JP2503127Y2 - 等速ジヨイント - Google Patents

等速ジヨイント

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JP2503127Y2
JP2503127Y2 JP1989151167U JP15116789U JP2503127Y2 JP 2503127 Y2 JP2503127 Y2 JP 2503127Y2 JP 1989151167 U JP1989151167 U JP 1989151167U JP 15116789 U JP15116789 U JP 15116789U JP 2503127 Y2 JP2503127 Y2 JP 2503127Y2
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Japan
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ring
inner diameter
cage
ball
diameter
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JP1989151167U
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久昭 藏
宏 登根
重好 石黒
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エヌティエヌ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は自動車や各種産業機械等における動力伝達
に用いられる等速ジョィントに関するもので、より詳し
くは、内・外輪間に介在してトルクを伝達するボール
を、内・外輪に設けられた互いに円周方向で交差するボ
ールトラックで挟持することによりジョイントの二等分
面に配向せしめるようにしたタイプの等速ジョイントに
関する。
〔従来の技術〕
上記のタイプの等速ジョイントでは、トルク伝達ボー
ルを等速ジョイントの二等分面に配向せしめて等速性を
確保する機能は、円周方向で互いに交差した内・外輪の
ボールトラックによって達成されるため、ケージはトル
ク伝達ボールを単に保持するだけでよく、内・外輪に対
しては自由に動き得る関係にある。したがって、ケージ
およびボールが必要以上に移動して抜け落ちたりしない
ように、軸方向の動きを規制する必要がある。
そのための構造として、従来、内輪外径よりケージ内
径を小さくして内輪とケージの当たりを軸方向のストッ
パーとしているもの(第4図)と、内輪外径がケージ内
径より小さく、軸方向のストッパーを等速ジョイントの
外部に別途設けているもの(第5図)とがある。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、これらの従来の構造にはそれぞれつぎ
のような欠点が認められる。すなわち、第4図のものの
場合、等速ジョイントが折り曲げ角度をとらないとトル
ク伝達ボールが組み込めないので、組み込み作業が非常
に面倒である。また、第5図のものの場合、そのような
組み込み上の不具合はないものの、等速ジョイントの外
部に別途ストッパーを設けなければならないので、部品
点数が増え、それゆえに作業工数も増える。
そこで、この考案は、このような従来の問題点を解消
しうる構造の等速自在継手を提供せんとするものであ
る。換言すれば、この考案の目的は、組み込みが容易
で、しかも、別途のストッパーを設ける必要のない、よ
り簡単な構造となすことである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案の等速ジョイントは、略円筒状の外径面を有
し、該外径面の円周万向等配位置にボールトラックを形
成した内輪と、略円筒状の内径面を有し、該内径面の円
周方向等配位置に内輪と同数のボールトラックを形成し
た外輪と、内・外輪のボールトラック間に介在するトル
ク伝達ボールと、トルク伝達ボールを保持するケージと
を有し、内・外輪のボールトラックが互いに円周方向で
交差しており、ケージの最大外径を外輪の内径より小さ
くし、一端側の内径を内輸の外径より小さくするととも
に、他端側の内径を内輪の外径より大きくし、上記他端
側の内径に、トルク伝達ボールの組み込み後の状態にお
いて内輪の外径より小さい内径を有する軸方向ストッパ
ーを設けたものである。
〔作用〕
内径が内輪外径より大きいケージの一端側からトルク
伝達ボールを内・外輪、ケージに組み込んだ後、こちら
側のケージ内径面にストッパーを設ける。このストッパ
ーは、ケージの内径面に形成した環状の溝に弾性復元力
ではまりこむようにしたクリップないし止め輪を使用す
るほか、ケージの内径面をかしめて塑性変形させるよう
にしてもよい。いずれの場合も、ストッパーの内径は内
輪の外径よりも小さくなる。したがって、折り曲げ角度
をとることなく容易にトルク伝達ボールを組み込むこと
ができ、しかも、等速ジョイントの内部に軸方向ストッ
パーをもつことができるので、従来のように外部に別途
ストッパーを設ける必要がない。
〔実施例〕
以下、図面に従ってこの考案の実施例を説明する。
第1図において、等速ジョイントは、それぞれ駆動軸
または従動軸と結合する内輪(10)と外輪(20)、これ
らの内・外輪(10、20)間に介在するトルク伝達ボール
(30)およびケージ(40)で構成されている。
内輪(10)は略円筒状の外径面(12)を有し、この外
径面(12)の円周方向等配位置にはボールトラック(1
4)が形成されている。
外輪(20)は円筒状の内径面(22)を有し、この内径
面(22)の円周方向等配位置に内輪(10)のボールトラ
ック(14)と同数のボールトラック(24)が形成されて
