JP2568474Y2 - 車両用シートの電動移動装置 - Google Patents
車両用シートの電動移動装置Info
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- JP2568474Y2 JP2568474Y2 JP1992020787U JP2078792U JP2568474Y2 JP 2568474 Y2 JP2568474 Y2 JP 2568474Y2 JP 1992020787 U JP1992020787 U JP 1992020787U JP 2078792 U JP2078792 U JP 2078792U JP 2568474 Y2 JP2568474 Y2 JP 2568474Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自家用車やトラツク等
の車両に取付けられる車両用シートの電動移動装置に関
するものである。
の車両に取付けられる車両用シートの電動移動装置に関
するものである。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】一般に、
自家用車やトラツク等に取付けられるシートのなかに
は、搭乗者の体格等にあわせて前後に移動調整できるよ
うになつているが、さらに、搭乗者のシート座り姿勢を
より快適なものとするために、シートの前部と後部の高
さをそれぞれ調整してシートの床面に対するシート角度
や高さをそれぞれ調整できるようにしたものがある。そ
してこの様に、シートの前後位置、角度、高さの各調整
を電動モータを用いて行うことが提唱される。ところ
で、この様なシートの各調整は、各専用の電動モータを
設け、そしてこれら各電動モータから各調整機構にそれ
ぞれ動力伝動することになる。しかしながらこの様にす
ると、各調整機構の数が増すほど部品点数が増加して構
造が複雑化する許りでなく、シートの移動装置全体がど
うしても大型化し、シートにこれ以外の種々の機能を設
けるためのスペースを確保できなくなる惧れもあり、さ
らに組立作業が煩雑になるうえコスト高となる等の問題
がある。
自家用車やトラツク等に取付けられるシートのなかに
は、搭乗者の体格等にあわせて前後に移動調整できるよ
うになつているが、さらに、搭乗者のシート座り姿勢を
より快適なものとするために、シートの前部と後部の高
さをそれぞれ調整してシートの床面に対するシート角度
や高さをそれぞれ調整できるようにしたものがある。そ
してこの様に、シートの前後位置、角度、高さの各調整
を電動モータを用いて行うことが提唱される。ところ
で、この様なシートの各調整は、各専用の電動モータを
設け、そしてこれら各電動モータから各調整機構にそれ
ぞれ動力伝動することになる。しかしながらこの様にす
ると、各調整機構の数が増すほど部品点数が増加して構
造が複雑化する許りでなく、シートの移動装置全体がど
うしても大型化し、シートにこれ以外の種々の機能を設
けるためのスペースを確保できなくなる惧れもあり、さ
らに組立作業が煩雑になるうえコスト高となる等の問題
がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる車両用シ
ートの電動移動装置を提供することを目的として創案さ
れたものであつて、シートを、電動モータの正逆駆動に
基づいて作動するシート高さ調整機構、前後位置調整機
構等の複数のシート調整機構により各対応する移動をさ
せるにあたり、前記電動モータの駆動に連繋して軸心回
りに回動する螺子軸と、該螺子軸との相対回動に基づい
て軸長方向に相対移動できるよう螺子軸に螺合された複
数の駒体と、これら駒体の各自由回動は許容するが軸長
方向には一体移動するよう各対応する駒体の支持をする
支持体と、各対応する駒体が前記相対移動する移動可能
状態と相対移動しない移動規制状態とにそれぞれ切換え
制御できるよう各支持体に設けた移動規制制御手段とを
備え、前記各支持体を対応する調整機構に連繋させるこ
とで、各調整機構の選択的なシート作動を行う構成とし
たことを特徴とするものである。
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる車両用シ
ートの電動移動装置を提供することを目的として創案さ
れたものであつて、シートを、電動モータの正逆駆動に
基づいて作動するシート高さ調整機構、前後位置調整機
構等の複数のシート調整機構により各対応する移動をさ
せるにあたり、前記電動モータの駆動に連繋して軸心回
りに回動する螺子軸と、該螺子軸との相対回動に基づい
て軸長方向に相対移動できるよう螺子軸に螺合された複
数の駒体と、これら駒体の各自由回動は許容するが軸長
方向には一体移動するよう各対応する駒体の支持をする
支持体と、各対応する駒体が前記相対移動する移動可能
状態と相対移動しない移動規制状態とにそれぞれ切換え
制御できるよう各支持体に設けた移動規制制御手段とを
備え、前記各支持体を対応する調整機構に連繋させるこ
とで、各調整機構の選択的なシート作動を行う構成とし
たことを特徴とするものである。
【0004】そして本考案は、この構成によつて、シー
ト調整機構の増加があつても一つの電動モータを用いて
対応するシート移動を行うことができるものである。
ト調整機構の増加があつても一つの電動モータを用いて
対応するシート移動を行うことができるものである。
【0005】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、1は自家用車、トラツク等の車
両に配設される運転席用のシートであつて、該シート1
に本考案が実施されている。つまり、シート1の下部に
本考案が実施されたシート1の電動移動装置2が配設さ
れていて、シート1の高さ調整と前後位置調整とを自動
的に行うことができるようになつている。
明する。図面において、1は自家用車、トラツク等の車
両に配設される運転席用のシートであつて、該シート1
に本考案が実施されている。つまり、シート1の下部に
本考案が実施されたシート1の電動移動装置2が配設さ
れていて、シート1の高さ調整と前後位置調整とを自動
的に行うことができるようになつている。
【0006】即ち、前記シート1の底部と可動ブラケツ
ト3との間には、第一、第二の高さ調整機構4、5がそ
れぞれ前後に介装されるものであつて、該第一、第二の
高さ調整機構4、5は、可動ブラケツト3の前端部、後
端部から上方に向けて一体的に突設された支持体3aに
軸支された左右方向を向く第一、第二作動軸4a、5a
と、これら第一、第二作動軸4a、5aに一体的に設け
られたそれぞれ一対の第一、第二リンクアーム4b、5
bとブラケツト4c、5cとで構成されており、第一、
第二リンクアーム4b、5bは、シート1に一体的に取
付けられた下枠1aに一体取付けされたそれぞれ一対の
第一、第二リンクアーム1b、1cの先端部同志にそれ
ぞれ枢支されており、また、ブラケツト4c、5cは後
述する第一、第二のリンク作動部25a、26aにそれ
ぞれ連結されている。そして、後述するように、第一作
動軸4aまたは第二作動軸5aが回動することによつて
第一リンクアーム4bまたは第二リンクアーム5bが下
枠1a側の第一リンクアーム1bまたは第二リンクアー
ム1cを上下動せしめ、これによつてシート1の前部、
後部の高さ調整がそれぞれなされるように構成されてい
る。
ト3との間には、第一、第二の高さ調整機構4、5がそ
れぞれ前後に介装されるものであつて、該第一、第二の
高さ調整機構4、5は、可動ブラケツト3の前端部、後
端部から上方に向けて一体的に突設された支持体3aに
軸支された左右方向を向く第一、第二作動軸4a、5a
と、これら第一、第二作動軸4a、5aに一体的に設け
られたそれぞれ一対の第一、第二リンクアーム4b、5
bとブラケツト4c、5cとで構成されており、第一、
第二リンクアーム4b、5bは、シート1に一体的に取
付けられた下枠1aに一体取付けされたそれぞれ一対の
第一、第二リンクアーム1b、1cの先端部同志にそれ
ぞれ枢支されており、また、ブラケツト4c、5cは後
述する第一、第二のリンク作動部25a、26aにそれ
ぞれ連結されている。そして、後述するように、第一作
動軸4aまたは第二作動軸5aが回動することによつて
第一リンクアーム4bまたは第二リンクアーム5bが下
枠1a側の第一リンクアーム1bまたは第二リンクアー
ム1cを上下動せしめ、これによつてシート1の前部、
後部の高さ調整がそれぞれなされるように構成されてい
る。
【0007】また、6は躯体床面に一体的に固定される
左右一対の固定ブラケツトであつて、該固定ブラケツト
6と、該固定ブラケツト6の上方に配設される可動ブラ
ケツト3との間には、前後位置調整機構7が設けられて
いる。この前後位置調整機構7を構成する一対の第一、
第二作動ロツド8、9は、先端部のギア部8a、9a同
志が対向して噛合する状態で設けられ、その基端部が固
定ブラケツト6の取付け片6aに取付けられるが、基端
部には長孔8b、9bが穿設される一方、取付け片6a
にはピン軸6bが設けられ、ピン軸6bを長孔8b、9
bに内嵌させる状態で支持されることで、第一、第二作
動ロツド8、9は左右方向の移動が可能な状態で取付け
片6aに軸支されている。さらに、作動ロツド8、9の
先端部は、支持ピン8c、9cにより可動ブラケツト3
側に回動自在に軸支されており、これによつて、何れか
一方の作動ロツド、本実施例においては第一作動ロツド
8の先端部が後述するように前後移動することにより、
可動ブラケツト3が前後相対移動してシート1の前後位
置調整が行われる構成となつている。
左右一対の固定ブラケツトであつて、該固定ブラケツト
6と、該固定ブラケツト6の上方に配設される可動ブラ
ケツト3との間には、前後位置調整機構7が設けられて
いる。この前後位置調整機構7を構成する一対の第一、
第二作動ロツド8、9は、先端部のギア部8a、9a同
志が対向して噛合する状態で設けられ、その基端部が固
定ブラケツト6の取付け片6aに取付けられるが、基端
部には長孔8b、9bが穿設される一方、取付け片6a
にはピン軸6bが設けられ、ピン軸6bを長孔8b、9
bに内嵌させる状態で支持されることで、第一、第二作
動ロツド8、9は左右方向の移動が可能な状態で取付け
片6aに軸支されている。さらに、作動ロツド8、9の
先端部は、支持ピン8c、9cにより可動ブラケツト3
側に回動自在に軸支されており、これによつて、何れか
一方の作動ロツド、本実施例においては第一作動ロツド
8の先端部が後述するように前後移動することにより、
可動ブラケツト3が前後相対移動してシート1の前後位
置調整が行われる構成となつている。
【0008】一方、可動ブラケツト3の上面には電動移
動装置2を構成する電動モータ10が設けられており、
該電動モータ10からの出力は減速機構11を介して、
軸心線が前後方向を向いて軸心回りに回動する螺子軸1
2に連動連結されており、電動モータ10の駆動力が減
速された状態で螺子軸12に伝達されるが、螺子軸12
の前端は可動ブラケツト3の前端縁部に設けた支持部3
bに回動自在に設けられるようになっている。また、該
螺子軸12には第一、第二、第三駒体13、14、15
が設けられ、螺子軸12の相対回動に基づいて螺子軸1
2の軸長方向に対して前後移動できるように螺合せしめ
られている。つまり、各駒体13、14、15は、筒形
状に形成され、その内周面には螺子軸12に螺合する螺
子溝13a、14a、15aが、外周面中央部にはスプ
ライン溝状の係合溝13b、14b、15bがそれぞれ
形成されており、さらに外周面前後両端部は、ボツクス
形状をした第一、第二、第三ケーシング16、17、1
8(本考案の支持体に相当する)にそれぞれ軸受19、
20、21を介して回動自在に軸支されるようになって
いる。ここで、第一、第二、第三の各ケーシング16、
17、18は、それぞれ駒体13、14、15の自由回
動を許容する一方、駒体13、14、15が軸長方向に
前記相対移動するときには駒体と共に一体的に移動する
ようにして螺子軸12に設けられている。
動装置2を構成する電動モータ10が設けられており、
該電動モータ10からの出力は減速機構11を介して、
軸心線が前後方向を向いて軸心回りに回動する螺子軸1
2に連動連結されており、電動モータ10の駆動力が減
速された状態で螺子軸12に伝達されるが、螺子軸12
の前端は可動ブラケツト3の前端縁部に設けた支持部3
bに回動自在に設けられるようになっている。また、該
螺子軸12には第一、第二、第三駒体13、14、15
が設けられ、螺子軸12の相対回動に基づいて螺子軸1
2の軸長方向に対して前後移動できるように螺合せしめ
られている。つまり、各駒体13、14、15は、筒形
状に形成され、その内周面には螺子軸12に螺合する螺
子溝13a、14a、15aが、外周面中央部にはスプ
ライン溝状の係合溝13b、14b、15bがそれぞれ
形成されており、さらに外周面前後両端部は、ボツクス
形状をした第一、第二、第三ケーシング16、17、1
8(本考案の支持体に相当する)にそれぞれ軸受19、
20、21を介して回動自在に軸支されるようになって
いる。ここで、第一、第二、第三の各ケーシング16、
17、18は、それぞれ駒体13、14、15の自由回
動を許容する一方、駒体13、14、15が軸長方向に
前記相対移動するときには駒体と共に一体的に移動する
ようにして螺子軸12に設けられている。
【0009】そして、各駒体13、14、15のケーシ
ング16、17、18には、本考案の移動規制制御手段
に相当する第一、第二、第三アクチユエータ22、2
3、24がそれぞれ一体的に設けられるが、該各アクチ
ユエータ22、23、24は、図示しない選択的なスイ
ツチ操作によつて対応する係合ピン22a、23a、2
4aの出没作動をするように構成されており、そして例
えば第一係合ピン22aが突出したときには、該第一係
合ピン22aが第一駒体13に形成の前記係合溝13b
に係合して第一駒体13の自由回動を規制し、この状態
では、第一駒体13は第一ケーシング16と一体化する
ことになつて、螺子軸12が回動した場合に、第一駒体
13は第一ケーシング16と共に前後相対移動を行うこ
とができる状態(本考案の「移動可能状態」に相当す
る)となる。一方、第一係合ピン22aが没入したとき
には、第一係合ピン22aの係合溝13bとの係合が解
除されてケーシング16との前記一体化が解消し、これ
によつて第一駒体13は、螺子軸12が回動した場合
に、該螺子軸12と共に一体回動することになつて、第
一駒体13の螺子軸12に対する前後相対移動がない移
動規制状態となるように構成されている。また、第二、
第三駒体14、15に付いても第一駒体13と同様の、
第二、第三アクチユエータ23、24による移動可能状
態と移動規制状態とになるよう構成されている。因み
に、第一、第二、第三の各駒体13、14、15の螺子
軸12との一体回動は、各ケーシング16、17、18
と対応する各駒体13、14、15との間に介装される
軸受19、20、21の回動抵抗が、各駒体13、1
4、15と螺子軸12との螺子溝嵌合の回動抵抗よりも
小さいことによつて保証される。
ング16、17、18には、本考案の移動規制制御手段
に相当する第一、第二、第三アクチユエータ22、2
3、24がそれぞれ一体的に設けられるが、該各アクチ
ユエータ22、23、24は、図示しない選択的なスイ
ツチ操作によつて対応する係合ピン22a、23a、2
4aの出没作動をするように構成されており、そして例
えば第一係合ピン22aが突出したときには、該第一係
合ピン22aが第一駒体13に形成の前記係合溝13b
に係合して第一駒体13の自由回動を規制し、この状態
では、第一駒体13は第一ケーシング16と一体化する
ことになつて、螺子軸12が回動した場合に、第一駒体
13は第一ケーシング16と共に前後相対移動を行うこ
とができる状態(本考案の「移動可能状態」に相当す
る)となる。一方、第一係合ピン22aが没入したとき
には、第一係合ピン22aの係合溝13bとの係合が解
除されてケーシング16との前記一体化が解消し、これ
によつて第一駒体13は、螺子軸12が回動した場合
に、該螺子軸12と共に一体回動することになつて、第
一駒体13の螺子軸12に対する前後相対移動がない移
動規制状態となるように構成されている。また、第二、
第三駒体14、15に付いても第一駒体13と同様の、
第二、第三アクチユエータ23、24による移動可能状
態と移動規制状態とになるよう構成されている。因み
に、第一、第二、第三の各駒体13、14、15の螺子
軸12との一体回動は、各ケーシング16、17、18
と対応する各駒体13、14、15との間に介装される
軸受19、20、21の回動抵抗が、各駒体13、1
4、15と螺子軸12との螺子溝嵌合の回動抵抗よりも
小さいことによつて保証される。
【0010】前記駒体13、14、15のうち第一、第
二駒体13、14のケーシング16、17の上面には、
第一、第二移動ロツド25、26の基端部が左右移動の
み許容される状態でそれぞれ軸支される一方、移動ロツ
ド25、26の先端部は可動ブラケツト3に縦軸回りに
回動自在に支持されている。そして各移動ロツド25、
26の中間部には第一、第二のリンク作動部25a、2
6aの基端部がそれぞれ配設されており、その先端部が
前述したように第一、第二高さ調整機構4、5を構成す
るブラケツト4c、5cに枢支されている。そして第一
または第二駒体13、14がアクチユエータ22、23
の係合ピン22a、23aを突出せしめて移動可能状態
にあるときは、第一または第二駒体13、14が螺子軸
12に対して前後相対移動し、これに追従して第一また
は第二リンク作動部25a、26aが前後移動して第
一、第二作動軸4a、5aを正逆回動させ、これによっ
てシート1が下枠1aと共に高さ調整なされるようにな
つている。
二駒体13、14のケーシング16、17の上面には、
第一、第二移動ロツド25、26の基端部が左右移動の
み許容される状態でそれぞれ軸支される一方、移動ロツ
ド25、26の先端部は可動ブラケツト3に縦軸回りに
回動自在に支持されている。そして各移動ロツド25、
26の中間部には第一、第二のリンク作動部25a、2
6aの基端部がそれぞれ配設されており、その先端部が
前述したように第一、第二高さ調整機構4、5を構成す
るブラケツト4c、5cに枢支されている。そして第一
または第二駒体13、14がアクチユエータ22、23
の係合ピン22a、23aを突出せしめて移動可能状態
にあるときは、第一または第二駒体13、14が螺子軸
12に対して前後相対移動し、これに追従して第一また
は第二リンク作動部25a、26aが前後移動して第
一、第二作動軸4a、5aを正逆回動させ、これによっ
てシート1が下枠1aと共に高さ調整なされるようにな
つている。
【0011】一方、第三駒体15のケーシング18の下
面は、前記前後位置調整装置7を構成する第一作動ロツ
ド8に取付けられており、そして、アクチユエータ24
の係合ピン24aを突出せしめて第三駒体15を移動可
能状態にしてケーシング18を第三駒体15と共に螺子
軸12に対して前後方向に相対移動させると、第一作動
ロツド8がピン軸6aを支点として前後揺動するが、こ
れに追従して第二作動ロツド9も前後揺動を行い、これ
によつて可動ブラケツト3が前後平行移動し、而してシ
ート1の前記前後位置調整がなされるようになつてい
る。
面は、前記前後位置調整装置7を構成する第一作動ロツ
ド8に取付けられており、そして、アクチユエータ24
の係合ピン24aを突出せしめて第三駒体15を移動可
能状態にしてケーシング18を第三駒体15と共に螺子
軸12に対して前後方向に相対移動させると、第一作動
ロツド8がピン軸6aを支点として前後揺動するが、こ
れに追従して第二作動ロツド9も前後揺動を行い、これ
によつて可動ブラケツト3が前後平行移動し、而してシ
ート1の前記前後位置調整がなされるようになつてい
る。
【0012】叙述の如く構成された本考案の実施例にお
いて、前述したように、シート1の前部、後部の高さを
それぞれ調整してシート1の躯体床面からの高さ調整と
シート1の前後角度調整、例えば、後部の高さ調整をす
るには、第二アクチユエータ23の第二係合ピン23a
を突出させて第二駒体14の係合溝14bに係合して第
二駒体14を移動可能状態とし、他の第一、第三駒体1
3、15は係合ピン22a、24aが解除された移動規
制状態となるよう制御し、この状態で電動モータ4を正
逆駆動させれば良く、また、前部の高さ調整を行うに
は、同様にして、第一駒体13のみを移動可能状態とし
残りの第二、第三は移動規制状態に制御して、電動モー
タ10を正逆駆動させれば良く、また、前後位置調整を
行う場合には第三駒体15のみを移動可能状態とし、第
一、第二を移動規制状態に制御して電動モータ10を正
逆駆動させれば良い。また、シート1の前後部の高さ調
整を行うには、第一、第二駒体13、14を移動可能状
態にし、第三駒体15は移動規制状態として電動モータ
10を正逆駆動させればよい。
いて、前述したように、シート1の前部、後部の高さを
それぞれ調整してシート1の躯体床面からの高さ調整と
シート1の前後角度調整、例えば、後部の高さ調整をす
るには、第二アクチユエータ23の第二係合ピン23a
を突出させて第二駒体14の係合溝14bに係合して第
二駒体14を移動可能状態とし、他の第一、第三駒体1
3、15は係合ピン22a、24aが解除された移動規
制状態となるよう制御し、この状態で電動モータ4を正
逆駆動させれば良く、また、前部の高さ調整を行うに
は、同様にして、第一駒体13のみを移動可能状態とし
残りの第二、第三は移動規制状態に制御して、電動モー
タ10を正逆駆動させれば良く、また、前後位置調整を
行う場合には第三駒体15のみを移動可能状態とし、第
一、第二を移動規制状態に制御して電動モータ10を正
逆駆動させれば良い。また、シート1の前後部の高さ調
整を行うには、第一、第二駒体13、14を移動可能状
態にし、第三駒体15は移動規制状態として電動モータ
10を正逆駆動させればよい。
【0013】このように本考案が実施されたものにあつ
ては、シート1の高さ調整、角度の調整と前後位置調整
とを電動駆動力によつて自動的に行うものであるが、こ
の高さ調整、角度調整と前後位置調整とを、第一、第
二、第三駒体13、14、15のそれぞれに設けられた
アクチユエータ22、23、24を選択的に出没切換え
制御して使い分けることによつて、一つの電動モータ1
0からの駆動源で良いことになつて、それぞれ専用の電
動モータおよびその移動機構を用いる必要がない。この
結果、シート1の高さ、角度の調整と前後位置調整とを
行うための部品が兼用化されて部品点数の削減と共に装
置自体の軽量コンパクト化と簡略化が計れ、組立作業が
煩雑になる様なこともなく、コスト的にも低く押さえる
ことができる。しかもこのものでは、前部の高さ調整、
後部の高さ調整、前後位置調整とを単一の電動モータ1
0で行うことができるものでありながら、第一、第二、
第三アクチユエータ22、23、24によつて螺子軸1
2に対する前後相対移動の許容と規制との切換え制御を
選択的に行えば良く、このため、グレードアツプによる
差別化等のため、別のシート調整機構を追加する場合
に、駒体、移動規制制御手段、そして支持体を追加する
ことで対応することができる。因みに、第一、第二、第
三の各駒体13、14、15の移動規制状態と移動可能
状態との切換え制御は、シート1に設けたスイツチ27
の切換えによつてオペレータが自由に行うことができる
ようになつている。
ては、シート1の高さ調整、角度の調整と前後位置調整
とを電動駆動力によつて自動的に行うものであるが、こ
の高さ調整、角度調整と前後位置調整とを、第一、第
二、第三駒体13、14、15のそれぞれに設けられた
アクチユエータ22、23、24を選択的に出没切換え
制御して使い分けることによつて、一つの電動モータ1
0からの駆動源で良いことになつて、それぞれ専用の電
動モータおよびその移動機構を用いる必要がない。この
結果、シート1の高さ、角度の調整と前後位置調整とを
行うための部品が兼用化されて部品点数の削減と共に装
置自体の軽量コンパクト化と簡略化が計れ、組立作業が
煩雑になる様なこともなく、コスト的にも低く押さえる
ことができる。しかもこのものでは、前部の高さ調整、
後部の高さ調整、前後位置調整とを単一の電動モータ1
0で行うことができるものでありながら、第一、第二、
第三アクチユエータ22、23、24によつて螺子軸1
2に対する前後相対移動の許容と規制との切換え制御を
選択的に行えば良く、このため、グレードアツプによる
差別化等のため、別のシート調整機構を追加する場合
に、駒体、移動規制制御手段、そして支持体を追加する
ことで対応することができる。因みに、第一、第二、第
三の各駒体13、14、15の移動規制状態と移動可能
状態との切換え制御は、シート1に設けたスイツチ27
の切換えによつてオペレータが自由に行うことができる
ようになつている。
【0014】
【作用効果】以上要するに、本考案は叙述の如く構成さ
れたものであるから、電動モータの駆動により螺子軸が
正逆回動している状態において、螺子軸に螺合する複数
の駒体のうち、作動させたいシート調整機構に対応した
駒体のみを移動可能状態に切換えることで選択的なシー
ト移動がなされる。このように複数の自動的なシート移
動が任意選択的に切換えられるが、この場合に、一つの
電動モータの駆動源で良いことになつて、それぞれ専用
の電動モータおよびその移動機構を用いる必要が無くな
る。この結果、複数のシート移動を行うための部品が大
幅に兼用化されて部品点数の削減と共に装置自体の軽量
コンパクト化と簡略化が計れ、組立作業が煩雑になる様
なこともなく、コスト的にも低く押さえることができ
る。
れたものであるから、電動モータの駆動により螺子軸が
正逆回動している状態において、螺子軸に螺合する複数
の駒体のうち、作動させたいシート調整機構に対応した
駒体のみを移動可能状態に切換えることで選択的なシー
ト移動がなされる。このように複数の自動的なシート移
動が任意選択的に切換えられるが、この場合に、一つの
電動モータの駆動源で良いことになつて、それぞれ専用
の電動モータおよびその移動機構を用いる必要が無くな
る。この結果、複数のシート移動を行うための部品が大
幅に兼用化されて部品点数の削減と共に装置自体の軽量
コンパクト化と簡略化が計れ、組立作業が煩雑になる様
なこともなく、コスト的にも低く押さえることができ
る。
【0015】しかもこのものは、複数のシート移動を単
一の電動モータで任意選択的に行うことができながら、
その選択は、移動規制制御手段による駒体の螺子軸に対
する前後相対移動の許容と規制との切換え制御を行えば
良く、このため、シート調整機構をグレード変更等によ
つて増加したいような場合に、螺子軸に対して駒体、移
動規制制御手段、そして支持体を追加することでよいこ
とになつて、汎用性の高いものに成り、これによつて部
品の共通化が計れ、部品管理も簡略化される。
一の電動モータで任意選択的に行うことができながら、
その選択は、移動規制制御手段による駒体の螺子軸に対
する前後相対移動の許容と規制との切換え制御を行えば
良く、このため、シート調整機構をグレード変更等によ
つて増加したいような場合に、螺子軸に対して駒体、移
動規制制御手段、そして支持体を追加することでよいこ
とになつて、汎用性の高いものに成り、これによつて部
品の共通化が計れ、部品管理も簡略化される。
【図1】シートの概略斜視図である。
【図2】シートの電動移動装置を示す概略斜視図であ
る。
る。
【図3】駒体の長手方向縦断面図である。
【図4】駒体の縦断面図である。
3 可動ブラケツト 4 高さ調整機構 6 固定ブラケツト 7 前後位置調整機構 13 第一駒体 16 ケーシング 22 第一移動規制制御手段
Claims (1)
- 【請求項1】 シートを、電動モータの正逆駆動に基づ
いて作動するシート高さ調整機構、前後位置調整機構等
の複数のシート調整機構により各対応する移動をさせる
にあたり、前記電動モータの駆動に連繋して軸心回りに
回動する螺子軸と、該螺子軸との相対回動に基づいて軸
長方向に相対移動できるよう螺子軸に螺合された複数の
駒体と、これら駒体の各自由回動は許容するが軸長方向
には一体移動するよう各対応する駒体の支持をする支持
体と、各対応する駒体が前記相対移動する移動可能状態
と相対移動しない移動規制状態とにそれぞれ切換え制御
できるよう各支持体に設けた移動規制制御手段とを備
え、前記各支持体を対応する調整機構に連繋させること
で、各調整機構の選択的なシート作動を行う構成とした
ことを特徴とする車両用シートの電動移動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992020787U JP2568474Y2 (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 車両用シートの電動移動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992020787U JP2568474Y2 (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 車両用シートの電動移動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0572556U JPH0572556U (ja) | 1993-10-05 |
JP2568474Y2 true JP2568474Y2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=12036816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992020787U Expired - Fee Related JP2568474Y2 (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | 車両用シートの電動移動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568474Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102242419B1 (ko) * | 2019-11-26 | 2021-04-20 | 현대트랜시스 주식회사 | 차량용 시트 조절장치 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6089044U (ja) * | 1983-11-25 | 1985-06-18 | デルタ工業株式会社 | 自動車用パワ−シ−ト |
-
1992
- 1992-03-06 JP JP1992020787U patent/JP2568474Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0572556U (ja) | 1993-10-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |