JPH08215863A - 摩擦圧接方法及び摩擦圧接装置 - Google Patents

摩擦圧接方法及び摩擦圧接装置

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JPH08215863A
JPH08215863A JP19707095A JP19707095A JPH08215863A JP H08215863 A JPH08215863 A JP H08215863A JP 19707095 A JP19707095 A JP 19707095A JP 19707095 A JP19707095 A JP 19707095A JP H08215863 A JPH08215863 A JP H08215863A
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JP
Japan
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friction welding
chuck
base material
burr
burrs
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JP19707095A
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Masashi Onuma
正史 大沼
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 摩擦圧接時に発生するバリを押し潰して変形
させてしまい、バリの切削除去を不要にする。 【構成】 一方のチャック6のチャック爪6a,6bに
把持した母材8を回転しながら前進させて、他方のチャ
ックのチャック爪7a,7bに把持した相手側母材9に
摩擦接触させて発熱させ、その後、アップセットを行っ
てバリ8a、9aを発生させながら接合を終える摩擦圧
接方法において、前記接合終了後、各チャック爪6a,
6bに取付けたローラー14a,14bをバリ8a、9
a上に位置決めし、その位置でチャック6を回転させか
つチャック爪6a,6bを締めて、ローラー14a,1
4bによりバリ8a、9aを押し潰す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、摩擦圧接方法に係り、
より詳しくは母材接合部に生ずるバリを処理する工程を
含む摩擦圧接方法及びその方法の実施に用いる摩擦圧接
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】摩擦圧接法は、対向して把持された一対
の母材を互いに相対回転させながら接触させて発熱さ
せ、両母材の接触端部が溶融した後さらに母材同士を押
し付けて圧接する接合方法である。ところで、摩擦圧接
法においては、前述のごとく母材同士を押し付けた際、
母材接合部にバリが生じるが、このバリは、母材表面部
に付着した不純物等を母材外周部に排出して、母材間の
接合強度を高める重要な役割をなすものである。しか
し、このバリは、通常かなりの大きさに形成され、した
がって接合後にこのバリを除去するバリ処理工程が必要
になる。そして従来、このようなバリの処理方法及び装
置には、特開平1−133691号公報に開示されるよ
うに、装置の母材把持部付近に設けられた切刃によりバ
リを切削除去するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
にバリを切削除去する場合、(1) 切削されたバリが装置
周囲に飛散し、装置の可動部に噛み込むなどのトラブル
の原因となる、(2) このトラブルを解消するには、飛散
したバリが可動部に入り込まないようにカバー類を取り
付ける必要があり、コストが高くなる、(3) 切削したバ
リを収納箱に回収し、それを処理しなければならず、後
処理に手間がかかる、(4) 刃具の交換が必要となり、メ
ンテナンス費がかかる、などの問題が生ずる。
【0004】本発明は、摩擦圧接時に発生するバリを切
削せずに、押圧部材で押し潰して変形させ、もってバリ
削除に伴うトラブルの発生を未然に防止しかつコスト負
担を抑えることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する手
段として請求項1で採用した手順は、対向して把持され
た一対の母材を互いに相対回転させながら接触させて発
熱させ、母材接触端面溶融後さらに母材同士を押し付け
て接合する摩擦圧接方法において、前記母材同士を押し
付けた際に母材接合部に生じるバリを、バリ発生方向に
対向して力を加えて押圧成形する工程を含む摩擦圧接方
