JP2568056Y2 - テレビジョン信号の自動利得制御装置 - Google Patents

テレビジョン信号の自動利得制御装置

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JP2568056Y2
JP2568056Y2 JP647491U JP647491U JP2568056Y2 JP 2568056 Y2 JP2568056 Y2 JP 2568056Y2 JP 647491 U JP647491 U JP 647491U JP 647491 U JP647491 U JP 647491U JP 2568056 Y2 JP2568056 Y2 JP 2568056Y2
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直樹 疋島
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はテレビジョン信号の自動
利得制御装置に係り、特に、同期信号が映像信号振幅内
に含まれる正極同期のテレビジョン信号レベルを一定に
制御する自動利得制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ハイビジョンと言われる高品位テレビジ
ョン放送に使用されるテレビジョン信号では、映像信号
のS/N比を向上させるために同期信号を映像信号振幅
内に含ませた正極同期となっている。例えば、一例であ
るMUSE信号は、1フレーム当り1125本のライン
信号を有し、各ラインには1水平ライン毎に反転する水
平同期信号を有し、第1および第2ラインには繰返しパ
ルスからなる互いに逆位相のフレームパルスを、第56
3および第1125ラインにはクランプレベル信号を有
している。
【0003】また、MUSE信号では、同期信号を抜出
すとともに種々の信号処理をデジタル的に行なうために
アナログ信号から例えば8ビットパラレルのデジタル信
号にA/D変換する必要があるが、正確なデジタル信号
を得るためには、MUSE信号レベルを一定に制御する
とともに所定の直流電位で正確にクランプしたうえでA
/D変換する必要がある。
【0004】従来、MUSE信号に自動レベルコントロ
ール(以下ALCと略称する)をかけて信号レベルの安
定化を図るには、2点の信号レベル差を検出してその差
が小さくなるように制御すればよいが、8ビットでA/
D変換されたMUSE信号のフレームパルスが256階
調中の239階調と16階調に規定されているから、第
1および第2ラインのフレームパルスのレベル差を検出
するとともに、239階調と16階調との差をデジタル
的に検出してALC電圧を発生させ、例えばA/D変換
回路(図示せず)のレファレンス電位としてフィードバ
ックしてALCをかけていた。
【0005】また、MUSE信号にクランプをかけるに
は、A/D変換されたMUSE信号のクランプレベル信
号が256階調中の128階調に規定されているから、
第563および第1125ラインのクランプレベル信号
のレベルと128階調との差をデジタル的に検出してク
ランプレベル電圧を発生させ、クランプ回路(図示せ
ず)にフィードバックさせてクランプをかけていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たMUSE信号の自動利得制御では、各ラインの検出、
レベルの検出、差の検出をA/D変換されたデジタル信
号の全ビットすなわち8ビット全てを観察して行なって
いたから、大規模なデジタル検出回路が必要となり、回
路設計が面倒で、価格低下の障害の一因になっていた。
また、MUSE信号にクランプをかける場合も同様であ
った。また、特開昭62−51887号「高品位映像信
号のレベル制御回路」には、水平同期信号のハイレベル
部分とローレベル部分の各A/D変換データの差データ
の絶対値に基づいて入力されるMUSE信号の増幅利得
を制御する可変増幅回路を設けたMUSEデコーダが開
示されている。しかしながら、このものは、水平同期信
号のハイレベル部分とローレベル部分を別々に積算すべ
く、a〜jの計10点でサンプリングしてAD変換した
A/D変換データを、第1ないし第4の4個のラッチ回
路と加算回路を組み合わせた積算回路を用いて演算する
必要があり、しかも第3ラッチ回路と第4ラッチ回路に
保持されたハイレベル部分とローレベル部分の個別積算
値を、積算回路後段の減算回路において全ビットを対象
に減算して利得制御信号を生成しなければならない。こ
のため、減算回路は、水平同期信号のハイレベル部分と
ローレベル部分の各AD変換データについて、全ビット
