JP2569574Y2 - クロスヘッドのニップル着脱装置 - Google Patents

クロスヘッドのニップル着脱装置

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JP2569574Y2
JP2569574Y2 JP2076292U JP2076292U JP2569574Y2 JP 2569574 Y2 JP2569574 Y2 JP 2569574Y2 JP 2076292 U JP2076292 U JP 2076292U JP 2076292 U JP2076292 U JP 2076292U JP 2569574 Y2 JP2569574 Y2 JP 2569574Y2
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JP
Japan
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nipple
holding
holder
turntable
crosshead
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JP2076292U
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JPH0572423U (ja
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和宏 鈴木
仁 莊司
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昭和電線電纜株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電力ケーブルなどの製
造に際して使用されるクロスヘッドを分解する時に用い
るニップル着脱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば電力ケーブルの製造に際して、導
体上に絶縁被覆層を形成するためにはクロスヘッドが使
用される。図2に、このようなクロスヘッドの一例を示
す。
【0003】図2に示すクロスヘッド100は、導体上
に3層からなる絶縁被覆層を形成するためのクロスヘッ
ドの一例を示すもので、3つのA、B、Cニップル10
1、102、103を有した構造とされるが、Aニップ
ル101に関連する構造は省略されており、Bニップル
102及びCニップル103に関連した部分の構造が概
略図示される。
【0004】つまり、本例のクロスヘッド100にて、
コーン形状のBニップル102はニップルホルダ104
に螺合保持されて、Aニップル101の回りに配置さ
れ、又、コーン形状のCニップル103はニップルホル
ダ105に螺合保持されてBニップル102の回りに配
置される。Cニップル103の回りを囲包してダイス6
が設けられる。従って、Bニップル102とCニップル
103とにて、絶縁層形成材料押出し通路107を形成
すると共に、Cニップル103とダイス106にて絶縁
層或は半導電層形成材料押出し通路108を形成してい
る。
【0005】上記構成のクロスヘッド100にて、Aニ
ップル101を通過した、絶縁材料が被覆された導体に
は、更に、B及びCニップル102、103を通過する
ことにより、導体上には絶縁材料、或は半導電性材料が
被覆され、電力ケーブルが作製される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】このような構成のクロ
スヘッド100は、製造するケーブルの寸法変更、又は
絶縁被覆層の種類或は層厚調整などのためにニップルを
交換したり、更には、定期的な或は必要に応じて行なう
クロスヘッド内部の掃除などのため、しばしば分解する
ことが必要とされる。
【0007】このような分解作業に当たり、特に、ニッ
プルとニップルホルダとを分離することが必要である。
図3に示すように、例えばBニップル102を、そのニ
ップルホルダ104から分離するには、従来において
は、ニップルホルダ104のフランジ104aを治具
(図示せず)に固定ボルト109にて固定して保持し、
ニップル102を分解工具200にて係止して、最初は
ハンマにて打撃を加えることにより回転させる方法が取
られている。このために、ニップル102には、工具2
00の把持部200aを掛けるための係合凹部102a
がその外周面に形成されている。
【0008】しかしながら、このような分解作業は効率
が悪いのみならず、安全面からも問題があり、更には、
ニップル102にこのような係合凹部102aが形成さ
れている場合には、絶縁材料押出被覆加工時に樹脂通路
107を流れる樹脂がこの係合凹部102aに滞留する
こととなる。この滞留した樹脂は、クロスヘッド100
全体を所定温度に保持するべく加熱している加熱手段に
より過剰に加熱されることとなり、焼け焦げによる樹脂
の炭化、所謂「ヤケ」を生じることになる。この「ヤ
ケ」は時折、溶融樹脂に混って流出し、ケーブルの樹脂
被覆層内に残留し、電力ケーブルの局部的な絶縁不良の
原因を発生せしめ、製品の品質の低下をもたらす。
【0009】本考案の目的は、ニップルに従来のような
分解工具のための係合凹部を形成することを必要せず、
ニップルを容易に且つ確実に、しかも安全に効率よくニ
ップルホルダから分離することができ、従って、押出被
覆加工時の樹脂の滞留による「ヤケ」の発生を回避し、
延いては高品質の製品を製造することのできるクロスヘ
ッドのニップル着脱装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手法】上記目的は本考案に係る
クロスヘッドのニップル着脱装置によって達成される。
要約すれば、本考案は、ニップルホルダを着脱自在に固
定するターンテーブルと、ターンテーブルを回転自在に
保持する基台と、ターンテーブルを回転駆動する駆動手
段と、ニップルホルダに螺合されたニップルの円錐面に
当接し、ニップルを固定保持するためのニップル保持手
段とを備え、このニップル保持手段は、ニップルの円錐
面と相補形状の穴が形成された環状の保持リングと、こ
の保持リングをスプリング手段を介して離接自在に支持
する支持部材と、前記支持部材及び保持リングをニップ
ルの方へと移動させ、前記保持リングの穴の内周面がニ
ップルの円錐面に当接した後、更に前記スプリング手段
を圧縮することにより、この圧縮力にて保持リングの穴
の内周面をニップルの円錐面に押圧して、ニップルを保
持せしめる油圧シリンダ機構とを有することを特徴とす
るクロスヘッドのニップル着脱装置である。
【0011】
【実施例】次に、本考案に係るクロスヘッドのニップル
着脱装置を図面に則して更に詳しく説明する。図1に示
す本実施例では、本考案のニップル着脱装置1は、図2
に関連して説明したクロスヘッド100のBニップル1
02をニップルホルダ104から分離するものとして説
明するが、本考案はこれに限定されるものではない。
【0012】図1に本考案に係るニップル着脱装置の一
実施例を示す。本考案のニップル着脱装置1を使用する
場合には、図1に示すように、ニップルホルダ104に
螺合されたニップル102には、分離工具のために必要
とされた従来の係合凹部102a(図2)は必要とはさ
れない。
【0013】本実施例にて、ニップル着脱装置1は、ニ
ップルホルダ104を着脱自在に固定するターンテーブ
ル2と、ターンテーブル2を回転自在に保持する基台4
と、ターンテーブル2を回転駆動する駆動手段6とを有
する。
【0014】更に説明すると、ターンテーブル2は、一
体に固定された中央の回転軸8が軸受手段10、12を
介して基台4に回転自在に支持されており、このターン
テーブル2にニップルホルダ104のフランジ部104
aが、リング状のホルダ押さえ14及び固定ボルト16
を介して保持固定される。
【0015】又、駆動手段6は、この実施例では、ター
ンテーブル2の下側に位置して、基台4と一体を成す装
置フレーム18に取り付けられたウォーム機構とされ
る。即ち、ウォーム機構は、ターンテーブル2の回転軸
8に、クラッチ手段20を介して連結されたウォームホ
イール22と、このウォームホイール22に噛合するウ
ォーム24と、このウォーム24を所定の回転速度にて
回転駆動する電動機(図示せず)とを有する。
【0016】更に、ニップル着脱装置1は、ニップル1
02の円錐面102’に当接し、ニップル102を固定
保持するためのニップル保持手段30を有する。このニ
ップル保持手段30は、ニップル円錐面102’と相補
形状の穴32が形成された環状の保持リング34と、本
実施例では、この保持リング34を支持するために保持
リング34の上方に位置した支持部材36とを有する。
保持リング34の中央穴32の内周面には摩擦部材3
8、例えばウレタンゴムなどが貼付されるのが好まし
い。支持部材36にはその外周に複数の、例えば4本の
支持ロッド40が植設されて、下方へと延在し、保持リ
ング34の外周に摺動自在に嵌合している。支持ロッド
40の下端にはフランジ42が形成され、従って、保持
リング34が下方へと落下するのを阻止する。又、支持
部材36と保持リング34との間にスプリング手段、本
実施例では支持ロッド40の回りに嵌装されたコイルス
プリング44が配設され、それによって、保持リング3
4は、常に支持部材36より離間した方向へと、即ち、
図1にて下方へと付勢されている。
【0017】支持部材36は、装置フレーム18に取り
付けられた油圧シリンダ機構46のピストンロッド48
に接続具50を介して接続され、油圧シリンダ機構46
を作動させることにより支持部材36及び保持リング3
4を下方へと押し下げ、保持リング34の中央穴32の
内周面を、本実施例では摩擦部材38をニップル102
の円錐面102’に当接し、そして押圧することができ
る。
【0018】このような構成の本考案のニップル着脱装
置の作動について説明すれば、先ず、ニップルホルダ1
04を、ニップル102の円錐面102’が上に位置す
るようにしてターンテーブル2上に置き、ホルダ押さえ
14及び固定ボルト16を用いて固定する。このとき、
図1にて一点鎖線にて示すように、保持リング34の中
央穴32内にニップル102が突入した状態とされる。
次いで、油圧シリンダ機構46を作動させ、ピストンロ
ッド48を降下させると、保持リング34の中央穴32
に設けた摩擦部材38がニップル102の円錐面10
2’に当接する。更に、油圧シリンダ機構46を作動さ
せると、図1にて実線にて示すように、支持部材36は
スプリング44の力に抗して下方へと移動し、それによ
って、スプリング44を圧縮する。従って、保持リング
34は摩擦部材38を介してニップル円錐面102’と
強く係合し、ニップル102を固定状態に保持する。
