JP2567158B2 - 制御装置 - Google Patents

制御装置

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JP2567158B2
JP2567158B2 JP3097371A JP9737191A JP2567158B2 JP 2567158 B2 JP2567158 B2 JP 2567158B2 JP 3097371 A JP3097371 A JP 3097371A JP 9737191 A JP9737191 A JP 9737191A JP 2567158 B2 JP2567158 B2 JP 2567158B2
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    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B6/00Internal feedback arrangements for obtaining particular characteristics, e.g. proportional, integral, differential
    • G05B6/02Internal feedback arrangements for obtaining particular characteristics, e.g. proportional, integral, differential electric
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B13/00Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion
    • G05B13/02Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric
    • G05B13/0205Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric not using a model or a simulator of the controlled system
    • G05B13/021Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric not using a model or a simulator of the controlled system in which a variable is automatically adjusted to optimise the performance
    • G05B13/022Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric not using a model or a simulator of the controlled system in which a variable is automatically adjusted to optimise the performance using a perturbation of the variable
    • G05B13/023Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric not using a model or a simulator of the controlled system in which a variable is automatically adjusted to optimise the performance using a perturbation of the variable being a random or a self-induced perturbation

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は指令値に応じて制御対象
の出力を制御する制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、指令値に応じて制御対象の出
力を制御するためにフィードバック制御が用いられてい
る。図9にフィードバック制御の基本構成を示す。制御
量指令値Rと制御対象10の出力値(制御量)eoが制
御演算部20により比較増幅され、その操作量指令値
(操作量)ecにより制御対象10が操作され、制御量
eoが指令値Rに等しくなるように制御される。制御量
eoを制御演算部20の入力に戻すように構成されてい
ることからフィードバック制御と呼ばれている。また、
制御対象10には外乱Dとよばれる外部から予期しない
量が加わることが多い。このような場合でも、外乱Dに
よる制御量eoの変化が制御演算部20にフィードバッ
クされて操作量ecが変化し、外乱Dによる制御量eo
の変化が抑制される。
【0003】フィードバック制御を行うための制御演算
部20として、演算増幅器などでアナログ演算する方法
とマイクロコンピュータなどを用いてディジタル演算す
る方法がある。アナログ演算による制御は指令値やフィ
ードバックする制御量などの信号に対して連続的に制御
演算が行われることから連続系制御と呼ばれ、ディジタ
ル演算による制御はこれらの信号をある時間間隔でサン
プリング(標本化)した信号に対して制御演算が行われ
ることからサンプル値系制御と呼ばれている。
【0004】サンプル値系制御では有限整定制御、ある
いは、デッドビートコントロールと呼ばれる制御方法が
あり、指令値、外乱に変化があったときの制御量の応答
をサンプリング周期の整数倍の時間が整定させることが
可能である。制御対象が積分器(1/s)で表される簡
単なサンプル値系の制御系の例を図10に示す。Z-1
無駄時間ε-ST を表す。Tはサンプリング周期である。
【0005】制御演算部20は、サンプル値制御をする
ために指令値Rやフィードバック信号である制御量eo
のサンプル値信号を得るサンプラ21,27、加減算器
22,24、サンプル値を積分演算・比例演算演算する
積分増幅器23、比例増幅器26、サンプル値演算した
時間的に飛び飛びの値を制御対象10に連続的な操作量
として出力するためのサンプルホールダ25で構成され
る。この制御系を解析するためにZ変換すると、図11
となる。
【0006】図11において、R(z)、eo(z)、
D(z)はそれぞれ指令値R、制御量eo、外乱DのZ
変換形である。指令値R(z)に対する制御量eo
(z)のパルス伝達関数を指令値パルス伝達関数Gc
(z)、外乱D(z)に対する制御量eo(z)のパル
ス伝達関数を外乱パルス伝達関数Gd(z)とし、これ
らを求めると(1)、(2)式となる。
【0007】
【数1】
【0008】ここで(1)、(2)式の分母が1になる
ように比例ゲインKp、積分ゲインKiを(3)、
(4)式の関係に選ぶと、それぞれは(5)、(6)式
となる。T:サンプリング周期
【0009】
【数2】
【0010】(5)式の指令値パルス伝達関数Gc
(z)は1サンプリング周期(T)、(6)式の外乱パ
ルス伝達関数Gd(z)は2サンプリング周期(2T)
で制御が整定することを示している。サンプリング周期
Tを0.5秒、比例ゲインKpを2、積分ゲインKiを
4とした場合の応答波形を図12に示す。時刻t=0秒
で指令値Rが0から1にステップ状に変化し、時刻t=
5秒で外乱Dが0から−1に変化した場合の制御量eo
と操作量ecの波形である。
【0011】以上説明したようにサンプル値系制御では
有限の時間で制御量を整定させることが可能である。
【0012】しかしながら、操作量ecは図12の波形
からわかるように階段状に変化し、制御対象にとって好
ましくない。例えばモータの制御の場合では、モータに
負荷として接続されている機械に大きなショックを与え
ることになる。
【0013】また、制御演算がサンプラによりサンプリ
ングされたある瞬間の信号を用いて行われるため、制御
量検出器の信号などにノイズが混入した場合、制御に対
する影響が非常に大きい。
【0014】さらに、制御演算部の積分ゲインKi、比
例ゲインKpなどが制御対象に対して適切に選ばれた場
合は有限整定させることができるが、制御対象が変化す
るなどして、制御ゲインと制御対象との関係が適切な関
係からずれた場合は、単に有限整定できなくなるだけで
なく大幅に制御応答が悪化する。図13に制御対象が単
位ゲインの積分器(1/s)から25%変化して(1.
