JP2519492Y2 - 自動車用トランクリッドのクロージャ装置 - Google Patents

自動車用トランクリッドのクロージャ装置

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JP2519492Y2
JP2519492Y2 JP4777392U JP4777392U JP2519492Y2 JP 2519492 Y2 JP2519492 Y2 JP 2519492Y2 JP 4777392 U JP4777392 U JP 4777392U JP 4777392 U JP4777392 U JP 4777392U JP 2519492 Y2 JP2519492 Y2 JP 2519492Y2
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淳一 嶋田
祐一 加藤
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Ohi Seisakusho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、トランクリッドとトラ
ンク開口の周縁部との一方にストライカが設けられ、ト
ランクリッドとトランク開口の周縁部との他方にストラ
イカに係脱するラッチ部材が設けられており、動力によ
り、前記ストライカを介して前記ラッチ部材を引き込ん
で前記トランクリッドを閉めるようにした自動車用トラ
ンクリッドのクロージャ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用トランクリッドのクロー
ジャ装置としては、例えば、ストライカに係合したロッ
ク部材側を引込む方式と、ストライカを引込む方式とが
あり、引込み機構としては、モータによりスクリュー部
材が回転し、スクリュー部材に螺合するナット部材がス
クリュー軸線方向に移動し、ナット部材に連動して例え
ばストライカが引込まれるものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動車用トランクリッドのクロージャ装置で
は、引込み開始時から引込み終了時までほぼ一定の引込
み力であるため、引込みが開始され、トランクリッドと
トランク開口の周縁部との間の隙間に誤って手を挟んで
しまった場合、前記一定の引込み力により、手が隙間か
ら抜けない場合があり、一方、引込み終了時において、
前記一定の引込み力ではトランク開口の周縁部に沿って
設けられたウエザストリップの復元力に対抗できない場
合があり、引込み力を大きくしようとすると、それに応
じて、例えば、引込み機構が大型になり、ひいては、ク
ロージャ装置が大型になるという問題点があった。
【0004】本考案は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、安全性を高め、小型にすることが
できる自動車用トランクリッドのクロージャ装置を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本考案の要旨とするところは、トランクリッド(1
0)とトランク開口(11)の周縁部(12)との一方
にストライカが設けられ、トランクリッド(10)とト
ランク開口(11)の周縁部(12)との他方にストラ
イカ(45)に係脱するラッチ部材(17)が設けられ
ており、動力により、前記ストライカ(45)を介して
前記ラッチ部材(17)を引き込んで前記トランクリッ
ド(10)を閉めるようにした自動車用トランクリッド
のクロージャ装置であって、前記トランクリッド(1
0)とトランク開口(11)の周縁部(12)との一方
に固設される支持べース(20,30)と、該支持べー
ス(20,30)に一端部が揺動可能に枢着され、該一
端部から他端部側へ離間した位置に前記ストライカ(4
5)が固設されたストライカベース(40)と、前記支
持べース(20,30)に、動力に連動し、前記ストラ
イカベース(40)の一端部を中心にしてその他端部を
揺動させるようにし、前記ストライカ(45)を介して
前記ラッチ部材(17)を引込む引き込み機構(50)
を備え、前記引き込み機構(50)は、前記ストライカ
ベース(40)の他端部に形成されたカム溝(41)
と、支持べース(20,30)に回転可能に支持され、
動力により回転した際にその先端部に設られたカムホロ
ア(56)が前記カム溝(41)内を移動して、前記ス
トライカベース(40)を揺動させる出力アーム(5
5)とから成り、前記カム溝(41)は、引込み開始時
には、前記カムホロア(56)が前記カム溝(41)内
を移動する長さに対して前記ストライカベース(40)
の揺動角度が比較的大きくなり、かつ、引込み終了時に
は、前記カムホロア(56)が前記カム溝(41)内を
移動する長さに対して前記ストライカベース(40)の
揺動角度が比較的小さくなり、引込み開始時より大きな
力でラッチ部材(17)を引込むべく、引込み終了時に
おいて、前記カムホロア(56)が移動する円周軌跡に
ほぼ沿うように形成されていることを特徴とする自動車
用トランクリッドのクロージャ装置に存する。
【0006】
【作用】トランクリッド(10)を閉じていき、例え
ば、ストライカ(45)にラッチ部材(17)が係合す
ると、動力により、引込み機構(50)が作動し、出力
アーム(55)が回転し、出力アーム(55)のカムホ
ロア(56)が、ストライカベース(40)のカム溝
(41)内を移動する。
【0007】このとき、カムホロア(56)はカム溝
(41)内を移動する長さに対して、ストライカベース
(40)が比較的大きな揺動角度で揺動し、ストライカ
ベース(40)の一端部を中心にして、例えば、その他
端部が引き下げられるようになる。このとき、引込み機
構の引込み力が小さく、例えば、トランクリッド(1
0)とトランク開口(11)の周縁部(12)との間の
隙間に誤って手を挟んだ場合でも、容易に手を抜くこと
ができる。
【0008】ストライカベース(40)が揺動すると、
ストライカ(45)がラッチ部材(17)を引き込み、
トランクリッド(10)が閉じられていく。
【0009】さらに、出力アーム(55)が回転して、
カムホロア(56)がカム溝(41)内を移動すると、
カムホロア(56)がカム溝(41)内を移動する長さ
に対してストライカベース(40)が比較的小さな揺動
角度で揺動し、ストライカベース(40)の一端部を中
心にして、さらに、その他端部が引き下げられるように
なる。このとき、引き込み機構(50)の引込み力は非
常に大きく、例えば、トランク開口(11)の周縁部
(12)に沿って設けられたウエザストリップの復元力
が大きな場合であってもそれに対抗することができ、ウ
エザストリップを撓ませて、トランクリッド(10)を
完全に閉じることができる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明
する。図1〜図27は本考案の一実施例を示している。
図1〜図3および図18に示すように、扉体であるトラ
ンクリッド10の後縁中央部にはロック機構15が設け
られている。ロック機構15は、中央下部にストライカ
進入用の溝16aが形成されたロックベース16と、ロ
ックベース16に揺動可能に支持され、ストライカ45
に係脱するラッチ部材17と、ラッチ部材17に当接し
て、ラッチ部材17をストライカ45に係合した状態に
拘束する拘束位置とラッチ部材17から離脱してラッチ
部材17がストライカ45から外れるようにした解除位
置とに揺動可能にロックベース16に支持されたロッキ
ングプレート18とからなる。ラッチ部材17とロッキ
ングプレート18とに引張りばね19が掛け渡され、引
張りばね19によりロッキングプレート18がラッチ部
材17に当接する方向に付勢されている。
【0011】トランク開口11の周縁には図示省略した
ウエザーストリップが装着され、また、トランク開口1
1の周縁部12には、ロック機構15に対応して、クロ
ージャ装置20aが装着されている。
【0012】クロージャ装置20aはトランク開口11
の周縁部12のインナーパネルに固設されるベース部材
20と、ベース部材20に車体前後方向で重畳するよう
に配設されるモータベース30と、ベース部材20とモ
ータベース30との間に形成した収納空間に介装される
ストライカベース40とが備えられている。ベース部材
20とモータベース30とにより支持ベースが構成され
ている。
【0013】ベース部材20およびモータベース30に
は枢支ピン21が架設され、枢支ピン21によりストラ
イカベース40の一端部が、図21に示すように、その
他端部を上昇させた引き込み開始位置と、図23に示す
ように、その他端部を下降させた引き込み終了位置とに
揺動可能に枢着され、ストライカベース40の一端部か
ら他端部側へ離間した位置にはストライカ45が一体的
に形成されている。ストライカ45は平板形状の切曲げ
部46に係合孔47が穿設されたものである。
【0014】べース部材の他端部には、ストライカ45
を介してラッチ部材17を引込むための駆動機構である
引込み機構50が装着されている。引込み機構50は、
ストライカベース40の他端部に形成されたカム溝41
と、モータベース30の他端部に回転可能に支持された
出力アーム55とを有し、出力アーム55の先端部には
カムホロア56が軸着され、カムホロア56がカム溝4
1に移動可能に嵌合している。
【0015】図18〜図23に示すように、カム溝41
は、ストライカベース40が図22に示す引き込み途中
時から図23に示す引き込み終了時に揺動するに従っ
て、カムホロア56がカム溝41内を移動する長さに対
してストライカベース40の揺動角度が比較的小さくな
り、引き込み開始時より徐々に大きな力でラッチ部材1
7を引き込むべく、引き込み終了時において、カムホロ
ア56が移動する円周形状の軌跡にほぼ沿うように前記
円周形状の径より若干大きな径の略円弧形状に形成され
ている。
【0016】図1、図18および図23に示すように、
ストライカベース40には、ロッキングプレート18の
下端部に形成された被当接部18aに当接して、ロッキ
ングプレート18を拘束位置から解除位置に揺動させる
ためのオープンレバー60の下端部が枢着されている。
【0017】オープンレバー60の上端部には、ロッキ
ングプレート18が当接位置に揺動した際に被当接部1
8aに当接し、かつ、ロッキングプレート18が離間位
置に揺動した際に被当接部18aから離れる出力部61
が形成されている。オープンレバー60はばね部材62
により離間位置に揺動する方向に付勢されている。
【0018】オープンレバー60の上下方向の中央部に
は、ストライカベース40が引き込み終了位置から引き
込み開始位置へ揺動した際にオープンレバー60を当接
位置に揺動すべく、出力アーム55の回転力がカムホロ
ア56を介して入力される入力部63が形成されてい
る。入力部63は、カム溝41の一端部にカムホロア5
6が移動した際に押されるように、カム溝41の一端部
に延ばされている。
【0019】オープンレバー60には、ロッキングプレ
ート18を介して、トランクリッド10を強制的に小開
動作させ、トランクリッド10とトランク開口11の周
縁部12との間に手掛け用の隙間を形成するための突出
し部65が形成されている。突出し部65は、オープン
レバー60がロッキングプレート18の被当接部18a
に当接してロッキングプレート18を解除位置に揺動さ
せた後に、さらにロッキングプレート18の被当接部1
8aを上方へ突き出すべく、出力部61に連続して上方
へ向かって湾曲し、ロッキングプレート18の被当接部
18aが相対的に摺動するように形成されている。
【0020】図1に示すように、出力アーム55の中心
部には入力軸部57が植設されている。入力軸部57の
一端部にはキー部58が形成され、キー部58がモータ
ベース30を貫通して、モータベース30の前面側に固
定された動力部70側へ突出している。
【0021】図1および図3〜図7に示すように、動力
部70のハウジング71内には、駆動モータ75と減速
機80とが収容されている。駆動モータ75はモータ軸
を両側方向に延ばした横置きにされている。駆動モータ
75の出力ウオーム76が、2つのアイドルギア81,
82を介して出力用の平歯車83に噛合している。
【0022】図3および図7〜図11に示すように、出
力用の平歯車83の裏面側には、出力用の平歯車83の
回転中心から偏心した円周形状のカム溝84が形成され
ている。ハウジング71内には、ロータリスイッチ78
が収納され、ロータリスイッチ78のスイッチレバー7
9の先端部が円周形状のカム溝84に沿って移動可能に
嵌合している。
【0023】図6および図12〜図17に示すように、
出力用の平歯車83の表面側には、出力用の平歯車83
の径方向に相対的に移動調節可能に、かつ、出力用の平
歯車83の円周方向に移動不能に、円板形状の中継部材
90が収納されている。中継部材90の周縁には係止突
起91が折曲され、係止突起91にはダンパ部材92が
嵌着されている。
【0024】出力用の平歯車83の表面側には、出力用
の平歯車83の径より若干大きめの径の円形の収納溝8
5が形成されている。収納溝85の一部には収納溝85
より溝が深い係止溝86が形成され、係止溝86にはダ
ンパ部材92が嵌合している。
【0025】中継部材90の中心部には中心軸部93が
突設され、中心軸部93には、入力軸部57のキー部5
8が相対的に回動不能に嵌合するキー溝94が形成され
ている。
【0026】次に作用を説明する。本装置において、動
力部70のハウジング71には駆動モータ75と減速機
80とが収容されており、また、ハウジング71内には
ロータリースイッチ78が収納されており、出力用の平
歯車83が回転すると、円周形状のカム溝84に沿って
ロータリースイッチ78のスイッチレバー79が移動
し、スイッチレバー79の揺動動作により、出力用の平
歯車83の回転位置を検出することができる。
【0027】そのため、例えば、出力用の平歯車83の
回転中心軸に、回転位置検出のためのカム部材を固設す
る必要がなく、それに関連してリミットスイッチなどを
設ける必要がなく、出力用の平歯車83の回転中心軸の
軸線方向に装置全体が嵩張ることがない。
【0028】また、出力用の平歯車83の表面部には中
継部材90が収納されているため、中継部材90が出力
用の平歯車83の回転中心軸の軸線方向に嵩張ることが
なく、装置全体としても、出力用の平歯車83の回転中
心軸の軸線方向に嵩張ることがない。
【0029】さらに、中継部材90が出力用の平歯車8
3の径方向に相対的に移動調節可能に収納されているた
め、ハウジング71を取り付ける際、取り付け位置にバ
