JP2021148286A - トリポード型等速自在継手及びトリポード型等速自在継手の製造方法 - Google Patents
トリポード型等速自在継手及びトリポード型等速自在継手の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021148286A JP2021148286A JP2020052103A JP2020052103A JP2021148286A JP 2021148286 A JP2021148286 A JP 2021148286A JP 2020052103 A JP2020052103 A JP 2020052103A JP 2020052103 A JP2020052103 A JP 2020052103A JP 2021148286 A JP2021148286 A JP 2021148286A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ridge
- joint member
- constant velocity
- velocity universal
- axial direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Forging (AREA)
Abstract
【課題】トラック溝の案内面に抜け止め用の隆起部を容易に且つ精度よく形成できるようにする。【解決手段】軸方向の一方の端面6に開口しその内周に軸方向へ延びる3本のトラック溝5が形成され、トラック溝5の軸方向に直交する幅方向両側の内面に案内面1aが形成された外側継手部材1と、外側継手部材1の内側に配置されボス部7からそのボス部7の半径方向外側に突出した3本の脚軸3と脚軸3に回転自在に設けられ案内面1aによって軸方向へ案内されるローラ4とを備えた内側継手部材2とを備えたトリポード型等速自在継手において、一方の端面6の隣り合うトラック溝5間に設けられた突条21と、突条21の端部に設けられ突条21よりも突出高さが低い又は一方の端面6と同じ高さの塑性変形部22と、塑性変形部22に隣接して設けられ、案内面1aよりもトラック溝5内に突出してトラック溝5内のローラ4を抜け止めする隆起部20とを備えるトリポード型等速自在継手とした。【選択図】図1
Description
本発明は、トリポード型等速自在継手及びトリポード型等速自在継手の製造方法に関する。
自動車や産業機械等の各種機器類において、動力伝達経路に等速自在継手が用いられる。等速自在継手は、駆動側の回転軸と従動側の回転軸とをトルク伝達可能に連結し、且つ、その2つの回転軸同士が作動角を伴いながら、等速で回転伝達を行うものである。
等速自在継手には、駆動側の回転軸と従動側の回転軸との角度変位のみを許容する固定式等速自在継手と、角度変位及び軸方向変位の両方を許容する摺動式等速自在継手とがある。例えば、自動車用のドライブシャフトでは、インボード側に摺動式等速自在継手が使用され、アウトボード側に固定式等速自在継手が使用される。
2軸を結ぶ摺動式等速自在継手として、例えば、特許文献1に示すトリポード型等速自在継手がある。トリポード型等速自在継手は、一の回転軸の端部に設けられるカップ状の外側継手部材と、他の回転軸の端部に設けられるトリポード部材と呼ばれる内側継手部材と、その他付属部材等で構成されている。
外側継手部材は、カップ形状を成す部材の内周面に、軸方向に延びる3本の直線状トラック溝が周方向等間隔に形成され、各トラック溝の幅方向両側の側面には、軸方向に延びる案内面が形成されている。トリポード部材は、軸心に設けたボス部から半径方向外側に突出した3本の脚軸を備え、各脚軸の外周にローラが回転自在に備えられている。各ローラは外側継手部材のトラック溝にそれぞれ収容され、トラック溝内の案内面でローラの周面を軸方向へ案内することで、2軸間での軸方向変位が許容され、また、2軸間での角度変位が許容されている。
また、特許文献2では、外側継手部材のトラック溝の開口側の端縁に、ローラの抜けを規制する隆起部が設けられている。隆起部がトラック溝の開口側の端縁にあるので、ローラが軸方向へ移動した際にトラック溝から抜け出ることを規制するとともに、通常の使用中に隆起部がローラに干渉することを防止している。
