JP2567603B2 - 連続自動樹脂封止方法 - Google Patents

連続自動樹脂封止方法

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JP2567603B2
JP2567603B2 JP62080755A JP8075587A JP2567603B2 JP 2567603 B2 JP2567603 B2 JP 2567603B2 JP 62080755 A JP62080755 A JP 62080755A JP 8075587 A JP8075587 A JP 8075587A JP 2567603 B2 JP2567603 B2 JP 2567603B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、半導体素子等の被封止部品を樹脂材料に
よって封止成形するための方法に関するものであり、特
に、フープ材上に装着した多数の被封止部品を連続し
て、且つ、自動的に樹脂封止させる方法の改良に関する
ものである。
(従来の技術) フープ材上の被封止部品を連続して自動的に樹脂封止
成形する方法は既に公知である。この方法は、長尺状の
フープ材を一方から他方へ連続して移送供給する間にお
いて、このフープ材上に装着した被封止部品を自動的に
樹脂材料にて封止成形するものである(例えば、特公昭
61−42616号公報等)。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上記したような従来の方法においては、フ
ープ材を一方か他方へ順次に移送して被封止部品の樹脂
封止を行うものであり、また、その封止後のフープ材
は、直ちに他方側へ移送される。即ち、この封止後のフ
ープ材に後続する封止前のフープ材も上記他方側へ直ち
に移送されて次の樹脂封止作業のための態勢をとること
ができるので、高能率生産を図り得るといった利点を有
している。
ところが、その反面、次のような重大な弊害がある。
即ち、フープ材上の被封止部品は、可動及び固定の両
型に設けたキャビティ内に嵌入された状態で樹脂封止さ
れるが、この樹脂成形時において、両型のパーティング
ライン(P.L)面には不可避的に樹脂材料の一部が浸入
してこの面に樹脂バリを形成する。このバリは、樹脂材
料に、通常、熱硬化性のものが用いられることとも相俟
って、上記パーティングライン面において硬化し、次の
型締時における両型の型締不良の要因となる。従って、
この樹脂バリを放置した状態で次の樹脂成形を行うと、
両型面に生じたスリットに多量の溶融樹脂材料が浸入し
て多量の樹脂バリを形成し、或は、外部リード端子の表
面に樹脂被膜を形成したり、キャビティにおける樹脂材
料の未充填によって樹脂封止成形体に欠損部やボイドが
発生する等、この種の製品において要請される製品の高
品質性或は高信頼性を得ることができないといった重大
な問題があり、更に、硬化した樹脂バリによって両型面
が摩耗・損傷してその耐久性を低下させる等の問題があ
る。
このような理由から、高品質性及び高信頼性を有する
製品を得るためには、残存付着している上記樹脂バリや
埃その他の異物を金型面から除去しなければならず、従
って、各樹脂成形サイクル毎にこの型面のクリーニング
工程を行うことが必要となる。
しかしながら、前述したフープ材を用いる従来の方法
によれば、上述したような型面クリーニング工程を行う
ことができないか、或いは、この工程を行ったとして
も、封止前フープ材が両型間に案内されているため、こ
の型面クリーニング作業が極めて困難であって充分なク
リーニング効果を期待することができず、しかも、その
クリーニング工程において、このクリーニング機構とフ
ープ材とが接触したり、また、型面から剥離した樹脂バ
リその他の異物が飛散してフープ材上の被封止部品を傷
損或は汚損してその機能を害する等の重大な弊害がみら
れた。
このように、フープ材を用いて被封止部品を樹脂封止
する従来の樹脂封止方法においては、実質的に型面クリ
