JP2568776Y2 - 等速自在継手のケージ - Google Patents

等速自在継手のケージ

Info

Publication number
JP2568776Y2
JP2568776Y2 JP1991094814U JP9481491U JP2568776Y2 JP 2568776 Y2 JP2568776 Y2 JP 2568776Y2 JP 1991094814 U JP1991094814 U JP 1991094814U JP 9481491 U JP9481491 U JP 9481491U JP 2568776 Y2 JP2568776 Y2 JP 2568776Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cage
constant velocity
universal joint
velocity universal
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991094814U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0545253U (ja
Inventor
実 相良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsui Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Matsui Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsui Manufacturing Co Ltd filed Critical Matsui Manufacturing Co Ltd
Priority to JP1991094814U priority Critical patent/JP2568776Y2/ja
Publication of JPH0545253U publication Critical patent/JPH0545253U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2568776Y2 publication Critical patent/JP2568776Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、インナーレース部材を
内部に嵌合保持した状態で等速自在継手のハウジングの
アウターレース内面に嵌合する等速自在継手のケージに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の等速自在継手のケージは、図5及
び図6に示すように、このケージ10にインナーレース部
材9を嵌合した後、ハウジング6のアウターレース内面
7に嵌合する際には、図5(ただし、わかり易くするた
め、インナーレース部材を省略してある)に示すよう
に、インナーレース組み込み時に利用する直径方向に対
向する周方向に比較的長いボール組み込み窓20を、互い
に直径方向に対向してアウターレースの半径方向内方に
突出する1対のアゴ7aに整列させかつケージの中心軸線
をハウジングの中心軸線に対して90°転回した状態にし
てケージ10をハウジング6のアウターレース内面7に差
し込む又は落とし込む。
【0003】この後ケージ10をハウジング6に対して90
°転回し、ケージの中心軸線とハウジングの中心軸線と
がほぼ同心状になる嵌合を完了する。この後、ボール8
の組み込み作業を行う。ボールを組み込んだ状態を図6
に示す。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来のケージ
組み込み作業では、第1に、周方向に比較的長い1対の
ボール組み込み窓を、アウターレースの半径方向内方に
突出する1対のアゴに整列させる位置合わせを行うこと
と、第2に、ケージの中心軸線をハウジングの中心軸線
に対して90°転回させることが必要であり、この作業の
自動化には、組み込み作業機械の複雑な構成及び制御が
必要になり、従ってコストと製造時間がかかるという欠
点がある。
【0005】従って、本考案の目的は、窓の位置合わせ
と90°の転回の必要なく、容易にケージをハウジングに
組み込むことができ、自動化を容易にする等速自在継手
のケージを得るにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本考案による等速自在継手のケージは、前記ハウジ
ングの開口部におけるアウターレースの半径方向内方に
突出するアゴをクリアする寸法だけケージのすべてのボ
ール組み込み窓の端縁を平坦に加工し、90°の転回工程
を不要としたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本考案によるこの構成のケージによれば、すべ
てのボールの組み込み窓の端縁を平坦に加工してあるた
め、任意の窓をアウターレースのアゴに位置合わせして
ケージをハウジングに対してほぼ同軸状にして落とし込
むことにより組み込みを行う。
【0008】
【実施例】次に、図面につき本考案の好適な実施例を説
明する。
【0009】図1は、本考案により形成した等速自在継
手のケージ1を示す。このケージ1の実施例において
は、合計6個の窓を有する。
【0010】図1の(a)の側面図に示すように、ボー
ル組み込み窓2、3の端縁は、ハウジングの開口部にお
けるアウターレースの半径方向内方に突出するアゴをク
リアする寸法だけケージを平坦に加工してあり、ケージ
1の周面には、平坦面4、5が形成されている。
【0011】互いに直径方向に対向する1対のボール組
み込み窓2は、直径方向に対向する他の2個の対のボー
ル組み込み窓3よりも周方向の寸法が長く、この1対の
窓2の部分を通してインナーレース部材を組み込む。
【0012】本考案によるケージ1によれば、すべての
ボール組み込み窓2,3の端縁を平坦に加工してあるた
め、図2の(a)に示すように、ケージの中心軸線をハ
ウジング6の中心軸線に対してほぼ同軸状にして、また
特定の窓の位置合わせをすることなく、任意の窓をアウ
ターレースのアゴ7aに位置合わせするだけで、そのまま
ハウジング6のアウターレース内面7に挿入することが
できる。ケージをハウジングに組み込む際にはケージ内
には予めインナーレース部材(図3に参照符号9で示
す)を組み込んでおくが、図2にはわかり易くするた
め、省略してある。
【0013】この後、他の作業行程で各窓にボール8を
組み込み、ボールの組み込みが完了した状態を図3に示
す。
【0014】図4の(a)は、図3の円Xの拡大部分縦
断面を示し、図4の(b)は図6の(b)の従来のケー
ジを有する等速継手の円Yの拡大部分縦断面を示す。
【0015】図4の(b)に示すように、従来のケージ
10は、ボール組み込み窓20、30の端縁は鋭角をなしてい
るが、図4の(a)に示すように、本考案によるケージ
1のボール組み込み窓2、3の端縁は鈍角をなす。この
ことにより、ケージ1とハウジングのアウターレース内
面7との接触面積が少なくなり、従ってハウジングとケ
ージとの相対移動がスムースになり、また潤滑油が両者
間の接触面に進入し易くなり、両者間の磨耗が少なくな
り、等速自在継手の寿命が増大する。
【0016】
【考案の効果】本考案によれば、すべてのボール組み込
み窓の端縁を平坦に加工したため、従来の等速自在継手
のケージのように、ハウジングへの組み込みの際に、ケ
ージの特定の窓をハウジングのアウターレースのアゴに
位置合わせし、かつ90°転回して挿入するという作業は
不要となり、90°転回することなく、任意の窓をアウタ
ーレースのアゴに位置合わせしてケージをハウジングに
対してほぼ同軸状にして単に落とし込むことにより組み
込みを行うことができ、従って組み込み作業機械の構成
及び制御が簡単になり、自動化が極めて簡単となり、従
ってコストと製造時間を低減することができる。
【0017】更に、本考案によれば、ケージのすべての
ボール組み込み窓の端縁は鈍角をなすことになり、よっ
て、ケージとハウジングのアウターレース内面との接触
面積が少なくなり、従ってハウジングとケージとの相対
移動がスムーズになり、また潤滑油が両者間の接触面に
進入し易くなり、両者間の磨耗が少なくなり、等速自在
継手の寿命が増大するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本考案による等速自在継手のケージ
の側面図、(b)は、(a)のB−B線上の断面図、
(c)は(b)のC−C線上の断面図である。
【図2】(a)は、本考案による等速自在継手のインナ
ーレース部材を省略したケージをハウジングに組み込む
途中の段階を示す縦断面図、(b)はハウジングの開口
端面における(a)の部分縦断面図である。
【図3】ボールの組み込みを完了した後の各ボールの中
心を通過する等速自在継手の縦断面図である。
【図4】(a)は、図3の円Xの部分の拡大部分縦断面
図、(b)は、図6の(b)の円Yの部分の拡大部分縦
断面図である。
【図5】(a)は、従来の等速自在継手のインナーレー
ス部材を省略したケージをハウジングに組み込む途中の
段階を示す縦断面図、(b)は、ハウジングの開口端面
における(a)の部分縦断面図である。
【図6】(a)は、従来の等速自在継手のボールの組み
込みを完了した後のハウジングの中心軸線を含む一部断
面とする側面図、(b)は、従来の等速自在継手のボー
ルの組み込みを完了した後の各ボールの中心を通過する
等速自在継手の縦断面図である。
【符号の説明】
1,10 ケージ 2,20 長いボール組み込み窓 3,30 短いボール組み込み窓 4,5 平坦面 6 ハウジング 7 アウターレース内面 7a アゴ 8 ボール 9 インナーレース部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インナーレース部材を内部に嵌合保持し
    た状態で等速自在継手のハウジングのアウターレース内
    面に嵌合する等速自在継手のケージにおいて、前記ハウ
    ジングの開口部におけるアウターレースの半径方向内方
    に突出するアゴをクリアする寸法だけケージのすべての
    ボール組み込み窓の端縁を平坦に加工し、90°転回工程
    を不要としたことを特徴とする等速自在継手のケージ。
JP1991094814U 1991-11-19 1991-11-19 等速自在継手のケージ Expired - Lifetime JP2568776Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991094814U JP2568776Y2 (ja) 1991-11-19 1991-11-19 等速自在継手のケージ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991094814U JP2568776Y2 (ja) 1991-11-19 1991-11-19 等速自在継手のケージ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0545253U JPH0545253U (ja) 1993-06-18
JP2568776Y2 true JP2568776Y2 (ja) 1998-04-15