上記特許文献2に記載の技術によれば、外側継手部材のトラック溝の内面に、金属素材を塑性変形させることにより形成した隆起部を備えている。この隆起部の加工は、外側継手部材の開口側端面に加締治具を押し当てて、その開口側端面に塑性変形による凹部を形成することにより、凹部よりも案内面側の金属素材をトラック溝内へ膨出させることで行われている。
ここで、加締治具は、トラック溝の開口側の端縁の全域、すなわち、開口側端面と案内面との間の稜線部の全域を塑性変形させている。このため、案内面の稜線部の全域を塑性変形させるためには、加締治具を強い力で押圧する必要がある。また、案内面の稜線部全域に均一な隆起形状を形成するためには、開口側端面の全範囲に亘って均等な荷重を負荷する必要があり、また、加締治具の形状には高度な精度が要求される。以上のようなことから、トラック溝の案内面に隆起部を容易に且つ精度よく形成することは困難であるという問題がある。
そこで、この発明の課題は、トリポード型等速自在継手に用いられる外側継手部材のトラック溝の案内面に、抜け止め用の隆起部を容易に且つ精度よく形成できるようにすることである。
上記の課題を解決するために、この発明は、軸方向の一方の端面に開口しその内周に軸方向へ延びる3本のトラック溝が形成され、前記トラック溝の前記軸方向に直交する幅方向両側の内面に案内面が形成された外側継手部材と、前記外側継手部材の内側に配置されボス部からそのボス部の半径方向外側に突出した3本の脚軸と前記脚軸に回転自在に設けられ前記案内面によって軸方向へ案内されるローラとを備えた内側継手部材と、を備えたトリポード型等速自在継手において、前記一方の端面に設けられ、隣り合う前記トラック溝間を結ぶ方向の突条と、前記突条の端部に設けられ前記突条よりも突出高さが低い又は前記一方の端面と同じ高さの塑性変形部と、前記塑性変形部に隣接して設けられ、前記案内面よりも前記トラック溝内に突出して前記トラック溝内の前記ローラを抜け止めする隆起部と、を備えるトリポード型等速自在継手を採用した。
ここで、前記塑性変形部は、前記突条の頂面に接続されて前記案内面に向かうにつれて突出高さが低くなる傾斜部を備える構成を採用することができる。
また、前記隆起部は、軸方向の一方へ向かうにつれて拡がる導入部と、前記導入部の軸方向の他方側の端部に設けられる円弧状の頂部とを備え、前記頂部の稜線は、前記案内面と平行である構成を採用することができる。
これらの各態様において、前記案内面と前記ローラの周面とは、前記ローラの軸心に直交し前記ローラの最大径部を通るローラ中心線を挟んで2か所の接触点を有し、前記隆起部は、2か所の前記接触点の間に位置している構成を採用することができる。
また、上記の課題を解決するために、この発明は、上記各態様からなるトリポード型等速自在継手に用いられる前記外側継手部材の製造方法として、以下の構成を採用することができる。すなわち、軸方向の一方の端面に開口しその内周に軸方向へ延びる3本のトラック溝が形成され、前記トラック溝の前記軸方向に直交する幅方向両側の内面に案内面が形成され、前記一方の端面の隣り合う前記トラック溝間に加工前突条が形成された外側継手部材に対し、前記加工前突条の端部に治具を押し付けて前記加工前突条の端部を塑性変形させることにより、前記突条よりも突出高さが低い又は前記一方の端面と同じ高さの塑性変形部と、前記塑性変形部に隣接し前記案内面よりも前記トラック溝内に突出する隆起部とを形成し、前記塑性変形部及び前記隆起部以外の部分の前記加工前突条を前記突条とする外側継手部材の製造方法を採用した。
この発明は、トリポード型等速自在継手に用いられる外側継手部材のトラック溝の案内面に、抜け止め用の隆起部を容易に且つ精度よく形成できる。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2は、この実施形態に係るトリポード型等速自在継手10を示している。トリポード型等速自在継手10は、一の回転軸11の端部に設けられるカップ状の外側継手部材1と、一の回転軸11に対向する他の回転軸12の端部に設けられるトリポード部材と呼ばれる内側継手部材2(以下、トリポード部材2と称する)とを備えている。図3及び図4は、外側継手部材1の製造方法の説明図であり、図5及び図6は、外側継手部材1の詳細図である。