ーニング工程を行うことができないが、以下、その理由
について更に詳述する。
型面をクリーニングする従来のクリーニング作業とし
ては、例えば、型面間にクリーニング装置におけるブラ
シ部材を嵌装すると共に、該ブラシ部材の先端を型面に
強く押し付けて該型面の樹脂バリを剥離し、次に、剥離
した樹脂バリを外部へ吸引排除する手段等が知られてい
る。
これらのクリーニング手段は、クリーニング装置にお
けるブラシ部材を垂直方向へ振動させてその先端で型面
の樹脂バリを叩打加傷する作用と、ブラシ部材を水平方
向へ振動させてその先端で型面の樹脂バリを摺擦する作
用とを組み合わせたものであり、この両作用を併用する
ことによって型面の樹脂バリを剥離すると共に、剥離し
た樹脂バリを真空引き作用を利用してブラシ部材の周囲
から型面の外部へ強制的に吸引排除するものである(例
えば、特公昭57−30363号公報)。
また、他のクリーニング手段は、型面にブラシ部材の
先端を圧接し、この状態で該ブラシ部材を回転させるこ
とによって該型面の樹脂バリを剥離すると共に、剥離し
た樹脂バリを、真空引き作用を利用して、ブラシ部材の
周囲から外側へ強制的に吸引排除するものである(例え
ば、特公平1−16645号公報)。
型面をクリーニングする従来のクリーニング作業は、
上述したように、ブラシ部材の先端で型面を叩打し、或
は、型面に圧接したブラシ部材の先端を回転させる等に
よって、ブラシ部材の先端を型面に強く押し付けて型面
の樹脂バリを剥離し、これを外部へ吸引排除するように
している。
このようなクリーニング手段が、フープ材を用いて被
封止部品を樹脂封止する従来の樹脂封止方法において直
ちに応用できない理由は、次の通りである。
即ち、クリーニング作業は、被封止部品を装着した短
尺状のリードフレームを用いる樹脂封止方法においても
樹脂成形の終了毎に行われるが、該クリーニング工程時
には該型面に次の封止前リードフレームが供給されてい
ない状態にあるため、ブラシ部材の先端を型面に強く押
し付けて該型面の樹脂バリを剥離しようとするクリーニ
ング作業を問題なく行うことができる。
これに反して、フープ材を用いて被封止部品を樹脂封
止する従来の樹脂封止方法においては、樹脂成形の終了
時に型面クリーニング工程を行うと、該型面には前の樹
脂封止工程を経た封止済みフープ材に連続して次の封止
前フープ材が供給されている状態にある。従って、この
状態で、ブラシ部材の先端を型面に強く押し付けて該型
面の樹脂バリを剥離しようとするクリーニング作業を行
う場合は、ブラシ部材の先端が封止前フープ材に接触し
て被封止部品を損傷する等の弊害が発生したり、また、
型面から剥離した樹脂バリその他の異物が飛散して被封
止部品を損傷或は汚損してその機能を害する等の重大な
弊害がある。更に、これらの弊害を未然に防止するため
には、ブラシ部材の先端が封止前フープ材に接触しない
状態で型面のみをクリーニングしなければならず、従っ
て、そのような手段を採用することは実際上は不可能で
あるため、結局、フープ材を用いて被封止部品を樹脂封
止する従来の樹脂封止方法においては、従来のクリーニ
ング手段をそのまま応用することができない。
本発明方法は、フープ材を用いて被封止部品を樹脂封
止する従来の樹脂封止方法における問題点を解消して、
高品質性及び高信頼性を有する樹脂封止成形品を高能率
生産することができる連続自動樹脂封止方法を提供する
ことを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明に係る連続自動樹脂封止方法は、対向配置した
樹脂封止用金型にフープ材の所定長さ分を移送供給する
封止前フープ材の移送供給工程と、フープ材に装着した
所要数の被封止部品を上記金型のキャビティ部の位置に
夫々セットする被封止部品のセット工程と、上記金型の
ポット内に樹脂材料を供給する樹脂材料供給工程と、セ
ットされた上記フープ材の各被封止部品を上記金型の各
キャビティ内に夫々嵌合させる型締工程と、上記金型ポ
ット内の樹脂材料を加熱且つ加圧して溶融化すると共に