25/s)になった場合の応答波形を示す。
【0015】最近ではサンプリング周期を短くし、比較
的多くのサンプリング回数で整定するようにし、制御対
象のパラメータ変化などに対して強い(ロバスト)制御
とする方法が提案されているが、制御演算部が複雑にな
り、制御演算部の調整しなければならないゲインも多く
なり、実現するのがたいへんである。
【0016】連続系で同様な有限整定する制御が特願平
1−237153号明細書に開示されている。図14は
その構成図である。制御対象10としてはサンプル値系
の有限整定制御で示した例と同じ積分器11で表される
制御系である。20は制御演算部で、加減算器29,3
1,32,35、積分増幅器30,36、比例増幅器2
8,33、遅延要素34から成る。指令値Rに対する制
御量eoの伝達関数である指令値伝達関数Gc(s)は
(7)式となる。
【0017】
【数3】
【0018】外乱Dに対する制御量eoの伝達関数であ
る外乱伝達関数Gd(s)は(8)式となる。
【0019】
【数4】
【0020】(7)式と(8)式を比べれば、(9)式
の関係が成りたっている。
【0021】
【数5】
【0022】外乱D(s)が単位ステップ関数(1/
s)とすると、制御量eo(s)は(10)式となる。
【0023】
【数6】
【0024】逆ラプラス変換により時間応答eo(t)
を求める。0≦t≦Tcではε-STCの項は逆ラプラス変
換すると0になることを考慮すれば(11)式となり、
t>Tcにおいては(12)式となる。
【0025】0≦t≦Tcにおいては
【0026】
【数7】
【0027】
【数8】
【0028】係数αと係数βが共に0になるように調整
すれば、t>Tcにおいて時間応答eo(t)が常に0
となる。すなわち、外乱Dのステップ状変化に対して制
御量eoは、時刻Tc以降0となり、遅延要素34の遅
延時間Tcの時間で有限整定する。
【0029】また、指令値に対する時間応答は、(9)
式の関係から指令値Rと同じ関数の外乱Dが加わった場
合の制御量eoの時間応答を時間積分して係数(KaK
i)倍した波形となる。したがって、指令値Rがステッ
プ関数で変化した場合の制御量eoの時間応答は時刻T
cまでに変化が終わり、時刻Tc以降は時刻Tcにおけ
る値を保持することになり、やはり有限整定する。Ka
は指令値に対して制御量が等しくなるように(1+Kd
Tc)-1にする。
【0030】整定させたい時間を1秒として遅延時間T
cをこれと同じ1秒にし、比例ゲインKpを従来例で示
したサンプル値系制御の有限整定制御と同じ値である2
とした場合の、各調整値の一例は以下の通りである。
【0031】Tc=1秒、Kp=2において Kd=1.820025154 Ki=24.8037447 Ka=(1+KdTc)-1=0.354606766 図15にその応答波形を示す。時刻t=0秒で指令値R
が0から1にステップ状に変化し、時刻t=5秒で外乱
Dが0から−1に変化した場合の制御量eo(t)と操
作量ec(t)の波形である。指令値R、外乱Dの変化
に対して遅延時間Tcと同じ1秒間で整定している。
【0032】図16に、制御対象が単位ゲインの積分器
(1/s)から25%変化して(1.25/s)になっ
た場合の応答波形を示す。サンプル値系制御における有
限整定制御の場合に比べて悪化の度合が少ない。このよ
うに、整定させたい時間と同じ遅延時間の遅延要素を制
御演算部に用いれば、連続系制御において、指令値、外
乱に対する応答を有限時間で整定させることができ、滑
らかで、制御系のパラメータ変化に強い連続系制御の特
徴と、サンプル値系制御の有限時間で整定できる特徴を
合わせ持つ。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】連続系の有限整定制御
は非常に好ましい特徴を持った制御である。しかしなが
ら、この制御を実現するために整定させたい時間と同じ
遅延時間の遅延要素を制御演算部に用いればよいことが
わかってはいるが、具体的な制御演算部の構成は試行錯
誤で求めるしか方法がなかった。そのため、複雑な制御
対象に対してこの制御を実現する制御装置を得るのは非
常に困難であった。
【0034】本発明はこのような事情を考慮してなさ
れ、複雑な制御対象においても外乱と指令値に対して一
定の時間で整定する連続系の有限整定制御を実現するこ
とができる制御装置を得ることを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、操作量(ec)に応じ
て操作された制御対象(10)から出力される制御量
(eo)をフィードバック信号とし、前記制御量(e
o)の値を指令する指令値(R1又はR2)を指令信号
として入力して、前記指令値(R1又はR2)に対して
前記制御量(eo)が等しくなるような操作量(ec)
を算出し、この算出した操作量(ec)を前記制御対象
(10)へ与える制御演算手段(20)からなり、前記
制御演算手段(20)は有限時間(t=Tc)に応じた
無駄時間要素を含んだ遅延要素を備え、前記制御演算手
段は前記制御対象の伝達関数の分母と分子に分離して前
記分母と前記分子の中間部に加えられる外乱に対する応
答波形をh(t)、開ループ状態での前記中間部の外乱
に対する応答波形をq(t)、前記制御対象の分母の次
