JP2006035266A - 摩擦点接合方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の金属板部材を積み重ね、該積み重ねた金属板部材を第1及び第2回転ツール10,20で狭持して摩擦点接合する方法及びその装置において、第1及び第2回転ツール10,20の軸心のぶれを防いで、安定した接合品質を得る。
【解決手段】第1回転ツール20を第1突出部23の先端面が第1先端面21と同一平面内にあるか又は第1先端面21よりも後退した状態で、その接合軸X回りに回転させ、その第1先端面21で積み重ねた金属板部材W1,W2,W3を受けると共に、上記第2回転ツール10をその接合軸X回りに回転させながら、その第2先端面11から突出した第2突出部12を第1金属板部材W1に押し込む。その後、第1回転ツール20の第1突出部23を第1先端面21よりも前進させて第3金属板部材W3に押し込み、両回転ツール10,20の摩擦熱によって接合部位を軟化させ、塑性流動させて接合する。
【選択図】図6

Description

本発明は、積み重ねた複数の金属板部材を第1及び第2回転ツールで狭持して摩擦点接合する摩擦点接合方法及びその装置に関するものである。
従来より、それぞれ突出部を有する第1及び第2回転ツールを回転させながら積み重ねた金属板部材を狭持して摩擦点接合する方法は知られている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、上記摩擦点接合方法では、上記第1回転ツールをその軸心回りに回転させながら、その第1先端面から突出した第1突出部で上記積み重ねた金属板部材を受けると共に、上記第2回転ツールをその軸心回りに回転させながら、その第2先端面から突出した第2突出部を上記金属板部材に押し込み、両回転ツールの摩擦熱によって接合部位を軟化させ、塑性流動させて接合している。このことで、特に金属板部材が3枚以上積み重ねられたときには、第1先端面から突出する第1突出部を金属板部材に食い込ませることで第2回転ツールから2番目、3番目の金属板部材にまで、より安定した塑性流動を起こさせることができる。
特開2001−314983号公報
しかしながら、第1及び第2回転ツールの回転軸心を互いに完全に一致させ、かつ第1及び第2突出部を同時に金属板部材に押し込むのは困難である。従来の摩擦点接合方法のように第1及び第2突出部のみが最初に金属板部材に当接する場合、両突出部の回転軸心や当接タイミングに少しでもずれがあると、当接時に滑りが生じて第1及び第2突出部間で軸心のずれが顕著となる。このことで、第2回転ツールの押圧力に対する水平方向の反力が各回転ツールに働き、その水平方向の反力は回転により絶えず向きが変わるので、最終的には心ぶれが発生する。このため、第1及び第2突出部が所定の位置に沈み込まず、第2先端面が接合部位に接触しても、第1先端面からの反力がないため、接合部位に必要な入熱量が発生せず、安定した接合品質が得られないという問題があった。
また、上記滑りの影響を少なくするためには、第1及び第2回転ツールの支持構造の剛性を上げて心ぶれに耐え得るようにすればよいが、通常、第1及び第2回転ツールは、接合ガンの回転手段と押圧手段とで回転及び押圧される回転軸の先端に連結され、さらにこの接合ガンは、ロボットのアーム先端部に装着されるため、その装着可能な質量には制限があり、結果として増強できる支持構造の剛性にも限界がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、第1回転ツールの構成に工夫を加えることで、第1及び第2回転ツールの軸心のぶれを防いで、安定した接合品質を得ることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、第1回転ツールの第1突出部を、その第1先端面に対して前進及び後退可能にして、第1回転ツールの金属板部材に対する接触面積を変化させることができるようにした。
具体的には、第1の発明では、複数の金属板部材を積み重ね、該積み重ねた金属板部材を第1及び第2回転ツールで狭持して摩擦点接合する方法を対象とする。
そして、上記第1回転ツールを第1突出部の先端面が第1先端面と同一平面内にあるか、又は第1先端面よりも後退した状態で、その軸心回りに回転させ、該第1先端面で上記積み重ねた金属板部材を受けると共に、上記第2回転ツールをその軸心回りに回転させながら、その第2先端面から突出した第2突出部を上記金属板部材に押し込んだ後、上記第1回転ツールの第1突出部を第1先端面よりも前進させて上記金属板部材に押し込み、両回転ツールの摩擦熱によって接合部位を軟化させ、塑性流動させて接合する。
上記の構成によると、第1突出部の先端面を第1先端面と同一平面内とし、又は第1先端面よりも後退させて金属板部材に対する接触面積を大きくした状態で第1回転ツールを回転させ、その第1先端面で積み重ねた金属板部材を受けながら、回転する第2回転ツールの第2突出部を金属板部材に押し込んで該金属板部材を狭持している。このため、接触面積の小さい第1及び第2突出部で金属板部材を同時に狭持する場合に比べ、当接時の金属板部材に対する接触面積が大きくなり、第1及び第2回転ツール間で軸心の位置や当接タイミングにずれがある場合であっても、第1及び第2回転ツールの軸心のぶれは生じ難くなる。
第2の発明では、上記第2回転ツールの第2突出部を上記金属板部材に押し込んだ後、第2先端面が上記金属板部材に当接したときに、上記第1回転ツールの第1突出部を前進させる。
上記の構成によると、第2回転ツールの第2先端面が金属板部材に接触してその接触面積が第2突出部のみが接触しているときよりも大きくなってから、第1回転ツールの第1先端面から該第1先端面よりも小径の第1突出部を前進させているので、第1及び第2回転ツールの挙動が安定し、両回転ツール間での軸心のずれの影響がさらに小さくなる。
第3の発明では、上記第1回転ツールの第1突出部を前進させたときに、該第1回転ツールの回転数を増加させる。
すなわち、第1回転ツールを金属板部材に当接させるときには、第1突出部を後退させた平坦な状態であるため、センタリング効果がなく、この状態で第1回転ツールの回転数を上げると横滑りが起こり易いが、本発明では、第1回転ツールの第1突出部が前進して金属板部材を押圧し、センタリング効果を発揮し始めた段階で、第1回転ツールの回転数を増加させているので、横滑りが生じず、心ぶれの発生が防止される。
第4の発明では、上記金属板部材は、3枚積み重ねた金属板よりなるものとする。
上記の構成によると、金属板部材が3枚積み重ねられたときには、第2回転ツールのみでは、該第2回転ツールから2番目、3番目の金属板部材にまで安定した塑性流動を起こさせることはできないため、対向する第1回転ツールの第1突出部を突出させ、該第1突出部で2番目、3番目の金属板部材にまで安定した塑性流動を起こさせる必要がある。このため、第1突出部の存在が必須となり、本発明の作用効果が顕著に発揮される。
第5の発明では、複数の積み重ねた金属板部材を第1及び第2回転ツールで狭持して摩擦点接合する装置を対象とする。
そして、上記第1回転ツールは、その第1先端面に対して前進及び後退可能な第1突出部を有する一方、上記第2回転ツールは、上記第1回転ツールに対向して配置され、その第2先端面に固定された第2突出部を有しており、上記第1回転ツールを回転させる第1回転手段と、上記第1回転ツールの第1突出部を前進又は後退させる移動手段と、上記第2回転ツールを回転させる第2回転手段と、上記第2回転ツールを金属板部材に押圧する押圧手段と、上記第1回転手段によって、第1回転ツールを第1突出部の先端面が第1先端面と同一平面内にあるか、又は第1先端面よりも後退した状態でその軸心回りに回転させ、上記第1先端面で積み重ねた金属板部材を支持させると共に、上記第2回転手段によって上記第2回転ツールをその軸心回りに回転させながら、上記押圧手段によって第2突出部を該金属板部材に押し込んだ後、上記移動手段によって上記第1回転ツールの第1突出部を第1先端面よりも前進させて上記金属板部材に押し込み、両回転ツールの摩擦熱によって接合部位を軟化させ、塑性流動させて接合する制御手段とを備えている。
上記の構成によると、制御手段が、第1突出部の先端面を第1先端面と同一平面内とするか、又は第1先端面よりも後退させて、金属板部材に対する接触面積を大きくした状態で第1回転手段によって第1回転ツールを回転させ、その第1先端面で積み重ねた金属板部材を受けながら、第2回転手段によって第2回転ツールを回転させ、押圧手段によって、第2突出部を金属板部材に押し込んで該金属板部材を狭持させている。このため、接触面積の小さい第1及び第2突出部で金属板部材を同時に狭持する場合に比べ、当接時の金属板部材に対する接触面積が大きくなり、第1及び第2回転ツール間で軸心の位置や当接タイミングにずれがある場合であっても、第1及び第2回転ツールの軸心のぶれは生じ難くなる。
第6の発明では、上記制御手段は、上記第2回転ツールの第2先端面が上記金属板部材に当接したときに、上記移動手段によって上記第1回転ツールの第1突出部を前進させるように構成されている。
上記の構成によると、第2先端面が金属板部材に接触してその接触面積が第2突出部のみが接触しているときよりも大きくなってから、第1回転ツールの第1先端面から該第1先端面よりも小径の第1突出部を前進させているので、第1及び第2回転ツールの挙動が安定し、両回転ツール間での軸心のずれの影響がさらに小さくなる。
第7の発明では、上記制御手段は、上記第1回転ツールの第1突出部を前進させたときに、上記第1回転手段によって該第1回転ツールの回転数を増加させるように構成されている。
すなわち、第1回転ツールを金属板部材に当接させるときには、第1突出部を後退させた平坦な状態であるため、センタリング効果がなく、この状態で回転数を上げると横滑りが起こり易いが、本発明では、第1回転ツールの第1突出部が前進し、金属板部材を押圧する段階で、制御手段が第1回転手段に指令を出し、第1回転ツールの回転数を増加させているので、第1突出部のセンタリング効果によって横滑りが防がれ、心ぶれの発生が防止される。
以上説明したように、上記第1及び上記第5の発明によると、積み重ねた金属板部材を、第1突出部の先端面が第1先端面と同一平面内にあるか又は第1先端面よりも後退した状態で回転する第1回転ツールの第1先端面で受けながら、回転する第2回転ツールの第2突出部を押し込んで狭持した後、第1回転ツールの第1突出部を第1先端面よりも前進させて金属板部材内に押し込み、両回転ツールの摩擦熱によって接合部位を塑性流動させて接合している。このため、最初に金属板部材を狭持するときに、第1回転ツールの広い面積部分で支持しているので、第1及び第2回転ツール間で軸心のぶれが生じず、第2先端面が接合部位に接触したときに、第1先端面から十分な反力が得られるため、接合部位に必要な入熱量が発生する。したがって、第1及び第2回転ツールの支持構造の剛性を上げなくても、安定した接合品質を得ることができる。
上記第2及び第6の発明によると、接触面積の大きい第2先端面が金属板部材に当接した段階で、第1突出部を第1先端面よりも前進させて金属板部材を押圧している。このため、第1及び第2回転ツールの挙動が安定し、両回転ツール間での軸心のずれの影響が小さくなり、さらに安定した接合品質を得ることができる。
上記第3及び第7の発明では、第1回転ツールの第1突出部を前進させたときに、第1回転ツールの回転数を増加させている。このため、第1突出部のセンタリング効果によって確実に心ぶれを防いで、安定した接合品質を得ることができる。
上記第4の発明によると、金属板部材を3枚積み重ねた金属板よりなるものとしている。このため、第2回転ツールから2番目、3番目の金属板部材にまで安定した塑性流動を起こさせるために第1突出部の存在が必須となり、本発明の作用効果が顕著に発揮される。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
