JP2602472Y2 - 自動車用の扉体のクロージャ装置 - Google Patents

自動車用の扉体のクロージャ装置

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JP2602472Y2
JP2602472Y2 JP4777292U JP4777292U JP2602472Y2 JP 2602472 Y2 JP2602472 Y2 JP 2602472Y2 JP 4777292 U JP4777292 U JP 4777292U JP 4777292 U JP4777292 U JP 4777292U JP 2602472 Y2 JP2602472 Y2 JP 2602472Y2
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淳一 嶋田
祐一 加藤
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株式会社 大井製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車体に開口部を開閉す
るための扉体が支持されており、動力部により駆動機構
を作動させ扉体を開口部側に引き込んで閉扉するように
した自動車用の扉体のクロージャ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用の扉体のクロージャ装置
としては、例えば、図28〜図31に示すようなものが
ある。すなわち、モータベース1とカバーベース2とが
対向していて相互に固定され、モータベース1とカバー
ベース2との間の隙間にラッチベース3が介在し、ラッ
チベース3がその一端を中心にして揺動可能に支持さ
れ、モータベース1に駆動モータ4と減速機5とが支持
され、減速機5の出力軸5aがモータベース1とカバー
ベース2との間の隙間に突出しており、出力軸5aの先
端部に連結ピン5bが植設されている。カバーベース2
には出力軸5aに対向して、ラッチベース3を揺動させ
るための駆動機構6の入力軸7が配設され、入力軸7の
先端部に嵌合溝7aが形成され、嵌合溝7aには出力軸
5aが相対的に回動不能に嵌合しており、出力軸5aと
嵌合溝7aとの嵌合関係により、駆動モータ4や減速機
5を取り付ける際の取り付け位置のバラツキを調整可能
になっている。また、出力軸5aにはカム部材8が固結
され、モータベース1にリミットスイッチ9が設けら
れ、リミットスイッチ9のスイッチ片9aがカム部材8
のカム面8aに摺接して、出力軸5aの回転位置を検出
し、その検出信号により駆動モータ4の始動および停止
を制御している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動車用の扉体のクロージャ装置では、減速
機5の出力軸5aの先端部に植設された連結ピン5b
と、入力軸7の先端部に形成された嵌合溝7aとからな
るジョイント機構が設けられているため、出力軸5aの
軸線方向に装置全体が嵩張るようになり、また、出力軸
5aにカム部材8が固結され、これに関係してリミット
スイッチ9が設けられているおり、この点からも、出力
軸5aの軸線方向に装置全体が嵩張るようになり、装置
全体を小型にする際に支障になるという問題点があっ
た。
【0004】本考案は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、減速機の出力用の平歯車の回転中
心軸の軸線方向に装置全体が嵩張らないようにして、装
置全体を小型にすることができるようにした自動車用の
扉体のクロージャ装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本考案の要旨とするところは、 1 車体に開口部(11)を開閉するための扉体(2
0)が支持されており、動力部(70)により駆動機構
(50)を作動させ扉体(20)を開口部(11)側に
引き込んで閉扉するようにした自動車用の扉体のクロー
ジャ装置において、前記動力部(70)は、駆動源とな
るモータ(75)と、該モータ(75)の回転を減速し
て該モータ(75)の動力を前記駆動機構(50)に伝
達する減速機(80)と、前記モータ(75)および前
記減速機(80)を収容するハウジング(71)とから
成り、前記減速機(80)は、前記駆動機構(50)側
へ前記モータ(75)の動力を出力するための出力用の
平歯車(83)を有し、前記出力用の平歯車(83)の
