JP2566732Y2 - 自動車の自動ドア開閉装置 - Google Patents

自動車の自動ドア開閉装置

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JP2566732Y2
JP2566732Y2 JP4204593U JP4204593U JP2566732Y2 JP 2566732 Y2 JP2566732 Y2 JP 2566732Y2 JP 4204593 U JP4204593 U JP 4204593U JP 4204593 U JP4204593 U JP 4204593U JP 2566732 Y2 JP2566732 Y2 JP 2566732Y2
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JP
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door
motor
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gear
pinion
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JP4204593U
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JPH0711682U (ja
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淳一 嶋田
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Ohi Seisakusho Co Ltd
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Ohi Seisakusho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のドアをモータ
駆動により開閉し得るようにした自動車の自動ドア開閉
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述の従来例としては、たとえば特公昭
62-22008号公報に開示されているものがある。この装置
は、ドア内にモータ及び減速装置によりドアの前後方向
に揺動可能なセクターギヤを設けるとともに、一端が車
体に枢着された押動杆の他端をセクターギヤに連結し
て、セクターギアをモータにより前後方向に揺動させ
て、押動杆を前後方向に押動、牽引することにより、ド
アを一定の速度で開閉移動し得るようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】一般に、自動車の自動
ドア開閉装置においては、ドアを全閉位置から開ける場
合は、動き始めが遅くして全開位置に向かうに従って速
くなるようにし、また、ドアを閉じる場合は、全閉位置
に近づくに従い遅くなるような開閉動作が要望される。
【0004】しかしながら、従来の自動ドア開閉装置
は、ドアの開閉速度に変化を持たせようとすると、モー
タの回転数を制御させるべく、電圧等を電気的に制御し
なければならない問題点を有する。本考案は、従来の技
術が有する上記のような問題点に鑑み、電気的に制御す
ることなく、簡単な構成により、ドアの開閉速度を変化
させて、要望されるドア開閉動作を得ることができるよ
うにした自動車の自動ドア開閉装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本考案の装置は、車体または車体に開閉可能に枢着
されたドアのいずれか一方に揺動部材を枢着し、一端が
他方に枢着され、かつ、他端が揺動部材に連結されたリ
ンクにより車体とドアとを連結して、揺動部材をモータ
により揺動させることにより、ドアを開閉させるように
した自動車の自動ドア開閉装置において、揺動部材に、
モータにより回転するピニオンに噛合し、かつ、高速ギ
ヤ部と低速ギヤ部とを有するセクターギヤを形成して、
モータの回転を一定に保ちながらドアの開閉速度を変化
させるようにしたことを特徴としている。
【0006】
【作用】ドアまたは車体に設けられた揺動部材には、モ
ータにより回転させられるピニオンに噛合する高速ギヤ
部と低速ギヤ部とを有するセクターギヤが形成されてお
り、モータによりピニオンが回転させられると、ピニオ
ンがセクターギヤの高速ギヤ部及び低速ギヤ部に噛合し
