JP2771929B2 - ディジタル・サーボ制御システム - Google Patents

ディジタル・サーボ制御システム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル・サーボ制御
システムに係り、特に状態フィードバック法を用いるデ
ィジタル・サーボ制御システムに係る。
【0002】
【従来の技術】ハード・ディスク・ドライブ(HD
D)、ロボット、航空機等の分野では、制御性能の向上
のため、状態フィードバック法を用いるディジタル・サ
ーボ系の採用が増えている。図1にその概略構成を示
す。図示のように、制御対象10(例えばHDDのアク
チュエータ)の内部状態を表す状態変数が乗算器12を
介して入力側へフィードバックされている。制御対象1
0への入力は、乗算器12及び14の出力を加算するこ
とにより得られる。乗算器14の入力は、制御対象10
の出力と目標値との差を表す信号を受け取る内部モデル
16から与えられる。
【0003】図1のようなサーボ系を設計する際に重要
なことは、制御対象の出力を定常偏差なしに目標値に追
従させるということであり、そのためには、制御系の閉
ループ内に目標値の発生モデル(これを内部モデルとい
う)を含ませておく必要があることが知られている。内
部モデル16はこの目的で挿入されている。例えば、目
標値が一定(ステップ入力)の場合、そのような目標値
は積分器に適当な初期値を与えることによって発生でき
るので、内部モデルとして積分器が使用される。図1の
サーボ系において、乗算器12及び14で乗算する係数
−F1及び−F2がサーボ系設計で求めるべきフィード
バック・ゲインである。
【0004】制御対象10の状態変数が直接観測できな
い場合は、図2に示すように、制御対象の入出力からそ
の状態変数を推定する状態推定器(オブザーバとも云
う)18を用いる。状態推定器に関する一般的な議論
は、例えば1988年にコロナ社から発行された岩井外
の「オブザーバ」に見られる。また本出願人に譲渡され
た米国特許第4679103号は、このような状態推定
器を用いてデータ記録ディスク・ファイルを制御するデ
ィジタル・サーボ制御システムを開示している。それに
よれば、状態推定器は、ディスクから読み取ったサーボ
情報を復調することによって得られる位置誤差信号(P
ES)及び制御対象であるアクチュエータへの入力を受
け取り、状態変数であるヘッドの位置、速度及び加速度
の推定値を出力する。
【0005】図1及び図2のシステムをもう少し具体的
に説明する。一般に、制御対象を可制御且つ可観測な線
形系とし、サンプリング時刻i(≧0)での入力をu
(i)、出力をy(i)、状態変数をx(i)で表す
と、その離散時間系の数学モデルは次式で表現される。 [数1] x(i+1)=A・x(i)+B・{u(i)+d} [数2] y(i)=C・x(i)
【0006】数1及び数2はそれぞれ状態方程式及び出
力方程式と呼ばれる。上式において、係数A、B及びC
は制御対象の特性によって決り、dは一定入力外乱を表
す。なお、一般には上式中のd、u、x及びyは複数の
要素からなるベクトルの形をとり、係数A、B及びCは
行列で表される。従来は、このような制御対象に対し1
型のサーボ系を構成する際、目標値rと出力の現在値y
(i)との差を積分した値v(i)を用いて拡大系
【数1】 を作り、次式の状態フィードバックを施していた。 [数4] u(i)=−F1・x(i)−F2・v(i)
【0007】上式に従って図1及び図2を書き直すとそ
れぞれ図3及び図4のようになる。内部モデル16が、
1サンプルの遅延を与えるブロック20を含む積分器に
よって構成されていることが分かる。ブロック20のZ
-1は、サンプリング周期をT、角周波数をωとすると、
-1=e-jωTで表される。図4における状態推定器1
8は、制御対象10の入力u(i)をブロック22で1
サンプル遅らせたものと、制御対象10の出力y(i)
とに基づいて制御対象10の状態変数x(i)を推定す
る。状態推定器の出力は推定値であって、状態変数その
ものではないが、以下では説明の便宜上、状態推定器の
出力をx(i)として扱うことにする。ブロック22は
演算時間遅れを考慮して挿入されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のような状態フィ
ードバック法を用いるディジタル・サーボ系をマイクロ
プロセッサ等のディジタル計算機で処理する場合、従来
の伝達関数法に基づくアルゴリズムに比べ、計算に必要
なビット数(これをダイナミックレンジという)を大き
くとらねばならず、そのため計算時間が長くなるという
問題があった。これは、伝達関数法が目標値と現在値の
差にのみ基づいているのに対し、状態フィードバック法
では現在値の絶対量を取り扱う必要があり、従って目標
値の変動幅が大きければ計算の全てのプロセスに大きな
ダイナミックレンジを必要とする点に起因している。
【0009】具体的に説明すると、数4で示される状態
フィードバックが安定で、出力y(i)が最終的に目標
値rに等しくなれば、すなわちy(∞)→rになれば、
図3及び図4のシステムはサーボ系としての機能を持つ
が、このときx(∞)は0にならず、C・x(∞)→r
となる非零の状態変数が残る。またシステムを静的に保
つためには、u(∞)→−dとなるように入力と外乱が
バランスする必要があり、このとき [数5] F1・x(∞)+F2・v(∞)=d(一定) となる。x(∞)は非零であり、目標値rの大きさに比
例する項があるから、v(∞)もrに比例してその絶対
値は大きくなる。従って、図3及び図4のようなディジ
タル・サーボ系で目標値自体のとり得る値の幅が大きい
場合、必要なダイナミックレンジも非常に大きくなる。
これは、現在主流の16ビット固定小数点DSP(ディ
ジタル信号プロセッサ)や32ビット浮動小数点DSP
での実施で特に問題となる。
【0010】従って本発明の目的は、計算のダイナミッ
クレンジが目標値の大きさに左右されないディジタル・
サーボ制御システムを提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、ゲインの設定及び状
態推定器の構成に関しては従来の制御理論をそのまま適
用できるようなディジタル・サーボ制御システムを提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、目標値と制御
対象の出力との差を表す信号を内部モデルへ入力し、該
内部モデルの出力を制御対象へ入力するディジタル・サ
ーボ制御システムに関するものであって、内部モデルと
は逆の特性を有するモデル(以下、逆系と云う)へ制御
対象の状態変数を入力し、逆系の出力を内部モデルへ入
力するようにしたことを特徴としている。制御対象の状
態変数が直接観測できないときは、状態推定器を使用す
る。その場合、逆系は制御対象の入力及び出力を受け取
る。状態推定器は逆系の出力に基づいて制御対象の内部
状態を推定し、その出力すなわち推定値を内部モデルへ
供給する。内部モデルは基本的に積分器であるから、そ
の場合逆系は微分器になる。微分器は受け取った信号の
差分を出力するから、制御対象への入力の計算(及び状
態推定器での推定値の計算)もこの差分に基づいて行わ
れることになり、信号の現在値そのものを用いていた従
来技術に比べてサーボ系の計算に必要なダイナミックレ
ンジが小さくなり、結果として計算への負荷が軽くな
る。
【0013】制御対象の入力を逆系へ供給する代わり
に、内部モデルの入力を遅延手段を介して状態推定器に
与えてもよい。詳細については実施例のところで説明す
るが、これらは数学的には等価であり、必要に応じてい
ずれかを選べばよい。
【0014】
【実施例】本発明に従うディジタル・サーボ制御システ
ムの概略構成を図5に示す。図5のシステムは、制御対
象(例えばHDDのアクチュエータ)30への入力を与
える内部モデル32と、この内部モデル32とは逆の特
性を持ち、制御対象30の状態変数を受け取る逆系34
とを含む。逆系34の出力は乗算器36で−F1倍され
た後、内部モデル32の入力へフィードバックされる。
乗算器38は、制御対象30の出力と目標値の差を−F
2倍して内部モデル32の方へ供給する。内部モデル3
2の入力は乗算器36及び38の出力を加算したもので
ある。
【0015】図5において、制御対象30から逆系34
及び乗算器36を経て内部モデル32に至る閉ループ
は、内部モデル32及び逆系34が相殺し合うため、結
果的に制御対象からの状態フィードバックだけが残る。
一方、制御対象30の出力と目標値との差を乗算器38
及び内部モデル32を介して制御対象30へ入力するル
ープは図1と同じである。従って、サーボ系全体として
みると、図1及び図5のシステムは物理的には等価であ
る。しかし計算のダイナミックレンジの点では両者は異
なっている。図5において、内部モデル32の出力は制
御入力であるから、定常状態では外乱に抗するだけの値
を保持する。このとき制御対象30の出力が目標値に等
しくなれば、内部モデル32の入力は目標値の大きさに
かかわらず零に近付く。これは、内部モデルが本質的に
積分系だからである。従って本発明では、目標値の大き
さに依存して計算に必要なダイナミックレンジが変化す
ると云う問題はなくなる。しかし、逆系34(これは微
分系になる)を導入したため、高周波数帯のノイズがそ
こで増幅されてしまい、目標値とは関係のない基本的な
計算に必要なダイナミックレンジが増大すると云う問題
がある。そのため、本発明は浮動小数点ユニットを備え
たプロセッサでの実施が適しているが、微分系の次数が
低ければ高周波ノイズの影響はそれほど大きくない。
【0016】制御対象30の状態変数を直接観測できな
いときは、図6に示すように、状態推定器40を使う。
図5とは異なり、逆系34は制御対象の入力及び出力を
受け取り、その出力を状態推定器40へ入力する。状態
推定器40は逆系34からの入力に基づいて制御対象3
0の状態変数を推定し、その推定値を乗算器36に与え
る。その他の構成は図5と同じである。図5と同様な理
由により、図6のシステムは図2のシステムと物理的に
等価である。詳細は以下で説明するが、図6のシステム
では、制御対象30の入力すなわち内部モデル32の出
力を逆系34へ入力する代わりに、点線42で示すよう
に、内部モデル32の入力を状態推定器40へ入力して
もよい。マイクロプロセッサでの計算を考えると、逆系
34の計算が不要な分だけ後者のパスの方が有利であ
る。
【0017】次に、本発明の理論的背景について説明す
る。まず、サンプリング時刻iにおける制御対象の状態
変数x(i)のZ変換をX(Z)として次式で表す。 [数6] X(Z)=(1/1−Z-1)(1−Z-1)X(Z) 数6の右辺における(1/1−Z-1)は積分を表し、
(1−Z-1)は微分を表す。簡単のため、状態変数x
(i)が直接観測できるものとして、数6に基づいてブ
ロック線図を書くと図7のようになる。図7を図3と比
べてみると、積分器50は図3の積分器16とおなじで
あるが、内側の閉ループに第2の積分器52及び微分器
54が挿入された点が異なっている。しかし、積分器5
2及び微分器54は相殺し合うので、機能的には、図7
は図3と等価である。
【0018】制御対象の出力y(i)と目標値rとの差
をe(i)とし、そのZ変換をE(Z)で表し、v
(i)のZ変換をV(Z)で表すと、積分器50のとこ
ろでは、 [数7] (E(Z)+V(Z))Z-1=V(Z) 従って [数8] E(Z)Z-1=V(Z)(1−Z-1) が成立している。一方、図7から明らかなように、積分
器52の出力はu(i)−F2・v(i)であり、これ
は乗算器56の出力、−F1(1−Z-1)x(i)、及
び遅延要素58の出力、{u(i)−F2・v(i)}
-1、を加算したものに等しいから制御対象の入力u
(i)に関しては次式が成立する。U(Z)はu(i)
をZ変換したものである。 [数9] U(Z)=−F2・V(Z)+{U(Z)−F2・V(Z)}Z-1 −F1(1−Z-1)X(Z) =(1−Z-1-1{−F2・V(Z)(1−Z-1) −F1(1−Z-1)X(Z)} =(1−Z-1-1{−F2・E(Z)Z-1 −F1(1−Z-1)X(Z)}
【0019】上式右辺の(1−Z-1-1は、遅延要素Z
-1がフィードバック・ループに含まれる積分器を表し、
従って全体のブロック線図は図8のようになる。図8の
積分器60は、図7の2つの積分器50及び52を1つ
にまとめた形になっており、図5の内部モデル32に対
応している。逆系34に対応するのは微分器54であ
り、その出力はx(i)−x(i−1)になる。図8の
ディジタル・サーボ制御システムを実施した場合、目標
値rに応じたダイナミックレンジの大きな数値を取り扱
う部分はy(i)−r及びx(i)−x(i−1)の計
算だけである。これらはいずれも減算であるから計算の
負荷は小さい。しかも、最終的にはこれらは零に収束す
る。図3では、目標値rに比例するv(i)及びx
(i)の絶対値を計算に使用していたため、大きなダイ
ナミックレンジが必要であったが、本発明では、このよ
うな絶対値を使用する代わりに、現在値とその1つ前の
サンプル値の差(微分器54の出力)をフィードバック
し、後で積分器60で積分しているので、計算に必要な
ダイナミックレンジを抑えることができる。
【0020】制御対象の状態変数x(i)が直接観測で
きない場合は、状態推定器を用いることになるが、その
ブロック線図を図9に示す。図9において、状態推定器
62は図6の状態推定器40に対応し、微分器64及び
66は図6の逆系34に対応する。微分器64は、遅延
要素68で1サンプル遅延された制御入力u(i−1)
を受け取り、u(i−1)−u(i−2)を出力する。
微分器66は制御出力y(i)を受け取り、y(i)−
y(i−1)を出力する。状態推定器62は、微分器6
4及び66からの出力に基づいて制御対象20の状態変
数の差分x(i)−x(i−1)の推定値を計算する。
図9において、状態推定器62の出力に示されているx
(i)−x(i−1)は実際には推定値である。状態推
定器62の入出力は図4とは異なっているが、状態推定
器62の構成は従来の状態推定器18と同じでよい。
【0021】図9の実施例も各サンプル値の差分に基づ
いて計算を行うので、目標値rの大きさに左右されずに
ダイナミックレンジを抑えることができる。図9では新
たに入力のサンプル値u(i)を用いているが、これは
i→∞において−dに収束し、その差分は零に収束する
から、ダイナミックレンジに影響しない。
【0022】なお、積分器60の入力がu(i)−u
(i−1)に等しいので、遅延要素68を積分器60の
入力に接続し、そこからの1サンプル遅延された出力u
(i−1)−u(i−2)を直接状態推定器62へ入力
しても同じ結果が得られる。その場合、微分器64が不
要になるので、その分だけ計算が少なくて済む。遅延要
素68は、従来技術のところでも述べたように、マイク
ロプロセッサ等のディジタル計算機における演算時間遅
れを考慮して挿入されている。また、拡大系を
【数2】
【0023】以上、本発明の良好な実施例について制御
対象を特定することなく説明してきたが、本発明のディ
ジタル・サーボ制御システムは、実際問題として内部モ
デルが高次の積分系でない限り任意の制御対象に応用で
きる。前にも述べたように、本発明は内部モデルの逆系
(微分系)を使用しているため、その次数が高くなるほ
ど高周波ノイズの影響が大きくなり、それに伴って基本
的な演算に必要なダイナミックレンジも増大する。例え
ば1型のサーボ系、すなわち内部モデルが1次の積分器
であれば、本発明は24ビット又は32ビットの浮動小
数点演算ユニットを備えたプロセッサで十分に実施でき
る。
【0024】本発明の実施に適した制御対象の1つにハ
ード・ディスク・ドライブ(HDD)のアクチュエータ
がある。その場合、制御の目的はヘッドを特定のトラッ
クに位置決めすることであるから、目標値(トラック番
号)をステップ入力と看做すことができ、従って内部モ
デルは1次の積分器になる。目標値に応答して本発明の
ディジタル・サーボ制御システムが供給すべき制御入力
u(i)は、ボイス・コイル・モータ(VCM)に対す
る電流制御信号である。アクチュエータからは、ヘッド
で読み取ったサーボ情報が出力される。計算に使用する
状態変数は、ヘッドの位置及び速度であり、図8の微分
器54(又は図9の状態推定器62)からはそれぞれの
差分が出力される。係数−F1及び−F2の設定は本発
明に直接関係するものではなく、またこれらは従来の制
御理論に従って簡単に求めることができるので、ここで
は省略する。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、計算のダイナミックレ
ンジが目標値の大きさに左右されないディジタル・サー
ボ制御システムが実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】状態フィードバック法による従来のディジタル
・サーボ制御システムを示すブロック線図。
【図2】状態推定器を使用する従来のディジタル・サー
ボ制御システムを示すブロック線図。
【図3】図1のシステムで内部モデルとして1階の積分
器を用いた場合のブロック線図。
【図4】図2のシステムで内部モデルとして1階の積分
器を用いた場合のブロック線図。
【図5】本発明に従うディジタル・サーボ制御システム
を示すブロック線図。
【図6】状態推定器を使用する本発明のディジタル・サ