いる。
内輪(10)のボールトラック(14)と外輪(20)のボ
ールトラック(24)とは対をなし、これらのボールトラ
ック(14、24)の各対に1個ずつトルク伝達ボール(3
0)が収容されている。
ケージ(40)は内輪(10)と外輪(20)との中間に位
置し、円周方向等配位置で、トルク伝達ボール(30)を
保持するためのボールポケット(46)が半径方向に貫通
している。ケージ(40)の内径面(42)は内輪(10)の
外径より大きな曲率半径の球面状で、一端側すなわち図
の左側の端部では内径が内輪(10)の外径より大きくな
っている。ケージ(40)の外径面(44)は外輪(20)の
円筒状の内径面(22)に内接する球面となっている。
ケージ(40)の右側端部の内径面には、ストッパー
(50)を設けてある。このストッパーは、第1図の場
合、ケージ(40)に形成された環状の溝(48)に装着さ
れたリング(51)によって構成されている。リング(5
1)は円周上の一部を切断した環状の線材からなり、弾
性的に縮径させた状態でケージ(40)の内径内に挿入
し、それ自体の弾性復元力で環状溝(48)にはまりこむ
ようにしたもので、例えばスナップリング、止め輪等の
呼称で知られている。リング(51)の断面形状は第1図
のように円形のほか、第3図(A)〜(C)に例示する
ような種々形状を採用することができる。また、ストッ
パー(50)は、上述のように別体のリング(51)を使用
するほか、第3図(D)に示すようにケージ(40)をか
しめて塑性変形(52)させることによっても構成するこ
とができる。いずれにしても、ストッパー(50)の内径
は内輪(10)の外径より小さくする。
述べたように、ケージ(40)の一端側の内径を内輪
(10)の外径より大きくしてあるため、組立にあたって
は、折り曲げ角度をとらなくても、トルク伝達ボール
(30)を容易に組み込むことができる。すなわち、第2
図に示すように、内輪(10)をケージ(40)内に部分的
に挿入した状態で、内輪(10)のボールトラック(14)
にトルク伝達ボール(30)を入れ、内輪(10)のボール
トラック(14)と外輪(20)のボールトラック(24)の
位相を合わせて、外輪(20)に相対して内輸(10)を軸
方向に移動させると、ケージ(40)の外径面(44)が外
輪(20)の内径面(22)に沿って移動し、内輪(10)、
ケージ(40)及びトルク伝達ボール(30)のユニットの
移動を案内する。なお、ボールトラック(14、24)が互
いに円周方向で交差している構造上、外輪(20)内に内
輪(10)を進入させる際に、外輪(20)に対して内輪
(10)を回転させる必要があるが、従来のように折り曲
げ角度をとる必要はない。その後、環状溝(48)にリン
グ(51)を装着し、あるいはケージ(40)をかしめてス
トッパー(50)を設けるだけでよい。これにより、内部
に軸方向ストッパーを具備した等速ジョイントが得られ
る。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案の等速ジョイントは、
内輪と外輪を折り曲げることなく、トルク伝達ボールを
組み込むことができるため組み込みが容易であり、しか
も、従来のように外部に軸方向ストッパーを設ける必要
がない。加えて、外輪内径、内輪外径を円筒状とすると
ともにケージの最大外径を外輪の内径より小さくしたた
め、組み込みに際して内輪と外輪の間でケージが案内作
用をし、この点からも組み込みが一層容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の等速ジョイントの要部断面図、 第2図は組立の過程を示す断面図、 第3図(A)〜(D)はストッパー部の拡大断面図、 第4図および第5図は従来例を示す断面図である。 10:内輪 20:外輪 30:トルク伝達ボール 40:ケージ 42:内径面 44:外径面 46:ボールポケット 48:環状溝 50:ストッパー 51:リング 52:環状突部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】略円筒状の外径面を有し、該外径面の円周
    方向等配位置にボールトラックを形成した内輪と、略円
    筒状の内径面を有し、該内径面の円周方向等配位置に内
    輪と同数のボールトラックを形成した外輪と、内・外輪
    のボールトラック間に介在するトルク伝達ボールと、ト
    ルク伝達ボールを保持するケージとを有し、内・外輪の
    ボールトラックが互いに円周方向で交差しており、ケー
    ジの最大外径を外輪の内径より小さくし、一端側の内径
    を内輪の外径より小さくするとともに、他端側の内径を
    内輪の外径より大きくし、上記他端側の内径に、トルク
    伝達ボールの組み込み後の状態において内輪の外径より
    小さい内径を有する軸方向ストッパーを設けた等速ジョ
    イント。
JP1989151167U 1989-12-29 1989-12-29 等速ジヨイント Expired - Lifetime JP2503127Y2 (ja)

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JPH0391524U JPH0391524U (ja) 1991-09-18
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DE2164432C2 (de) * 1971-12-24 1973-09-27 Uni-Cardan Ag, 5204 Lohmar Gleichlaufdrehgelenk

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