法とする。
【0006】そして、請求項1に記載の摩擦圧接方法を
実施するための装置として請求項2で採用した手段は、
一対の母材を対向して把持する一対のチャックと、該チ
ャックの少なくとも一方を母材軸線を軸に回転させる回
転駆動手段と、該チャックの少なくとも一方を母材軸方
向に移動させる直線駆動手段と、摩擦圧接時に母材接合
部に生じたバリを、バリ発生方向に対向して力を加えて
押圧成形する押圧機構とを備えた摩擦圧接装置とする。
【0007】本発明に係る摩擦圧接装置において、上記
押圧機構は、チャックのチャック爪に回転可能に設けら
れたローラーからなり、該ローラーは、その外周面をバ
リを押圧成形する成形面として供する構成することがで
きる。この場合、該ローラーの外周面は、波形、または
凹溝形とするのが望ましい。
【0008】
【作用】上記構成を有する請求項1に記載の摩擦圧接方
法及び請求項2に記載の摩擦圧接装置では、摩擦圧接時
に生ずるバリを押圧機構を用いて押圧成形することで、
該バリを、実用上問題とならない程度まで母材表面に扁
平に張り付かせることができる。
【0009】また、請求項2に記載の摩擦圧接装置にお
いて、その押圧機構をチャック爪に設けたローラーから
構成した場合は、チャック爪の動きを利用してバリを押
圧成形することができる。
【0010】そして、上記ローラーの外周面を波形また
は凹溝形とした場合は、成形始めにバリに成形力を集中
させて効率良くバリを押圧成形できる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0012】図1〜4は、本発明に係る摩擦圧接装置を
示したものである。本摩擦圧接装置は、図3に示すよう
に架台1と、架台1上に図面左右方向に摺動可能に設け
られた軸頭2と、軸頭2の前面に設けられた、接合すべ
き一方の母材8を把持する第1のチャック6と、架台1
上に第1のチャック6に対向して設けられた、他方の母
材9を把持する第2のチャック7とから概略構成されて
いる。
【0013】架台1には、左右一対の軸受4a,4bを
用いてボールネジ3が回動自在に配設されており、この
ボールネジ3には前記軸頭2の下面に一体に設けた下部
ナット2aが螺合されている。ボールネジ3は、架台1
の一端に固設した電動モータ5により回転駆動されるよ
うになっており、このボールネジ3の左回転または右回
転に応じて前記下部ナット2aがボールネジ3上を螺進
退し、軸頭2が架台1上の左右方向へ摺動するようにな
る。すなわち、ボールネジ3、下部ナット2a、電動モ
ータ5等は軸頭2(したがって第1のチャック6に把持
された一方の母材8)を直線移動させる直線駆動手段を
構成している。ただし、この直線駆動手段は流体圧シリ
ンダを用いてもなんら問題はない。
【0014】第1のチャック6は、ボールネジ3の回転
軸と略平行な軸周りに回転可能に軸打とう軸頭2に設け
られ、いわゆる3爪チャックとして構成されている。一
方、第2のチャック7は、架台1上に位置固定的に設置
され、いわゆる2爪チャックとして構成されている。図
1及び2に示すように、第1のチャック6は等間隔で放
射状に配置された3つのチャック爪6a,6b,6c
を、第2のチャック7は対に配置された2つのチャック
爪7a,7bをそれぞれ備えている。第1、第2のチャ
ック6、7の各チャック爪は、図4に示すように流体供
給源15(第2のチャック7側は省略)から供給される
流体圧により半径方向へ同期して作動するようになって
おり、それらの半径方向内側への作動により母材8,9
が同心に把持される。なお、流体供給源15はバルブ1
6を介してチャック6に配管されている。
【0015】軸頭2の上面には電動モータ10が固設さ
れており、この電動モータ10により生ずる回転トルク
は、プーリ11とベルト12とを介して第1のチャック
6に伝達されるようになっている。すなわち、電動モー
タ10、プーリ11、ベルト12等は、第1のチャック
6(したがってこれに把持された一方の母材8)を回転
させる回転駆動手段を構成している。軸頭2にはまた、
各チャック爪6a,6b,6cの外側に位置するように
非接触式ストロークセンサ13が取付けられている。こ
のストロークセンサ13は、各チャック爪の半径方向の
位置を検知するためのもので、その信号は、前記バルブ
16に制御信号を出力する制御装置17(図4)に入力
されるようになっている。
【0016】第1のチャック6の各チャック爪6a,6
b,6cには、摩擦圧接時に母材接合部に生じたバリ8
a,9a(図1)を押圧成形するための押圧機構が設け
られている。押圧機構は、ここでは各チャック爪6a,
6b,6cの前面に回動自在に取付けられたローラー1