数を“m”、前記制御対象の分子の次数を“n”とし
て、前記中間部に前記外乱が加えられた時刻(t=0)
では、少なくとも次数(2m−n+d−2)までの前記
応答波形h(t)の各微分値が、前記応答波形q(t)
の応答する各微分値に等しくなり、かつ有限時間(t=
Tc)では、少なくとも次数(2m−n+d−2)まで
の前記応答波形h(t)の各微分値がすべて0となるよ
うな、前記応答波形h(t)を、さらに生じさせる伝達
関数Gf(s)で表される構成からなることを特徴とす
る制御装置である。
【0036】
【作用】本発明の作用について、外乱に対する応答、指
令値に対する応答に分けて説明する。
【0037】(外乱に対する応答) 図7に制御系のブロック図で示す。外乱に対する連続形
の有限整定制御を実現するには、伝達関数Gp(s)で
表される制御対象に対して、ラプラス変換形D(s)で
表される外乱が加わったとき、制御量eoをt≧Tcで
0とするプロパーな伝達関数Gf(s)で表される制御
演算部が設計できればよい。プロパーな伝達関数とは分
母のsの次数が分子のsの次数と等しいか大きい伝達関
数であり、プロパーな伝達関数で表される制御演算部は
要素を必要とせず実際に構成することが可能であ
る。制御演算部がプロパーな伝達関数で表されることが
連続形の有限整定制御を実現できる条件である。この条
件を満足するためにはどのようにすればよいかを求め
る。
【0038】外乱D(s)が加わったときの制御量eo
の応答をF(s)とし、図7のブロック図からF(s)
を求める。
【0039】
【数9】
【0040】そのときの制御量の波形eo(t)は、有
限整定であることを考慮すれば、波形f(t)を用いて
次式で表される。
【0041】 eo(t)=f(t) 0≦t≦Tc (14) eo(t)=0 t≧Tc (15) したがって、制御量F(s)はeo(t)をラプラス変
換した(16)式を満足しなければならない。通常のラ
プラス変換は積分区間の上限が∞なのに対して有限のT
cであることから、(16)式は有限ラプラス変換と呼
ばれている。
【0042】
【数10】
【0043】
【数11】
【0044】右辺に現れる積分項に対して順次合計k回
の部分積分法を適用すれば、F(s)は(18)式とな
る。
【0045】
【数12】
【0046】(13)式から制御演算部の伝達関数Gf
(s)を求め、(19)式の関係を用いると(20)式
となる。
【0047】
【数13】
【0048】関数A(s)のsの相対次数(分母の次数
−分子の次数)をdegsA(s)で表せば、Gf(s)が
プロパーである条件は(22),(23),(24)式
で表される。
【0049】
【数14】
【0050】Gp(s)は実際の制御対象に合わせて厳
密にプロパー(degsGp(s)>0)とするので、(2
3)式が成り立てば(22)式も成り立ち、(22)式
の条件は除外できる。
【0051】一般に degs(Gp(s)D(s)−F0 (s))≦degsF0 (s) であるので、degs(Gp(s)D(s)−F0 (s))
≦degsF0 (s)−degsGp(s)≦−degsG(s)<
0となり、(24)式は成り立たない。これが成り立つ
のは、(25)式に示したようにF0 (s)とGp
(s)D(s)の相対次数が等しく、かつ(Gp(s)
D(s)−F0 (s)としてキャンセルが生じて相対次
数が(degsF0 (s)+degsGp(s))以上となる特
殊な場合である。(23),(24)式の条件に(2
5)式の関係を用いると、(26),(27)式が得ら
れる。Gf(s)がプロパーとなるには(25),(2
6),(27)式の条件を満足すればよいことになる。
【0052】 degsF0 (s)=degsP(s)=g+d (25) degsFT (s)≧2g+d (26) degs(P(s)−F0 (s))≧2g+d (27) ただし、P(s)=Gp(s)D(s) degsGp(s)=g (g>0) degsD(s)=d (d>0:外乱は工学的に意味のある厳密にプロパー な関数とした。) P(s)はフィードバックをオフした場合の外乱D
(s)に対する応答、すなわち開ループ応答である。開
ループ応答の波形をP(t)とすればP(s)はP
(t)のラプラス変換として(28)式で表され、さら
に部分積分法をk回適用することにより、(29)式で
表される。
【0053】
【数15】
【0054】(29)式のP(s)でk=2g+d−1
とおき、degsP(s)=g+dであることを考慮する
と、P(s)は(30)式で表される。
【0055】
【数16】
【0056】(18)式のF(s)でk=2g+d−1
とおき、degsF0 (s)=g+d、degsFT (s)≧2
g+dであることを考慮すると、F(s)は(31)式
でなければならない。
【0057】
【数17】
【0058】さらに(27)式を満たすにはP(s)と
F(s)の(2g+d−1)次以下の係数が等しい必要
があり、(30)式と(31)式との比較から
【0059】
【数18】
【0060】すなわち、外乱の相対次数と制御対象の相
対次数で決定される(2g+d−2)次までの微分値
が、t=0において開ループ応答波形p(t)の各微分
値に等しく、かつt=Tcにおいてすべて0である応答
波形f(t)を選べば、外乱D(s)に対する応答を有
