JP2020016261A - 金属製棒材への固定部構造、および保持具 - Google Patents

金属製棒材への固定部構造、および保持具 Download PDF

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Abstract

【課題】金属製棒材にしっかりと固定することができる、金属製棒材への固定部構造を提供する。【解決手段】固定部構造3は、固定基部5と、その固定基部5から延設される合成樹脂製の腕部6と、固定基部5に設けられる金属製の爪部7aとを備える。腕部6は、弾性変形により金属製棒材1を囲むように受け入れ可能であって、かつ、その受け入れた金属製棒材1の外周面を弾性的に圧する。爪部7aは、腕部6が受け入れた金属製棒材1の外周面に掛け止められる。【選択図】 図8

Description

この発明は、金属製棒材にしっかりと固定することができる、金属製棒材への固定部構造、および保持具に関するものである。
従来、例えば吊りボルトに固定されて配線・配管材を保持する配線・配管材保持具があった(例えば、特許文献1参照)。図12に示すように、この配線・配管材保持具23は、吊りボルト21に固定される固定部24と、配線・配管材22を保持する保持部25とからなり、それら固定部24と保持部25とが合成樹脂材料により一体に形成されていた。ここで、固定部24は、固定基部24aと、その固定基部24aから延設されたフック部24bとからなっていた。固定基部24aは、吊りボルト21に沿って板状に延びて吊りボルト21に当接し、フック部24bは、吊りボルト21を抱え込むように湾曲して形成されていた。そして、フック部24bには、吊りボルト21のねじの谷と係合する爪24cが突出するように形成されていた。
特開2010−60086号公報
しかし、前記従来の配線・配管材保持具23にあっては、長年の使用により、フック部24bに設けられた爪24cが削れることで、固定部24が、吊りボルト21(金属製棒材)の軸方向にずれる虞があった。
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、金属製棒材にしっかりと固定することができる、金属製棒材への固定部構造、および保持具を提供することにある。
この発明に係る金属製棒材への固定部構造、および保持具は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る金属製棒材への固定部構造は、固定基部と、その固定基部から延設されて、弾性変形により金属製棒材を囲むように受け入れ可能であって、かつ、その受け入れた金属製棒材の外周面を弾性的に圧する合成樹脂製の腕部と、前記固定基部または前記腕部に設けられて、前記腕部が受け入れた金属製棒材の外周面に掛け止められる金属製の爪部とを備える。
この金属製棒材への固定部構造によると、固定部構造には、金属製棒材を囲むように受け入れて、その金属製棒材の外周面を弾性的に圧する合成樹脂製の腕部の他に、金属製棒材の外周面に掛け止められる金属製の爪部が設けられており、その爪部により、固定部構造が、金属製棒材の軸方向にずれるのを防ぐことができる。
また、請求項2に記載の発明に係る金属製棒材への固定部構造は、請求項1に記載の固定部構造において、前記腕部は、外径の異なる複数種類の金属製棒材を選択的に受け入れ可能であって、前記爪部は、前記腕部が選択的に受け入れた金属製棒材の外周面に掛け止められる。
また、請求項3に記載の発明に係る金属製棒材への固定部構造は、請求項1または2に記載の固定部構造において、前記腕部は、前記金属製棒材の軸方向に離間して複数設けられ、前記爪部は、隣り合う前記腕部の間において前記固定基部に設けられる。
また、請求項4に記載の発明に係る金属製棒材への固定部構造は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の固定部構造において、前記腕部の先端と前記固定基部との間に、前記金属製棒材を径方向に受け入れる開口が形成される。