−摩擦点接合装置の構成−
図1は、本発明の実施形態にかかる摩擦点接合装置1の概略構成を示している。この摩擦点接合装置1は、例えば、自動車のボディなどに用いられるアルミニウム合金などの軽金属からなる複数の金属板部材を厚み方向に積み重ねた状態で点状に接合するものに構成されている。
上記接合装置は、ワークWの接合を行う接合ガン2を備えている。ワークWは、3枚の第1〜第3金属板部材W1,W2,W3からなる(図2に示す)。上記接合ガン2は、ロボット3のアーム3aの先端部に取り付けられ、図示省略の治具に固定されたワークWの接合位置にロボット3によって位置付けられて、ワークWの接合を行うようになっている。
上記ロボット3として、例えば汎用の6軸垂直多関節型ロボット3を用いることができる。このロボット3は、ロボット用ハーネス4により、制御手段としての制御盤5と接続されている。また、上記接合ガン2も、ロボット3に設けた中継ボックス6を介して接合ガン用ハーネス7により上記制御盤5と接続されている。
図2に示すように、上記接合ガン2は、第1回転ツール20及び第2回転ツール10を備えている。
上記第2回転ツール10は、積み重ねた金属板部材W1,W2,W3の重ね面S1,S2に対して直行する接合軸X上の上側に配設され、回転軸9の先端に取り付けられている。第2回転ツール10は、先端部が円筒状に形成されていて、その先端部の第2先端面11には、さらに小径な円筒状の第2突出部12(図4に示す)が接合軸X上に延びるように突設されている。この第2突出部12の長さは、第1金属板部材W1の厚さに対応して決まる。その外径は、例えば、2〜5mmとする。また、接合ガン2の内部の機構は詳細に説明しないが、第2回転ツール10は、第2回転手段としての第2回転軸モータ13によって、回転軸9を介して接合軸X回り(例えば、図2で左回り)に回転するように構成されている。さらに、第2回転ツール10は、押圧手段としての押圧軸モータ14によって、図示しないボルトナット式移動機構などを作動させて回転軸9を移動させ、接合軸X上を昇降するように構成されている。上記第2回転軸モータ13として、インダクションモータやサーボモータを用いることができ、上記押圧軸モータ14として、サーボモータを用いることができる。
一方、図3に示すように、上記第1回転ツール20は、略L字状のガンアーム8の先端に取り付けられている。このことで、第1回転ツール20と上記第2回転ツール10とが対向するように配置されている。第1回転ツール20は、円筒形状を有し、その先端面である第1先端面21は、上記第2回転ツール10の第2先端面11と同等か、又はそれよりも大きい外形を有している。また、第1回転ツール20には、中央に軸方向に延びる貫通孔22が設けられており、この貫通孔22の内部に第1先端面21に対して前進及び後退可能な円柱状の第1突出部23が設けられている。第1突出部23の外径は、例えば、2〜5mmとする。
そして、上記接合ガン2に、上記第1回転ツール20を回転させる第1回転手段としての第1回転モータ(図示せず)と、第1回転ツール20の第1突出部23を前進又は後退させる移動手段25とが設けられている。
具体的には、第1回転ツール20は、その下側部分がガンアーム8に設けた3つのベアリング40によって回転可能に支持され、上記第1回転モータによって駆動されたタイミングベルト24によって、上記第2回転軸モータ13と反対側(図4で右回り)に回転される。