限時間Tcで0に整定させるプロパーな制御演算部Gf
(s)が求められ、外乱に対する連続系の有限整定制御
が実現可能である。この制御演算部には遅延時間がTc
の遅延要素が必要である。
【0061】これらの条件を物理的に説明する。相対次
数dの外乱D(s)の波形は、時刻0において(d−
2)次微分値まで0である。この外乱が相対次数gの制
御対象Gp(s)に加わった場合、時刻0において制御
量の(g+d−2)次までの微分値は0となる。この制
御量から相対次数0の制御演算部Gf(s)によって操
作量が生成され、この操作量が相対次数dの制御対象に
加わって制御量が制御される。
【0062】したがって、時刻0における制御量の(2
g+d−2)次までの微分値は制御できないので必ず開
ループ応答の各微分値と一致しなければならない。
【0063】時刻Tcまでは遅延要素からの出力はな
く、通常の制御と同様に制御量は無限回連続微分可能な
波形である。時刻Tcにて時刻0における制御量から生
成された信号が遅延されて操作量に加わる。この遅延さ
れた操作量は(g+d−2)次までの微分値が0であ
る。したがって、時刻Tcにおける制御量の(2g+d
−1)次以上の微分値は制御可能であるが、(2g+d
−2)次までの微分値は制御できず、時刻Tcにおいて
連続でなければならない。0に整定するとは値が0にな
るとともにすべての微分値が0となることである。連続
性を満たすには時刻Tc(正確にはTc−)における制
御量とその(2g+d−2)次までの微分値がすべて0
でなければならない。
【0064】(指令値に対する応答)外乱に対してだけ
でなく指令値に対しても有限整定する制御を考える。
【0065】図7を参照しながら説明する。外乱D
(s)のみが加わった場合の制御量eoの応答F(s)
は(33)式、制御演算部Gf(s)は(34)式であ
る。
【0066】
【数19】
【0067】指令値R(s)のみが加わった場合の制御
量eoの応答をY(s)とし、指令値R(s)と外乱D
(s)が同じ関数とすると、Y(s)は(35)式で表
される。
【0068】
【数20】
【0069】ただし、E(s)は外乱応答時の制御対象
入力 U(s)は外乱応答時の操作量 (35)式によって以下のことが言える。外乱応答時に
制御対象入力E(s)が時刻Tcで0に整定するなら
ば、外乱D(s)と同一関数の指令値R(s)に対する
応答Y(s)は時刻Tc以降指令値に一致する。このと
きの指令値応答Y(s)は外乱応答時の操作量U(s)
と同一関数(波形)となる。
【0070】従って、図7の制御系で指令値応答も外乱
応答も有限整定させるには、外乱が加わったとき、制御
量eoをt≧Tcで0とするとともに、制御対象入力を
t≧Tcで0にするプロパーな伝達関数Gf(s)で表
される制御演算部が設計できればよい。
【0071】このための条件を求めるために、図8に示
すように、制御対象Gp(s)を分母GpD (s)と分
子GpN (s)に分離し、その中間部の応答H(s)に
ついて考える。制御対象入力E(s)はGpD
(s)、制御量F(s)はGpN (s)H(s)で表さ
れる。GpD (s)、GpN (s)はsの多項式、すな
わち比例と微分の演算子であるから、中間部が時刻Tc
以降0になれば制御対象入力と制御量がともに時刻Tc
以降0になる。
【0072】
【数21】
【0073】中間部の応答H(s)は(37)式で表さ
れる。
【0074】
【数22】
【0075】(13)式のF(s)の右辺における外乱
D(s)がD(s)/GpN (s)に置き換わった式と
考えられ、d→d+n、d→m−nと置き換えることに
より、外乱に対する応答の場合と同様な展開ができる。
中間部の応答を時刻Tc以降0にするプロパーな制御演
算部Gf(s)が存在するための条件は(38)式とな
る。
【0076】
【数23】
【0077】以上により、同一関数の外乱、指令値に対
して有限整定が可能な連続系の制御が実現できる。任意
の時刻の指令値、外乱変化の組み合わせに対して、その
応答は個々の応答の重ね合わせとなる。制御対象の分子
が定数(次数が0)なら外乱に対する連続系の有限整定
制御の成立条件を満足すれば指令値応答も有限整定す
る。
【0078】また、外乱、指令値が設計で想定した関数
の比例微分関数であった場合、その応答も設計で選択し
た応答波形の比例微分関数となり連続系の有限整定制御
が成り立つ。たとえば外乱、指令値が1/s2 (時間関
数t)を想定して設計された制御演算部は1/s(ステ
ップ関数)、1(インパルス関数)に対しても有限整定
する。
【0079】一般的な制御装置で想定する指令値、外乱
はステップ関数であることがほとんどであり、このよう
な場合は外乱に対する応答が有限時間で0に整定するよ
うな制御演算部を求め、指令値から操作量までの伝達関
数が積分(C/s:Cは定数)となるように、外乱応答
が時刻Tcで0に有限整定するならば、指令値応答は時
刻Tc以降変化せず有限整定する。
【0080】以上説明したように、外乱が加わった時点
と一定の時間後での少なくとも外乱の相対次数と制御対
象の相対次数で決まる次数までの微分値に対する条件を
満足する応答波形を選択することによって制御演算部の
伝達関数を求めることができ、指令値、外乱に対して有
限整定する制御装置を得ることができる。
【0081】
【実施例】