4a,14b,14cからなっている。各ローラー14
a,14b,14cは、第1のチャック6(チャック爪
6a,6b,6c)に把持された母材8との間に一定の
隙S(図1)を開ける位置に取付けられている。この隙
Sは、第1のチャック6により母材8を把持する際に各
ローラー14a,14b,14cが母材8に干渉しない
よう、また押圧成形後のバリ8a,9aの高さを見込ん
で設定されるものである。
【0017】以下、上記した摩擦圧接装置を用いて行う
摩擦圧接方法について説明する。先ず圧接すべき母材
8,9を第1、第2のチャック6,7にそれぞれ把持さ
せる。次に、電動モータ10の起動により第1のチャッ
ク6を回転させて、一方の母材8を高速で回転させる。
次に、電動モータ5の起動によりボールネジ3を回転さ
せ、軸頭2と一体に母材8を前進させて、その先端を相
手側母材9に接触させる。
【0018】すると、母材8は回転しながら相手母材9
に接触することになるため、両者の接触端部に摩擦熱が
発生し、この摩擦熱により両母材の接触端部が次第に溶
融する。そして、両母材8と9の接触端部が適度に溶融
した段階で、電動モータ10を停止させるのと同時に軸
頭2に内蔵されたメカブレーキ(図示せず)を作動さ
せ、母材8の回転を急停止させる。
【0019】その後、母材8を把持する第1のチャック
6を軸頭2と共にさらに母材9の方向へ所定距離だけ移
動させ(アップセットさせる)、このアップセットによ
り両母材8と9は完全に接合される。そして、このよう
に接合された接合部の内外に、図5にも示すように比較
的大きなバリ8a,9aが発生し、このバリ8a,9a
中に母材表面部に付着していた不純物等が排出され、強
度的に優れた接合部が得られる。
【0020】続いて、バリの押圧成形工程にはいる。こ
の押圧成形工程は上記アップセットの終了と同時にスタ
ートし、このアップセット終了と同時に第1のチャック
6を動作させてそのチャック爪6a,6b,6cを半径
方向外側へ移動させ、母材8の把持を解除する。この
時、母材8は他方の母材9と一体に第2のチャック7に
把持されれているため、落下することはない。
【0021】次に、チャック爪6a,6b,6cが開い
た状態で電動モータ5を回転させ、ローラー14a,1
4b,14cをバリ8a,9aの上方、図1に示す14
a′,14b′の位置まで移動させると共に、電動機1
0を爪がセンサ13の下にくるまで低速で回し、センサ
13が検知したところで電動機10を停止させる。次
に、第1のチャック6を動作させ、各ローラー14a,
14b,14cの外周面(成形面)がバリ8a,9aに
当接し、チャック爪6a,6b,6cの移動量が設定値
になるまで該爪を締めていく。そして、この状態で、電
動モータ10を再度回転させて第1のチャック6を回転
させると、ローラー14a,14b,14cは自転しな
がら母材の周りを公転し、バリ8a,9aはローラー1
4a,14b,14cによって次第に押し潰され、遂に
は図6に示すように母材表面に張り付いた扁平形状のバ
リ8a′,9b′となる。
【0022】上記バリの潰し量は、第1のチャック6の
把持力を制御することにより調整可能である。つまり、
図4に示すようにローラー14a,14b,14c(1
4cは図示せず)の半径方向の移動量(ストローク)を
各チャック爪の外側のストロークセンサ13にて検出
し、設定ストロークに達した時点で制御装置17から制
御信号を出力し、バルブ16を切換えて第1のチャック
6の把持動作を完了させる。ただし、この場合は、押圧
成形後のバリ14a′,14b′の高さをローラー取付
けの際の隙S(図1)より低くすることはできないが、
その高さは、従来の切削処理による場合とほぼ同じとな
り、実用上問題とならない。
【0023】上記実施例においては、押圧機構としての
ローラー14a,14b,14cをチャック爪6a,6
b,6cに持たせているので、チャック6の動きを利用
してバリを押圧成形することができ、特別の駆動機構が
不要になるばかりか、面倒な芯出しが不要になる。ま
た、摩擦圧接後、母材接合部が完全に冷却する以前に押
圧機構を作動させてバリの押圧成形を開始することがで
きるので、加工時間を短縮することが可能になる。な
お、このバリの押圧成形に要する時間は、第1のチャッ
ク6の回転速度(電動モータ10の回転速度)を制御す
ることによっても調整可能となる。
【0024】ここで、上記ローラー14a,14b,1
4cは、例えば図7に示すように波形の外周面18を有
する形状とすることができる。この場合は、チャック爪
6a,6b,6cの作動でローラ14a,14b,14
cを移動させてバリ8a,9aを押圧成形する際、波形
の外周面18がバリ8a,9aに局部的に当たること