上記移動手段25は、以下の各部材により構成されている。すなわち、上記第1突出部23の下端部は、ジョイント41によって接合軸X上に延びるネジ部材42に結合されている。このネジ部材42には、内側にネジが設けられ、その外周に第1歯車43が設けられたボールスプライン44が螺合されている。ネジ部材42の下端部は、ガンアーム8に設けた支持部材45に回転可能に支持されている。第1歯車43は、ネジ部材42の軸心(接合軸X)に直行する軸心を有する第2歯車46にかみ合っている。第1歯車43と第2歯車46とは、すぐばかさ歯車よりなる。第2歯車46は、第3回転軸モータ47の回転軸に結合されている。このような移動手段25の構成により、第3回転軸モータ47の回転軸が回転して第2歯車46が回転し、その回転力が第1歯車43に伝達される。このことで、ボールスプライン44が回転し、ネジ部材42が上下することで、第1突出部23が昇降するようになっている。
そして、上記制御盤5は、ロボット3の6軸と、上記接合ガン2に設けた第1回転モータ、第2回転軸モータ13、押圧軸モータ14、及び移動手段25の第3回転軸モータ47の合計10軸を同期制御するように構成されている。この制御盤5が、上記第1回転モータによって、第1回転ツール20を、第1突出部23の先端面が第1先端面21と同一平面内にあるか又は第1先端面21よりも後退した状態でその接合軸X回りに回転させ、上記第1先端面21で積み重ねた金属板部材W1,W2,W3を支持させると共に、上記第2回転軸モータ13によって上記第2回転ツール10をその接合軸X回りに回転させながら、上記押圧軸モータ14によって第2突出部12を該金属板部材W1,W2,W3に押し込んだ後、上記移動手段25によって上記第1回転ツール20の第1突出部23を第1先端面21よりも前進させて上記金属板部材W1,W2,W3に押し込み、両回転ツール10,20の摩擦熱によって軟化させ、接合部位を塑性流動させて接合するように制御する。
−ワークWの接合方法1(モニタリングによる方法)−
次に本発明の実施形態にかかる摩擦点接合装置1によるワークWの接合方法1について説明する。
(1)まず、摩擦点接合装置1の初期状態について説明する。
図示省略の治具によってワークWを固定する。第1回転ツール20の第1突出部23は、第1先端面21と同一平面内にあるか又は第1先端面21に対して後退した状態とする。ロボット3は、原点位置にあり、接合ガン2は、開放端の位置(すなわち、第2回転ツール10が第1回転ツール20と最も離れた状態)にある。
(2)次に、ロボット3のティーチング作業について説明する。
まず、加圧力、回転数、時間などの接合パラメータを入力する。
次いで、押圧軸モータ14による第2回転ツール10の位置モニタリングのための原点位置を教示する。すなわち、第2回転ツール10と第1回転ツール20とで金属板部材W1,W2,W3を挟み込んだ状態を教示する。そのときの第2回転ツール10の位置に対応した押圧軸モータ14のエンコーダー値を0とする。
次いで、第1回転ツール20の第1突出部23を前進させるタイミングを、第2回転ツール10が、その加圧方向に原点から所定の距離(すなわち、第2回転ツール10の第2突出部12の長さ)だけ進んだ位置と定義して、その距離をパラメータとして入力する。
次いで、第1回転ツール20の第1突出部23を前進させる最大突出長さをパラメータとして入力する。この第1突出部23の最大突出長さは、第3の金属板部材W3の板厚の60〜80%までとし、例えば、0.6〜3mm程度とする。
(3)次に、ロボット3の動作について説明する。
まず、ロボット3が原点から動作を開始する。
次に、ロボット3によって接合ガン2を加圧ポイントの1つ前の教示ポイントに位置付ける。具体的には、図4に示すように、接合ガン2の第1及び第2回転ツール10,20間にワークWを位置させると共に、接合軸X上にワークWの接合部位を位置させる。
次に、図5に示すように、第1突出部23が第1先端面21と同一面にある状態で、第1回転ツール20を第1回転軸モータによって、その接合軸X回りに回転させ、その第1先端面21で上記積み重ねた金属板部材W1,W2,W3を受ける。それと同時に第2回転軸モータ13によって第2回転ツール10をその接合軸X回りに回転させながら、押圧軸モータ14によって第2回転ツール10の第2突出部12を上記第1金属板部材W1に押し込む。このことで、金属板部材W1,W2,W3を第1及び第2回転ツール10,20間で狭持する。
次いで、第2回転ツール10の加圧を開始する。これにより、第2突出部12が第1金属板部材W1内に沈み込む。
次いで、第2回転ツール10をさらに押し込んで、第2突出部12が第2金属板部材W2の領域まで沈み込む。
次に、図6に示すように、第2回転ツール10をさらに押し込んで、第2先端面11が上記第1金属板部材W1に当接したときに、移動手段25により、上記第1回転ツール20の第1突出部23を前進させて上記第3金属板部材W3に押し込む。具体的には、制御盤5にて第2回転ツール10の位置をモニタリングしておき、第2回転ツール10がティーチングした所定の位置を通過した(第2突出部12の長さまで進んだ)ときに、移動手段25に指令を出して第1突出部23を前進させる。
次に、第1突出部23を移動手段25によってワークW内部に向かって最大突出長さまで移動させ、両回転ツール10,20の摩擦熱によって接合部位を軟化させる。
このことで、図7に示すように、ワークW内で塑性流動が発生し、第2突出部12によって第1金属板部材W1と第2金属板部材W2との間に連続した界面S1を残して第1凹部31が形成される。第1凹部31の外側において、全周にわたり第2板材W2が第1板材W1側に盛り上がった環状の第1盛上り部33が形成される。また、第2金属板部材W2と第3金属板部材W3との間に連続した界面S2を残して第2凹部32が形成される。第2凹部32の外側において、全周にわたり第2金属板部材W2が第3金属板部材W3側に盛り上がった環状の第2盛上り部34が形成される。
なお、第1突出部23を前進させるタイミングを第2回転ツール10が当接するときよりも遅らせていることから、第2突出部12による押圧時間と第1突出部23による押圧時間との間に差が生じる。このことから、安定した接合品質を得るためには、第2回転ツール10側の第1金属板部材W1の板厚が第1回転ツール20側の第3金属板部材W3の板厚よりも大きいことが望ましい。
次いで、接合時間があらかじめティーチングした時間に達したときに、開放動作に切り換える。具体的には、図7に示すように、押圧軸モータ14によって、第2回転ツール10を後退させて第1及び第2回転ツール10,20を回転させたままワークWから引き抜く。このことで、ワークWは、急激に冷却されて硬化し、接合される。
次に、接合位置からあらかじめ設定された所定の距離だけ離れた状態で第1及び第2回転ツール10,20の回転を停止し、第1回転ツール20の第1突出部23を第1先端面21と同一の面まで後退させる。
次いで、接合ガン2をティーチングした開放ポイントに位置付ける。
そして、接合ガン2が次の教示ポイントに移動し、ワークWの接合が繰り返される。
−ワークWの接合方法2(時間設定による方法)−
次に上記ワークWの接合方法1とは異なる接合方法について説明する。上記接合方法1がモニタリングによる接合方法であるのに対し、この接合方法2は、時間設定による接合方法である。
(1)まず、初期状態については、上記接合方法1と同じとする。
(2)次に、ロボット3のティーチング作業については、概ね上記接合方法1と同じであるが、自動運転時に、第2回転ツール10が教示した加圧ポイントに達した瞬間を時間の基準として、そこから所定の時間経過したときに第1突出部23を出すようにする。
(3)次に、ロボット3の動作について説明する。
まず、ロボット3が原点から動作を開始する。
次に、ロボット3によって、接合ガン2を、その接合軸X軸をワークWの接合方向に一致させた状態で加圧ポイントの1つ前の教示ポイントに位置付ける。
次に、上記接合方法1と同様に、同じタイミングで第1回転ツール20と第2回転ツール10とを金属板部材W1,W2,W3に当接させ、金属板部材W1,W2,W3を狭持する。
次いで、第2回転ツール10の加圧を開始する。このことで、第2突出部12が第1金属板部材W1内に沈み込む。