Family

ID=14120528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991094814U Expired - Lifetime JP2568776Y2 (ja) 1991-11-19 1991-11-19 等速自在継手のケージ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2568776Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5241078B2 (ja) * 2006-03-31 2013-07-17 Ntn株式会社 固定式等速自在継手

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51130748A (en) * 1975-05-08 1976-11-13 Nissan Motor Co Ltd Equi-velocity universal joint

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0545253U (ja) 1993-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100225740B1 (ko) 축선을 중심으로 회전하게 되어있는 등속 만능 이음구
JPH0663284U (ja) 動力工具の駆動部構造
JPH08210374A (ja) 定速度ユニバーサルボール継ぎ手
JP7017970B2 (ja) 旋回軸受
US5067929A (en) Constant velocity ratio universal joint
JP2568776Y2 (ja) 等速自在継手のケージ
JP3678026B2 (ja) 等速ジョイント
JP2550966Y2 (ja) 等速ジョイント用ブーツ
CN114810847A (zh) 一种滚柱结构的三销轴式移动万向节
JP3012663B2 (ja) 等速ジョイント
JPH05172152A (ja) 等速自在継手
JP3111930B2 (ja) バーフィールド型等速自在継手
CN107725623A (zh) 一种用于连接汽车转向传动轴的万向节总成
JP2000074085A (ja) トリポード型等速ジョイント
JPS6124730Y2 (ja)
JPH04151020A (ja) 等速ジョイント
JPH0547541U (ja) 複合運動用ボールスプライン
JP2503127Y2 (ja) 等速ジヨイント
JP2006336773A (ja) 固定型等速自在継手
JPH0212326Y2 (ja)
CN114623168A (zh) 一种单滚球结构的三销轴式移动万向节
JPH0752430Y2 (ja) ローラクラッチ
JP2021148286A (ja) トリポード型等速自在継手及びトリポード型等速自在継手の製造方法
JPH04191523A (ja) 等速自在継手
JPH03282014A (ja) 等速ジョイント

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250