両平面部の一方に、該出力用の平歯車(83)の回転中
心から偏心した円周形状のカム溝(84)を形成すると
ともに、前記ハウジング(71)内に、前記出力用の平
歯車(83)が回転した際に前記カム溝(84)に沿っ
てスイッチレバー(79)が移動して、前記出力用の平
歯車(83)の回転位置を検出するロータリースイッチ
(78)を収納し、前記出力用の平歯車(83)の両平
面部の他方に、前記平歯車の径方向に相対的に移動調整
可能なように、かつ、前記平歯車の円周方向に相対的に
移動不能なように、前記両平面部の他方に形成した係止
溝(86)にその係止突起(91)が係合した状態で中
継部材(90)を収納し、前記中継部材(90)の中心
部に中心軸部(93)を固設するとともに、該中心軸部
(93)に対向して駆動機構(50)側に入力軸部(5
7)を配設し、前記中心軸部(93)と前記入力軸部
(57)との一方にキー溝(94)を形成し、前記中心
軸部(93)と前記入力軸部(57)との他方に、前記
キー溝(94)に相対的に回動不能に嵌合するキー部
(58)を形成したことを特徴とする自動車用の扉体
(20)のクロージャ装置。
【0006】2 車体に開口部(11)を開閉するため
の扉体(20)が支持されており、動力部(70)によ
り駆動機構(50)を作動させ扉体(20)を開口部
(11)側に引き込んで閉扉するようにした自動車用の
扉体のクロージャ装置において、前記動力部(70)
は、駆動源となるモータ(75)と、該モータ(75)
の回転を減速して該モータ(75)の動力を前記駆動機
構(50)に伝達する減速機(80)と、前記モータ
(75)および前記減速機(80)を収容するハウジン
グ(71)とから成り、前記減速機(80)は、前記駆
動機構(50)側へ前記モータ(75)の動力を出力す
るための出力用の平歯車(83)を有し、前記出力用の
平歯車(83)の平面部に、該出力用の平歯車(83)
の回転中心から偏心した円周形状のカム溝(84)を形
成するとともに、前記ハウジング(71)内に、前記出
力用の平歯車(83)が回転した際に前記カム溝(8
4)に嵌合するスイッチレバー(79)が従動して前記
出力用の平歯車(83)の平面部に沿って揺動し、前記
出力用の平歯車(83)の回転位置を検出するロータリ
ースイッチ(78)を収納したことを特徴とする自動車
用の扉体(20)のクロージャ装置。
【0007】3 車体に開口部(11)を開閉するため
の扉体(20)が支持されており、動力部(70)によ
り駆動機構(50)を作動させ扉体(20)を開口部
(11)側に引き込んで閉扉するようにした自動車用の
扉体のクロージャ装置において、前記動力部(70)
は、駆動源となるモータ(75)と、該モータ(75)
の回転を減速して該モータ(75)の動力を前記駆動機
構(50)に伝達する減速機(80)と、前記モータ
(75)および前記減速機(80)を収容するハウジン
グ(71)とから成り、前記減速機(80)は、前記駆
動機構(50)側へ前記モータ(75)の動力を出力す
るための出力用の平歯車(83)を有し、前記出力用の
平歯車(83)の平面部に、前記出力用の平歯車(8
3)の径方向に相対的に移動調整可能なように、かつ、
前記出力用の平歯車(83)の円周方向に相対的に移動
不能なように、前記出力用の平歯車(83)の平面部に
形成した係止溝(86)にその係止突起(91)が係合
した状態で中継部材(90)を収納し、前記中継部材
(90)の中心部に中心軸部(93)を固設するととも
に、該中心軸部(93)に対向して駆動機構(50)側
に入力軸部(57)を配設し、前記中心軸部(93)と
前記入力軸部(57)との一方にキー溝(94)を形成
し、前記中心軸部(93)と前記入力軸部(57)との
他方に、前記キー溝(94)に相対的に回動不能に嵌合
するキー部(58)を形成したことを特徴とする自動車
用の扉体(20)のクロージャ装置に存する。
【0008】
【作用】動力部(70)のハウジング(71)にはモー
タ(75)と減速機(80)とが収容されている。ま
た、ハウジング(71)内にはロータリースイッチ(7
8)が収納されており、出力用の平歯車(83)が回転
すると、カム溝(84)に沿ってロータリースイッチ
(78)のスイッチレバー(79)が移動し、スイッチ
レバー(79)の揺動動作により、出力用の平歯車(8
3)の回転位置を検出することができる。
【0009】そのため、例えば、出力用の平歯車(8
3)の回転中心軸に、回転位置検出のためのカム部材を
固設する必要がなく、それに関連してリミットスイッチ