その溶融樹脂材料をこのポットと上記各キャビティとの
間に設けた移送用通路を通して各キャビティ内に注入充
填することによりこの各キャビティ内の被封止部品を樹
脂材料によって夫々封止する被封止部品の樹脂封止工程
と、上記樹脂封止工程後において所要時間の経過後に金
型を開く型開工程と、セットされたフープ材及びこのフ
ープ材における各被封止部品の樹脂封止成形体を上記金
型間に取り出す樹脂封止成形体の離型工程と、上記離型
工程後の封止済みフープ材を上記金型位置から後退させ
てこの封止済みフープ材に後続する封止前フープ材をこ
の金型位置から所要の距離だけ離隔するフープ材の後退
工程と、上記フープ材の後退工程において後退する封止
済みフープ材に付着した上記金型の通路内での硬化樹脂
を係合部材に係合させて該硬化樹脂を封止済みフープ材
から切り離す通路内硬化樹脂の除去工程と、上記離型工
程後において上記金型面間にクリーニング機構を嵌入さ
せると共に該クリーニング機構に設けた溝部に上記封止
済みフープ材を接触しない状態で嵌挿しこの状態で該金
型面に付着した樹脂バリを除去する金型面のクリーニン
グ工程と、上記クリーニング工程後において上記フープ
材の後退工程により後退させたフープ材を所定の位置に
まで前進させるフープ材の前進工程とから成ることを特
徴とするものである。
また、本発明に係る他の連続自動樹脂封止方法は、被
封止部品を装着した少なくとも二条一組から成る複数条
のフープ材を平行に配置すると共にこの各フープ材の供
給ピッチ間隔を調整する複数条のフープ材供給工程と、
この供給工程によって供給された各フープ材を対向配置
した樹脂封止用金型に所定の長さ分だけ移送供給する封
止前フープ材の移送供給工程と、フープ材に装着した所
要数の被封止部品を上記金型のキャビティ部の位置に夫
々セットする被封止部品のセット工程と、上記金型のポ
ット内に樹脂材料を供給する樹脂材料供給工程と、セッ
トされた上記フープ材の各被封止部品を上記金型の各キ
ャビティ内に夫々嵌合させる型締工程と、上記金型ポッ
ト内の樹脂材料を加熱且つ加圧して溶融化すると共にそ
の溶融樹脂材料をこのポットと上記各キャビティとの間
に設けた移送用通路を通して各キャビティ内に注入充填
することによりこの各キャビティ内の被封止部品を樹脂
材料によって夫々樹脂する被封止部品の樹脂封止工程
と、上記樹脂封止工程後において所要時間の経過後に金
型を開く型開工程と、セットされたフープ材及びこのフ
ープ材における各被封止部品の樹脂封止成形体を上記金
型間に取り出す樹脂封止成形体の離型工程と、上記離型
工程後の封止済みフープ材を上記金型位置から後退させ
てこの封止済みフープ材に後続する封止前フープ材をこ
の金型位置から所要の距離だけ離隔するフープ材の後退
工程と、上記フープ材の後退工程において後退する封止
済みフープ材に付着した上記金型の通路内での硬化樹脂
を係合部材に係合させて該硬化樹脂を封止済みフープ材
から切り離す通路内硬化樹脂の除去工程と、上記離型工
程後において上記金型面間にクリーニング機構を嵌入さ
せると共に該クリーニング機構に設けた溝部に上記封止
済みフープ材を接触しない状態で嵌挿しこの状態で該金
型面に付着した樹脂バリを除去する金型面のクリーニン
グ工程と、上記クリーニング工程後において、上記フー
プ材の後退工程により後退させたフープ材を所定の位置
にまで前進させるフープ材の前進工程とから成ることを
特徴とするものである。
(作用) 本発明方法によれば、フープ材を順次に樹脂封止用金
型に移送供給してこのフープ材上に装着した被封止部品
を樹脂材料にて順次に封止成形するといった連続的且つ
自動的な制御封止を行うことができる。
特に、フープ材上の被封止部品を樹脂封止すると共
に、金型の型開きと樹脂封止成形体の離型を行った後、
この封止後のフープ材に後続する封止前フープ材上の被
封止部品をこの金型から後退させる工程を有しているの
で、この金型における型面クリーニング工程時におい
て、封止前の被封止部品を確実に保護することができる
のである。
また、上記したフープ材の後退工程時においては、後