外側継手部材1は、軸方向の一方の端面6に開口するカップ形状を成す部材の内周に、軸方向に延びる3本の直線状のトラック溝5を備えている。トラック溝5は周方向に沿って等間隔に形成され、各トラック溝5の幅方向両側の内面(側面)には、軸方向に延びる案内面1aが対向して形成されている。ここで、トラック溝5の幅方向とは、そのトラック溝5の伸びる方向、すなわち、軸方向に直交する方向である。外側継手部材1と一方の回転軸11とは一体の部材で成型されているが、これを別々の部材として成型して、両者を嵌合、ボルト接合、接着、その他手法により一体化するようにしてもよい。
トリポード部材2は、軸心のボス部7からそのボス部7の半径方向外側に突出した3本の脚軸3を備え、各脚軸3の外周に軸受4bを介してローラ4を備えている。ローラ4は、脚軸3の軸心a回りに回転自在である。ボス部7の軸心には中心孔7aが設けられており、その中心孔7aに他方の回転軸12の軸端8がスプライン結合により挿通されているとともに、止め輪によりボス部7が回転軸12に抜け止めされている。
外側継手部材1の内側にトリポード部材2が収容されている。このとき、各脚軸3及び各ローラ4は、外側継手部材1のトラック溝5にそれぞれ収容されている。トラック溝5内の案内面1aでローラ4の周面4aを軸方向へ案内することで、回転軸11,12の2軸間での軸方向変位が許容されている。また、トラック溝5内の案内面1aとローラ4の周面4aとが、案内面1a上の2つの接触点p1,p2で接触するアンギュラコンタクトであり、その2つの接触点p1,p2が案内面1a上を移動することで、2軸間での角度変位が許容されている。2つの接触点p1,p2は、ローラ4の軸心aに直交し、且つ、ローラ4の最大径部mを通るローラ中心線cを挟んで対称な位置にある。すなわち、ローラ4と案内面1aとの2つの接触点p1,p2と、ローラ4の中心とを結ぶ各直線が、ラジアル方向に対して等しい接触角(接触角>0)を有している。
また、このトリポード型等速自在継手10には、外側継手部材1の開口部を密封するためのブーツ13が設けられている。ブーツ13は、図2に示すように、外側継手部材1の外径に固定される大径端部と、他方の回転軸12の外径に固定される図示しない小径端部と、大径端部と小径端部とを連結する蛇腹部とからなる。大径端部及び小径端部は、それぞれブーツバンド14によって外側継手部材1及び回転軸12に締め付けられて固定されている。このブーツ13により、外側継手部材1とトリポード部材2との間に充填されたグリース等の潤滑材が、外部に漏れ出ることが防止されている。
外側継手部材1のトラック溝5の開口側の端縁に、ローラ4の抜けを規制する隆起部20が設けられている。隆起部20がトラック溝の開口側の端縁にあるので、ローラ4が軸方向へ移動した際に、そのローラ4がトラック溝5から抜け出ることを規制している。
隆起部20は、図5及び図6に示すように、軸方向の一方へ向かうにつれて、すなわち、外側継手部材1の開口側へ向かうにつれて拡がる導入部20aと、導入部20aの軸方向の他方側の端部、すなわち、トラック溝5の奥部側に設けられる円弧状の頂部20bとを備えている。頂部20bの稜線は、案内面1aと平行である。導入部20aは、開口側から奥部側へ向かって隆起量が大きくなるので、トラック溝5内にローラ4を押し込む際の誘導がスムーズである。また、隆起部20の頂部20bよりも奥部側は、外側継手部材1の奥部側へ向かうにつれて拡がる係止部20cとなっている。図4(c)に示すように、係止部20cに介在するフラットな傾斜面の軸方向に対する傾斜角度θ2は、導入部20aに介在する同じくフラットな傾斜面の軸方向に対する傾斜角度θ1よりも大きく設定されている(0°<θ1<θ2<90°)。これにより、トラック溝5内からのローラ4の抜け止めの強化が図られ、また、抜け止めとして必要な抜け力以上の荷重を作用させれば部材の分解が可能である。また、分解後の再度の圧入による再組立も可能である。
外側継手部材1の一方の端面6には、周方向に隣り合うトラック溝5間に突条21が設けられている。突条21は、外側継手部材1の外周に沿う円弧状であり、周方向に隣り合うトラック溝5間を結ぶように、全周に亘って3か所に分断して設けられている。3か所に分断された突条21は、全て共通の断面形状で構成されており、同一の径に位置している。各突条21の両端部には、突条21のフラットな頂面21aよりも突出高さが低い、又は、一方の端面6と同じ高さの塑性変形部22が設けられている。隆起部20は、その塑性変形部22に隣接して設けられており、突条21、塑性変形部22及び隆起部20は周方向に沿って連続している。