などを設ける必要がなく、出力用の平歯車(83)の回
転中心軸の軸線方向に装置全体が嵩張ることがない。
【0010】また、出力用の平歯車(83)の平面部に
は中継部材(90)が収納されているため、中継部材
(90)が出力用の平歯車(83)の回転中心軸の軸線
方向に嵩張ることがなく、装置全体としても、出力用の
平歯車(83)の回転中心軸の軸線方向に嵩張ることが
ない。
【0011】さらに、中継部材(90)が出力用の平歯
車(83)の径方向に相対的に移動調節可能に収納され
ているため、ハウジング(71)を駆動機構(50)に
取り付ける際に、取り付け位置にバラツキがあって、例
えば、中継部材(90)側の中心軸部(93)のキー溝
(94)と、駆動機構(50)側の入力軸部(57)の
キー部(58)とが対応しない場合であっても、中継部
材(90)が出力用の平歯車(83)の径方向に移動調
節することにより、キー溝(94)とキー部(58)と
を容易に対応させることができ、キー溝(94)にキー
部(58)を回動不能に嵌合することができる。
【0012】モータ(75)により、出力用の平歯車
(83)が回転すると、中継部材(90)が出力用の平
歯車(83)と一体的に回転し、キー溝(94)および
キー部(58)を介して、駆動機構(50)側の入力軸
部(57)にモータ(75)の動力が伝達される。それ
により、扉体(10)が開口部(11)側に引き込ま
れ、開口部(11)が閉扉される。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明
する。図1〜図27は本考案の一実施例を示している。
図1〜図3および図18に示すように、扉体であるトラ
ンクリッド10の後縁中央部にはロック機構15が設け
られている。ロック機構15は、中央下部にストライカ
進入用の溝16aが形成されたロックベース16と、ロ
ックベース16に揺動可能に支持され、ストライカ45
に係脱するラッチ部材17と、ラッチ部材17に当接し
て、ラッチ部材17をストライカ45に係合した状態に
拘束する拘束位置とラッチ部材17から離脱してラッチ
部材17がストライカ45から外れるようにした解除位
置とに揺動可能にロックベース16に支持されたロッキ
ングプレート18とからなる。ラッチ部材17とロッキ
ングプレート18とに引張りばね19が掛け渡され、引
張りばね19によりロッキングプレート18がラッチ部
材17に当接する方向に付勢されている。
【0014】トランク開口11の周縁には図示省略した
ウエザーストリップが装着され、また、トランク開口1
1の周縁部12には、ロック機構15に対応して、クロ
ージャ装置20aが装着されている。
【0015】クロージャ装置20aはトランク開口11
の周縁部12のインナーパネルに固設されるベース部材
20と、ベース部材20に車体前後方向で重畳するよう
に配設されるモータベース30と、ベース部材20とモ
ータベース30との間に形成した収納空間に介装される
ストライカベース40とが備えられている。ベース部材
20とモータベース30とにより支持ベースが構成され
ている。
【0016】ベース部材20およびモータベース30に
は枢支ピン21が架設され、枢支ピン21によりストラ
イカベース40の一端部が、図21に示すように、その
他端部を上昇させた引き込み開始位置と、図23に示す
ように、その他端部を下降させた引き込み終了位置とに
揺動可能に枢着され、ストライカベース40の一端部か
ら他端部側へ離間した位置にはストライカ45が一体的
に形成されている。ストライカ45は平板形状の切曲げ
部46に係合孔47が穿設されたものである。
【0017】べース部材の他端部には、ストライカ45
を介してラッチ部材17を引込むための駆動機構である
引込み機構50が装着されている。引込み機構50は、
ストライカベース40の他端部に形成されたカム溝41
と、モータベース30の他端部に回転可能に支持された
出力アーム55とを有し、出力アーム55の先端部には
カムホロア56が軸着され、カムホロア56がカム溝4
1に移動可能に嵌合している。
【0018】図18〜図23に示すように、カム溝41
は、ストライカベース40が図22に示す引き込み途中
時から図23に示す引き込み終了時に揺動するに従っ
て、カムホロア56がカム溝41内を移動する長さに対
してストライカベース40の揺動角度が比較的小さくな
り、引き込み開始時より徐々に大きな力でラッチ部材1
7を引き込むべく、引き込み終了時において、カムホロ
ア56が移動する円周形状の軌跡にほぼ沿うように前記
円周形状の径より若干大きな径の略円弧形状に形成され
ている。
【0019】図3、図18および図23に示すように、
ストライカベース40には、ロッキングプレート18の
下端部に形成された被当接部18aに当接して、ロッキ
ングプレート18を拘束位置から解除位置に揺動させる
ためのオープンレバー60の下端部が枢着されている。
【0020】オープンレバー60の上端部には、ロッキ
ングプレート18が当接位置に揺動した際に被当接部1
8aに当接し、かつ、ロッキングプレート18が離間位
置に揺動した際に被当接部18aから離れる出力部61
が形成されている。オープンレバー60はばね部材62
により離間位置に揺動する方向に付勢されている。
【0021】オープンレバー60の上下方向の中央部に
は、ストライカベース40が引き込み終了位置から引き
込み開始位置へ揺動した際にオープンレバー60を当接
位置に揺動すべく、出力アーム55の回転力がカムホロ
ア56を介して入力される入力部63が形成されてい
る。入力部63は、カム溝41の一端部にカムホロア5
6が移動した際に押されるように、カム溝41の一端部
に延ばされている。
【0022】オープンレバー60には、ロッキングプレ
ート18を介して、トランクリッド10を強制的に小開
動作させ、トランクリッド10とトランク開口11の周
縁部12との間に手掛け用の隙間を形成するための突出
し部65が形成されている。突出し部65は、オープン
レバー60がロッキングプレート18の被当接部18a
に当接してロッキングプレート18を解除位置に揺動さ
せた後に、さらにロッキングプレート18の被当接部1
8aを上方へ突き出すべく、出力部61に連続して上方
へ向かって湾曲し、ロッキングプレート18の被当接部
18aが相対的に摺動するように形成されている。
【0023】図3に示すように、出力アーム55の中心
部には入力軸部57が植設されている。入力軸部57の
一端部にはキー部58が形成され、キー部58がモータ
ベース30を貫通して、モータベース30の前面側に固
定された動力部70側へ突出している。
【0024】図1および図3〜図7に示すように、動力
部70のハウジング71内には、駆動モータ75と減速
機80とが収容されている。駆動モータ75はモータ軸
を両側方向に延ばした横置きにされている。駆動モータ
75の出力ウオーム76が、2つのアイドルギア81,
82を介して出力用の平歯車83に噛合している。
【0025】図1および図7〜図11に示すように、出
力用の平歯車83の裏面側には、出力用の平歯車83の
回転中心から偏心した円周形状のカム溝84が形成され
ている。ハウジング71内には、ロータリスイッチ78
が収納され、ロータリスイッチ78のスイッチレバー7
9の先端部が円周形状のカム溝84に沿って移動可能に
嵌合している。
【0026】図6および図12〜図17に示すように、
出力用の平歯車83の表面側には、出力用の平歯車83
の径方向に相対的に移動調節可能に、かつ、出力用の平
歯車83の円周方向に移動不能に、円板形状の中継部材
90が収納されている。中継部材90の周縁には係止突
起91が折曲され、係止突起91にはダンパ部材92が
嵌着されている。
【0027】出力用の平歯車83の表面側には、出力用
の平歯車83の径より若干大きめの径の円形の収納溝8
5が形成されている。収納溝85の一部には収納溝85
より溝が深い係止溝86が形成され、係止溝86にはダ
ンパ部材92が嵌合している。
【0028】中継部材90の中心部には中心軸部93が
突設され、中心軸部93には、入力軸部57のキー部5
8が相対的に回動不能に嵌合するキー溝94が形成され
ている。
【0029】次に作用を説明する。本装置において、動
力部70のハウジング71には駆動モータ75と減速機
80とが収容されており、また、ハウジング71内には
ロータリースイッチ78が収納されており、出力用の平
歯車83が回転すると、円周形状のカム溝84に沿って
ロータリースイッチ78のスイッチレバー79が移動
し、スイッチレバー79の揺動動作により、出力用の平
歯車83の回転位置を検出することができる。
【0030】そのため、例えば、出力用の平歯車83の
回転中心軸に、回転位置検出のためのカム部材を固設す
る必要がなく、それに関連してリミットスイッチなどを
設ける必要がなく、出力用の平歯車83の回転中心軸の
軸線方向に装置全体が嵩張ることがない。
【0031】また、出力用の平歯車83の表面部には中
継部材90が収納されているため、中継部材90が出力
用の平歯車83の回転中心軸の軸線方向に嵩張ることが