(第1の実施例)ここでは、指令値、外乱がステップ関
数(1/s)のもっとも一般的な場合について示す。図
1に本発明の第1の実施例を示す。制御対象10が積分
器11(1/s)で表される例である。20は制御演算
部で、37,41,43は比例増幅器、39,45,4
8は積分増幅器、38,40,44,46,47は加減
算器、42は遅延要素である。
【0082】この制御演算部20を求める手順について
述べる。制御対象Gp(s)、外乱D(s)を1/sと
したので、
【0083】
【数24】
【0084】f(t)の時刻0からTcのラプラス変換
F(s)を求める。
【0085】
【数25】
【0086】(50)式で得られた制御演算部を使った
制御系をブロック図で表せば図1の構成が得られる。制
御対象の分子が定数なのでステップ指令値R2 に対して
も有限整定する。また指令値がステップ関数なので、指
令値から操作量までの伝達関数が積分となる加減算器3
8に入力される指令値に対しても有限整定する。比例増
幅器37は指令値R1 に対する操作量eoの関係を1に
するようにそのゲインが選ばれている。
【0087】図2に整定時間Tcを1秒とした場合の応
答波形を示す。t=0秒で指令値が0から1に、t=5
秒で外乱が0から−2にステップ変化した場合の制御量
eo(t)と操作量ec(t)の応答である。実線は指
令値がR1 に入力された場合、鎖線はR2 に入力された
場合である。外乱応答には差異がない。
【0088】(第2の実施例)図3に本発明の第2の実
施例を示す。この実施例は図14に示した従来例に相当
する例であり、第1の実施例と同様に指令値、外乱がス
テップ関数(1/s)であり、制御対象10は積分器1
1で表される場合である。20は制御演算部で、加減算
器29,31,32,35、積分増幅器30,36、比
例増幅器28,33、遅延要素34から成る。この制御
演算部20を求める手順ついて述べる。
【0089】この実施例では目標とする応答波形f
(t)として、指数関数形である減衰正弦波を選ぶ。減
衰正弦波には振幅b、減衰率β、角周波数ω1 、位相φ
1 の4つのパラメータがあり、(39)〜(42)式の
4つの条件式によってこれらが決定できそうである。し
かしながら減衰正弦波は0を必ず斜めに横切るので、
(41)式と(42)式とを同時に満足できない。そこ
で一定値aを加え、f(t)を(51)式に選ぶ。
【0090】
【数26】
【0091】(34)式のGf(s)において、Gp
(s)、D(s)を1/sと置き、(57)式のF
(s)を代入すると(58)式が得られる。
【0092】
【数27】
【0093】整定時間Tcが与えられたとして、a,
β,ω1 の3つのパラメータのなかの1つの値を適当に
決めれば、(52)〜(55)式からb,φ1 を消去し
て得られる2つの式から残りの2つのパラメータの値が
決まる。例としてTcが1秒の場合、βを1とすれば、 a=0.07337703141 ω1 =4.878908146 となる。
【0094】図4にこの数値例における応答波形を示
す。t=0秒で指令値が0から1に、t=5秒で外乱が
0から−1にステップ変化した場合の制御量eo(t)
と操作量ec(t)の応答である。指令値R1 に対する
応答を実線で、指令値R2 に対する応答を鎖線で示し
た。
【0095】(第3の実施例)図5に第3の実施例を示
す。制御対象10は積分11と1次遅れ13で表され、
制御対象の伝達関数Gp(s)は1/{(s+ωc)}
である。20は制御演算部で、加減算器50,52,5
3,54,56,62、積分増幅器51,57,63,
64、比例増幅器49,55,58,59、比例積分増
幅器60、遅延要素61から成る。この制御演算部20
を求める手順について述べる。外乱D(s)はステップ
関数1/sとする。
【0096】制御対象Gp(s)の相対次数は2、外乱
D(s)は1/sであり相対次数は1である。したがっ
て、
【0097】
【数28】
【0098】目標とする波形f(t)として、多項式形
は比較的簡単に求められるので、この実施例は指数形の
減衰正弦波とした場合である。8つの条件式を満足しな
ければならないので。2つの減衰正弦波に一定値aを加
えた(64)式に選ぶ。
【0099】
【数29】
【0100】f(t)を時刻0からTc間でラブラス変
換したF(s)を求め、(59)〜(63)式の条件式
から求められる関数を用いて整理すると、F(s)は
(65)式となる。
【0101】
【数30】
【0102】制御演算部の構成を簡単化するため、(6
7)式の条件を加えれば、図5の構成が得られる。な
お、(49)式〜(66)式において、ω−sTcは無
駄時間要素、bは減衰正弦波の振幅、βは減衰正弦波の
減衰率、ωcは角周波数である。
【0103】
【数31】
【0104】第1、第2の実施例と同様に2カ所の指令
値入力R1 、R2 に対しても有限整定する。整定時間T
c、1次遅れのωcが与えられれば、(59)〜(6
3)式の関係らb,c,φ1 ,φ2 を消去して得られる
4つの式と(67)式との5つの式から、a,β,
ω1 ,γ,ω2 が決まる。以下に数値例を示す。
【0105】Tc=2.5119224742、ωc=
3.177556において a=0.069941131833 β=0.2 ω1 =1.0 γ=1.388777999 ω2 =3.4378948638 図6にこの数値例における応答波形を示す。t=0秒で