退するフープ材に付着した金型の溶融樹脂材料移送用通
路の形状に対応した硬化樹脂を同時的に且つ自動的に切
り離すことができる。
(実 施 例) 次に、本発明を実施例図に基づいて説明する。
第1図及び第2図は本発明方法を実施するための連続
自動樹脂封止装置を示している。
この装置は、封止装置本体1とこの装置本体1の側部
に配設される樹脂封止前のフープ材2aの巻装用リール部
材及び樹脂封止後のフープ材2bの巻取用リール部材(図
示なし)とから構成されている。
ところで、上記フープ材2(2a・2b)は、その一条以
上を装置本体1に移送供給してこのフープ材2上の被封
止部品を封止することができるが、実施例図において
は、移送供給するフープ材2を二条一組とし、また、そ
の被封止部品を樹脂封止する樹脂封止用金型には、複数
個のポット及びプランジャーを備えたマルチプランジャ
ー型のものを示している。
巻装用リール部材に巻装された二条一組から成るフー
プ材2・2は平行に移送されると共に、装置本体1側に
両者が整合して供給されるようにそれらの供給ピッチ間
隔が調整される。
この調整は、供給するフープ材が一条であるときは不
要であるが、二条以上の複数条を同時に供給する場合
は、第1〜2図に示すように、装置本体1と巻装用リー
ル部材との間に、それらの供給ピッチ間隔を調整するた
めの調整機構3を備えることが好ましい。このピッチ間
隔調整機構3による複数条のフープ材供給工程を経たフ
ープ材2は、装置本体1内に備えた樹脂封止用金型4に
おける固定上型41と可動下型42との両者間に、第3図
(1)に示すように、所定の長さl分だけ移送供給され
る。この両型41・42との間における封止前フープ材2
1は、樹脂封止用金型4の前後位置に配設されたフープ
材支持機構5・6によって水平状に支持されている。ま
た、このフープ材支持機構5・6は上下動機構7によっ
て昇降自在に設けられており、上記した封止前フープ材
21の両型間の供給時には、このフープ材21が固定上型41
または可動下型42に接触しない中段位置に案内されてい
る。
上記した封止前フープ材2の移送供給工程を経たフー
プ材21は、上記上下動機構7によってフープ材支持機構
5・6を下動させることにより、第3図(2)及び第4
〜5図に示すように、このフープ材21が可動下型42の上
面に形成されたセット用溝部8内に嵌合セットされる。
このとき、このフープ材21の所定長さlの範囲内に装着
された被封止部品9は、上記両型41・42のパーティング
ライン(P.L)面に対設されるキャビティ10・10の位置
と夫々合致するように設定されている。
上記被封止部品9のセット工程の終了後、第3図
(3)に示すように、可動下型42に設けられた所要複数
個のポット11内に、例えば、エポキシレジン等の樹脂材
料(タブレット)12を供給する樹脂材料12の供給工程を
行う。
この工程は、公知のチャック機構を用いて、上記各ポ
ット11内に樹脂材料12を直接的に夫々供給してもよい。
また、概略図示するように、樹脂材料の供給機構13を、
樹脂材料12を収容させるパーツフィーダ131と、金型4
の前部位置(第1図において右側)に配設されて、この
パーツフィーダ131の位置と可動下型42の上面位置とを
往復移動させる材料搬送部材132と、上記ポット11の数
及び配設位置等と対応させて形成したこの部材の材料収
容孔133と、この各孔133に上記パーツフィーダ131内の
樹脂材料12を各別に装填させる移送チャック(図示な
し)から構成してもよい。
上記樹脂材料の供給工程後に、第3図(4)に示すよ
うに、両型41・42の型締工程を行う。
この型締めは、下型42を上昇させて両型41・42の型面
を密に接合させるものであるが、この下型42の上昇時に
おいて上記上下動機構7にてフープ材支持機構5・6を
同時に上昇させることにより、下型42のセット用溝部8
内にセットされたフープ材21もその状態で上型41の型面
に接合する上段位置に案内される。また、このとき、こ
のフープ材21上の各被封止部品9は両型41・42間に構成
される上下のキャビティ10・10内に夫々嵌合されること
になる。
上記型締工程後において、下型42の各ポット11内に収
容した樹脂材料12を加熱すると共に、プランジャー14に
て加圧することにより溶融化し、且つ、第4〜6図に示
すように、この溶融樹脂材料121を、上型41面のカル151
及びこのカルと連通するランナ152と、このランナ152
連通する下型42面のサブランナ153及びこのサブランナ1
53と下型キャビティ10とを連通させるゲート154とから
成る通路15を通して各キャビティ10内に注入充填する。
従って、上下キャビティ10内に嵌合された被封止部品9
はこのキャビティ10内の充填樹脂材料12によって夫々封
止成形されるものである。
上記被封止部品の樹脂封止工程後において、所要時間
の経過後に下型42を下降させて両型41・42の型開きを行
う。このとき、樹脂封止後のフープ材22は、上下動機構
7及びフープ材支持機構5・6を介して、第3図(6)
及び第7図に示すように、前述した中段位置に案内され
る。即ち、上記各機構7・5・6によって、上型41面の
位置から下降されると共に、下型42のセット用溝部8か
ら取り出されて、第3図(1)に示した中段位置に支持
される。従って、上記した下型42の下降による型開工程
と、下型42にセットされたフープ材22及びこのフープ材
における各被封止部品9の樹脂封止成形体16を両型41
42間に取り出す樹脂封止成形体16の離型工程とは略同時
的に行うことができる。
なお、この離型工程において、通路15内で硬化した樹
脂は、樹脂封止用金型4に設けられる上下のエジェクタ
ーピン17によって突き出されるため、上記フープ材22
は、第7〜8図に示すように、上記金型の通路15の形状
に対応した硬化樹脂122が付着している。
上記型開き及び離型工程後において、上記封止後のフ
ープ材22に後続している封止前フープ材(2a)を樹脂封
止用金型4の位置から所要の距離だけ離隔するフープ材
2の後退工程を行う。
このとき、上記封止後のフープ材22の所定長さl1の範
囲を、少なくとも、その後方のフープ材支持装置6を通
過させる必要がある。これは、フープ材22が後退される
間において上記硬化樹脂122をフープ材22から切り離す
ための機構18をこのフープ材支持装置6に付設している
からである。
この通路15内の硬化樹脂122を除去するための工程
は、第9〜10図に示されている。即ち、この工程を実施
するための硬化樹脂切離機構18は、水平状に支持されて
いる上記フープ材22の下面側に対して、通路のサブラン
ナ153における硬化樹脂122の上面側が付着されるという
関係から、このフープ材22を順次に上方へ案内させるガ
イドロール181と、上記通路のカル151における硬化樹脂
122の上面側に接当するように配設した係合突片(係合
部材)182とから構成されている。従って、上記硬化樹
脂122は、フープ材22がそのガイドロール181に案内され
て上方に弯曲変形されるときにこのフープ材22から自動
的に切り離されるが、その切り離しが不充分である硬化
樹脂122は係合突片182によって強制的に、且つ、確実に
除去されることになる。また、切離後の硬化樹脂12
2は、第3図(7)に示すように、フープ材支持機構6
に設けたシュート61及び装置本体1側に設けたシュート
11に案内されて本体外部に廃棄できる。なお、上記した
硬化樹脂切離機構18の構成は、例えば、封止後のフープ
材22の上面側とサブランナ153(若しくは、ゲート154
における硬化樹脂122の下面側とが付着している関係に
あるときは、ガイドロール181を下方位置に設けると共
に、係合突片182を硬化樹脂122の下面側に接当させると
いった、実施例図のものとは逆の配置態様となる構成を
採用することができる。
上記したフープ材2の後退工程と通路内硬化樹脂122
の除去工程の終了後において、或は、これらの各工程の
開始と略同時的に、第3図(8)・第7図及び第12図に
示すように、両型41・42の型面(パーティングラインP.