なく、装置全体としても、出力用の平歯車83の回転中
心軸の軸線方向に嵩張ることがない。
【0032】さらに、中継部材90が出力用の平歯車8
3の径方向に相対的に移動調節可能に収納されているた
め、ハウジング71を取り付ける際、取り付け位置にバ
ラツキがあって、例えば、中継部材90側の中心軸部9
3のキー溝94と、引込み機構50側の入力軸部57の
キー部58とが対応しない場合であっても、図13〜図
17に示すように、中継部材90が収納溝85内で出力
用の平歯車83の径方向に移動調節することにより、キ
ー溝94とキー部58とを容易に対応させることがで
き、キー溝94にキー部58を回動不能に嵌合すること
ができる。
【0033】駆動モータ75により、出力用の平歯車8
3が回転すると、中継部材90が出力用の平歯車83と
一体的に回転し、キー溝94およびキー部58を介し
て、引込み機構50側の入力軸部57に駆動モータ75
の動力が伝達可能となる。
【0034】トランクリッド10が開いている状態にお
いては、図21に示すように、ストライカベース40は
上昇していて、引き込み開始位置にある。このとき、ロ
ータリスイッチ78のスイッチレバー79は、例えば、
図9に示す状態にある。
【0035】トランクリッド10を閉じていくと、やが
て、ラッチ部材17がストライカ45に係合し、ロッキ
ングプレート18がラッチ部材17に係止して、ラッチ
部材17が係合した状態に拘束される。
【0036】ラッチ部材17がストライカ45に係合す
ると、駆動モータ75の回転により、出力ウオーム76
〜アイドルギア81,82を介して、出力用の平歯車8
3が回転し、出力用の平歯車83が回転すると、中継部
材90が一体的に回転し、中心軸部93〜入力軸部57
を介して出力アーム55が回転し、引き込み機構50が
作動するようになる。
【0037】出力アーム55が回転すると、出力アーム
55のカムホロア56はストライカベース40のカム溝
41の一端部と他端部との中間位置にあって、図21〜
図22に示すように、ストライカベース40のカム溝4
1の溝内を他端部へ向かって移動する。
【0038】このとき、カムホロア56はカム溝41内
を移動する長さに対して、ストライカベースが比較的大
きくな揺動角度で揺動し、ストライカベース40の一端
部を中心にして、例えば、ストライカベース40の他端
部が引き下げられるようになる。
【0039】このときの状態は、図27に示すように、
カム溝41が仮に直線形状であった場合(引込み量に対
応する引込み力F2 を破線で表わす)に対して、本実施
例のように円弧形状であった場合(引込み量に対応する
引込み力F2 を実線で表わす)の方が、引込み機構50
の引込み力が小さい。それにより、例えば、トランクリ
ッド10とトランク開口11の周縁部12との間の隙間
に誤って手を挟んだ場合でも、容易に手を抜くことがで
き、安全である。
【0040】さらに、出力アーム55が回転して、図2
2〜図23に示すように、カムホロア56がストライカ
ベース40のカム溝41の溝内を他端部から一端部へ向
かって移動すると、ストライカベース40が揺動し、ス
トライカ45がラッチ部材17を引き込み、トランクリ
ッド10が閉じられていき、やがて、ロータリスイッチ
78のスイッチレバー79が図10に示す状態を経て図
11に示す状態になると、駆動モータ75が停止し、前
後して、トランク開口11が完全に閉じられる。
【0041】このときの状態は、同じく、図27に示す
ように、カム溝41が直線形状であった場合の引込み力
2 より円弧形状であった場合の引込み力F2 が逆転し
て、図23に示す引込み終了時においては、その引込み
力F2 は非常に大きくなる。それにより、例えば、トラ
ンク開口11の周縁部12に沿って設けられた図示省略
したウエザストリップの復元力が大きな場合であっても
それに対抗することができ、ウエザストリップを撓ませ
て、トランクリッド10を完全に閉じることができる。
【0042】また、図25および図26において、カム
溝41が直線形状であった場合の引込み力F2 と、円弧
形状であった場合の引込み力F2 とをそれぞれ示す。
【0043】ストライカベース40が図21に示す引き
込み開始位置から図23に示す引き込み終了位置へ揺動
しているとき、オープンレバー60は離間位置にあっ
て、カムホロア56はオープンレバー60の入力部63
から退避していて、その出力部61はロッキングプレー
ト18の被当接部18aから離れている。
【0044】トランクリッド10が完全に閉じられるて