指令値が0から1に、t=5秒で外乱が0から−2にス
テップ変化した場合の制御量eo(t)と操作量ec
(t)の応答である。 指令値R1 (s)に対する応答
を鎖線で、指令値R2 (s)に対する応答を実線で示し
た。
【0106】以上、本発明によるいくつかの連続系で有
限整定が可能な制御装置の実施例を示した。説明を分か
りやすくするために比較的簡単な制御対象と外乱関数の
場合について述べたが、さらに複雑な制御対象と外乱関
数の場合についても同様に制御演算部の構成を求めるこ
とができる。従来、試行錯誤によって制御演算部の構成
を決めなければならなかったのに比べ格段に容易であ
る。これらの制御演算部はマイクロコンピュータをもち
いてディジタル演算しても同様な応答が得られ、従来の
サンプル値系の有限整定制御より優れたサンプル値系の
有限整定制御となる。
【0107】
【発明の効果】本発明の制御装置によって実現される有
限整定制御は、指令値、外乱に対する応答を有限時間で
整定させることができ、滑らかで、制御系のパラメータ
変化に強い連続系制御の特徴と、サンプル値系制御の特
徴とされていた有限時間で整定できる特徴を合わせ持っ
ている。従って、本発明により、この優れた特徴を有す
る有限整定制御が行える制御装置が容易に設計でき、い
ろいろな分野の異なる制御対象に対して適用が可能にな
り、その効果は絶大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す構成図。
【図2】第1の実施例の応答波形図。
【図3】本発明の第2の実施例を示す構成図。
【図4】第2の実施例の応答波形図。
【図5】本発明の第3の実施例を示す構成図。
【図6】第3の実施例の応答波形図。
【図7】本発明を説明するための図。
【図8】本発明を説明するための図。
【図9】フィードバック制御の基本構成図。
【図10】従来例のサンプル値系の有限整定制御の構成
図。
【図11】サンプル値系の有限整定制御を説明するため
の図。
【図12】サンプル値系の有限整定制御の応答波形図。
【図13】サンプル値系の有限整定制御の応答波形図。
【図14】従来例の連続形の有限整定制御の構成図。
【図15】連続形の有限整定制御の応答波形図。
【図16】連続形の有限整定制御の応答波形図。
【符号の説明】
10…制御対象、11…積分器、12…加算器、13…
一次遅れ要素、20…制御演算部、21,27…サンプ
ラ、25…サンプルホールダ、22,24,29,3
1,32,35,38,40,44,46,47,5
0,52,53,54,56,62…加減算器、23,
30,36,39,45,48,51,57,63,6
4…積分増幅器、26,28,33,37,41,4
3,49,55,58,59…比例増幅器、60…比例
積分増幅器、34,42,61…遅延要素。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作量(ec)に応じて操作された制御
    対象(10)から出力される制御量(eo)をフィード
    バック信号とし、前記制御量(eo)の値を指令する指
    令値(R1又はR2)を指令信号として入力して、前記
    指令値(R1又はR2)に対して前記制御量(eo)が
    等しくなるような操作量(ec)を算出し、この算出し
    た操作量(ec)を前記制御対象(10)へ与える制御
    演算手段(20)からなり、 前記制御演算手段(20)は有限時間(t=Tc)に応
    じた無駄時間要素を含んだ遅延要素を備え、 前記制御演算手段は前記制御対象の伝達関数の分母と分
    子に分離して前記分母と前記分子の中間部に加えられる
    外乱に対する応答波形をh(t)、開ループ状態での前
    記中間部の外乱に対する応答波形をq(t)、前記制御
    対象の分母の次数を“m”、前記制御対象の分子の次数
    を“n”として、 前記中間部に前記外乱が加えられた時刻(t=0)で
    は、少なくとも次数(2m−n+d−2)までの前記応
    答波形h(t)の各微分値が、前記応答波形q(t)の
    応答する各微分値に等しくなり、 かつ有限時間(t=Tc)では、少なくとも次数(2m
    −n+d−2)までの前記応答波形h(t)の各微分値
    がすべて0となるような、 前記応答波形h(t)を、さらに生じさせる伝達関数G
    f(s)で表される構成からなることを特徴とする制御
    装置。
  2. 【請求項2】 操作量(ec)に応じて操作された制御
    対象(10)から出力される制御量(eo)をフィード
    バック信号とし、前記制御量(eo)の値を指令する指
    令値(R1又はR2)を指令信号として入力して、前記
    指令値(R1又はR2)に対して前記制御量(eo)が
    等しくなるような操作量(ec)を算出し、この算出し
    た操作量(ec)を前記制御対象(10)へ与える制御
    演算手段(20)からなり、 前記制御演算手段(20)は有限時間(t=Tc)に応
    じた無駄時間要素を含んだ遅延要素を備え,前記制御対
    象及び該制御対象に加えられる外乱が、相対次数“1”
    のステップ関数(1/s)で、前記応答波形f(t)が