L面)に対するクリーニング工程を行う。
この工程を実施するクリーニング機構19は公知のもの
でよいが、この機構19には、前記した中段位置に案内さ
れている、或は、この中段位置で上記フープ材の後退工
程及び硬化樹脂の除去工程が行われているフープ材に対
して接触しないような水平溝部191が設けられているこ
とが必要である。
即ち、この溝部191は、フープ材2が中段位置にある
場合にこのフープ材2を嵌入することができるように設
けられており、従って、第3図(8)及び第7図に示す
ように、クリーニング機構19を両型41・42間に嵌合させ
てもフープ材2とこれに付着している硬化樹脂122等と
は接触しないので、このフープ材の後退工程等を阻害す
ることがなく、また、それらの工程とは無関係に上記両
型41・42の型面クリーニング工程を行うことができる。
なお、上記クリーニング機構19は、例えば、第12図に
概略図示するように、両型41・42に付着した樹脂バリを
剥離するための平ブラシ等から成るブラシ部材192と、
このブラシ部材にて剥離した樹脂バリ及び両型面の埃等
の異物を吸引除去するためのバキューム機構等から構成
されており、更に、油空圧や電動モータ等の適宜な駆動
機構193を介して、両型41・42の型面間の位置と該両型
の外側方位間との間を往復進退自在となるように配設さ
れている。そして、上記ブラシ部材192は、電動モータ
等の適宜な加振機構194を介して、垂直方向及び水平方
向へ振動するように設けられており、また、上記バキュ
ーム機構は、上記ブラシ部材192の本体に形成した多数
の通気孔(図示なし)やブラシ部材192の周囲に設けた
集塵孔部195と、該集塵孔部195と真空ポンプ等の真空源
(図示なし)側とを連通接続させた吸気経路196等から
構成されている。
また、上記したように、中段位置にあるフープ材は、
クリーニング機構19における水平溝部191内に接触しな
い状態で嵌挿されているので、クリーニング機構19の振
動等に影響されることがない。更に、この水平溝部191
はクリーニング工程時において型面から剥離飛散する樹
脂バリやその他の異物からフープ材を保護するための通
路を兼ねている。
上記型面のクリーニング工程後において、フープ材の
後退工程により後退させたフープ材を所定の位置にまで
前進させるフープ材の前進工程を行う。この工程は、第
3図(9)に示すように、後退工程によって後退させた
フープ材の所定の長さl1分を再び前進させるのである
が、その前進位置は、これに後続する封止前のフープ材
23の所定の長さl2分を、第3図(1)に示したフープ材
の供給工程の場合と同じく、両型41・42間の所定位置に
案内することができる位置である。即ち、封止後フープ
材22(l1)は樹脂封止用金型4の前方位置にまで前進さ
れると共に、これに後続する封止前フープ材23(l2)は
両型41・42間の所定位置に案内されるので、このフープ
材の前進工程と第3図(1)に示した封止前フープ材の
移送供給工程とを同時的に行うことができる。
また、前述した第3図(3)に示す樹脂材料12の供給
工程は、樹脂材料12をポット11内に供給してその工程を
終了するが、材料搬送部材132が元位置に復動した後
に、次の成形サイクルにおける樹脂材料12の供給工程を
備えて、予め、この部材の各材料収容孔133に樹脂材料1
2を収容する作業を行わせておくことができる。従っ
て、次の成形サイクルにおいては、第3図(2)に示し
たセット工程が終了すれば、材料搬送部材132を可動下
型42側へ直ちに往動させることができる。このため、こ
のセット工程に連続して樹脂材料の供給工程を迅速に行
うことができるものである。
上述したように、第3図(1)〜(9)の各工程を連
続して行うことによって、一回の成形サイクルを終了す
るが、同図(9)の工程は同図(1)の工程を同時的に
行っており、従って、これに続いて、次の成形サイクル
を直ちに開始することができる。
なお、第3図(9)に示したフープ材2の前進工程を
経たフープ材に対して、そのゲート(154)との対応部
分にゲート樹脂バリが発生していることも考えられるの