次いで、第2回転ツール10をさらに押し込んで、第2突出部12が第2金属板部材W2の領域まで沈み込む。
次に、第2回転ツール10が加圧開始(第1金属板部材W1に当接した状態)からティーチングした所定の時間が経過したときに、移動手段25により、上記第1回転ツール20の第1突出部23を前進させて上記第3金属板部材W3に押し込む。
次に、第1突出部23を移動手段25によってワークW内部に向かって最大突出長さまで移動させ、両回転ツール10,20の摩擦熱によって接合部位を軟化させる。この第1突出部23の移動距離については、第2ショルダー部の加圧開始から所定の時間が経過した後としてもよく、所定の距離進んだ距離を第3回転軸モータ47のエンコーダー値から検出してもよい。
その後の動作については、上記接合方法1と同じであるため、省略する。
−実施形態の効果−
したがって、本発明の実施形態にかかる摩擦点接合装置1によると、積み重ねた金属板部材W1,W2,W3を、第1突出部23の先端面が第1先端面21と同一平面内にあるか又は第1先端面21よりも後退した状態で回転する第1回転ツール20の第1先端面21で受けながら、回転する第2回転ツール10の第2突出部12を押し込んで狭持した後、第1回転ツール20の第1突出部23を第1先端面21よりも前進させて金属板部材W1,W2,W3内に押し込み、両回転ツール10,20の摩擦熱によって接合部位を塑性流動させて接合している。このため、最初に金属板部材W1,W2,W3を狭持するときに、第1回転ツール20の広い面積部分で支持しているので、第1及び第2回転ツール10,20間で軸心のぶれが生じず、第2先端面11が接合部位に接触したときに、第1先端面21から十分な反力が得られるため、接合部位に必要な入熱量が発生する。したがって、第1及び第2回転ツール10,20の支持構造の剛性を上げずに、安定した接合品質を得ることができる。
また、接触面積の大きい第2先端面11が第1金属板部材W1に当接した段階で、第1突出部23を第1先端面21よりも前進させて第3金属板部材W3を押圧している。このため、第1及び第2回転ツール10,20の挙動が安定し、両回転ツール10,20間での軸心のずれの影響が小さくなり、さらに安定した接合品質を得ることができる。
さらに、第1回転ツール20の第1突出部23を前進させたときに、第1回転ツール20の回転数を増加させている。このため、第1突出部23のセンタリング効果によって確実に心ぶれを防いで、安定した接合品質を得ることができる。
また、金属板部材W1,W2,W3を3枚積み重ねた金属板よりなるものとしている。このため、第2及び第3金属板部材W2,W3にまで安定した塑性流動を起こさせるために、第1突出部23の存在が必須となり、本実施形態の作用効果が顕著に発揮される。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、ワークWは、3枚積み重ねた金属板よりなるものとしたが、4枚以上の場合でもよく、また、一部が2枚の場合でもよい。一部が2枚の金属板よりなる場合には、2枚の部分は、第1突出部23を後退させたままで摩擦点接合すればよいため、両回転ツール10,20の取り替え工程が不要となり、作業効率が大幅に向上する。
また、上記実施形態では、第1及び第2突出部12,23は、中実のピンからなるものとしたが、例えば、第2突出部12の先端面からさらに小径のピンを突出させる一方、第1突出部23の先端面に上記小径のピンに対応する凹部を設け、これらピンと凹部とでワークWをかしめるように構成してもよい。
以上説明したように、本発明は、自動車のボディなどに用いられる複数の金属板部材を積み重ねた状態で点状に接合する摩擦点接合方法及びその装置について有用である。
本発明の実施形態にかかる摩擦点接合装置の概略説明図である。 接合ガンの側面図である。 第1回転ツールの第1突出部の移動手段を拡大して示す側面断面図である。 接合前の工程を示すワークの接合部位近傍の拡大側面図である。 接合開始時の工程を示す図4相当図である。 接合中の工程を示す図4相当図である。 接合後の工程を示す図4相当図である。
