JPH0545253U - 等速自在継手のケージ - Google Patents
等速自在継手のケージInfo
- Publication number
- JPH0545253U JPH0545253U JP9481491U JP9481491U JPH0545253U JP H0545253 U JPH0545253 U JP H0545253U JP 9481491 U JP9481491 U JP 9481491U JP 9481491 U JP9481491 U JP 9481491U JP H0545253 U JPH0545253 U JP H0545253U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cage
- housing
- constant velocity
- velocity universal
- universal joint
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 窓の位置合わせと90°の転回の必要なく、容
易にケージをハウジングに組み込むことができ、自動化
を容易にする等速自在継手のケージを得る。 【構成】 ハウジングの開口部におけるアウターレース
の半径方向内方に突出するアゴをクリアする寸法だけケ
ージ1のボール組み込み窓2、3の端縁を平坦面4、5
に加工する。
易にケージをハウジングに組み込むことができ、自動化
を容易にする等速自在継手のケージを得る。 【構成】 ハウジングの開口部におけるアウターレース
の半径方向内方に突出するアゴをクリアする寸法だけケ
ージ1のボール組み込み窓2、3の端縁を平坦面4、5
に加工する。
Description
【0001】
本考案は、インナーレース部材を内部に嵌合保持した状態で等速自在継手のハ ウジングのアウターレース内面に嵌合する等速自在継手のケージに関するもので ある。
【0002】
従来の等速自在継手のケージは、図5及び図6に示すように、このケージ10に インナーレース部材9を嵌合した後、ハウジング6のアウターレース内面7に嵌 合する際には、図5(ただし、わかり易くするため、インナーレース部材を省略 してある)に示すように、インナーレース組み込み時に利用する直径方向に対向 する周方向に比較的長いボール組み込み窓20を、互いに直径方向に対向してアウ ターレースの半径方向内方に突出する1対のアゴ7aに整列させかつケージの中心 軸線をハウジングの中心軸線に対して90°転回した状態にしてケージ10をハウジ ング6のアウターレース内面7に差し込む又は落とし込む。
【0003】 この後ケージ10をハウジング6に対して90°転回し、ケージの中心軸線とハウ ジングの中心軸線とがほぼ同心状になる嵌合を完了する。この後、ボール8の組 み込み作業を行う。ボールを組み込んだ状態を図6に示す。
【0004】
しかし、従来のケージ組み込み作業では、第1に、周方向に比較的長い1対の ボール組み込み窓を、アウターレースの半径方向内方に突出する1対のアゴに整 列させる位置合わせを行うことと、第2に、ケージの中心軸線をハウジングの中 心軸線に対して90°転回させることが必要であり、この作業の自動化には、組み 込み作業機械の複雑な構成及び制御が必要になり、従ってコストと製造時間がか かるという欠点がある。
【0005】 従って、本考案の目的は、窓の位置合わせと90°の転回の必要なく、容易にケ ージをハウジングに組み込むことができ、自動化を容易にする等速自在継手のケ ージを得るにある。
【0006】
この目的を達成するため、本考案による等速自在継手のケージは、前記ハウジ ングの開口部におけるアウターレースの半径方向内方に突出するアゴをクリアす る寸法だけケージのボール組み込み窓の端縁を平坦に加工したことを特徴とする 。
【0007】
本考案によるこの構成のケージによれば、任意の窓をアウターレースのアゴに 位置合わせしてケージをハウジングに対してほぼ同軸状にして落とし込むことに より組み込みを行う。
【0008】
次に、図面につき本考案の好適な実施例を説明する。
【0009】 図1は、本考案により形成した等速自在継手のケージ1を示す。このケージ1 の実施例においては、合計6個の窓を有する。
【0010】 図1の(a)の側面図に示すように、ボール組み込み窓2、3の端縁は、ハウ ジングの開口部におけるアウターレースの半径方向内方に突出するアゴをクリア する寸法だけケージを平坦に加工してあり、ケージ1の周面には、平坦面4、5 が形成されている。
【0011】 互いに直径方向に対向する1対のボール組み込み窓2は、直径方向に対向する 他の2個の対のボール組み込み窓3よりも周方向の寸法が長く、この1対の窓2 の部分を通してインナーレース部材を組み込む。
【0012】 本考案によるケージ1によれば、図2の(a)に示すように、ケージの中心軸 線をハウジング6の中心軸線に対してほぼ同軸状にして、また特定の窓の位置合 わせをすることなく、任意の窓をアウターレースのアゴ7aに位置合わせするだけ で、そのままハウジング6のアウターレース内面7に挿入することができる。ケ ージをハウジングに組み込む際にはケージ内には予めインナーレース部材(図3 に参照符号9で示す)を組み込んでおくが、図2にはわかり易くするため、省略 してある。
【0013】 この後、他の作業行程で各窓にボール8を組み込み、ボールの組み込みが完了 した状態を図3に示す。
【0014】 図4の(a)は、図3の円Xの拡大部分縦断面を示し、図4の(b)は図6の (b)の従来のケージを有する等速継手の円Yの拡大部分縦断面を示す。
【0015】 図4の(b)に示すように、従来のケージ10は、ボール組み込み窓20、30の端 縁は鋭角をなしているが、図4の(a)に示すように、本考案によるケージ1の ボール組み込み窓2、3の端縁は鈍角をなす。このことにより、ケージ1とハウ ジングのアウターレース内面7との接触面積が少なくなり、従ってハウジングと ケージとの相対移動がスムースになり、また潤滑油が両者間の接触面に進入し易 くなり、両者間の磨耗が少なくなり、等速自在継手の寿命が増大する。
【0016】
本考案によれば、従来の等速自在継手のケージのように、ハウジングへの組み 込みの際に、ケージの特定の窓をハウジングのアウターレースのアゴに位置合わ せし、かつ90°転回して挿入するという作業は不要となり、90°転回することな く、任意の窓をアウターレースのアゴに位置合わせしてケージをハウジングに対 してほぼ同軸状にして単に落とし込むことにより組み込みを行うことができるた め、組み込み作業機械の構成及び制御が簡単になり、自動化が極めて簡単となり 、従ってコストと製造時間を低減することができる。