塑性変形部22は、突条21の頂面21aに接続されて、案内面1aに向かうにつれて突出高さが低くなる傾斜部22aを備えている。図5(a)は、突条21よりも突出高さが低い傾斜部22aのみで構成された塑性変形部22の例である。図5(b)は、突条21よりも突出高さが低い傾斜部22aと、一方の端面6と同じ高さの裾部22bとの組み合わせで構成された塑性変形部22の例である。
ここで、図1に示すように、ローラ4の周面4aは、ローラ4の軸心aを含む縦断面において円弧状である。また、前述のように、案内面1aとローラ4の周面4aとは、ローラ4の軸心aに直交し、且つ、ローラ4の最大径部mを通るローラ中心線cを挟んで対称な2つの接触点p1,p2を有している。隆起部20は、2つの接触点p1,p2の間に位置しているので、その接触点p1,p2における案内面1aと周面4aとの接触を、隆起部20が阻害しないようになっている。また、ローラ4のトラック溝5内への圧入による組立時あるいは分解時に、隆起部20が接触点p1,p2に触れて、その接触点p1,p2を傷つけることも防止している。
ここで、接触点p1,p2の間隔をw0とし(図1参照)、案内面1aの幅をw1、隆起部20の幅をw2としたときに(図6(b)参照)、w2<w0<w1のように設定される。さらに、接触点p1,p2の中央であるローラ中心線c上に、隆起部20の幅方向中心線が一致している。
つぎに、このトリポード型等速自在継手10に用いられる外側継手部材1の製造方法、特に、隆起部20の形成方法について説明する。
隆起部20の形成には、図3(b)及び図4(a)(b)に示すような加締治具40(以下、単に治具40と称する)を用いる。治具40で、加工対象である素材の一部を塑性変形することにより、隆起部20を形成する。
まず、加工対象となる素材として、図3に示すように、軸方向の一方の端面6に開口して、その内周に軸方向へ延びる3本のトラック溝5が形成され、トラック溝5の幅方向両側に案内面1aが形成された外側継手部材1の準備材料1’を用いる。準備材料1’は、一方の端面6に、隣り合うトラック溝5間を結ぶ方向の加工前突条30が形成されている。加工前突条30の端部30bの位置は、一方の端面6と案内面1aとの稜線部に一致している。また、加工前突条30はその頂面30aがフラット面であり、全長に亘って等幅で連続している。なお、加工前突条30は、例えば、準備材料1’を構成するワークの端面を旋削加工することで形成できる。旋削加工はワークを回転させながら加工を行うので、加工前突状30は軸心周りに円弧状に形成されることとなる。
治具40は、トラック溝5内に侵入する断面等脚台形状の凸部41と、この凸部41の周囲に隣接するフラット面からなる基面42とを備えている。凸部41の周囲は、断面等脚台形の脚にあたる円錐面41aとなっている。この円錐面41aと基面42とで、隆起部20を成形する。
図4(a)に示す状態から図4(b)へ示す状態へと、加工前突条30の端部30bに治具40を押し付けて、加工前突条30の端部30bを塑性変形させる。これにより、加工前突条30の端部30bを除く部分は、変形せずにそのままの形状で突条21となる。そして、加工前突条30の端部30bに相当する部分は、塑性変形により、突条21よりも突出高さが低い、又は、一方の端面6と同じ高さの塑性変形部22に形成される。また同時に、塑性変形部22に隣接して、案内面1aよりもトラック溝5内に突出する隆起部20も形成される。塑性変形部22及び隆起部20の形態は、前述の通りである。
この発明では、抜け止め用の隆起部20を、外側継手部材1の開口側の端面6に設けられた加工前突条30の端部30bを塑性変形させて形成したので、治具40は、端面6全域を押圧する必要はなく、加工前突条30の頂面30aのみを押圧すれば足り、軽やかな力で容易に加工ができる。このため、隆起部20の加工の精度も向上する。
