JP2640835B2 - 板金製スプライン体成形方法および成形工具 - Google Patents
板金製スプライン体成形方法および成形工具Info
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- JP2640835B2 JP2640835B2 JP18897588A JP18897588A JP2640835B2 JP 2640835 B2 JP2640835 B2 JP 2640835B2 JP 18897588 A JP18897588 A JP 18897588A JP 18897588 A JP18897588 A JP 18897588A JP 2640835 B2 JP2640835 B2 JP 2640835B2
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- spline
- sheet metal
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Classifications
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21H—MAKING PARTICULAR METAL OBJECTS BY ROLLING, e.g. SCREWS, WHEELS, RINGS, BARRELS, BALLS
- B21H5/00—Making gear wheels, racks, spline shafts or worms
- B21H5/02—Making gear wheels, racks, spline shafts or worms with cylindrical outline, e.g. by means of die rolls
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Forging (AREA)
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、板金製円筒体にしごき成形によりスプライ
ン部を成形する板金製スプライン体成形方法およびその
成形工具に関するものである。
ン部を成形する板金製スプライン体成形方法およびその
成形工具に関するものである。
(従来の技術) 従来より、自動変速機のクラッチドラムなどを得る場
合に、軽量、低コスト化を図るために板金製円筒体にス
プライン部を形成するようにしている。そして、この板
金製円筒体にスプライン部を形成する技術として、その
円筒面にローラと使用したしごき成形によって歯形にス
プライン部を成形するようにしたプレス装置が、例えば
実開昭54−89339号公報に見られるように公知である。
合に、軽量、低コスト化を図るために板金製円筒体にス
プライン部を形成するようにしている。そして、この板
金製円筒体にスプライン部を形成する技術として、その
円筒面にローラと使用したしごき成形によって歯形にス
プライン部を成形するようにしたプレス装置が、例えば
実開昭54−89339号公報に見られるように公知である。
上記プレス装置は、外周がスプライン形状に設けられ
たポンチに対し、先端部が山形に形成された複数のロー
ルを上記ポンチのスプライン形状の谷部内に押し込むよ
うに加圧し、円筒体の周面を凹凸のすじ溝状に変形さ
せ、スプライン部を成形するようにしたものである。
たポンチに対し、先端部が山形に形成された複数のロー
ルを上記ポンチのスプライン形状の谷部内に押し込むよ
うに加圧し、円筒体の周面を凹凸のすじ溝状に変形さ
せ、スプライン部を成形するようにしたものである。
(発明が解決しようとする課題) しかして、上記のようなしごき成形によるスプライン
体の成形では、内側もしくは外側のスプライン形状の溝
部に対して外側もしくは内側から、半径方向並びに軸方
向に加圧してしごき成形を行うものであるが、押圧面と
反対側の成形型に当接する部分の成形形状を正確にし、
例えば歯先もしくは歯元半径を小さくして凹凸を明瞭と
するために、しごき率を厳しくし成形面に正確に沿わせ
ようとすると、そのしごき成形における加圧に応じて材
料の一部が軸方向に移動し、成形端部においてバリ状に
突出することになる。
体の成形では、内側もしくは外側のスプライン形状の溝
部に対して外側もしくは内側から、半径方向並びに軸方
向に加圧してしごき成形を行うものであるが、押圧面と
反対側の成形型に当接する部分の成形形状を正確にし、
例えば歯先もしくは歯元半径を小さくして凹凸を明瞭と
するために、しごき率を厳しくし成形面に正確に沿わせ
ようとすると、そのしごき成形における加圧に応じて材
料の一部が軸方向に移動し、成形端部においてバリ状に
突出することになる。
そして、上記成形品を組み付けた使用状態において、
バリ状の突部が分離すると他の部分に悪影響を与える恐
れがある。また、上記突部を除去するための後処理を行
うことはコストの上昇を招く問題がある。
バリ状の突部が分離すると他の部分に悪影響を与える恐
れがある。また、上記突部を除去するための後処理を行
うことはコストの上昇を招く問題がある。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、しごき成形におけ
るバリ状の突部が生じないようにした板金製スプライン
体成形方法およびその成形工具を提供することを目的と
するものである。
るバリ状の突部が生じないようにした板金製スプライン
体成形方法およびその成形工具を提供することを目的と
するものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明の板金製スプライン