いるとき、トランクリッド10を開くには、動力により
出力アーム55を回転すればよい。
【0045】出力アーム55が回転し、カムホロア56
がカム溝41内を一端部へ向かって移動して、ストライ
カベース40が図23に示す引き込み終了位置から図2
1に示す引き込み開始位置へ向かって揺動する。
【0046】さらに、カムホロア56がカム溝41内を
一端部へ向かって移動すると、図24に示すように、や
がて、カムホロア56がオープンレバー60の入力部6
3を押し、オープンレバー60が当接位置に揺動して、
オープンレバー60の出力部61がロッキングプレート
18の被当接部18aに当接し、ロッキングプレート1
8が解除位置に揺動して、ラッチ部材17がストライカ
45から外れるようになる。
【0047】さらに、出力アーム55が回転し、カムホ
ロア56がカム溝41内を一端部から他端部へ向かって
移動すると、図18において想像線で示すように、オー
プンレバー60の上端部が上方へ突出するようになり、
ロッキングプレート18の被当接部18aが、オープン
レバー60の出力部61から突出し部65に相対的に移
動し、それにより、ロッキングプレート18の被当接部
18aが上方へ突き出される。
【0048】それにより、例えば、積雪でトランクリッ
ド10が通常時より重かったり、凍結でトランクリッド
10が開きにくかったりした場合にも、トランクリッド
10が強制的に上方へ小開する。このとき、トランクリ
ッド10とトランク開口11の周縁部12との間に手掛
け用の隙間が形成され、手掛け用の隙間に手を差し込ん
で、容易にトランクリッド10を開くことができる。
【0049】さらに、出力アーム55が回転すると、カ
ムホロア56がカム溝41の一端部から中間位置に戻
り、ロータリスイッチ78のスイッチレバー79が図8
に示す状態を経て図9に示す状態に戻り、駆動モータ7
5が停止し、前後して、ストライカベース40が当初の
引込み開始位置に戻る。
【0050】
【考案の効果】本考案にかかる自動車用の扉体のクロー
ジャ装置によれば、動力部のハウジング内に出力用の平
歯車を有する減速機と出力用の平歯車の回転位置を検出
するためのロータリースイッチを収納したので、出力用
の平歯車の回転中心軸に、例えば、回転位置検出用のカ
ム部材を設けたり、それに関連したリミットスイッチを
もうける必要がなく、平歯車の軸線方向に装置全体が嵩
張らないようになり、装置全体を小型にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動力
部の分解斜視図である。
【図2】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の装着
状態の斜視図である。
【図3】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の一部
分解斜視図である。
【図4】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動力
部の背面図である。
【図5】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動力
部の正面図である。
【図6】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動力
部の要部断面図である。
【図7】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動力
部のハウジングを破断した状態の正面図である。
【図8】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のロー
タリースイッチの作用説明図である。
【図9】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のロー
タリースイッチの作用説明図である。
【図10】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のロ
ータリースイッチの作用説明図である。
【図11】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のロ
ータリースイッチの作用説明図である。
【図12】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の一部分解斜視図である。
【図13】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の作用説明図である。
【図14】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の作用説明図である。
【図15】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の作用説明図である。
【図16】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の作用説明図である。
【図17】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の作用説明図である。
【図18】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の一
部正面図である。
【図19】本考案の一実施例を示すクロージャ装置を後
方から見た状態図である。
【図20】本考案の一実施例を示すクロージャ装置を側
方から見た状態図である。
【図21】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の作
用説明図である。
【図22】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の作
用説明図である。
【図23】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の作
用説明図である。
【図24】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の作
用説明図である。
【図25】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のカ
ム溝とカムホロアとの関係を示す作用説明図である。
【図26】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のカ
ム溝とカムホロアとの関係を示す際に参考とした作用説
明図である。
【図27】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の引
込み力を表わす作用説明図である。
【図28】従来例を示すクロージャ装置の斜視図であ
る。
【図29】従来例を示すクロージャ装置を一部破断して
表わした斜視図である。
【図30】従来例を示すクロージャ装置の部分斜視図で
ある。
【図31】従来例を示すクロージャ装置の部分斜視図で
ある。
【符号の説明】 10…トランクリッド(扉体) 11…トランク開口(開口部) 17…ラッチ部材 18…ロッキングプレート 20a…クロージャ装置 20…支持ベース 30…モータベース 40…ストライカベース 41…カム溝 45…ストライカ 50…引き込み機構(駆動機構) 55…出力アーム 56…カムホロア 57…入力軸部 58…キー部 60…オープンレバー 61…出力部 63…入力部 65…突出し部 70…動力部 71…ハウジング 75…駆動モータ 78…ロータリースイッチ 79…スイッチレバー 80…減速機 83…出力用の平歯車 84…円周形状のカム溝 90…中継部材 93…中心軸部 94…キー溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−182379(JP,A) 機械設計便覧編集委員会,「新版機械 設計便覧」,丸善(昭52−9−20),P 1729,図16.122 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/12 E05B 65/32

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体に開口部を開閉するための扉体が支持
    されており、動力部により駆動機構を作動させ扉体を開
    口部側に引き込んで閉扉するようにした自動車用の扉体
    のクロージャ装置において、 前記動力部は、駆動源となるモータと、該モータの回転
    を減速して該モータの動力を前記駆動機構に伝達する減
    速機と、前記モータおよび前記減速機を収容するハウジ
    ングとから成り、 前記減速機は、前記駆動機構側へ前記モータの動力を出
    力するための出力用の平歯車を有し、 前記出力用の平歯車の両平面部の一方に、該出力用の平
    歯車の回転中心から偏心した円周形状のカム溝を形成す
    るとともに、前記ハウジング内に、前記出力用の平歯車
    が回転した際に前記カム溝に沿ってスイッチレバーが移
    動して、前記出力用の平歯車の回転位置を検出するロー
    タリースイッチを収納し、 前記出力用の平歯車の両平面部の他方に、前記平歯車の
    径方向に相対的に移動調整可能なように、かつ、前記平
    歯車の円周方向に相対的に移動不能なように、前記両平
    面部の他方に形成した係止溝にその係止突起が係合した
    状態で中継部材を収納し、 前記中継部材の中心部に中心軸部を固設するとともに、
    該中心軸部に対向して駆動機構側に入力軸部を配設し、
    前記中心軸部と前記入力軸部との一方にキー溝を形成
    し、前記中心軸部と前記入力軸部との他方に、前記キー
    溝に相対的に回動不能に嵌合するキー部を形成したこと
    を特徴とする自動車用の扉体のクロージャ装置。
  2. 【請求項2】車体に開口部を開閉するための扉体が支持
    されており、動力部により駆動機構を作動させ扉体を開
    口部側に引き込んで閉扉するようにした自動車用の扉体
    のクロージャ装置において、 前記動力部は、駆動源となるモータと、該モータの回転
    を減速して該モータの動力を前記駆動機構に伝達する減
    速機と、前記モータおよび前記減速機を収容するハウジ
    ングとから成り、 前記減速機は、前記駆動機構側へ前記モータの動力を出
    力するための出力用の平歯車を有し、 前記出力用の平歯車の平面部に、該出力用の平歯車の回
    転中心から偏心した円周形状のカム溝を形成するととも
    に、前記ハウジング内に、前記出力用の平歯車が回転し
    際に前記カム溝に嵌合するスイッチレバーが従動して
    前記出力用の平歯車の平面部に沿って揺動し、前記出力
    用の平歯車の回転位置を検出するロータリースイッチを
    収納したことを特徴とする自動車用の扉体のクロージャ
    装置。
  3. 【請求項3】車体に開口部を開閉するための扉体が支持
    されており、動力部により駆動機構を作動させ扉体を開
    口部側に引き込んで閉扉するようにした自動車用の扉体
    のクロージャ装置において、 前記動力部は、駆動源となるモータと、該モータの回転
    を減速して該モータの動力を前記駆動機構に伝達する減
    速機と、前記モータおよび前記減速機を収容するハウジ
    ングとから成り、 前記減速機は、前記駆動機構側へ前記モータの動力を出
    力するための出力用の平歯車を有し、 前記出力用の平歯車の平面部に、前記平歯車の径方向に
    相対的に移動調整可能なように、かつ、前記平歯車の円
    周方向に相対的に移動不能なように、前記出力用の平歯
    車の平面部に形成した係止溝にその係止突起が係合した
    状態で中継部材を収納し、 前記中継部材の中心部に中心軸部を固設するとともに、
    該中心軸部に対向して駆動機構側に入力軸部を配設し、
    前記中心軸部と前記入力軸部との一方にキー溝を形成
    し、前記中心軸部と前記入力軸部との他方に、前記キー
    溝に相対的に回動不能に嵌合するキー部を形成したこと
    を特徴とする自動車用の扉体のクロージャ装置。
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DE19934322689 DE4322689C2 (de) 1992-07-08 1993-07-07 Verriegelungsvorrichtung
US08/087,335 US5443292A (en) 1992-07-08 1993-07-08 Power lid closing device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US4652027A (en) * 1984-07-16 1987-03-24 Quantz Norman G Electrically actuated lock mechanism

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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機械設計便覧編集委員会,「新版機械設計便覧」,丸善(昭52−9−20),P1729,図16.122

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