    多項形式で表される場合には、前記伝達関数Gf(s)
    は(01)式で表される構成からなることを特徴とする
    制御装置。 前記ε−sTcは無駄時間要素である。
  3. 【請求項3】 操作量(ec)に応じて操作された制御
    対象(10)から出力される制御量(eo)をフィード
    バック信号とし、前記制御量(eo)の値を指令する指
    令値(R1又はR2)を指令信号として入力して、前記
    指令値(R1又はR2)に対して前記制御量(eo)が
    等しくなるような操作量(ec)を算出し、この算出し
    た操作量(ec)を前記制御対象(10)へ与える制御
    演算手段(20)からなり、 前記制御演算手段(20)は有限時間(t=Tc)に応
    じた無駄時間要素を含んだ遅延要素を備え、前記制御対
    象及び該制御対象に加えられる外乱が、相対次数“1”
    のステップ関数(1/s)で、前記応答波形f(t)が
    指数関数である減衰正弦波で表される場合には、前記伝
    達関数Gf(s)は(02)式で表される構成からなる
    ことを特徴とする制御装置。 前記ε−sTcは無駄時間要素、bは減衰正弦波の振
    幅、βは減衰正弦波の減衰率、ωは角周波数である。
  4. 【請求項4】 操作量(ec)に応じて操作された制御
    対象(10)から出力される制御量(eo)をフィード
    バック信号とし、前記制御量(eo)の値を指令する指
    令値(R1又はR2)を指令信号として入力して、前記
    指令値(R1又はR2)に対して前記制御量(eo)が
    等しくなるような操作量(ec)を算出し、この算出し
    た操作量(ec)を前記制御対象(10)へ与える制御
    演算手段(20)からなり、 前記制御演算手段(20)は有限時間(t=Tc)に応
    じた無駄時間要素を含んだ遅延要素を備え、前記制御対
    象に加えられる外乱が、前記制御対象が1/{(s+
    ω)s}、前記制御対象に加えられる外乱がステップ関
    数(1/s)で、前記応答波形f(t)が指数関数形で
    ある減衰正弦波でそれぞれ表される場合には、前記伝達
    関数Gf(s)は(03)式で表される構成からなるこ
    とを特徴とする制御装置。 前記ε−sTcは無駄時間要素、bは減衰正弦波の振
    幅、βは減衰正弦波の減衰率、ωcは角周波数である。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の制御装置において、 前記制御演算手段は、第1〜第3の比例増幅手段と、第
    1〜第3の積分手段と、第1〜第5の加減算手段と、遅
    延手段とからなり、 前記第1の比例増幅手段は、前記指令値が入力してこの
    指令値を1/2のゲインで比例増幅して前記第1の加減
    算手段へ出力し、 前記第1の加減算手段は、前記第1の比例増幅手段から
    の出力値から前記遅延手段の出力を減じて、その減算値
    を前記第1の積分手段へ出力し、 前記第1の積分手段は、伝達関数6/Tcsによつ
    て、前記第1の加減算手段の出力値を積分し、その積分
    値を前記第2の加減算手段へ出力し、 前記第2の加減算手段は、前記第1の積分手段からの出
    力値から前記第3の加減算手段からの出力値を減算し、
    その減算値を前記操作量として前記制御対象へ出力し、 前記第4の加減算手段は、ステップ指令値から前記制御
    対象からの制御量及び前記第2の積分手段からの出力値
    を減算し、その減算値を前記遅延手段及び前記第2の比
    例増幅手段へ出力し、 前記第2の積分手段は、ステップ関数1/sによって前
    記第5の加減算手段からの出力値を積分し、その積分値
    を前記第4の加減算手段へ出力し、 前記遅延手段は、(1−ε−sTc)の遅延要素を有
    し、前記第4の加減算手段からの出力値を前記遅延要素
    に応じた時間遅らせて、前記第1の加減算手段、前記第
    3の比例増幅手段及び前記第3の積分手段へ出力し、 前記第3の比例増幅手段は、前記第4の加減算手段から
    の出力値を、6/Tcのゲインで比例増幅して、その比
    例増幅値を前記第3の加減算手段へ出力し、 前記第3の積分手段は、伝達関数6/Tcsによっ
    て、前記遅延手段からの出力値を積分し、その積分値を
    前記第5の加減算手段へ出力し、 前記第3の比例増幅手段は、前記遅延手段からの出力値
    を2/Tcのゲインで比例増幅し、その比例増幅値を前
    記第3の加減算手段へ出力し、 前記第5の加減算手段は、前記第3の積分手段からの出
    力値と前記第3の加減算手段からの出力値を加算して、
    その加算値を前記第2の積分手段へ出力する。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の制御装置において、 前記制御演算手段は、第1及び第2の比例増幅手段と、
    第1及び第2の積分手段と、第1〜第4の加減算手段
    と、遅延手段とからなり、 前記第1の比例増幅手段は、第1の指令値が入力してこ
    の指令値をKaのゲインで比例増幅して前記第1の加減
    算手段へ出力し、 前記第1の加減算手段は、前記第1の比例増幅手段の出
    力値から前記第2の加減算手段の出力値を減じて、その
    減算値を前記第1の積分手段へ出力し、 前記第1の積分手段は、伝達関数Ki/sによって、前
    記第1の加減算手段からの出力値を積分し、その積分値
    を前記第3の加減算手段へ出力し、 前記第3の加減算手段は、前記第1の積分手段の出力値
    から前記第2の比例増幅手段からの出力値を減算し、そ
    の減算値を前記第4の加減算手段へ出力し、 前記第4の加減算手段は、前記第3の加減算手段からの
    出力値から前記遅延手段の出力値を減算し、その減算値
    を前記操作量として前記制御対象へ与え、 前記第2の加減算手段は、前記制御対象から出力された
    前記制御量から前記第2の積分手段の出力値及び外部か
    ら与えられる第2の指令値を減算し、その減算値を前記
    第1の減算手段、前記遅延手段、前記第2の比例増幅手
    段へそれぞれ出力し、 前記遅延手段は、Kd(1−ε−sTc)の遅延要素を
    有し、前記第2の加減算手段からの出力値を前記遅延要
    素に応じた時間遅らせて、前記第4の加減算手段及び前
    記第2の積分手段へ出力し、 前記第2の積分手段は、伝達関数1/sによって、前記
    遅延手段からの出力値を積分し、その積分値を第2の加
    減算手段へ出力し、 前記第2の比例増幅手段は、前記第2の加減算手段から
    の出力値をKpのゲインで比例増幅して前記第3の加減
    算手段へ出力する。ただし、前記Kpは2β、前記Ki
    はβ2+ω1、前記Kdはa(β+ω1)、aは
    一定値、前記Kaは(1+Kd・Tc)−1にそれぞれ
    置き換えている。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の制御装置において、 前記制御演算手段は、第1〜第4の比例増幅手段と、第
    1〜第5の積分手段と、第1〜第6の加減算手段と、遅
    延手段とからなり、 前記第1の加減算手段は、第1の指令値を入力してその
    指令値をKaのゲインで比例増幅して前記第1の加減算
    手段へ出力し、 前記第1の加減算手段は、前記第1の比例増幅手段から
    の出力値から前記第2の加減算手段からの出力値を減じ
    て、その減算値を前記第1の積分手段へ出力し、 前記
    第1の積分手段は、伝達関数Ki2/sによって、前記
    第1の加減算手段からの出力値を積分し、その積分値を
    前記第3の加減算手段へ出力し、 前記第3の加減算手段は、前記第1の積分手段の出力値
    から前記第2の比例増幅手段からの出力値を減算し、そ
    の減算値を前記第4の加減算手段へ出力し、 前記第4の加減算手段は、前記第3の加減算手段からの
    出力値から前記遅延手段の出力値を減算し、その減算値
    を前記第5の加減算手段へ出力し、 前記第5の加減算手段は、前記第4の加減算手段の出力
    値と前記第2の積分手段からの出力値とを加算し、その
    加算値を前記操作量として前記制御対象へ出力し、 前記第6の加減算手段は、前記制御対象から出力された
    前記制御量から前記第3の積分手段の出力値及び外部か
    ら与えられる第2の指令値を減算し、その減算値を前記
    第4の積分手段、前記第3の比例増幅手段、前記第4の
    比例増幅手段、前記遅延手段へそれぞれ出力し、 前記第4の積分手段は、伝達関数Ki1/sによって、
    前記第6の加減算手段からの出力値を積分し、その積分
    値を前記第2の加減算手段へ出力し、 前記第3の比例増幅手段は、Kp1のゲインで前記第6
    の加減算手段からの出力値を比例増幅して前記第2の加
    減算手段へ出力し、 前記第4の比例増幅手段は、(Ki1+Ki2)のゲイ
    ンで前記第6の加減算手段からの出力値を比例増幅して
    前記第4の加減算手段へ出力し、 前記遅延手段は、Kd(1−ω−sTc)の遅延要素を
    有し、前記第6の加減算手段からの出力値を前記遅延要
    素に応じた時間遅らせて、前記第2の積分手段及び第5
    の積分手段へ出力し、 前記第2の加減算手段は、前記第4の積分手段からの出
    力値と前記第3の比例増幅手段からの出力値とを加算し
    て前記第1の加減算手段及び前記第2の比例増幅手段へ
    出力し、 前記第2の比例増幅手段は、Kp2のゲインで前記第2
    の加減算手段からの出力値を比例増幅して前記第3の加
    減算手段へ出力し、 前記第2の積分手段は、伝達関数(s+ωc)/sの伝
    達関数により、前記遅延手段からの出力値を積分し、そ
    の積分値を前記第5の加減算手段へ出力し、 前記第5の積分手疫は、伝達関数1/sによって、前記
    遅延手段からの出力値を積分し、その積分値を前記第3
    の積分手段へ出力する。ただし、前記Kp1は2β、前
    記Kp2は2γ、前記Ki1はβ+ω1、前記Ki
    2はγ+ω2、前記Kdはa(β+ω1)(γ
    +ω2)、前記Kaは[a(γ+ω2)Tc]
    −1にそれぞれ置き換えている。
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