ーボ制御システムを示すブロック線図。
【図7】本発明の理論的背景を説明するためのブロック
線図。
【図8】図7の2つの積分器を1つにまとめたディジタ
ル・サーボ制御システムを示すブロック線図。
【図9】図8のシステムに状態推定器を用いた場合のブ
ロック全図。
【符号の説明】 30 制御対象 32 内部モデル 34 逆系 36 乗算器 38 乗算器 40 状態推定器 54 微分器 60 積分器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05B 13/02 G05B 13/04 G05D 3/12 305

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】目標値と制御対象の出力との差を表す信号
    積分特性を有する内部モデルへ入力し、該内部モデル
    の出力を前記制御対象へ入力するディジタル・サーボ制
    御システムであって、 前記内部モデルとは逆の微分特性を有し,前記制御対象
    の状態変数を受け取る逆系と、該逆系の出力を前記内部
    モデルの入力へフィードバックする手段とを具備する、
    ディジタル・サーボ制御システム。
  2. 【請求項2】前記フィードバックする手段に含まれ且つ
    前記逆系の出力に所定の第1係数を乗算する第1乗算器
    と、 前記目標値と前記制御対象の出力との差に所定の第2係
    数を乗算する第2乗算器とを備え、 前記第1乗算器及び前記第2乗算器の出力の和を前記内
    部モデルへ入力するようにした、請求項1に記載のディ
    ジタル・サーボ制御システム。
  3. 【請求項3】目標値と制御対象の出力との差を表す信号
    積分特性を有する内部モデルへ入力し、該内部モデル
    の出力を前記制御対象へ入力するディジタル・サーボ制
    御システムであって、 前記内部モデルとは逆の微分特性を有し,前記制御対象
    の入力及び出力を受け取る逆系と、該逆系の出力に基づ
    いて前記制御対象の内部状態を推定する状態推定器と、
    該状態推定器の出力を前記内部モデルの入力へフィード
    バックする手段とを具備する、ディジタル・サーボ制御
    システム。
  4. 【請求項4】目標値と制御対象の出力との差を表す信号
    積分特性を有する内部モデルへ入力し、該内部モデル
    の出力を前記制御対象へ入力するディジタル・サーボ制
    御システムであって、 前記内部モデルとは逆の微分特性を有し,前記制御対象
    の出力を受け取る逆系と、該逆系の出力及び前記内部モ
    デルの入力に基づいて前記制御対象の内部状態を推定す
    る状態推定器と、該状態推定器の出力を前記内部モデル
    の入力へフィードバックする手段とを具備する、ディジ
    タル・サーボ制御システム。
  5. 【請求項5】前記フィードバックする手段に含まれ且つ
    前記状態推定器の出力に所定の第1係数を乗算する第1
    乗算器と、前記目標値と前記制御対象の出力との差に所
    定の第2係数を乗算する第2乗算器とを備え、前記第1
    乗算器及び前記第2乗算器の出力の和を前記内部モデル
    へ入力するようにした、請求項3又は4に記載のディジ
    タル・サーボ制御システム。
  6. 【請求項6】前記内部モデルが1次積分器であり、前記
    逆系が1次微分器である、請求項2又は5に記載のディ
    ジタル・サーボ制御システム。
  7. 【請求項7】サンプリング時刻iにおける前記制御対象
    の入力をu(i)、出力をy(i)、状態変数をx
    (i)としたとき、前記状態推定器はy(i)−y(i
    −1)及びu(i−1)−u(i−2)を入力として受
    け取り、x(i)−x(i−1)の推定値を出力する、
    請求項5に記載のディジタル・サーボ制御システム。
  8. 【請求項8】前記第2乗算器は前記差を1サンプル遅延
    した信号を受け取る、請求項7に記載のディジタル・サ
    ーボ制御システム。
JP4267632A 1992-10-06 1992-10-06 ディジタル・サーボ制御システム Expired - Fee Related JP2771929B2 (ja)

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