また、請求項5に記載の発明に係る金属製棒材への固定部構造は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の固定部構造において、前記腕部は、前記金属製棒材の軸方向に離間して二つ設けられる。これら二つの腕部は、前記金属製棒材を互いに逆向きに抱えることができるように前記固定基部から延びて、前記腕部の先端と前記固定基部との間に、前記金属製棒材を径方向に受け入れる開口が形成される。そこで、前記金属製棒材が、二つの前記腕部の間に位置するように、前記固定基部を、前記金属製棒材に宛がい、前記開口の各々から前記金属製棒材が進入するように前記固定基部を回動することで、前記金属製棒材を、前記開口から前記腕部の内側に受け入れ可能となっている。そして、前記爪部は、前記金属製棒材の軸方向と交差する板面を有した板材からなる。これにより、固定基部の回動に伴って、金属製棒材の外周面上を爪部が擦れながら、腕部が金属製棒材を受け入れ、受け入れた金属製棒材に対しては、爪部先端のエッジが効いて、爪部が金属製棒材の軸方向にずれることはない。
また、請求項6に記載の発明に係る金属製棒材への固定部構造は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の固定部構造において、前記腕部は、相対向する一対の挟持腕部を備え、それら挟持腕部の先端部間に前記金属製棒材を径方向に受け入れる開口が形成される。
また、請求項7に記載の発明に係る保持具は、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の金属製棒材への固定部構造を備える保持具であって、前記固定基部に繋がり、被保持物を保持する保持部を備える。
この保持具によると、保持具は、固定部構造を備え、その固定部構造には、合成樹脂製の腕部の他に、金属製の爪部が設けられており、その爪部により、固定部構造、ひいては保持具が、金属製棒材の軸方向にずれるのを防ぐことができる。そして、保持具が、被保持物を保持する保持部を備えることで、被保持物は、保持具を介して、金属製棒材に取り付けられる。
また、請求項8に記載の発明に係る保持具は、請求項7に記載の保持具において、前記被保持物は、コンクリート躯体内に埋設されるボイド管からなり、前記金属製棒材は、前記コンクリート躯体内に埋設される、鉄筋あるいはボルト体からなる。
この発明に係る金属製棒材への固定部構造、および保持具によれば、金属製棒材に掛け止められる金属製の爪部によって、固定部構造が金属製棒材の軸方向にずれるのを防いで、この固定部構造を、金属製棒材にしっかりと固定することができる。
この発明の一実施の形態の、保持具の斜視図である。 同じく、正面図である。 同じく、平面図である。 同じく、図2におけるA−A線による拡大断面図である。 同じく、爪部材の拡大斜視図である 同じく、保持具を金属製棒材としての異形棒鋼(鉄筋)に固定した状態を示す斜視図である。 同じく、正面図である。 同じく、図7におけるB−B線による断面図である。 同じく、保持具で、被保持物としてのボイド管を保持した状態を示す正面図である。 同じく、保持具を金属製棒材としてのウイットネジ(ボルト体)に固定した状態を示す、図8相当図である。 この発明の他の実施の形態の、保持具の斜視図である。 従来の配線・配管材保持具を示し、(a)は、その使用状態の正面図であり、(b)は、その配線・配管材保持具の断面図である。
以下、この発明に係る金属製棒材への固定部構造、および保持具を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図10は、本発明の一実施の形態を示す。図中符号1は、金属製棒材を示す。2は、被保持物を示す。3は、金属製棒材1への固定部構造を示す。4は、保持具を示す。
固定部構造3は、固定基部5と、その固定基部5から延設される合成樹脂製の腕部6と、固定基部5または腕部6(図示実施の形態においては、固定基部5)に設けられる金属製の爪部7aとを備えている。ここで、腕部6は、弾性変形により金属製棒材1を囲むように受け入れ可能であって、かつ、その受け入れた金属製棒材1の外周面を弾性的に圧する。そして、爪部7aは、腕部6が受け入れた金属製棒材1の外周面に掛け止められる。
詳細には、腕部6は、外径の異なる複数種類の金属製棒材1、1を選択的に受け入れ可能であって、爪部7aは、腕部6が選択的に受け入れた金属製棒材1の外周面に掛け止められる。図示実施の形態においては、金属製棒材1として、鉄筋コンクリート用棒鋼の三分異形棒鋼D10(公称直径9.53mm+節の高さ0.8mm×2=外径11.13mm、図6〜図9参照)と、ウイットネジのW3/8(外径9.53mm、図10参照)に対応し、さらには、図示を省略するが、鉄筋コンクリート用棒鋼の四分異形棒鋼D13(公称直径12.7mm+節の高さ1.0mm×2=外径14.7mm)と、ウイットネジのW1/2(外径12.7mm)にも対応して、腕部6が、これら棒材を受け入れ、爪部7aが、これら棒材に掛け止められる。すなわち、腕部6が、これら金属製棒材1に対応して弾性変形し、また、爪部7aが、異形棒鋼の公称直径部分とか節の部分とか、ウイットネジ(ボルト体)の外径部分とかねじの谷部とかに、掛け止められる。
保持具4は、前記固定部構造3を備え、かつ、固定基部5に繋がり、被保持物2を保持する保持部8を備える。
具体的には、固定部構造3にあっては、前記固定基部5と前記腕部6とが、合成樹脂材料により一体に形成されている。そして、固定部構造3は、前記爪部7aを有する金属製の爪部材7を備える。また、保持具4は、保持具本体4aと、前記爪部材7とを備える。保持具本体4aは、固定部構造3における固定基部5と腕部6の他に、前記保持部8と、固定基部5と保持部8とを連結する連結部9とを備え、それらが、合成樹脂材料により一体に形成される。
また、図示実施の形態においては、前記被保持物2は、コンクリート躯体内に埋設されるボイド管からなる。そして、金属製棒材1は、そのコンクリート躯体内に埋設される、鉄筋(図示実施の形態においては、異形棒鋼)あるいはボルト体(図示実施の形態においては、ウイットネジ)からなる。そこで、被保持物2としてのボイド管は、コンクリートを打設する前に、この保持具4により、金属製棒材1としての鉄筋あるいはボルト体に固定され、その後にコンクリートが打設される。
固定基部5は、金属製棒材1の軸方向に長手となる直方体形状をしている。そして、腕部6は、金属製棒材1の軸方向(つまり、固定基部5の長手方向)に離間して複数(図示実施の形態においては、二つ)設けられる。詳細には、二つの腕部6、6は、金属製棒材1の長手方向に、その金属製棒材1の外径よりも間隔を隔てるとともに、その金属製棒材1を互いに逆向きに抱えることができるように固定基部5から延びていて、前記金属製棒材1の外周面に沿うことができる湾曲部を備えている。そして、腕部6の先端と固定基部5との間に、金属製棒材1を径方向に受け入れる開口10が形成される。そこで、金属製棒材1が、二つの腕部6、6の間に位置するように、固定基部5を、金属製棒材1に、その金属製棒材1と交差する向きで宛がい、前記開口10、10の各々から金属製棒材1が進入するように固定基部5(固定部構造3、保持具4)を回動することで、金属製棒材1を、開口10、10から腕部6、6の内側に受け入れることができる。
爪部材7は、金属製の板材からなって、細長に延びる中間片7bと、その中間片7bの両端から折れ曲がるようにして起立する前記爪部7a、7aとを備える。ここで、中間片7bは、その中央に、台形状に折れ曲がって形成された凸部7cを有する。また、爪部7aは、金属製棒材1の軸方向と交差する(図示実施の形態においては、直交する)板面を有した板材からなり、その先端は、金属製棒材1の外周面に合わせるように、弧状に窪んで形成されている。そこで、この爪部7a(爪部材7)は、隣り合う前記腕部6、6の間において固定基部5に設けられる。図示実施の形態においては、固定基部5には、腕部6、6間に収容凹部5aが形成されており、爪部材7は、その収容凹部5aに収容される。このとき、爪部7aの先端は、収容凹部5aから突出し、両爪部7a、7aは、金属製棒材1の軸方向(つまり、固定基部5の長手方向)に並ぶ。なお、爪部材7(詳しくは、爪部7a)には、被係止部7d(図示実施の形態においては、被係止孔)が形成されている。対して、固定基部5の収容凹部5aには、係止部5b(図示実施の形態においては、係止突起)が形成されている。そこで、被係止部7dが、係止部5bに係合することで、爪部材7は、収容凹部5aに抜け止めされた状態で収容される。
保持部8は、前記連結部9を介して固定基部5に繋がり、これによって、保持部8は、固定基部5とは、間隔を置いた側方に位置する。そして、保持部8には、帯状体11が設けられる。詳細には、保持部8は、保持基部8aと、その保持基部8aから延設されて被保持物2を受け止める受部8bとを備える。そこで、帯状体11の基端は、保持基部8aに留められ、帯状体11の先端は、保持基部8aに備えられた挿入孔8cに挿入される。
保持基部8aは、箱形状に形成されて、前記挿入孔8cが、その箱を貫通するように設けられる。この挿入孔8cには、金属製棒材1に回された帯状体11の先端が挿入され、その挿入された帯状体11の先端は、挿入孔8cを通過して反対側に引き出される。この挿入孔8cには、掛止片8dが設けられており、その掛止片8dが、帯状体11に掛かることで、帯状体11が挿入孔8cからの抜け出るのを阻止する。
また、帯状体11は、保持部8とは別体に形成されており、その帯状体11を、前もって保持部8に取り付けるために、保持基部8aは、帯状体11の基端が挿入される基端挿入孔8eを有する。そして、この基端挿入孔8eには、基端掛止片8fが設けられており、その基端掛止片8fが、帯状体11に掛かることで、帯状体11が基端挿入孔8eから抜け出るのを阻止する。
受部8bは、保持基部8aにおける、固定基部5から離れた側から、その固定基部5から離れる側に円弧状に湾曲するようにして両側(詳しくは、金属製棒材1の軸方向の一方側および他方側)に対称に延設されている。この受部8bは、固定基部5から離れた側の面(前面)で、被保持物2を受け、固定基部5に近い側の面(裏面)で、帯状体11を保持基部8aに案内する。そして、受部8bには、裏面側であって、保持基部8aから離れた両先端部分における幅の両側に、帯状体11をその幅方向で挟むように、突片8gが突出形成されている。
連結部9は、固定基部5と、保持部8における保持基部8a(ひいては、保持部8)とを連結するように横に延びている。詳細には、連結部9は、固定基部5の側面の中間位置と、保持基部8aの側面とに渡されている。
次に、以上の構成からなる固定部構造3、およびその固定部構造3を備える保持具4の作用効果について説明する。固定部構造3には、金属製棒材1を囲むように受け入れて、その金属製棒材1の外周面を弾性的に圧する合成樹脂製の腕部6の他に、金属製棒材1の外周面に掛け止められる金属製の爪部7a(爪部材7)が設けられている。このため、この爪部7aにより、固定部構造3、ひいては保持具4が、金属製棒材1の軸方向にずれるのを防ぐことができる。
すなわち、この固定部構造3とか、その固定部構造3を備える保持具4によれば、金属製棒材1に掛け止められる金属製の爪部7aによって、固定部構造3が金属製棒材1の軸方向にずれるのを防いで、固定部構造3、ひいては保持具4を、金属製棒材1にしっかりと固定することができる。そして、保持具4においては、その保持具4が、被保持物2を保持する保持部8を備えることで、被保持物2は、保持具4を介して、金属製棒材1に取り付けられる。
また、爪部7aは、金属製棒材1の軸方向と交差する(図示実施の形態においては、直交する)板面を有した板材からなる。このため、固定基部5の回動に伴って、金属製棒材1の外周面上を爪部7aが擦れながら、腕部6が金属製棒材1を受け入れ、受け入れた金属製棒材1に対しては、爪部7a先端のエッジが効いて、爪部7a(固定部構造3、保持具4)が金属製棒材1の軸方向にずれることはない。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、被保持物2は、ボイド管に限るものではなく、配線・配管材(配線材または配管材)とか、配線ボックス等の筐体とか、その他どのようなものでもよい。また、金属製棒材1においても、異形棒鋼やボルト体に限るものではなく、金属製の棒材であればどのようなものでもよい。また、これら被保持物2や金属製棒材1は、コンクリート躯体内に埋設されるものに限らず、例えば、二重天井等に配備されるものでもよい。
また、帯状体11は、保持部8とは別体となっているが、保持部8に、帯状体11が一体に設けられてもよい。すなわち、保持部8は、帯状体11を含めて、合成樹脂材料により一体に形成されてもよい。
また、合成樹脂製の腕部6は、金属製棒材1の長手方向に離間して二つ設けられて、それら腕部6、6は、金属製棒材1を互いに逆向きに抱えることができるように固定基部5から延びているが、金属製棒材1を同じ向きに抱えるように設けられてもよい。
また、合成樹脂製の腕部6は、図11に示すように、相対向する一対の挟持腕部6a、6aを備えて、それら挟持腕部6a、6aの先端部間に金属製棒材1を径方向に受け入れる開口10が形成されてもよい。この例においては、挟持腕部6a、6aの先端部には、開くように互いに反対側に延出する受入れ案内部6b、6bが、前記先端部に連続するように繋がって設けられて、これら挟持腕部6aと受入れ案内部6bとが(詳しくは、受入れ案内部6bを含めた保持具本体4a全体が)、合成樹脂材料により一体に形成されている。そこで、金属製棒材1は、これら受入れ案内部6b、6bに案内されて、弾性変形する挟持腕部6a、6a(腕部6)の内側に容易に受け入れられる。もっとも、これら受入れ案内部6b、6bは、必ずしも必要とするものではなく、なくても構わない。
また、腕部6は、二つ設けられているが、三つ以上であってもよく、一つでもよい。また、この腕部6の長さ(金属製棒材1の軸方向に沿う長さ)も、必要に応じて設定されるものであり、図示実施の形態の長さに限定されるものではない。
また、爪部7a(爪部材7)は、固定基部5に設けられているが、腕部6に設けられてもよく、また、固定基部5と腕部6の両方に設けられてもよい。また、爪部7aは、その先端が開口10を向くように設けられてもよい。
また、爪部7a(爪部材7)を、バネ材(例えば、バネ鋼)で形成し、その爪部7aで、金属製棒材1の外面を弾性的に圧するようにしてもよい。
ところで、本実施例の腕部6は、外径の異なる複数種類の金属製棒材1に対応している。従来のように腕部のみで金属製棒材へ固定しようとすると、腕部の形状、大きさ等を外径の大きな金属製棒材に合わせると外径の小さな金属製棒材には圧し力が弱く金属製棒材の軸方向にずれやすく、外径の小さな金属製棒材に合わせると外径の大きな金属製棒材を入れにくい。どっちつかずに合わせると、どちらの金属製棒材にも圧し力が弱く軸方向にずれやすくなる。
本実施例によれば、弾性変形する合成樹脂製の腕部6で外径の異なる金属製棒材1、1のどちらにも、開口から押し込むだけで簡単に取り付けられるとともに、金属製の爪部7aにより、軸方向のずれを規制することができる。
以下に、本実施例により把握できる技術的思想について記載する。
付記請求項A:
固定基部と、
前記固定基部から延設されて、弾性変形により、外径の異なる複数種類の金属製棒材としての異形棒鋼を選択的に、囲むように受け入れ可能であって、かつ、その受け入れた異形棒鋼の外周面を弾性的に圧する合成樹脂製の腕部と、
前記固定基部または前記腕部に設けられて、前記腕部が受け入れた異形棒鋼の外周面に掛け止められる金属製の爪部とを備える、金属製棒材への固定部構造。
付記請求項B:
固定基部と、
前記固定基部から延設されて、弾性変形により、外径の異なる複数種類の金属製棒材としての、相対的に外径が大きい異形棒鋼と相対的に外径が小さいボルト体とを選択的に、囲むように受け入れ可能であって、かつ、その受け入れた異形棒鋼またはボルト体の外周面を弾性的に圧する合成樹脂製の腕部と、
前記固定基部または前記腕部に設けられて、前記腕部が受け入れた異形棒鋼またはボルト体の外周面に掛け止められる金属製の爪部とを備える、金属製棒材への固定部構造。
付記請求項C:
固定基部と、
前記固定基部から延設されて、弾性変形により、外径の異なる複数種類の金属製棒材としての、相対的に外径が大きいボルト体と相対的に外径が小さい異形棒鋼とを選択的に、囲むように受け入れ可能であって、かつ、その受け入れたボルト体または異形棒鋼の外周面を弾性的に圧する合成樹脂製の腕部と、
前記固定基部または前記腕部に設けられて、前記腕部が受け入れたボルト体または異形棒鋼の外周面に掛け止められる金属製の爪部とを備える、金属製棒材への固定部構造。
付記請求項D:
固定基部と、
前記固定基部から延設されて、弾性変形により、外径の異なる複数種類の金属製棒材としてのボルト体を選択的に、囲むように受け入れ可能であって、かつ、その受け入れたボルト体の外周面を弾性的に圧する合成樹脂製の腕部と、
前記固定基部または前記腕部に設けられて、前記腕部が受け入れたボルト体の外周面に掛け止められる金属製の爪部とを備える、金属製棒材への固定部構造。
1 金属製棒材
2 被保持物
3 固定部構造
4 保持具
5 固定基部
6 腕部
6a 挟持腕部
7a 爪部
8 保持部
10 開口

Claims (8)

  1. 固定基部と、
    前記固定基部から延設されて、弾性変形により金属製棒材を囲むように受け入れ可能であって、かつ、その受け入れた金属製棒材の外周面を弾性的に圧する合成樹脂製の腕部と、
    前記固定基部または前記腕部に設けられて、前記腕部が受け入れた金属製棒材の外周面に掛け止められる金属製の爪部とを備える、金属製棒材への固定部構造。
  2. 前記腕部は、外径の異なる複数種類の金属製棒材を選択的に受け入れ可能であって、前記爪部は、前記腕部が選択的に受け入れた金属製棒材の外周面に掛け止められる、請求項1に記載の金属製棒材への固定部構造。
  3. 前記腕部は、前記金属製棒材の軸方向に離間して複数設けられ、前記爪部は、隣り合う前記腕部の間において前記固定基部に設けられる、請求項1または2に記載の金属製棒材への固定部構造。
  4. 前記腕部の先端と前記固定基部との間に、前記金属製棒材を径方向に受け入れる開口が形成される、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の金属製棒材への固定部構造。
  5. 前記腕部は、前記金属製棒材の軸方向に離間して二つ設けられ、
    二つの前記腕部は、前記金属製棒材を互いに逆向きに抱えることができるように前記固定基部から延びて、前記腕部の先端と前記固定基部との間に、前記金属製棒材を径方向に受け入れる開口が形成され、
    前記金属製棒材が、二つの前記腕部の間に位置するように、前記固定基部を、前記金属製棒材に宛がい、前記開口の各々から前記金属製棒材が進入するように前記固定基部を回動することで、前記金属製棒材を、前記開口から前記腕部の内側に受け入れ可能であって、
    前記爪部は、前記金属製棒材の軸方向と交差する板面を有した板材からなる、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の金属製棒材への固定部構造。
  6. 前記腕部は、相対向する一対の挟持腕部を備え、それら挟持腕部の先端部間に前記金属製棒材を径方向に受け入れる開口が形成される、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の金属製棒材への固定部構造。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の金属製棒材への固定部構造を備える保持具であって、
    前記固定基部に繋がり、被保持物を保持する保持部を備える、保持具。
  8. 前記被保持物は、コンクリート躯体内に埋設されるボイド管からなり、
    前記金属製棒材は、前記コンクリート躯体内に埋設される、鉄筋あるいはボルト体からなる、請求項7に記載の保持具。
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