ラツキがあって、例えば、中継部材90側の中心軸部9
3のキー溝94と、引込み機構50側の入力軸部57の
キー部58とが対応しない場合であっても、図13〜図
17に示すように、中継部材90が収納溝85内で出力
用の平歯車83の径方向に移動調節することにより、キ
ー溝94とキー部58とを容易に対応させることがで
き、キー溝94にキー部58を回動不能に嵌合すること
ができる。
【0030】駆動モータ75により、出力用の平歯車8
3が回転すると、中継部材90が出力用の平歯車83と
一体的に回転し、キー溝94およびキー部58を介し
て、引込み機構50側の入力軸部57に駆動モータ75
の動力が伝達可能となる。
【0031】トランクリッド10が開いている状態にお
いては、図21に示すように、ストライカベース40は
上昇していて、引き込み開始位置にある。このとき、ロ
ータリスイッチ78のスイッチレバー79は、例えば、
図9に示す状態にある。
【0032】トランクリッド10を閉じていくと、やが
て、ラッチ部材17がストライカ45に係合し、ロッキ
ングプレート18がラッチ部材17に係止して、ラッチ
部材17が係合した状態に拘束される。
【0033】ラッチ部材17がストライカ45に係合す
ると、駆動モータ75の回転により、出力ウオーム76
〜アイドルギア81,82を介して、出力用の平歯車8
3が回転し、出力用の平歯車83が回転すると、中継部
材90が一体的に回転し、中心軸部93〜入力軸部57
を介して出力アーム55が回転し、引き込み機構50が
作動するようになる。
【0034】出力アーム55が回転すると、出力アーム
55のカムホロア56はストライカベース40のカム溝
41の一端部と他端部との中間位置にあって、図21〜
図22に示すように、ストライカベース40のカム溝4
1の溝内を他端部へ向かって移動する。
【0035】このとき、カムホロア56はカム溝41内
を移動する長さに対して、ストライカベースが比較的大
きくな揺動角度で揺動し、ストライカベース40の一端
部を中心にして、例えば、ストライカベース40の他端
部が引き下げられるようになる。
【0036】このときの状態は、図27に示すように、
カム溝41が仮に直線形状であった場合(引込み量に対
応する引込み力F2 を破線で表わす)に対して、本実施
例のように円弧形状であった場合(引込み量に対応する
引込み力F2 を実線で表わす)の方が、引込み機構50
の引込み力が小さい。それにより、例えば、トランクリ
ッド10とトランク開口11の周縁部12との間の隙間
に誤って手を挟んだ場合でも、容易に手を抜くことがで
き、安全である。
【0037】さらに、出力アーム55が回転して、図2
2〜図23に示すように、カムホロア56がストライカ
ベース40のカム溝41の溝内を他端部から一端部へ向
かって移動すると、ストライカベース40が揺動し、ス
トライカ45がラッチ部材17を引き込み、トランクリ
ッド10が閉じられていき、やがて、ロータリスイッチ
78のスイッチレバー79が図10に示す状態を経て図
11に示す状態になると、駆動モータ75が停止し、前
後して、トランク開口11が完全に閉じられる。
【0038】このときの状態は、同じく、図27に示す
ように、カム溝41が直線形状であった場合の引込み力
2 より円弧形状であった場合の引込み力F2 が逆転し
て、図23に示す引込み終了時においては、その引込み
力F2 は非常に大きくなる。それにより、例えば、トラ
ンク開口11の周縁部12に沿って設けられた図示省略
したウエザストリップの復元力が大きな場合であっても
それに対抗することができ、ウエザストリップを撓ませ
て、トランクリッド10を完全に閉じることができる。
【0039】また、図25および図26において、カム
溝41が直線形状であった場合の引込み力F2 と、円弧
形状であった場合の引込み力F2 とをそれぞれ示す。
【0040】ストライカベース40が図21に示す引き
込み開始位置から図23に示す引き込み終了位置へ揺動
しているとき、オープンレバー60は離間位置にあっ
て、カムホロア56はオープンレバー60の入力部63
から退避していて、その出力部61はロッキングプレー
ト18の被当接部18aから離れている。
【0041】トランクリッド10が完全に閉じられるて
いるとき、トランクリッド10を開くには、動力により
出力アーム55を回転すればよい。
【0042】出力アーム55が回転し、カムホロア56
がカム溝41内を一端部へ向かって移動して、ストライ
カベース40が図23に示す引き込み終了位置から図2
1に示す引き込み開始位置へ向かって揺動する。
【0043】さらに、カムホロア56がカム溝41内を
一端部へ向かって移動すると、図24に示すように、や
がて、カムホロア56がオープンレバー60の入力部6
3を押し、オープンレバー60が当接位置に揺動して、
オープンレバー60の出力部61がロッキングプレート