符号の説明
1 摩擦点接合装置
5 制御盤(制御手段)
10 第2回転ツール
11 第2先端面
12 第2突出部
13 第2回転軸モータ(第2回転手段)
14 押圧軸モータ(押圧手段)
20 第1回転ツール
21 第1先端面
23 第1突出部
25 移動手段
W1,W2,W3 金属板部材

Claims (7)

  1. 複数の金属板部材を積み重ね、該積み重ねた金属板部材を第1及び第2回転ツールで狭持して摩擦点接合する方法であって、
    上記第1回転ツールを第1突出部の先端面が第1先端面と同一平面内にあるか、又は第1先端面よりも後退した状態で、その軸心回りに回転させ、該第1先端面で上記積み重ねた金属板部材を受けると共に、上記第2回転ツールをその軸心回りに回転させながら、その第2先端面から突出した第2突出部を上記金属板部材に押し込んだ後、
    上記第1回転ツールの第1突出部を第1先端面よりも前進させて上記金属板部材に押し込み、両回転ツールの摩擦熱によって接合部位を軟化させ、塑性流動させて接合することを特徴とする摩擦点接合方法。
  2. 請求項1に記載の摩擦点接合方法において、
    上記第2回転ツールの第2突出部を上記金属板部材に押し込んだ後、第2先端面が上記金属板部材に当接したときに、上記第1回転ツールの第1突出部を前進させることを特徴とする摩擦点接合方法。
  3. 請求項1又は2に記載の摩擦点接合方法において、
    上記第1回転ツールの第1突出部を前進させたときに、該第1回転ツールの回転数を増加させることを特徴とする摩擦点接合方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の摩擦点接合方法において、
    上記金属板部材は、3枚積み重ねた金属板よりなることを特徴とする摩擦点接合方法。
  5. 複数の積み重ねた金属板部材を第1及び第2回転ツールで狭持して摩擦点接合する装置において、
    上記第1回転ツールは、その第1先端面に対して前進及び後退可能な第1突出部を有する一方、上記第2回転ツールは、上記第1回転ツールに対向して配置され、その第2先端面に固定された第2突出部を有しており、
    上記第1回転ツールを回転させる第1回転手段と、
    上記第1回転ツールの第1突出部を前進又は後退させる移動手段と、
    上記第2回転ツールを回転させる第2回転手段と、
    上記第2回転ツールを金属板部材に押圧する押圧手段と、
    上記第1回転手段によって、第1回転ツールを第1突出部の先端面が第1先端面と同一平面内にあるか、又は第1先端面よりも後退した状態でその軸心回りに回転させ、上記第1先端面で積み重ねた金属板部材を支持させると共に、上記第2回転手段によって上記第2回転ツールをその軸心回りに回転させながら、上記押圧手段によって第2突出部を該金属板部材に押し込んだ後、上記移動手段によって上記第1回転ツールの第1突出部を第1先端面よりも前進させて上記金属板部材に押し込み、両回転ツールの摩擦熱によって軟化させ、接合部位を塑性流動させて接合する制御手段とを備えていることを特徴とする摩擦点接合装置。
  6. 請求項5に記載の摩擦点接合装置において、
    上記制御手段は、上記第2回転ツールの第2先端面が上記金属板部材に当接したときに、上記移動手段によって上記第1回転ツールの第1突出部を前進させるように構成されていることを特徴とする摩擦点接合装置。
  7. 請求項5又は6に記載の摩擦点接合装置において、
    上記制御手段は、上記第1回転ツールの第1突出部を前進させたときに、上記第1回転手段によって該第1回転ツールの回転数を増加させるように構成されていることを特徴とする摩擦点接合装置。
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