で、このゲート樹脂バリ除去機構20によるゲート樹脂バ
リの除去工程を行うことが好ましい。
このゲート樹脂バリ樹脂機構20は、例えば、第11図に
示すように、フープ材2における外部リード端子間に付
着した樹脂バリを除去するために、このリード端子の側
面に対して上下方向に往復摺動させるピン状部材20
1と、上記フープ材の上下両面(図例の場合は下面側)
に圧接してこの面に付着した樹脂バリを剥離除去するた
めの回転ロール202等から構成されている。
また、前記硬化樹脂122の除去工程を経て、その前進
工程により移送されてくるフープ材は再び二条に分割さ
れているため、巻取用リール部材に夫々各別に巻き取ら
れることになる。
(発明の効果) 本発明の方法によれは、長尺状のフープ材上に装着し
た多数の被封止部品を連続して自動的に、且つ、効率良
く樹脂封止成形することができる。
特に、金型面のクリーニング工程において封止前のフ
ープ材をこの金型から所要の距離だけ離隔させるので、
このフープ材上の被封止部品の傷損或は汚損を確実に防
止することができる。従って、高品質性及び高信頼性を
有する樹脂封止成形品を高能率生産することができる連
続自動樹脂封止方法を提供することができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明方法を実施するための連続
自動樹脂封止装置の要部を示す一部切欠正面図及び一部
切欠平面図である。 第3図の(1)〜(9)は、本発明方法の説明図であっ
て、その各工程を順次に且つ概略的に図示したものであ
る。 第4図は、第3図(1)に対応した金型の要部を示す一
部切欠縦断側面図である。 第5図は、下型の要部を示す一部切欠平面図である。 第6図は、第3図(5)に対応した金型の要部を示す一
部切欠縦断側面図である。 第7図は、第3図(8)に対応した金型の要部を示す一
部切欠縦断側面図である。 第8図は、被封止部品を樹脂封止した状態を示す二条一
組から成るフープ材の一部切欠平面図である。 第9図及び第10図は、フープ材の支持機構と硬化樹脂の
切離機構の要部を示す一部切欠縦断正面図及び一部切欠
縦断側面図である。 第11図は、フープ材のゲート樹脂バリ除去機構を示す概
略正面図である。 第12図は、クリーニング機構を示す一部切欠概略縦断側
面図である。 (符号の説明) 1……装置本体 11……シュート 2(2a・2b)……フープ材 21……フープ材 22……フープ材 23……フープ材 3……ピッチ間隔調整機構 4……樹脂封止用金型 41……固定上型 42……可動下型 5……フープ材支持機構 6……フープ材支持機構 61……シュート 7……上下動機構 8……セット用溝部 9……被封止部品 10……キャビティ 11……ポット 12……樹脂材料 121……溶融樹脂材料 122……硬化樹脂 13……樹脂材料供給機構 131……パーツフィーダ 132……材料搬送部材 133……材料収容孔 14……プランジャー 15……通路 151……カル 152……ランナ 153……サブランナ 154……ゲート 16……樹脂封止成形体 17……エジェクターピン 18……硬化樹脂切離機構 181……ガイドロール 182……係合突片(係合部材) 19……クリーニング機構 191……水平溝部 192……ブラシ部材 193……駆動機構 194……加振機構 195……集塵孔部 196……吸気経路 20……ゲート樹脂バリ除去機構 201……ピン状部材 202……回転ロール

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向配置した樹脂封止用金型にフープ材の
    所定長さ分を移送供給する封止前フープ材の移送供給工
    程と、 フープ材に装着した所要数の被封止部品を上記金型のキ
    ャビティ部の位置に夫々セットする被封止部品のセット
    工程と、 上記金型のポット内に樹脂材料を供給する樹脂材料供給
    工程と、 セットされた上記フープ材の各被封止部品を上記金型の
    各キャビティ内に夫々嵌合させる型締工程と、 上記金型ポット内の樹脂材料を加熱且つ加圧して溶融化
