JP2567254Y2 - 鉄筋間隔保持具 - Google Patents

鉄筋間隔保持具

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JP2567254Y2
JP2567254Y2 JP2086693U JP2086693U JP2567254Y2 JP 2567254 Y2 JP2567254 Y2 JP 2567254Y2 JP 2086693 U JP2086693 U JP 2086693U JP 2086693 U JP2086693 U JP 2086693U JP 2567254 Y2 JP2567254 Y2 JP 2567254Y2
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保明 高木
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東興産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は鉄筋と型枠との間隔を正
確に保ち、交差鉄筋の縦鉄筋と横鉄筋とを堅固に保持
し、かぶり厚さを正しくとらしめる鉄筋コンクリート用
の鉄筋間隔保持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄筋間隔保持具は多種多様なもの
が見受けられ、例えば図27に示す様な略十字状の鉄筋
間隔保持具aは、一般に交差鉄筋の一方の鉄筋bを挿嵌
保持する筒状の第一の鉄筋保持部cと、該第一の鉄筋保
持部cに対し直交配置した他方の鉄筋b1を弾力にて挟持
する第二の鉄筋保持部c1からなる構造であるため、かか
る鉄筋間隔保持具aを交差鉄筋に取り付けるには先ず第
一の鉄筋保持部cに鉄筋bを挿嵌し、次に第二の鉄筋保
持部c1に鉄筋b1を挟持させねばならず、よって鉄筋間隔
保持具aの取り付け方が限定され、この取り付け作業が
甚だ面倒で不便であると共に、この様な取り付け方であ
る為第二の鉄筋保持部c1による鉄筋b1の保持がなければ
鉄筋間隔保持具aは鉄筋b1を伝って下方に簡単にずれ落
ちる。
【0003】したがって、上記の鉄筋間隔保持具aにあ
っては、第二の鉄筋保持部c1による鉄筋b1の挟持によっ
てのみに鉄筋間隔保持具aの位置が維持されているた
め、振動や鉄筋b1の重量等が加わると下方にずれ易く、
又配筋後に図28に示す如く固定側の型枠dに対し開閉
側の型枠d1を閉じると、やや外方へ開き気味の鉄筋b、
b1を型枠d1にて押し当てて閉じることになるため、この
時に鉄筋間隔保持具aの間隔保持部として突設した腕部
e、e1…が折れたり、振動等により下方にずれ落ちたも
のは型枠dと型枠d1の蝶番の合わせ面に挟まれて折損す
る等の恐れがあり、これにより鉄筋bと型枠d1との間隔
保持が出来ず、養生後のコンクリートのひび割れ等を招
来したり、又例えその様な事態が起こり得ずとも、コン
クリート打ち込み時の衝撃によって第二の鉄筋保持部c1
による鉄筋bの挟持を維持出来ず、鉄筋間隔保持具aは
下方にずれ落ち、コンクリート製品の強度の安定を損な
う欠点を有していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は交差鉄筋に対
し取り付けが簡単で、しかも上下左右のいずれの方向に
も安定性よく確実堅固に取り付け出来、コンクリート打
ち込み時の衝撃に耐えられ、又型枠の組み立てによって
も破損することのない鉄筋間隔保持具を提供せんとする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記従来技術に
基づく、鉄筋間隔保持具の取り付け作業性、装着安定性
等の課題に鑑み、枠体をリング状にして且つその一部を
不連続にして枠体の端部間に間隙部を設けると共に、枠
体の中心に円筒状の嵌着部を配設し、該嵌着部の側面に
設けた挿入口を前記間隙部に対し指向させると共に、
着部と枠体間に左右相称の支持片を架設し、該支持片に
前記端部より延設した案内片を連結し、該案内片より分
岐した押え弾片を前記挿入口に向かい斜行すると共に、
該挿入口側の仮想した嵌着部の内周円にその先端を内接
し、分岐点を支点として弾性的に拡開自在に設け、又支
持片には前記嵌着部の軸線方向に略L字状の鉤片を突設
し、該鉤片の内角側を前記間隙部と反対側に指向させ、
又枠体の外周に所定長さの腕部を突設すると共に、鉤片
に所定長さの脚部を突設することにより、いかなる方向
からも交差鉄筋への取り付けを容易にし、しかもその装
着状態を確実堅固にして型枠の組み立て時やコンクリー
トの打ち込み時等にも位置ずれや折損のない鉄筋間隔保
持具を提供する様にして、上記欠点を解決せんとしたも
のである。
【0006】
【実施例】以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明
すると、1は合成樹脂製にて一体形成してなる鉄筋間隔
保持具の本体であり、枠体2を略楕円リング状にして且
つその短軸方向の一部を不連続に設け、かかる不連続部
位を構成する枠体2の端部2a、2b間に間隙部3を設けて
いる。
【0007】4は枠体2の中心に配設した嵌着部であ
り、該嵌着部4は円筒の側面を上下に渡り切り欠いて断
面優弧状に形成し、その切欠部分を挿入口5となすと共
に、該挿入口5を前記間隙部3に指向させている。
【0008】6、6a…は前記嵌着部4と枠体2を連結す
る支持片であり、該支持片6、6a…は嵌着部4より挿入
口側5を除いた枠体2の短軸の一方向及び長軸の左右方
向の三方に架設している。
【0009】7、7aは枠体2の端部2a、2bを嵌着
部4に向かい平行に延設した一対の案内片であり、該案
内片7、7aはその先端を、前記支持片6、6a…のう
ち左右相称(長軸方向)の支持片6a、6bに連結して
いる。
【0010】8、8aは前記案内片7、7aの先端寄り部位
にて分岐した押え弾片であり、該押え弾片8、8aは前記
嵌着部4の挿入口5に向かい斜行すると共に、該挿入口
5側の仮想した嵌着部4の内周円Sにその先端9、9aを
内接し、分岐点10、10a を支点として弾性的に拡開自在
に設け、押え弾片8、8aは嵌着部4と共に鉄筋保持部11
となる。
【0011】12、12a は枠体2の外周において短軸方向
に突設した所定長さの腕部であり、該腕部12、12a は断
面矩形の棒状にして先端を丸く形成してなり、一方の腕
部12は短軸方向の支持片6の延長線上に設け、他方の腕
部12a は案内片7の延長線上に設け、腕部12は腕部12a
より短尺となしている。
【0012】13、13a は長軸方向の支持片6a、6bより夫
々嵌着部4の軸線方向に突設した鉤片であり、該鉤片1
3、13a は略L字状に形成すると共に、夫々のL字の内
角側を鉄筋保持部14、14a となし、該鉄筋保持部14、14
a を枠体2の間隙部3と反対側に指向させている。
【0013】15、15a は前記鉤片13、13a より嵌着部4
の軸線方向に夫々垂設した所定長さの脚部であり、該脚
部15、15a は前記腕部12、12a に比しやや太い丸棒にし
て先端を球面状に形成している。
【0014】尚、本実施例において、腕部12、12a は枠
体2の短軸方向に突設したものを示したが、かかる方式
に限定されることなく、いずれか一方のみを突設したも
の或いは両腕部12、12a が全く無くてもよく、又枠体2
の外周に多数の小突起16、16a …を所定の間隔を置いて
突設してもよい。
【0015】又、本実施例の鉄筋保持部11、14、14a は
互いに径が異なる交差鉄筋17、17aの夫々を保持する様
に構成したものを示したが、同径の交差鉄筋17、17a を
保持する様に構成してもよい。
【0016】次に本考案に係る鉄筋間隔保持具の作用に
ついて説明すると、鉤片13、13a を交差鉄筋17、17a の
一方の鉄筋17に他方の鉄筋17a を跨ぐ様にして引っ掛
け、鉄筋17を軸として脚部15、15a によって本体1を起
こし、梃子の原理により本体1を交差鉄筋17、17a に取
り付ける。
【0017】そして、この様に取り付けられた本体1は
枠体2、腕部12、12a 、脚部15、15a により型枠18、18
a と鉄筋17、17a との間隔を保持している。
【0018】
【考案の効果】要するに本考案は、枠体2をリング状に
して且つその一部を不連続にして枠体2の端部2a、2
b間に間隙部3を設けると共に、枠体2の中心に円筒状
の嵌着部4を配設し、該嵌着部4の側面に設けた挿入口
5を前記間隙部3に対し指向させると共に、嵌着部4と
枠体2間に左右相称の支持片6a、6bを架設し、該支
持片6a、6bに前記端部2a、2bより延設した案内
片7、7aを連結し、該案内片7、7aより分岐した押
え弾片8、8aを前記挿入口5に向かい斜行すると共
に、該挿入口5側の仮想した嵌着部4の内周円Sにその
先端9、9aを内接し、分岐点10、10aを支点とし
て弾性的に拡開自在に設け、又支持片6a、6bには前
記嵌着部4の軸線方向に略L字状の鉤片13、13aを
突設し、該鉤片13、13aの内角側を前記間隙部3と
反対側に指向させたので、鉤片13、13aを交差鉄筋
17、17aの一方の鉄筋17に他方の鉄筋17aを跨
ぐ様にして引っ掛け、鉄筋17を軸として脚部15、1
5aによって本体1を起こせば、梃子の原理により簡単
に他方の鉄筋17aが間隙部3、案内片7、7a間を経
て押え弾片8、8aを弾性的に押し開きつつ嵌着部4の
挿入口5が弾性的に拡開し嵌着部4内に密接に挿嵌し、
以後は押え弾片8、8aが弾性復帰し鉄筋17aを押え
て抜け止めし、これと同時に鉄筋17は鉤片13、13
aに完全に受け入れられ、該鉤片13、13aと枠体2
の一部にて挟持できるため、力も少なくワンタッチでス
ムーズにその取り付け作業をなすことができる。
【0019】そして、リング状をなす本体1により交差
鉄筋17、17a を縦横いずれの方向にも安定性良く支持出
来るため、従来のものに比し利用の幅を広げられ、又交
差鉄筋17、17a への嵌着保持状態をより堅固なるものと
し、結果として交差鉄筋17、17a の交差接触状態が堅固
なものとなり、よってコンクリートの打ち込み時等の衝
撃により本体1が位置ずれせず、これにより正確なかぶ
り厚さを得ることができる。
【0020】よって、本考案によれば、従来の鉄筋間隔
保持具aの様に振動や鉄b1の重量等が加わって位置ずれ
することは皆無であり、配筋後に固定側の型枠18に対し
開閉側の型枠18a を閉じ、やや外方へ開き気味の鉄筋1
7、17a を型枠18a にて押し当ててこれを閉じても、本
体1がリング状のため折曲することはないので、下方に
装着したものも型枠18と型枠18a の蝶番の合わせ面に挟
まれて破損する等の恐れは全くあり得ず、コンクリート
製品の強度の安定を図ることができ、しかもコンクリー
トを打ち込むと枠体2と支持片6、6a…及び案内片7、
7a間にコンクリートが流入するため、コンクリートとの
付着をより確実なものとすることができる。
【0021】又、枠体2の外周に所定長さの腕部12、12
a を突設したので、本体1は前記の如くどの方向でも交
差鉄筋17、17a に確実に装着できるため、装着位置によ
って本体1の他に腕12、12a により間隔保持を容易にで
き、又コンクリートとの接触面積を増大させて本体1と
の密着性を増大し、保持具としての機能を完全に果たす
ことができる。
【0022】又、鉤片13、13a に所定長さの脚部15、15
a を突設したので、前記と同様に装着位置によって本体
1の他に脚部15、15a により間隔保持を容易にでき、又
コンクリートとの接触面積を増大させることができ、し
かも交差鉄筋17、17a に装着する際、本体1の持ち手と
して利用でき、交差鉄筋17、17a の装着を容易ならしめ
ることができる等その実用的効果甚だ大なるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る鉄筋間隔保持具の斜視図である。
【図2】本考案の鉄筋間隔保持具の正面図である。
【図3】図2の背面図である。
【図4】図2の左側面図である。
【図5】図2の右側面図である。
【図6】図2の平面図である。
【図7】図2の底面図である。
【図8】図2のAーA断面図である。
【図9】本考案に係る鉄筋間隔保持具の取付け状態を示
す図である。
【図10】本考案に係る鉄筋間隔保持具の装着状態を示
す簡略図である。
【図11】第2の実施例を示す正面図である。
【図12】図11の背面図である。
【図13】図11の左側面図である。
【図14】図11の右側面図である。
【図15】図11の平面図である。
【図16】図11の底面図である。
【図17】第3の実施例を示す正面図である。
【図18】図17の背面図である。
【図19】図17の側面図である。
【図20】図17の平面図である。
【図21】図17の底面図である。
【図22】第4の実施例を示す正面図である。
【図23】図22の背面図である。
【図24】図22の側面図である。
【図25】図22の平面図である。
【図26】図22の底面図である。
【図27】従来の鉄筋間隔保持具を示す斜視図である。
【図28】図27の鉄筋間隔保持具の装着状態を示す簡
略図である。
【符号の説明】
2 枠体 2a、2b 端部 3 間隙部 4 間隔部 5 挿入口 6、6a… 支持片 7、7a 案内片 8、8a 押え弾片 9、9a 先端 10、10a 分岐点 12、12a 腕部 14、14a 鉤片 15、15a 脚部 S 内周円

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体をリング状にして且つその一部を不
    連続にして枠体の端部間に間隙部を設けると共に、枠体
    の中心に円筒状の嵌着部を配設し、該嵌着部の側面に設
    けた挿入口を前記間隙部に対し指向させると共に、嵌着
    部と枠体間に左右相称の支持片を架設し、該支持片に前
    記端部より延設した案内片を連結し、該案内片より分岐
    した押え弾片を前記挿入口に向かい斜行すると共に、該
    挿入口側の仮想した嵌着部の内周円にその先端を内接
    し、分岐点を支点として弾性的に拡開自在に設け、又支
    持片には前記嵌着部の軸線方向に略L字状の鉤片を突設
    し、該鉤片の内角側を前記間隙部と反対側に指向させた
    ことを特徴とする鉄筋間隔保持具。
  2. 【請求項2】 枠体の外周に所定長さの腕部を突設した
    ことを特徴とする請求項1記載の鉄筋間隔保持具。
  3. 【請求項3】 鉤片に所定長さの脚部を突設したことを
    特徴とする請求項1又は2記載の鉄筋間隔保持具。
JP2086693U 1993-03-29 1993-03-29 鉄筋間隔保持具 Expired - Lifetime JP2567254Y2 (ja)

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JPH0673217U JPH0673217U (ja) 1994-10-11
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