18の被当接部18aに当接し、ロッキングプレート1
8が解除位置に揺動して、ラッチ部材17がストライカ
45から外れるようになる。
【0044】さらに、出力アーム55が回転し、カムホ
ロア56がカム溝41内を一端部から他端部へ向かって
移動すると、図18において想像線で示すように、オー
プンレバー60の上端部が上方へ突出するようになり、
ロッキングプレート18の被当接部18aが、オープン
レバー60の出力部61から突出し部65に相対的に移
動し、それにより、ロッキングプレート18の被当接部
18aが上方へ突き出される。
【0045】それにより、例えば、積雪でトランクリッ
ド10が通常時より重かったり、凍結でトランクリッド
10が開きにくかったりした場合にも、トランクリッド
10が強制的に上方へ小開する。このとき、トランクリ
ッド10とトランク開口11の周縁部12との間に手掛
け用の隙間が形成され、手掛け用の隙間に手を差し込ん
で、容易にトランクリッド10を開くことができる。
【0046】さらに、出力アーム55が回転すると、カ
ムホロア56がカム溝41の一端部から中間位置に戻
り、ロータリスイッチ78のスイッチレバー79が図8
に示す状態を経て図9に示す状態に戻り、駆動モータ7
5が停止し、前後して、ストライカベース40が当初の
引込み開始位置に戻る。
【0047】
【考案の効果】本考案にかかる自動車用の扉体のクロー
ジャ装置によれば、ストライカベースに形成されたカム
溝に、出力アームの先端部に設けられたカムホロアを移
動可能に嵌合して、ストライカベースを引込み開始位置
から引込み終了位置に揺動させるようにし、引込み終了
時において、カムホロアがカム溝を移動する軌跡に沿う
ようにカム溝を形成し、ストライカベースを介して大き
な力でラッチ部材を引込むようにしたので、トランク開
口の周縁部に沿って設けられたウエザストリップをその
復元力に対抗して撓ませることができる一方、引込み開
始時、トランクリッドとトランク開口の周縁部との間の
隙間に誤って手を挟んでしまった場合、引込み力が比較
的小さいため、手を隙間から容易に抜くことができ、引
込み機構を不必要に大型にすることがなく、クロージャ
装置を小型にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の一部
分解斜視図である。
【図2】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の装着
状態の斜視図である。
【図3】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動力
部の分解斜視図である。
【図4】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動力
部の背面図である。
【図5】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動力
部の正面図である。
【図6】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動力
部の要部断面図である。
【図7】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動力
部のハウジングを破断した状態の正面図である。
【図8】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のロー
タリースイッチの作用説明図である。
【図9】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のロー
タリースイッチの作用説明図である。
【図10】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のロ
ータリースイッチの作用説明図である。
【図11】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のロ
ータリースイッチの作用説明図である。
【図12】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の一部分解斜視図である。
【図13】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の作用説明図である。
【図14】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の作用説明図である。
【図15】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の作用説明図である。
【図16】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の作用説明図である。
【図17】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の動