て、モータの回転が一定であっても、ドアの開閉速度が
変化する。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。 (1)は、一端が自動車の車体に上下のドアヒンジ(図示
略)をもって開閉可能に枢着されたドアで、他端側に
は、車体側に固着されたストライカに係合することによ
りドア(1)を閉止状態に保持するドアロック装置(2)が
装着されている。
【0008】(3)は、ドア(1)に固定されたベースプレ
ート(5)に軸(6)により前後方向に揺動可能に枢着され
た揺動部材で、下方には、中央に高速ギヤ部(4a)、両
側に高速ギヤ部(4a)より半径が大きい低速ギヤ部(4b)
(4c)が設けられたセクターギヤ(4)が形成されてい
る。また、揺動部材(3)の上方には、長孔(7a)が穿設
された連結部(7)が形成されている。
【0009】(8)は、正逆回転可能なモータ、(9)は、
モータ(8)の回転を減速して出力軸(9a)に伝達する減
速装置、(10)は、減速装置(9)の出力軸(9a)に連結さ
れた電磁クラッチ、(11)は、偏心部位が電磁クラッチ(1
0)の出力軸(10a)に固嵌され、揺動部材(3)のセクター
ギヤ(4)に噛合して、モータ(8)の回転力を減速して揺
動部材(3)に速度変化させて伝達するピニオンである。
【0010】ピニオン(11)とセクターギヤ(4)との噛合
関係は、図2に示すように、出力軸(10a)からの半径が
大きいピニオン(11)の中心(O)寄りの高速ギヤ部(11a)
がセクターギヤ(4)の中央部の高速部(4a)に噛合し、
また、半径の小さい出力軸(10a)寄りの低速ギヤ部(11b)
がセクターギヤ(4)の両側部の低速ギヤ部(4b)(4c)に
噛合するようになっていて、モータ(8)の回転を一定に
保持しながらも、揺動部材(3)の揺動する速度に変化を
もたせることができる。
【0011】(12)は、一端(12a)が車体側に枢着され、
かつ、他端(12b)側がジョイント(13)を介して揺動部材
(3)の連結部(7)の長孔(7a)に連結されたリンクで、
長手方向の略中央には、板厚方向に隆起した隆起部(12
c)が形成されている。リンク(12)は、ドア(1)側に固着
されて内部に弾性体を収納したチェック部材(14)の矩形
の孔部(14a)を貫通し、ドア(1)の開閉に伴ってリンク
(12)がチェック部材(14)内を移動して、隆起部(12c)が
チェック部材(14)の弾性体に係合することにより、ドア
(1)を、半開位置において、弾性体の弾性力による所定
のチェック力をもって保持するようになっている。
【0012】(15)は、ドアロック装置(2)がストライカ
に辛うじて係合するハーフラッチ状態までドアが閉じる
ことにより、モータ(15a)が駆動して、ドアロック装置
(2)のクロージャーレバーを作動させて、ドア(1)を強
制的に全閉位置まで閉め込むようにしたクロージャーで
ある。
【0013】ドア(1)が全閉位置にあるときは、ピニオ
ン(11)の低速ギヤ部(11b)がセクターギヤ(3)の低速ギ
ヤ部(4b)に噛合している。この状態から、運転席近傍
に設けられた操作スイッチが開扉操作されると、電磁ク
ラッチ(10)が励磁されて連結状態になるとともに、モー
タ(8)の回転力が減速装置(9)及び電磁クラッチ(10)を
介してピニオン(11)に伝達され、揺動部材(3)を前方に
揺動させてリンク(7)を押動することにより、ドア(1)
は低速で全閉位置から開扉移動させられる。そして、ド
ア(1)が図4に示すように、閉扉領域(B)から半開領域
(A)に達すると、ピニオン(11)の回転に伴い、図2に示
すようにピニオンギヤ(11)の高速ギヤ部(11a)が揺動部
材(3)の高速ギヤ部(4a)に噛合して、ドア(1)は高速
で開扉移動させられる。ドア(1)が全開領域(C)に近ず
くと、ピニオンギヤ(11)が略一回転して、ピニオンギヤ
(11)の低速ギヤ部(11b)が揺動部材(3)の低速ギヤ部(4
c)に噛合して、ドア(1)は低速で全開領域(C)内を開扉
移動させられ、全開位置に達すると、全開検出スイッチ
(16)が作動して、モータ(8)の回転が停止制御され、ド
ア(1)は、低速状態で全開位置に停止させられる。
【0014】ドア(1)が全開位置にあるときは、ピニオ
ン(11)の低速ギヤ部(11b)が揺動部材(3)の低速ギヤ部
(4c)に噛合している。この状態から、モータ(8)を上
述の場合と逆方向に回転させて、ピニオン(11)が図2に
おいて、時計方向に回動すると、ドア(1)は閉扉位置に
向けて、低速で閉扉移動させられる。ドア(1)が半開領
域(A)に達すると、ピニオン(11)の高速ギヤ部(11a)が
セクターギヤ(4)の高速ギヤ部(11a)に噛合して、ドア
(1)は、高速で閉扉移動させられて閉扉領域(B)に達
し、その後、ピニオン(11)の低速ギヤ部(11b)がセクタ
ーギヤ部(4)の低速ギヤ部(4b)に噛合して、低速で、
閉扉移動させられる。ドアロック装置(2)がハーフラッ
チ状態になるまでドア(1)が閉じると、クロージャー(1
5)のモータ(15a)が作動して、クロージャー(15)により
ドアロック装置(2)はフルラッチ位置に強制的に移動さ
せられ、ドア(1)は、全閉位置に閉じられる。
【0015】図5は、本考案の他の実施例を示す。揺動
部材(3)のセクターギヤ(24)及びピニオン(21)は、オー
バル歯車により形成され、セクターギヤ(24)の中央に
は、低速ギヤ部(24a)、低速ギヤ(24a)の両側には、低速
ギヤ部(24a)より半径が小さい高速ギヤ部(24b)(24c)が
設けられている。この実施例にあっては、ドア(1)が全
閉位置にあるときは、ピニオンギヤ(21)がセクターギヤ
(24)の高速ギヤ部(24b)に噛合している。この状態か
ら、モータ(8)が一定の回転数で回転すると、ドア(1)
は、全閉位置から高速で開扉移動させられ、半開領域
(A)に達すると、ピニオン(21)がセクターギヤ(24)の低
速ギヤ部(24a)に噛合して、低速で開扉移動させられ
る。従って、ドア(1)を開扉する際、閉扉領域(B)から
即座に半開領域(A)に移動して、任意の位置にドア(1)
を止めることができる。
【0016】
【考案の効果】以上のように、本考案は、揺動部材に、
モータにより回転させられるピニオンに噛合する高速ギ
ヤ部と低速ギヤ部とを有するセクターギヤを形成したの
で、モータの回転数を制御することなく、ドアの開閉速
度に変化を持たせることができるので、簡単に要望する
ドアの開閉動作を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した自動車のドアの正面図であ
る。
【図2】セクターギヤとピニオンとの噛合関係を示す正
面図である。
【図3】要部の分解斜視図である。
【図4】ドアの開閉動作を示すドアの概略平面図であ
る。
【図5】他の実施例の、セクターギヤとピニオンとの噛
合関係を示す正面図である。
【符号の説明】
(1)ドア (2)ドアロック (3)揺動部材 (4)(24)セクターギヤ (4a)(24b)(24c)高速ギヤ部 (4b)(4c)(24a)低速ギヤ部 (8)モータ (11)(21)ピニオン (12)リンク

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体または車体に開閉可能に枢着された
    ドアのいずれか一方に揺動部材を枢着し、一端が他方に
    枢着され、かつ、他端が揺動部材に連結されたリンクに
    より車体とドアとを連結して、揺動部材をモータにより
    揺動させることにより、ドアを開閉させるようにした自
    動車の自動ドア開閉装置において、揺動部材に、モータ
    により回転するピニオンに噛合し、かつ、高速ギヤ部と
    低速ギヤ部とを有するセクターギヤを形成して、モータ
    の回転を一定に保ちながらドアの開閉速度を変化させる
    ようにしたことを特徴とする自動車の自動ドア開閉装
    置。
JP4204593U 1993-07-30 1993-07-30 自動車の自動ドア開閉装置 Expired - Lifetime JP2566732Y2 (ja)

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JPH0711682U JPH0711682U (ja) 1995-02-21
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JPS50115732U (ja) * 1974-03-04 1975-09-20
JPS5518565U (ja) * 1978-07-21 1980-02-05

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JPH0711682U (ja) 1995-02-21

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