また、加工前突条30の塑性変形させる範囲を、その加工前突条30の伸びる方向へ増減することにより、塑性変形の対象となる金属量を容易に調整することができる。これにより、所望する隆起部20の体積、形状に合わせて、容易に且つ精度のよい隆起部20の形成が可能である。また、上記実施形態では、隆起部20の頂部20bの稜線形状がトラック溝5内の案内面1aと平行であり、トラック溝5内へのローラ4の組立時の圧入及び分解時の離脱がスムーズであるが、このような形状も、加工前突条30の塑性変形させる範囲を調整すれば容易に且つ精度よく実現できる。
1 外側継手部材
1a 案内面
2 内側継手部材
3 脚軸
4 ローラ
4a 周面
5 トラック溝
6 端面
7 ボス部
20 隆起部
20a 導入部
20b 頂部
21 突条
21a 頂面
22 塑性変形部
22a 傾斜部
30 加工前突条
40 治具
a 軸心
c ローラ中心線
m 最大径部
p1,p2 接触点
1a 案内面
2 内側継手部材
3 脚軸
4 ローラ
4a 周面
5 トラック溝
6 端面
7 ボス部
20 隆起部
20a 導入部
20b 頂部
21 突条
21a 頂面
22 塑性変形部
22a 傾斜部
30 加工前突条
40 治具
a 軸心
c ローラ中心線
m 最大径部
p1,p2 接触点
Claims (5)
- 軸方向の一方の端面(6)に開口しその内周に軸方向へ延びる3本のトラック溝(5)が形成され、前記トラック溝(5)の前記軸方向に直交する幅方向両側の内面に案内面(1a)が形成された外側継手部材(1)と、
前記外側継手部材(1)の内側に配置され、ボス部(7)からそのボス部(7)の半径方向外側に突出した3本の脚軸(3)と前記脚軸(3)に回転自在に設けられ前記案内面(1a)によって軸方向へ案内されるローラ(4)とを備えた内側継手部材(2)と、
を備えたトリポード型等速自在継手において、
前記一方の端面(6)の隣り合う前記トラック溝(5)間に設けられた突条(21)と、前記突条(21)の端部に設けられ前記突条(21)よりも突出高さが低い又は前記一方の端面(6)と同じ高さの塑性変形部(22)と、
前記塑性変形部(22)に隣接して設けられ、前記案内面(1a)よりも前記トラック溝(5)内に突出して前記トラック溝(5)内の前記ローラ(4)を抜け止めする隆起部(20)と、
を備えるトリポード型等速自在継手。 - 前記塑性変形部(22)は、前記突条(21)の頂面(21a)に接続されて前記案内面(1a)に向かうにつれて突出高さが低くなる傾斜部(22a)を備える請求項1に記載のトリポード型等速自在継手。
- 前記隆起部(20)は、軸方向の一方へ向かうにつれて拡がる導入部(20a)と、前記導入部(20a)の軸方向の他方側の端部に設けられる円弧状の頂部(20b)とを備え、前記頂部(20b)の稜線は、前記案内面(1a)と平行である請求項1又は2に記載のトリポード型等速自在継手。
- 前記案内面(1a)と前記ローラ(4)の周面(4a)とは、前記ローラ(4)の軸心(a)に直交し前記ローラ(4)の最大径部(m)を通るローラ中心線(c)を挟んで2か所の接触点(p1,p2)を有し、前記隆起部(20)は、2か所の前記接触点(p1,p2)の間に位置している請求項1から3のいずれか一つに記載のトリポード型等速自在継手。
- 請求項1から4のいずれか一つに記載のトリポード型等速自在継手に用いられる前記外側継手部材(1)の製造方法であって、
軸方向の一方の端面(6)に開口しその内周に軸方向へ延びる3本のトラック溝(5)が形成され、前記トラック溝(5)の前記軸方向に直交する幅方向両側の内面に案内面(1a)が形成され、前記一方の端面(6)の隣り合う前記トラック溝(5)間に加工前突条(30)が形成された外側継手部材(1)に対し、
前記加工前突条(30)の端部に治具(40)を押し付けて前記加工前突条(30)の端部を塑性変形させることにより、前記突条(21)よりも突出高さが低い又は前記一方の端面(6)と同じ高さの塑性変形部(22)と、前記塑性変形部(22)に隣接し前記案内面(1a)よりも前記トラック溝(5)内に突出する隆起部(20)とを形成し、前記塑性変形部(22)及び前記隆起部(20)以外の部分の前記加工前突条(30)を前記突条(21)とする外側継手部材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020052103A JP2021148286A (ja) | 2020-03-24 | 2020-03-24 | トリポード型等速自在継手及びトリポード型等速自在継手の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020052103A JP2021148286A (ja) | 2020-03-24 | 2020-03-24 | トリポード型等速自在継手及びトリポード型等速自在継手の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021148286A true JP2021148286A (ja) | 2021-09-27 |