力部の作用説明図である。
【図18】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の一
部正面図である。
【図19】本考案の一実施例を示すクロージャ装置を後
方から見た状態図である。
【図20】本考案の一実施例を示すクロージャ装置を側
方から見た状態図である。
【図21】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の作
用説明図である。
【図22】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の作
用説明図である。
【図23】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の作
用説明図である。
【図24】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の作
用説明図である。
【図25】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のカ
ム溝とカムホロアとの関係を示す作用説明図である。
【図26】本考案の一実施例を示すクロージャ装置のカ
ム溝とカムホロアとの関係を示す際に参考とした作用説
明図である。
【図27】本考案の一実施例を示すクロージャ装置の引
込み力を表わす作用説明図である。
【符号の説明】
10…トランクリッド(扉体) 11…トランク開口(開口部) 17…ラッチ部材 18…ロッキングプレート 20a…クロージャ装置 20…支持ベース 30…モータベース 40…ストライカベース 41…カム溝 45…ストライカ 50…引き込み機構(駆動機構) 55…出力アーム 56…カムホロア 57…入力軸部 58…キー部 60…オープンレバー 61…出力部 63…入力部 65…突出し部 70…動力部 71…ハウジング 75…駆動モータ 78…ロータリースイッチ 79…スイッチレバー 80…減速機 83…出力用の平歯車 84…円周形状のカム溝 90…中継部材 93…中心軸部 94…キー溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トランクリッドとトランク開口の周縁部と
    の一方にストライカが設けられ、トランクリッドとトラ
    ンク開口の周縁部との他方にストライカに係脱するラッ
    チ部材が設けられており、動力により、前記ストライカ
    を介して前記ラッチ部材を引き込んで前記トランクリッ
    ドを閉めるようにした自動車用トランクリッドのクロー
    ジャ装置であって、 前記トランクリッドとトランク開口の周縁部との一方に
    固設される支持べースと、 該支持ベースに一端部が揺動可能に枢着され、該一端部
    から他端部側へ離間した位置に前記ストライカが固設さ
    れたストライカベースと、 前記支持ベースに、動力に連動し、前記ストライカベー
    スの一端部を中心にしてその他端部を揺動させるように
    し、前記ストライカを介して前記ラッチ部材を引込む引
    き込み機構を備え、 前記引き込み機構は、前記ストライカベースの他端部に
    形成されたカム溝と、支持ベースに回転可能に支持さ
    れ、動力により回転した際にその先端部に設られたカム
    ホロアが前記カム溝内を移動して、前記ストライカベー
    スを揺動させる出力アームとから成り、 前記カム溝は、引込み開始時には、前記カムホロアが前
    記カム溝内を移動する長さに対して前記ストライカベー
    スの揺動角度が比較的大きくなり、かつ、引込み終了時
    には、前記カムホロアが前記カム溝内を移動する長さに
    対して前記ストライカベースの揺動角度が比較的小さく
    なり、引込み開始時より大きな力でラッチ部材を引込む
    べく、引込み終了時において、前記カムホロアが移動す
    る円周軌跡にほぼ沿うように形成されていることを特徴
    とする自動車用トランクリッドのクロージャ装置。
JP4777392U 1992-07-08 1992-07-08 自動車用トランクリッドのクロージャ装置 Expired - Lifetime JP2519492Y2 (ja)

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DE19934322689 DE4322689C2 (de) 1992-07-08 1993-07-07 Verriegelungsvorrichtung
US08/087,335 US5443292A (en) 1992-07-08 1993-07-08 Power lid closing device

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