で、成形力が集中的にバリ8a,9aにかかり、その押
圧成形が容易になる。この場合、バリ8a′,9a′の
最終形状は、図8に示すように表面が波形となる。ま
た、このローラー14a,14b,14cの形状は、例
えば図9に示すように単純な山形、あるいは図10に示
すように凹溝形としても良く、これらの場合も、バリ8
a,9aに集中的に成形力がかかってその押圧成形が容
易になる。
【0025】なお、上記押圧機構としてのローラー14
a,14b,14cは、各チャック爪6a,6b,6c
に対して母材半径方向に摺動可能に設けることができ、
この場合は、最終のバリ8a′,9a′の高さを上記隙
S(図1)よりも低くすることができる。
【0026】図11〜13は、上記摩擦圧接装置を用い
て行う他の摩擦圧接方法(第2実施例)を示したもので
ある。本第2実施例において、バリを押圧成形する押圧
機構は、各チャック爪6a,6b,6cに固定された湾
曲部材20a,20b,20cと、該湾曲部材のそれぞ
れに回動自在に取付けられたローラー21a,21b,
21cとから成っている。各湾曲部材20a,20b,
20cは、チャック爪6a,6b,6cに把持された母
材8を同心に囲む仮想円筒面に内周面を一致させるリン
グを円周方向に3等分した形状をなしている。すなわ
ち、チャック爪6a,6b,6cにて母材8を把持した
際、各湾曲部材20a,20b,20cは相互に端面を
接してリング状に連接された状態となる(図12)。こ
ゝで、前記仮想円筒面の直径は、前記母材8の直径より
も2S分だけ大きく設定されており、従ってチャック爪
6a,6b,6cにて母材8を把持した際、各湾曲部材
20a,20b,20cの内面23と該母材8との間に
は、押圧成形後のバリ8a′,9a′(図16)の高さ
に相当する隙Sが形成されるようになる。一方、各ロー
ラー21a,21b,21cは、前記仮想円筒面に外接
するようにその大きさおよび取付位置が調整されてお
り、従ってチャック爪6a,6b,6cにて母材8を把
持した際、各ローラー21a,21b,21cの外周面
24と該母材8との間にも前記した隙Sが形成されるよ
うになる。なお、各湾曲部材の内面23と各ローラーの
外周面24とは、波形の成形面を提供している。
【0027】また、上記湾曲部材20a,20b,20
cとローラー21a,21b,21cとは、第1、第2
のチャック6、7にそれぞれ把持された母材8と9の接
触面Cを含む面内に相互の連接部が位置するようにチャ
ック爪6a,6b,6cに取付けられている。すなわ
ち、湾曲部材20a,20b,20cは回転側の母材8
側に対応して、ローラー21a,21b,21c固定側
の母材9に対応してそれぞれ位置決めされている。この
ように位置決めしておけば、摩擦圧接の進行に応じて軸
頭2(第1のチャック6)が前進しても、湾曲部材20
a,20b,20cは母材8側で発生するバリに、ロー
ラー21a,21b,21cは母材9側で発生するバリ
に常に対向するようになる。
【0028】本第2実施例の摩擦圧接の手順は、上記実
施例と同様であり、圧接すべき母材8,9を第1、第2
のチャック6,7にそれぞれ把持した後、第1のチャッ
ク6を回転させながら軸頭2を前進させて、母材8の先
端を相手側母材9に接触させて発熱させ、適宜のタイミ
ングで第1のチャック6の回転を止めて、該第1のチャ
ック6を軸頭2と共にさらに母材9の方向へ移動させ
て、アップセットを行う。
【0029】上記したように母材8,9同士を接触させ
て発熱させる際、図14に示すように両母材8,9の接
触部には次第にバリ8b,9bが形成されるが、このバ
リ8b,9bは高さも低く、各湾曲部材20a,20
b,20cの内面23および各ローラー21a,21
b,21cの外周面24にわずか接触する程度である。
その後、バリがさらに大きく成長すると、図15に示す
ように母材8側のバリ8cはその外側の湾曲部材20
a,20b,20cの内面23に押えられて母材8の軸
方向奥側へ流動し、一方、母材9側のバリ9cは第1の
チャック6と共に旋回するローラー21a,21b,2
1cによって押えられて母材9の軸方向奥側へ流動す
る。そして、アップセットの最終段階では、図16に示
すように扁平形状のバリ8a′,9a′となって母材表
面に張り付く。本第2実施例によれば、摩擦圧接終了と
同時にバリ処理も終了するので、加工時間の著しい短縮
を達成できる。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び2に
記載の摩擦圧接方法及び摩擦圧接装置によれば、発生し
たバリを押圧成形するので、バリを切削する必要はな
く、切削を行った場合に生ずる切り屑の処理を行う必要
がない。つまり、切削されたバリが装置周囲に飛散し装
置可動部に噛み込むようなトラブルが発生すること、装
置として飛散したバリが可動部に入り込まないようにカ
バー類を取り付ける必要がありコストが高くなること、
切削したバリを収納箱に回収し廃棄しなければならず後
処置に手間がかかること、刃具の交換などメンテナンス
費がかかることなどの問題の発生を未然に防止できる。
また、請求項2に記載の摩擦圧接装置において、その押
圧機構をチャック爪に設けたローラーから構成した場合
は、チャック爪の動きを利用してバリを押圧成形するこ
とができ、特別の駆動機構が不要になるばかりか、面倒
な芯出しが不要になり、利用価値は高いものとなる。し
かも、上記ローラーの外周面を波形または凹溝形とした
場合は、効率良くバリを押圧成形できて、加工時間の短
縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る摩擦圧接装置の要部構造と該装置
による摩擦圧接状態を示す側面図である。
【図2】本摩擦圧接装置におけるチャックと押圧機構と
の関係を示す正面図である。
【図3】本摩擦圧接装置の全体的な構造を模式的に示す
側面図である。
【図4】本摩擦圧接装置におけるチャックの駆動系を示
す模式図である。
【図5】摩擦圧接直後のバリ発生状態を示す断面図であ
る。
【図6】押圧成形後のバリの状態を示す断面図である。
【図7】本発明で用いるローラーの形状例を示す断面図
である。
【図8】図7で用いたローラーによる押圧成形後のバリ
の状態を示す断面図である。
【図9】本発明で用いるローラーの、他の形状例を示す
断面図である。
【図10】本発明で用いるローラーの、さらに他の形状
例を示す断面図である。
【図11】本発明に係る摩擦圧接方法の第2実施例を一
部断面として示す側面図である。
【図12】第2実施例における押圧機構の構造を示す正
面図である。
【図13】第2実施例における押圧機構の構造を示す斜
視図である。
【図14】第2実施例の初期状態を示す断面図である。
【図15】第2実施例の中間状態を示す断面図である。
【図16】第2実施例の最終状態を示す断面図である。
【符号の説明】
2 軸頭 3 ボールネジ 5 直線駆動用電動モータ 6,7 チャック 6a,6b,6c チャック爪 7a,7b チャック爪 8,9 母材 8a,9a バリ 10 回転駆動用電動モータ 14a,14b,14c ローラー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向して把持された一対の母材を互いに
    相対回転させながら接触させて発熱させ、母材接触端部
    溶融後さらに母材同士を押し付けて接合する摩擦圧接方
    法において、母材同士を押し付けた際に母材接合部に生
    じるバリを、バリ発生方向に対向して力を加えて押圧成
    形する工程を含む摩擦圧接方法。
  2. 【請求項2】 一対の母材を対向して把持する一対のチ
    ャックと、該チャックの少なくとも一方を母材軸線を軸
    に回転させる回転駆動手段と、該チャックの少なくとも
    一方を母材軸方向に移動させる直線駆動手段と、摩擦圧
    接時に母材接合部に生じたバリを、バリ発生方向に対向
    して力を加えて押圧成形する押圧機構とを備えたことを
    特徴とする摩擦圧接装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧機構が、前記チャックのチャッ
    ク爪に回転可能に設けられたローラーからなり、該ロー
    ラーは、その外周面をバリを押圧成形する成形面として
    供することを特徴とする請求項2に記載の摩擦圧接装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ローラーの外周面が、波形をなして
    いることを特徴とする請求項3に記載に摩擦圧接装置。
  5. 【請求項5】 前記ローラーの外周面が、凹溝形をなし
    ていることを特徴とする請求項3に記載の摩擦圧接装
    置。
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Cited By (5)

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KR20150048878A (ko) 2012-09-03 2015-05-07 니폰게이긴조쿠가부시키가이샤 중공 용기의 제조 방법 및 부재의 접합 방법
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