Family
ID=77848238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020052103A Pending JP2021148286A (ja) | 2020-03-24 | 2020-03-24 | トリポード型等速自在継手及びトリポード型等速自在継手の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021148286A (ja) |
-
2020
- 2020-03-24 JP JP2020052103A patent/JP2021148286A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5242329A (en) | Constant velocity joint having alternating grooves | |
GB2346671A (en) | Constant velocity joint | |
US20160356317A1 (en) | Constant-velocity joint | |
CN107466341B (zh) | 三球销型等速万向联轴器 | |
WO2010024083A1 (ja) | トリポード型等速自在継手およびその製造方法 | |
JP2021148286A (ja) | トリポード型等速自在継手及びトリポード型等速自在継手の製造方法 | |
US9618055B2 (en) | Constant-velocity joint | |
US20090199405A1 (en) | Tripod type constant velocity universal joint | |
JP4602177B2 (ja) | 等速自在継手 | |
US20080064509A1 (en) | Fixed Type Constant Velocity Universal Joint | |
JP2019066014A (ja) | トリポード型等速自在継手及びトリポード型等速自在継手製造方法 | |
JP3204427B2 (ja) | トリポード型等速ジョイント | |
JP7233497B1 (ja) | トリポード型等速自在継手 | |
JP6975814B2 (ja) | 摺動式等速自在継手用外側継手部材、及び摺動式等速自在継手 | |
WO2021024695A1 (ja) | 摺動式等速自在継手用外側継手部材、摺動式等速自在継手、及び加締め工具 | |
JP2006283831A (ja) | 等速自在継手 | |
JPH0791458A (ja) | 車両用プロペラシャフト | |
US20130055784A1 (en) | Outer joint member for constant velocity universal joint and method for manufacturing the same | |
JP2010249294A (ja) | トリポード型等速自在継手およびその製造方法 | |
WO2006035650A1 (ja) | 等速自在継手及びその製造方法 | |
JP2006336773A (ja) | 固定型等速自在継手 | |
JP2024083925A (ja) | 固定式等速自在継手 | |
JP2009138906A (ja) | 固定型等速自在継手 | |
CN118257792A (en) | Power transmission shaft, drive shaft, and outer coupling member | |
KR100412385B1 (ko) | 등속 조인트 |