を対象に差データを得るため、どうしても回路規模が大
きくなりやすく、複雑な構成の積算回路を用いる点とも
併せ、製造コストが高くつく等の課題を抱えるものであ
った。
【0007】本考案者は、図6に示すように、MUSE
信号を8ビットでA/D変換したとき、水平同期信号の
水平部分1、3が256階調中の192階調と64階調
に規定され、クランプレベル信号5が256階調中の1
28階調になるように規定されており、更に、192階
調が2値信号で「11000000」に、64階調が
「01000000」に、128階調が「100000
00」となり、それらの階調の前後ではいずれも最上位
2桁のうち、第1の最上位桁(第1MSBと略称する)
又は第1MSBから2番目の第2の最上位桁(第2MS
Bと略称する)のいずれかで、2値データが変化する点
に着目して本考案を完成させた。
【0008】本考案は上述した従来の欠点を解決するた
めになされたもので、A/D変換されたテレビジョン信
号の最上位2桁のみを用い、かつ簡単な回路構成によっ
てALCをかけることが可能な自動利得制御装置の提供
を目的とする。さらに、本考案はその最上位2桁のみを
用いてALCとともにクランプをかけることも可能な自
動利得制御装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、正極同期信号を有するテレビジョン信号
について256階調中の64、128又は192階調の
いずれか一つをもって定めた基準階調に相当するレベル
部分をクランプするクランプ回路と、前記クランプされ
たテレビジョン信号を8ビットのデジタル信号にA/D
変換するA/D変換回路と、該A/D変換回路の出力を
観察して自動レベル制御信号を作成する自動レベル制御
信号作成回路とを具備することを特徴とするものであ
る。
【0010】自動レベル制御信号作成回路は、A/D変
換された前記テレビジョン信号の最上位2桁のうち、ク
ランプした前記基準階調を除く64、128又は192
階調のいずれか一つをもって定めた観察階調に対応する
レベル部分であって該観察階調の前後で2値データが変
化するレベル部分に対応する桁の実際の2値データを観
察し、前記テレビジョン信号レベルを該2値データが
「1」であれば抑制し「0」であれば増大させる自動レ
ベル制御信号を作成する。
【0011】また、本考案は、前記最上位2桁のうち、
前記基準階調に対応するレベル部分であって該基準階調
の前後で2値データが変化するレベル部分に対応する桁
の実際の2値データを、前記正極同期信号と所定の位相
関係にあるクランプパルスに同期して検出し、検出した
2値データをクランプレベルとして前記クランプ回路に
供給するクランプレベル検出回路を具備することを特徴
とするものである。
【0012】
【作用】このような手段を備えた本考案では、例えば、
テレビジョン信号をクランプ回路で64階調(基準階
調)レベルでクランプしたとき、128階調(観察階
調)に相当する信号レベルの最上位2桁のうち第1MS
Bの2値データがそのレベルに応じて「1」又は「0」
となり、自動レベル制御(ALC)信号作成回路がその
2値データに対応してテレビジョン信号レベルを一定に
制御する自動レベル制御(ALC)信号を作成する。
【0013】また、基準階調として64階調レベルでク
ランプしたとき、水平同期信号における観察観察に定め
192階調に相当する信号レベルの最上位2桁のうち
第2MSBの2値データがそのレベルに応じて「1」又
は「0」に変化するから、ALC信号作成回路がその2
値データによってALC信号を作成可能である。すなわ
ち、基準観察64階調でクランプして観察階調192階
調を観察し、観察されたレベルが192階調よりも大き
い場合(第2MSBが1である場合)には、AD変換回
路の入力信号のレベルを下げ、192階調よりも小さい
場合(第2MSBが0である場合)は、入力信号のレベ
ルを上げるようにすることにより、192階調に収束さ
せることができ、これによりALC動作を行うことがで
きる。同様にまた、実施例に示したように、観察階調と
して128階調を観察してALC動作を行う場合は、第
1MSBが1ならば入力信号を小さくし、0ならば大き
くするとよい。
【0014】さらに、クランプレベル検出回路を有する
構成では、A/D変換されたテレビジョン信号につい
て、例えば水平同期信号における64階調に相当するレ
ベルの最上位2桁のうち第2MSBの2値データがその
レベルに応じて「1」又は「0」変化するから、クラ
ンプレベル検出回路がその2値データによってクランプ
レベルを検出し、これをクランプレベルとしてクランプ
回路に供給することができる
【0015】
【実施例】以下本考案の実施例を図1ないし図6を参
照して説明する。図1は本考案の自動利得制御装置の
一実施例を示すブロック図、図2は、図1中のレベル制
信号作成回路の一例を示すブロック回路図、図3は、
図1中のクランプパルス作成回路の一例を示すブロック
図、図4は、図1の自動利得制御装置におけるクランプ
動作を説明する図、図5は、本考案におけるクランプレ
ベルとALC信号検出レベルの組合せを示す図、図6
は、MUSE信号についての階調レベル関係を示す図で
ある。図1において、MUSE信号の加えられる入力端
7にはクランプ回路9が接続されている。クランプ回路
9は、例えばそのMUSE信号の毎ラインにおいて水平
同期信号の同じ水平レベル部分に後述するクランプパル
スPのタイミングを合わせて後述するクランプ電位でク
ランプするものであり、一端をMUSE信号の伝送ライ
ンに接続するとともに他端をコンデンサCを介してアー
スしたスイッチ11を有して形成されており、A/D変
換回路13に接続されている。
【0016】A/D変換回路13は、MUSE信号を8
ビットパラレルで256階調にA/D変換して出力する
もので、第1MSBがクランプパルス作成回路15およ
び水平同期検出回路17に接続され、第2MSBがクラ
ンプレベル検出回路19に接続されている。A/D変換
回路13から出力されたデジタルMUSE信号は、図示
しない回路によって内挿処理、フレーム間補間その他の
適当な信号処理がなされる。水平同期検出回路17は、
MUSE信号中に含まれる例えばフレームパルスから毎
ラインの水平同期信号のスタート位置を検出するもので
あり、クランプパルス作成回路15に接続されている。
【0017】クランプパルス作成回路15は、毎ライン
の水平同期信号において例えば低い水平レベル部分のみ
にタイミングを合せたクランプパルスPを作成するもの
であり、スイッチ11およびALC信号作成回路21に
接続されている。このクランプパルス作成回路15の詳
細は後述する。ALC信号作成回路21は、図2に示す
ように、クランプパルス作成回路15内のインバータ2
3(後述する)に接続されたバッファ25と、このバッ
ファ25に接続された積分回路27と、この積分回路2
7からリミッタ29を介して接続されたOPアンプから
なる増幅器31と、PNPトランジスタ33およびOP
アンプからなる反転回路35を有して形成されている。
【0018】すなわち、ALC信号作成回路21では、
クランプパルス作成回路15のインバータ23を介して
デジタルMUSE信号の第1MSBの2値データ
「1」、「0」をバッファ25に入力させ、図示しない
回路で例えばフレームパルスから形成され第563およ
び第1125ラインのクランプレベル信号にタイミング
を合せたパルス(VPLS)に同期したレベルを出力
し、積分回路27でその出力に応じた直流の平均レベル
を形成してリミッタ29でリミッタをかけ、増幅器31
の非反転入力端に出力する。増幅器31では、電源Vc
cから抵抗R1、R2で分割された反転入力端への電圧
で決定される増幅度でその平均レベルを増幅してトラン
ジスタ33のベースに加えてコレクタ電流を変化させ、
負荷出力としての第1のALC電圧を第1のレファレン
ス電圧としてA/D変換回路13に出力する。抵抗3は
負荷抵抗である。
【0019】また、負荷出力を抵抗R4を介して反転回
路35の反転入力端に加え、電源Vccから抵抗R5、
R6で分割された電圧を非反転入力端ヘ加え、その負荷
出力を反転させて第2のALC電圧を形成し、この第2
のALC電圧を第2のレファレンス電圧としてA/D変
換回路13に出力する。そのため、A/D変換回路13
は、256階調中の128階調を中心として上下方向に
均等なレベルに制御された状態でMUSE信号をA/D
変換する。クランプレベル検出回路19は、デジタルM
USE信号の第2MSBの2値データ「1」、「0」を
クランプパルスPにタイミングを合せて反転出力するも
のであり、毎水平ラインの水平同期信号における低い水
平レベル部分、すなわち256階調中の64階調レベル
を検出する機能を有している。
【0020】そして、64階調レベルにおける第2MS
Bの2値データに応じて抵抗R8およびコンデンサCで
形成される積分回路によってクランプ電位が形成され、
スイッチ11とコンデンサCの接続点に出力される。
【0021】図3はクランプパルス作成回路15の一例
を示している。図1の水平同期検出回路17から第1の
遅延回路(図ではD/L1とする)37および3入力N
AND回路39の第1の入力端が接続されている。第1
の遅延回路(図ではD/L1とする)37は例えば1ク
ロック分の遅延時間を有し、3クロック分の遅延時間を
有する第2の遅延回路(図ではD/L2とする)41お
よび1クロック分の遅延時間を有する第3の遅延回路
(図ではD/L3とする)43を介してインバータ45
が接続されている。
【0022】第1および第2の遅延回路37、41の接
続点はインバータ47を介してNAND回路39の第2
の入力端に接続されており、NAND回路39の第3の
入力端にはデジタルMUSE信号の第1MSBがインバ
ータ23を介して接続されている。インバータ45は別
の3入力NAND回路49の第1の入力端に接続されて
おり、第2の入力端には第2および第8の遅延回路4
1、43の接続点が、第3の入力端には同様にインバー
タ23が接続されている。なお、このインバータ23は
上述したようにALC信号作成回路21に接続されてい
る。
【0023】これらNAND回路39、49はMUSE
信号の毎ラインにおいて水平同期信号の前又は後側の同
じ低い水平レベル部分にタイミングを合わせたパルスを
出力するもので、2入力NAND回路51の各々の入力
端に接続されている。このNAND回路51は、上述し
たクランプ回路9のスイッチ11をON/OFFするク
ランプパルスPを作成するものである。
【0024】次に、上述した本考案の自動利得制御装置
の動作を簡単に説明する。図1において、入力端7に加
えられたMUSE信号はクランプ回路9でクランプさ
れ、A/D変換回路13で8ビットパラレルの256階
調にA/D変換され、図示しない回路で適当な信号処理
がなされる。デジタルMUSE信号の第1MSBのデー
タは、図2のように、クランプパルス作成回路15のイ
ンバータ23で反転されてALC信号作成回路21のバ
ッファ25に出力される。
【0025】バッファ25からは、第563および第1
125ラインのクランプレベル信号における第1MSB
のデータが、パルス(VPLS)でタイミングを合せて
出力され、積分回路27にてその入力データの「1」
「0」に応じた平均レベルが形成され、リミッタ29を
介して増幅器31で増幅される。増幅器31からの出力
でトランジスタ33のコレクタ電流が変化して第1のA
LC電圧が出力されるとともに、第1のALC電圧が反
転回路35で反転されて第2のALC電圧が出力され
る。
【0026】そして、128階調−64階調=64階調
となるから、この64階調分の信号レベルと実際の12
8階調レベル部分の信号との差信号からALC信号作成
回路21で第1および第2のALC電圧を作成し、その
第1および第2のALC電圧が一定レベルとなるように
MUSE信号を制御するようA/D変換回路13を形成
すれば、それら第1および第2のALC電圧を第1およ
び第2のレファレンス電圧として用い、A/D変換回路
13では256階調中の128階調を中心として上下方
向に均等レベルでMUSE信号をA/D変換する。
【0027】また、クランプレベル検出回路19は、デ
ジタルMUSE信号の毎水平ラインの水平同期信号にお
ける256階調中の64階調に相当するレベルの第2M
SBの2値データ「1」、「0」をクランプパルスPに
タイミングを合せて検出して反転出力し、抵抗R8およ
びコンデンサCで形成されたクランプ電位がスイッチ1
1とコンデンサCの接続点に出力される。さらに、デジ
タルMUSE信号の第1MSBから水平同期検出回路1
7で毎ラインの水平同期信号のスタート位置を検出し、
タイミング信号が第1の遅延回路37およびNAND回
路39に出力される。そのタイミング信号は、第1の遅
延回路37で1クロック分遅延されて第2の遅延回路4
1およびNAND回路39に加えられる。
【0028】MUSE信号の水平同期信号が低いレベル
から高いレベルに立ち上がるラインでは、デジタルMU
SE信号の第1MSBのデータは始め「0」であるから
NAND回路39の入力が「1」となり、NAND回路
39から第1の遅延回路37の遅延時間分のパルス幅だ
けローレベルのパルス信号がNAND回路51に加えら
れる。水平同期信号が高いレベルに立ち上がると、第1
のMSBのデータが「1」となってNAND回路39へ
の入力が「0」となるから、第2の遅延回路41におけ
る遅延時間を適当に選定すれば、NAND回路39、4
9からの出力はなくなる。
【0029】他方、MUSE信号の水平同期信号が高い
レベルから低いレベルに下がるラインでは、第1のMS
Bのデータは始め「1」であるから、NAND回路39
の入力が「0」となってNAND回路39、49からの
出力はなく、水平同期信号が低いレベルに下がると
「0」となってNAND回路39への入力が「1」とな
るから、NAND回路49から第3の遅延回路343の
遅延時間分のパルス幅だけローレベルのパルス信号がN
AND回路51に加えられる。そして、NAND回路5
1から、各NAND回路39、49からのローレベルが
反転したパルス信号がクランプパルスPとしてクランプ
回路9に加えられてスイッチ11をON/OFFする。
そのため、クランプ回路9では、図4に示すように、毎
ラインの水平同期信号53において低い水平レベル部分
のみをクランプパルスPによって64階調に相当するレ
ベルに基づくクランプ電位でMUSE信号をクランプす
る。なお、図4の符号55および57は圧縮された色差
信号および輝度信号である。
【0030】このように、本考案の自動利得制御装置で
は、A/D変換されたMUSE信号における256階調
中の64階調(基準階調)に相当する水平同期信号の低
い方の水平部分のレベルを第2MSBから検出してクラ
ンプ電位を作成してクランプするとともに、クランプレ
ベルを検出しない128階調(観察階調)に相当するク
ランプレベル信号レベルの第1MSBから第1および第
2のALC信号を形成してA/D変換回路13でALC
動作するので、A/D変換されたMUSE信号における
第1および第2MSBのみの最上位2桁を用いてMUS
E信号にALCのみならずクランプをかけることができ
る。
【0031】ところで、上述した構成の自動利得制御装
置では、第1のALC信号と反転させた第2のALC信
号を形成して128階調を中心として上下方向に均等に
レベル制御する構成を示したが、本考案では1つのAL
C信号を形成してALCをかける構成も可能であり、A
LC信号作成回路を適当に形成すればよい。さらに、A
LC動作を確保する回路としては、A/D変換回路13
に代えてこのA/D変換回路13の前段にALC回路
(図示せず)を形成し、ALC信号作成回路21からの
ALC信号によってALC動作させる構成も可能であ
る。
【0032】また、上述した構成では、256階調中の
64階調に相当するレベルをクランプし、クランプレベ
ルを検出しない128階調に相当するレベルをみてAL
C信号を作成する構成であったが、本考案では図5に示
すように、64階調に相当するレベルをクランプし、観
察階調に定めた192階調に相当するレベルのデータ
「1」、「0」をみてALC信号を作成することも可能
である。さらに、256階調中の128階調に相当する
レベルを基準階調としてクランプし、クランプレベルを
検出しない64階調又は192階調に相当するレベルを
観察階調として観察してALC信号を作成したり、19
2階調に相当するレベルを基準階調としてクランプし
観察階調である64階調又は128階調に相当するレベ
ルをみてALC信号を作成することも可能である。
【0033】本考案では、第1MSBおよび第2MSB
の2値データについて、それらの階調の前後でそれらの
2値データが変化する桁を用いてMUSE信号レベルの
検出やALC信号の作成、クランプレベルの検出やクラ
ンプ電位の作成等をさせればよい。
【0034】そして、それら6通りの組合せに合せてA
LC信号作成回路21、クランプパルス作成回路15お
よびクランプレベル検出回路19を第1MSB又は第2
MSBに接続するとともに、これらALC信号作成回路
21、クランプパルス作成回路15およびクランプレベ
ル検出回路19の構成を変更すればよい。もっとも、各
ラインとも同じ低い水平レベル又は高い水平レベル部分
を所定のクランプレベルでクランプする構成では、各ラ
インのクランプレベルが同じとなって調整が簡単となる
し、たとえクランプパルスPの位相が多少ずれても常に
正確にクランプされる利点がある。
【0035】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば
正極同期信号を有するテレビジョン信号について256
階調中の64、128又は192階調のいずれか一つを
もって定めた基準階調に相当するレベル部分をクランプ
し、クランプされたテレビジョン信号の8ビットA/D
変換出力の最上位2桁のうち、基準階調を除く64、1
28又は192階調のいずれか一つをもって定めた観察
階調に対応するレベル部分であって該観察階調の前後で
2値データが変化するレベル部分に対応する桁の実際の
2値データを観察し、テレビジョン信号レベルを該2値
データが「1」であれば抑制し「0」であれば増大させ
る自動レベル制御信号を作成する構成としたから、例え
ば基準観察64階調でクランプして観察階調192階調
を観察し、観察されたレベルが192階調よりも大きい
場合(第2MSBが「1」である場合)には、AD変換
回路の入力信号のレベルを下げ、192階調よりも小さ
い場合(第2MSBが「0」である場合)は、入力信号