    すると共に、その溶融樹脂材料をこのポットと上記各キ
    ャビティとの間に設けた移送用通路を通して各キャビテ
    ィ内に注入充填することにより、この各キャビティ内の
    被封止部品を樹脂材料によって夫々封止する被封止部品
    の樹脂封止工程と、 上記樹脂封止工程後において、所要時間の経過後に金型
    を開く型開工程と、 セットされたフープ材及びこのフープ材における各被封
    止部品の樹脂封止成形体を上記金型間に取り出す樹脂封
    止成形体の離型工程と、 上記離型工程後の封止済みフープ材を上記金型位置から
    後退させて、この封止済みフープ材に後続する封止前フ
    ープ材をこの金型位置から所要の距離だけ離隔するフー
    プ材の後退工程と、 上記フープ材の後退工程において、後退する封止済みフ
    ープ材に付着した上記金型の通路内での硬化樹脂を係合
    部材に係合させて該硬化樹脂を封止済みフープ材から切
    り離す通路内硬化樹脂の除去工程と、 上記離型工程後において、上記金型面間にクリーニング
    機構を嵌入させると共に、該クリーニング機構に設けた
    溝部に上記封止済みフープ材を接触しない状態で嵌挿
    し、この状態で該金型面に付着した樹脂バリを除去する
    金型面のクリーニング工程と、 上記クリーニング工程後において、上記フープ材の後退
    工程により後退させたフープ材を所定の位置にまで前進
    させるフープ材の前進工程とから成ることを特徴とする
    連続自動樹脂封止方法。
  2. 【請求項2】被封止部品を装着した少なくとも二条一組
    から成る複数条のフープ材を平行に配置すると共に、こ
    の各フープ材の供給ピッチ間隔を調整する複数条のフー
    プ材供給工程と、 この供給工程によって供給された各フープ材を、対向配
    置した樹脂封止用金型に、所定の長さ分だけ移送供給す
    る封止前フープ材の移送供給工程と、 フープ材に装着した所要数の被封止部品を上記金型のキ
    ャビティ部の位置に夫々セットする被封止部品のセット
    工程と、 上記金型のポット内に樹脂材料を供給する樹脂材料供給
    工程と、 セットされた上記フープ材の各被封止部品を上記金型の
    各キャビティ内に夫々嵌合させる型締工程と、 上記金型ポット内の樹脂材料を加熱且つ加圧して溶融化
    すると共に、その溶融樹脂材料をこのポットと上記各キ
    ャビティとの間に設けた移送用通路を通して各キャビテ
    ィ内に注入充填することにより、この各キャビティ内の
    被封止部品を樹脂材料によって夫々封止する被封止部品
    の樹脂封止工程と、 上記樹脂封止工程後において、所要時間の経過後に金型
    を開く型開工程と、 セットされたフープ材及びこのフープ材における各被封
    止部品の樹脂封止成形体を上記金型間に取り出す樹脂封
    止成形体の離型工程と、 上記離型工程後の封止済みフープ材を上記金型位置から
    後退させて、この封止済みフープ材に後続する封止前フ
    ープ材をこの金型位置から所要の距離だけ離隔するフー
    プ材の後退工程と、 上記フープ材の後退工程において、後退する封止済みフ
    ープ材に付着した上記金型の通路内での硬化樹脂を係合
    部材に係合させて該硬化樹脂を封止済みフープ材から切
    り離す通路内硬化樹脂の除去工程と、 上記離型工程後において、上記金型面間にクリーニング
    機構を嵌入させると共に、該クリーニング機構に設けた
    溝部に上記封止済みフープ材を接触しない状態で嵌挿
    し、この状態で該金型面に付着した樹脂バリを除去する
    金型面のクリーニング工程と、 上記クリーニング工程後において、上記フープ材の後
    退工程により後退させたフープ材を所定の位置にまで前
    進させるフープ材の前進工程とから成ることを特徴とす
    る連続自動樹脂封止方法。
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