【0017】 更に、本考案によれば、ケージのボール組み込み窓の端縁は鈍角をなすことに なり、よって、ケージとハウジングのアウターレース内面との接触面積が少なく なり、従ってハウジングとケージとの相対移動がスムーズになり、また潤滑油が 両者間の接触面に進入し易くなり、両者間の磨耗が少なくなり、等速自在継手の 寿命が増大するという効果が得られる。
【図1】(a)は、本考案による等速自在継手のケージ
の側面図、(b)は、(a)のB−B線上の断面図、
(c)は(b)のC−C線上の断面図である。
の側面図、(b)は、(a)のB−B線上の断面図、
(c)は(b)のC−C線上の断面図である。
【図2】(a)は、本考案による等速自在継手のインナ
ーレース部材を省略したケージをハウジングに組み込む
途中の段階を示す縦断面図、(b)はハウジングの開口
端面における(a)の部分縦断面図である。
ーレース部材を省略したケージをハウジングに組み込む
途中の段階を示す縦断面図、(b)はハウジングの開口
端面における(a)の部分縦断面図である。
【図3】ボールの組み込みを完了した後の各ボールの中
心を通過する等速自在継手の縦断面図である。
心を通過する等速自在継手の縦断面図である。
【図4】(a)は、図3の円Xの部分の拡大部分縦断面
図、(b)は、図6の(b)の円Yの部分の拡大部分縦
断面図である。
図、(b)は、図6の(b)の円Yの部分の拡大部分縦
断面図である。
【図5】(a)は、従来の等速自在継手のインナーレー
ス部材を省略したケージをハウジングに組み込む途中の
段階を示す縦断面図、(b)は、ハウジングの開口端面
における(a)の部分縦断面図である。
ス部材を省略したケージをハウジングに組み込む途中の
段階を示す縦断面図、(b)は、ハウジングの開口端面
における(a)の部分縦断面図である。
【図6】(a)は、従来の等速自在継手のボールの組み
込みを完了した後のハウジングの中心軸線を含む一部断
面とする側面図、(b)は、従来の等速自在継手のボー
ルの組み込みを完了した後の各ボールの中心を通過する
等速自在継手の縦断面図である。
込みを完了した後のハウジングの中心軸線を含む一部断
面とする側面図、(b)は、従来の等速自在継手のボー
ルの組み込みを完了した後の各ボールの中心を通過する
等速自在継手の縦断面図である。
1,10 ケージ 2,20 長いボール組み込み窓 3,30 短いボール組み込み窓 4,5 平坦面 6 ハウジング 7 アウターレース内面 7a アゴ 8 ボール 9 インナーレース部材
Claims (1)
- 【請求項1】インナーレース部材を内部に嵌合保持した
状態で等速自在継手のハウジングのアウターレース内面
に嵌合する等速自在継手のケージにおいて、前記ハウジ
ングの開口部におけるアウターレースの半径方向内方に
突出するアゴをクリアする寸法だけケージのボール組み
込み窓の端縁を平坦に加工したことを特徴とする等速自
在継手のケージ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991094814U JP2568776Y2 (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | 等速自在継手のケージ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991094814U JP2568776Y2 (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | 等速自在継手のケージ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0545253U true JPH0545253U (ja) | 1993-06-18 |
JP2568776Y2 JP2568776Y2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=14120528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991094814U Expired - Lifetime JP2568776Y2 (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | 等速自在継手のケージ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568776Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007114080A1 (ja) | 2006-03-31 | 2007-10-11 | Ntn Corporation | 固定式等速自在継手 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51130748A (en) * | 1975-05-08 | 1976-11-13 | Nissan Motor Co Ltd | Equi-velocity universal joint |
-
1991
- 1991-11-19 JP JP1991094814U patent/JP2568776Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51130748A (en) * | 1975-05-08 | 1976-11-13 | Nissan Motor Co Ltd | Equi-velocity universal joint |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007114080A1 (ja) | 2006-03-31 | 2007-10-11 | Ntn Corporation | 固定式等速自在継手 |
JP2007271039A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Ntn Corp | 固定式等速自在継手 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2568776Y2 (ja) | 1998-04-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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