のレベルを上げることで、観察階調を192階調に収束
させることができ、また観察階調として128階調を観
察する場合には、第1MSBが「1」ならば入力信号を
小さくし、「0」ならば大きくするというようにして、
観察階調を128階調に収束させることができ、A/D
変換されたテレビジョン信号の第1および第2のMSB
のみを用いて自動レベル制御を行うため、自動レベル制
御信号作成回路の構成が簡単化され、従って例えば水平
同期信号のハイレベル部分とローレベル部分の各A/D
変換デー タについて、全ビットを用いた差分演算により
得られる差データの絶対値に基づいてテレビジョン信号
の増幅利得を制御する従来の装置に比べ、設計は遥かに
容易であり、製造価格を低く抑えることができる等の優
れた効果を奏する。 さらに、本考案は、前記最上位2桁
のうち、基準階調に対応するレベル部分であって基準階
調の前後で2値データが変化するレベル部分に対応する
桁の実際の2値データを、正極同期信号と所定の位相関
係にあるクランプパルスに同期して検出し、検出した2
値データをクランプレベルとして前記クランプ回路に供
給するようにしたから、A/D変換されたテレビジョン
信号の第1および第2のMSBのみを用いて、クランレ
ベルの検出ならびに指定が可能であり、構成の非常に簡
単な回路を用いてテレビジョン信号のクランプならびに
自動レベル制御が可能である等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る自動利得制御装置の一実施例を示
すブロック図である。
【図2】図1中のレベル制御信号作成回路の一例を示す
ブロック回路図である。
【図3】図1中のクランプパルス作成回路の一例を示す
ブロック図である。
【図4】図1の自動利得制御装置におけるクランプ動作
を説明する図である。
【図5】本考案におけるクランプレベルとALC信号検
出レベルの組合せを示す図である。
【図6】MUSE信号についての階調レベル関係を示す
図である。
【符号の説明】
1、3 水平同期信号の水平部分 5 クランプレベル信号 7 入力端 9 クランプ回路 11 スイッチ 13 A/D変換回路 15 クランプパルス作成回路 17 水平同期検出回路 19 クランプレベル検出回路 21 ALC信号作成回路 23、45、47 インバータ 25 バッファ 27 積分回路 29 リミッタ 31 増幅器 33 トランジスタ 35 反転増幅器 37 第1の遅延回路 39、49、51 NAND回路 41 第2の遅延回路 43 第3の遅延回路 53 水平同期信号 55 色差信号 57 輝度信号

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極同期信号を有するテレビジョン信号
    について256階調中の64、128又は192階調
    いずれか一つをもって定めた基準階調に相当するレベル
    部分をクランプするクランプ回路と、前記クランプされ
    たテレビジョン信号を8ビットのデジタル信号にA/D
    変換するA/D変換回路と、A/D変換された前記テレ
    ビジョン信号の最上位2桁のうち、クランプした前記
    準階調を除く64、128又は192階調のいずれか一
    つをもって定めた観察階調に対応するレベル部分であっ
    該観察階調の前後で2値データが変化するレベル部分
    に対応する桁の実際の2値データを観察し、前記テレビ
    ジョン信号レベルを該2値データが「1」であれば抑制
    し「0」であれば増大させる自動レベル制御信号を作成
    する自動レベル制御信号作成回路とを具備してなること
    を特徴とするテレビジョン信号の自動利得制御装置。
  2. 【請求項2】 前記最上位2桁のうち、前記基準階調に
    対応するレベル部分であって該基準階調の前後で2値デ
    ータが変化するレベル部分に対応する桁の実際の2値デ
    ータを、前記正極同期信号と所定の位相関係にあるクラ
    ンプパルスに同期して検出し、検出した2値データをク
    ランプレベルとして前記クランプ回路に供給するクラン
    プレベル検出回路を具備することを特徴とする請求項1
    記載のテレビジョン信号の自動利得制御装置。
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JPS6251887A (ja) * 1985-08-30 1987-03-06 Sanyo Electric Co Ltd 高品位映像信号のレベル制御回路

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