【0019】この状態にて、電動機を作動させ、ターン
テーブル2を回転させる。これによりニップルホルダ1
04が回転される。しかしながら、上述のように、ニッ
プル102はニップル保持手段30により固定保持され
ているために、ニップル102とニップルホルダ104
との間に相対回転が生じ、ニップルホルダ104とニッ
プル102とが分離される。更に電動機を駆動すること
により、ニップルホルダ104が回転し、このニップル
ホルダ104の回転に伴ない、ニップル102を更に分
離することができる。このとき、ニップル102は、ニ
ップルホルダ104の回転により、保持リング34と共
にスプリング44の押圧力に抗して上方へと押し上げら
れる。
【0020】ニップル102がニップルホルダ104よ
り或る程度分離されると、電動機を止め、その後は、ニ
ップルホルダ104及びニップル102をニップル着脱
装置1より外し、手で操作することにより、最終的にニ
ップル102をニップルホルダ104より分離すること
ができる。
【0021】このように、本考案のニップル着脱装置1
を使用する場合には、ニップル102に、従来のような
係合凹部102aを形成しておく必要はない。
【0022】尚、上記実施例では、ニップルホルダ10
4を下側に、ニップル102を上側にして、ニップル1
02の着脱を行なうものとして説明したが、本考案のニ
ップル着脱装置1の全体構成はこれに限定されるもので
はなく、上下反転した構成とすることも可能である。
又、駆動手段6に電動機を使用したが、手動によりウォ
ーム機構を回転するようにハンドルを装備した構成とし
てもよい。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係るクロ
スヘッドのニップル着脱装置は、ニップルホルダをター
ンテーブルに取付け、一方、ニップルをスプリングを介
して保持リングにより固定保持し、ターンテーブルを回
転駆動することによりニップルをニップルホルダより分
離し、取外す構成とされるために、ニップルに従来のよ
うな分解工具のための係合凹部を形成することを必要せ
ず、ニップルを容易に且つ確実に、しかも安全に効率よ
くニップルホルダから分離することができ、従って、押
出被覆加工時の樹脂の滞留による「ヤケ」の発生を回避
し、延いては高品質の製品を製造することができ、実用
上極めて有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るクロスヘッドのニップル着脱装置
の一実施例を示す一部断面側面図である。
【図2】クロスヘッドの断面図である。
【図3】従来のニップル分離法を説明する斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 クロスヘッドのニップル着脱装置 2 ターンテーブル 4 基台 6 駆動手段 30 ニップル保持手段 34 保持リング 36 支持部材 38 摩擦部材 40 支持ロッド 44 スプリング手段 46 油圧シリンダ機構 102 ニップル 104 ニップルホルダ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニップルホルダを着脱自在に固定するタ
    ーンテーブルと、ターンテーブルを回転自在に保持する
    基台と、ターンテーブルを回転駆動する駆動手段と、ニ
    ップルホルダに螺合されたニップルの円錐面に当接し、
    ニップルを固定保持するためのニップル保持手段とを備
    え、このニップル保持手段は、ニップルの円錐面と相補
    形状の穴が形成された環状の保持リングと、この保持リ
    ングをスプリング手段を介して離接自在に支持する支持
    部材と、前記支持部材及び保持リングをニップルの方へ
    と移動させ、前記保持リングの穴の内周面がニップルの
    円錐面に当接した後、更に前記スプリング手段を圧縮す
    ることにより、この圧縮力にて保持リングの穴の内周面
    をニップルの円錐面に押圧して、ニップルを保持せしめ
    る油圧シリンダ機構とを有することを特徴とするクロス
    ヘッドのニップル着脱装置。
JP2076292U 1992-03-06 1992-03-06 クロスヘッドのニップル着脱装置 Expired - Lifetime JP2569574Y2 (ja)

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JPH0572423U JPH0572423U (ja) 1993-10-05
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101467160B1 (ko) * 2014-05-08 2014-12-01 주식회사 씨맥 크로스 헤드의 니플 장탈착 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101467160B1 (ko) * 2014-05-08 2014-12-01 주식회사 씨맥 크로스 헤드의 니플 장탈착 장치

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JPH0572423U (ja) 1993-10-05

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