体成形方法は、板金製円筒体をスプライン形状を有する
固定側の成形治具に保持し、移動側の成形工具を半径方
向並びに軸方向に加圧するしごき成形により板金製円筒
体にスプライン部を成形するについて、前記スプライン
歯形形状の歯底を成形する面部を凹状に形成した成形工
具を使用して前記板金製円筒体にしごき成形を施して板
金製スプライン体を成形するものである。
体成形方法は、板金製円筒体をスプライン形状を有する
固定側の成形治具に保持し、移動側の成形工具を半径方
向並びに軸方向に加圧するしごき成形により板金製円筒
体にスプライン部を成形するについて、前記スプライン
歯形形状の歯底を成形する面部を凹状に形成した成形工
具を使用して前記板金製円筒体にしごき成形を施して板
金製スプライン体を成形するものである。
また、本発明の板金製スプライン体成形工具は、しご
き成形におけるスプライン歯形形状の歯底を成形する面
部を凹状に構成したものである。
き成形におけるスプライン歯形形状の歯底を成形する面
部を凹状に構成したものである。
(作用) 上記のような本発明では、板金製円筒体を成形工具に
よって半径方向および軸方向に加圧してしごき成形を行
う際に、このしごき成形におけるしごき率が厳しく素材
の流動が軸方向に大きな歯底の部分で、この歯底を成形
する成形工具の面部を凹状にして該凹状部分に余った素
材を吸収して、歯底中央部のしごき率を緩やかにしてバ
リ発生を防ぐようにしている。
よって半径方向および軸方向に加圧してしごき成形を行
う際に、このしごき成形におけるしごき率が厳しく素材
の流動が軸方向に大きな歯底の部分で、この歯底を成形
する成形工具の面部を凹状にして該凹状部分に余った素
材を吸収して、歯底中央部のしごき率を緩やかにしてバ
リ発生を防ぐようにしている。
(実施例) 以下、図面に沿って本発明の実施例を説明する。第1
図は本発明方法に使用するしごき成形機の要部を断面に
した正面構造を示し、第2図はその側面構造を示してい
る。
図は本発明方法に使用するしごき成形機の要部を断面に
した正面構造を示し、第2図はその側面構造を示してい
る。
しごき成形機1は、先端部に円筒状のワークW(板金
製円筒体)が装着される固定側の成形治具2と、移動側
の成形工具3とからなる。成形治具2は、支持筒4の先
端部にリング状のダイス5が固着され、このダイス5の
先端外周部にはワークWのスプライン体の内面側を成形
するしごき加工用のスプライン形状部5aを備えている。
製円筒体)が装着される固定側の成形治具2と、移動側
の成形工具3とからなる。成形治具2は、支持筒4の先
端部にリング状のダイス5が固着され、このダイス5の
先端外周部にはワークWのスプライン体の内面側を成形
するしごき加工用のスプライン形状部5aを備えている。
また、上記成形治具2には、しごき加工完了後のワー
クW(板金製スプライン体)を前記ダイス5から離脱さ
せるノックアウト機構6が設置されている。該ノックア
ウト機構6は、前記ダイス5の内周先端部に進退移動可
能にノックアウト部材7が設けられ、このノックアウト
部材7は支持筒4内を貫通するロッド8に連係されて突
き出し作動されてワークWの離脱を行うように構成され
ている。
クW(板金製スプライン体)を前記ダイス5から離脱さ
せるノックアウト機構6が設置されている。該ノックア
ウト機構6は、前記ダイス5の内周先端部に進退移動可
能にノックアウト部材7が設けられ、このノックアウト
部材7は支持筒4内を貫通するロッド8に連係されて突
き出し作動されてワークWの離脱を行うように構成され
ている。
また、前記成形工具3は、前記成形治具2の先端部両
側に、ダイス5をはさむごとく相対向して一対の成形ロ
ーラ9,9が配置され、該成形ローラ9はホルダー10に枢
支された回転軸11に保持され、成形ローラ9の外周先端
部9aは、前記ダイス5のスプライン形状の溝部に対応し
た断面形状に形成され、その回転運動と軸方向の移動に
よって、ワークWの筒状面を前記ダイス5のスプライン
形状にしごき成形するように構成されている。
側に、ダイス5をはさむごとく相対向して一対の成形ロ
ーラ9,9が配置され、該成形ローラ9はホルダー10に枢
支された回転軸11に保持され、成形ローラ9の外周先端
部9aは、前記ダイス5のスプライン形状の溝部に対応し
た断面形状に形成され、その回転運動と軸方向の移動に
よって、ワークWの筒状面を前記ダイス5のスプライン
形状にしごき成形するように構成されている。
前記成形ローラ9の先端部9aは、第3図に示すよう
に、スプライン歯形形状の歯底を成形する突部の周面の
中央に溝状に凹部12が形成されている。また、第4図に
示す成形ローラ9′のように、先端部9aの凹部13は、断
面が円弧状の溝に形成してもよい。
に、スプライン歯形形状の歯底を成形する突部の周面の
中央に溝状に凹部12が形成されている。また、第4図に
示す成形ローラ9′のように、先端部9aの凹部13は、断
面が円弧状の溝に形成してもよい。
なお、上記ワークWにおいては、スプラインの内周面
が他の機構部品のスプラインと係合してその機能を得る
ものであり、この内面形状は寸法、歯形形状の精度が要
求されるものであるが、外面はスプラインとしての機能
は要求されていないものであり、この外面に対する工具
としての成形ローラ9に凹部12を形成するものである。
が他の機構部品のスプラインと係合してその機能を得る
ものであり、この内面形状は寸法、歯形形状の精度が要
求されるものであるが、外面はスプラインとしての機能
は要求されていないものであり、この外面に対する工具
としての成形ローラ9に凹部12を形成するものである。
上記のような実施例によれば、ワークWのスプライン
を成形する工具すなわち成形ローラ9の歯底に相当する
面部を凹状にして、しごき成形における余分な素材をこ
の凹状部分内に吸収して、軸方向のしごき量を低減し、
円筒体の成形端部にバリ状の突起が形成されるのを防止
することができるものである。
を成形する工具すなわち成形ローラ9の歯底に相当する
面部を凹状にして、しごき成形における余分な素材をこ
の凹状部分内に吸収して、軸方向のしごき量を低減し、
円筒体の成形端部にバリ状の突起が形成されるのを防止
することができるものである。
また、上記実施例の成形方法のほか、例えば径の小さ
い成形ローラを偏心支持して回転させてしごき成形する
もの、内周面にスプライン形状が形成されたリング状の
形成工具でプレスしてしごき成形するものなどについて
も、製品機能の点で不要な外面もしくは内面を成形する
歯形の工具の歯底に相当する面部を凹状に形成すればよ
いものである。
い成形ローラを偏心支持して回転させてしごき成形する
もの、内周面にスプライン形状が形成されたリング状の
形成工具でプレスしてしごき成形するものなどについて
も、製品機能の点で不要な外面もしくは内面を成形する
歯形の工具の歯底に相当する面部を凹状に形成すればよ
いものである。
(発明の効果) 上記のような本発明によれば、スプライン歯形形状の
歯底を成形する面部を凹状に形成した成形工具でしごき
成形を行うことにより、しごき成形に伴うバリ状の突起
の発生を防止することができ、これにともなってバリ状
の突部の分離による悪影響の解消および後工程を不要と
することができるものである。
歯底を成形する面部を凹状に形成した成形工具でしごき
成形を行うことにより、しごき成形に伴うバリ状の突起
の発生を防止することができ、これにともなってバリ状
の突部の分離による悪影響の解消および後工程を不要と
することができるものである。
第1図は本発明方法に使用するしごき成形機の要部断面
正面図、 第2図はその要部断面側面図、 第3図は成形ローラの先端部の拡大断面図、 第4図は変形例を示す同拡大断面図である。 1……しごき成形機、W……ワーク、2……成形治具、
3……成形工具、5……ダイス、9,9′……成形ロー
ラ、9a……先端部、12,13……凹部。
正面図、 第2図はその要部断面側面図、 第3図は成形ローラの先端部の拡大断面図、 第4図は変形例を示す同拡大断面図である。 1……しごき成形機、W……ワーク、2……成形治具、
3……成形工具、5……ダイス、9,9′……成形ロー
ラ、9a……先端部、12,13……凹部。
Claims (2)
- 【請求項1】板金製円筒体を内側または外側にスプライ
ン形状を有する固定側の成形治具に保持し、上記スプラ
イン形状の溝部に対して外側もしくは内側から移動側の
成形工具を半径方向並びに軸方向に加圧するしごき成形
により上記板金製円筒体にスプライン部を成形する板金
製スプライン体成形方法において、 前記スプライン歯形形状の歯底を成形する面部を凹状に
形成した成形工具を使用し、前記板金製円筒体にしごき
成形を施して板金製スプライン体を成形することを特徴
とする板金製スプライン体成形方法。 - 【請求項2】板金製円筒体にスプライン部を半径方向並
びに軸方向に加圧するしごき成形により成形する板金製
スプライン体成形工具において、 該成形工具のスプライン歯形形状の歯底を成形する面部
を凹状に形成したことを特徴とする板金製スプライン体
成形工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18897588A JP2640835B2 (ja) | 1988-07-28 | 1988-07-28 | 板金製スプライン体成形方法および成形工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18897588A JP2640835B2 (ja) | 1988-07-28 | 1988-07-28 | 板金製スプライン体成形方法および成形工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0237931A JPH0237931A (ja) | 1990-02-07 |
JP2640835B2 true JP2640835B2 (ja) | 1997-08-13 |
Family
ID=16233201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18897588A Expired - Fee Related JP2640835B2 (ja) | 1988-07-28 | 1988-07-28 | 板金製スプライン体成形方法および成形工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2640835B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19531907A1 (de) * | 1995-08-30 | 1997-03-06 | Schuler Pressen Gmbh & Co | Vorrichtung und Verfahren zur Herstellung von Profilkörpern |
-
1988
- 1988-07-28 JP JP18897588A patent/JP2640835B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0237931A (ja) | 1990-02-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |