JP2569581Y2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 自動車用シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0595399U JPH0595399U (ja) | 1993-12-27 |
| JP2569581Y2 true JP2569581Y2 (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=12680538
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4404192U Expired - Fee Related JP2569581Y2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 自動車用シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2569581Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-03 JP JP4404192U patent/JP2569581Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0595399U (ja) | 1993-12-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |