JP2566459Y2 - 車両用ディスクブレーキのキャリパボディ - Google Patents

車両用ディスクブレーキのキャリパボディ

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JP2566459Y2
JP2566459Y2 JP5118392U JP5118392U JP2566459Y2 JP 2566459 Y2 JP2566459 Y2 JP 2566459Y2 JP 5118392 U JP5118392 U JP 5118392U JP 5118392 U JP5118392 U JP 5118392U JP 2566459 Y2 JP2566459 Y2 JP 2566459Y2
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boot
piston
shim plate
caliper body
hole
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宗夫 曽根
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動二輪車等の各種の
走行車両に用いられるディスクブレーキの分割型キャリ
パボディであって、詳しくは、キャリパボディを構成す
る分割ピースの接合面に介装されるシム板を利用して、
ピストンブーツを簡便に取付ける構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車等に搭載されるディスクブレ
ーキとして、例えば実開昭50−20090号公報に示
される如く、キャリパボディを2つの分割ピースに分け
た分割型が知られており、両分割ピースの接合面には、
これら分割ピースの外周縁よりも外側に突出するシム板
が介装されている。
【0003】また、上述のキャリパボディは、分割ピー
スの一方に、ピストンを収容するシリンダ孔が形成され
ていて、シリンダ孔の開口部とピストンの先端との間を
ピストンブーツで被覆することにより、シリンダ孔内へ
の塵埃や水の侵入を防止している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このような構成で分割
ピースとシム板とを連結するには、シム板を分割ピース
の間に保持しながら、シム板のボルト挿通孔を、分割ピ
ースのめねじ孔やボルト挿通孔と正確に位置合わせし
て、連結ボルトをねじ込むという、甚だ時間のかかる作
業性の悪いものであった。
【0005】一方、シリンダ孔を被覆する上述のピスト
ンブーツは、シリンダ孔の開口部内周と、この開口部か
ら突出するピストンの先端部外周とにそれぞれブーツ溝
を形成し、これらブーツ溝にピストンブーツ両端の環状
端部を嵌合して取付けられるが、ピストンシールが剛性
のないゴム等の弾性材で形成されているため、ブーツ溝
への嵌合が容易でなく、特にキャリパボディ側の環状端
部の嵌合では、環状端部がシリンダ孔よりも大径である
ことから、嵌合をことさら困難なものとしていた。
【0006】本考案は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、分割ピースの接合
面に介装されるシム板を簡便に位置決めでき、またピス
トンブーツを、シリンダ孔の開口部に自動的に装着する
ことのできるキャリパボディ構造を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的に従い、本考
案は、ディスクロータの両側部に一対の分割ピースを対
向配置し、該分割ピースの少なくとも一方に、ピストン
を収容するシリンダ孔をディスクロータ側に開口して設
け、該シリンダ孔の開口部とこの開口部から突出するピ
ストンの先端との間をピストンブーツにて被覆すると共
に、前記分割ピースの接合面にシム板を介装してなる車
両用ディスクブレーキのキャリパボディにおいて、前記
シリンダ孔の開口部に大径孔を連設し、前記シム板にリ
ング状のブーツリテーナを一体形成して、該ブーツリテ
ーナの先端部口縁に、前記ピストンブーツのキャリパボ
ディ側の環状端部を一体にモールドし、該ブーツリテー
ナを前記大径孔に嵌合して、前記環状端部を大径孔内に
収容すると共に、これらブーツリテーナと大径孔の一部
を凹凸嵌合して、前記シム板を位置決めしたことを特徴
とするものである。
【0008】
【作用】かかる構成によれば、ブーツリテーナと大径孔
との凹凸嵌合により、シム板が接合面の所定位置に位置
決めされる。ブーツリテーナは、シリンダ孔の大径孔へ
軸方向に嵌め込まれ、先端部口縁にモールドしたピスト
ンブーツのキャリパボディ側の環状端部を大径孔内に嵌
着する。この嵌め込みでは、シリンダ孔に従来のような
ブーツ溝がないために、機械による圧入が可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0010】ディスクブレーキ1は、車輪と一体に回転
するディスクロータ2と、該ディスクロータ2の一側部
で車体に固設されるキャリパブラケット3と、該ブラケ
ット3に延設されたキャリパ支持腕3a,3aに、2本
の摺動ピン4,4を介してディスク軸方向へ移動可能に
支持されるキャリパボディ5と、該キャリパボディ5の
内部に、ディスクロータ2を挟んで配設される一対の摩
擦パッド6,6と、キャリパボディ5に組付けられるシ
ム板兼ブーツリテーナ7とからなっている。
【0011】キャリパボディ5は、ディスクロータ2の
両側部に対向配置される分割ピース8,9を、ディスク
ロータ2の外側を跨ぐブリッジ部9aの作用部側端から
分断して、その接合面を4本の連結ボルト10にて一体
につないだ2ピース分割型で、作用部側の分割ピース8
には、ディスクロータ2側に開口して設けられたシリン
ダ孔11内にコップ状のピストン12が収容され、反作
用部側の分割ピース9には、上述のブリッジ部9aと、
シリンダ孔11に対向する反力爪9bとが一体に設けら
れている。作用部側の分割ピース8には、ボルト挿通孔
8aが、接合面とその反対面とに貫通して設けられ、ま
た反作用部側の分割ピース9には、めねじ孔9cが接合
面に開口して設けられている。
【0012】シリンダ孔11の内部にはシール溝11a
が周設され、またシリンダ孔11の開口部に大径孔11
bが連設されており、シール溝11aには、ピストン1
2を液密且つ移動可能に保持する角シール13が嵌合さ
れると共に、大径孔11bに、ピストンブーツ14の環
状端部14aが嵌合される。またこの大径孔11bに
は、口縁のディスク中心寄りに、一対のガイド片11
c,11cが突設されており、両ガイド片11c,11
cの間に、凹部11dが設けられている。
【0013】前記シム板兼ブーツリテーナ7は、分割ピ
ース8,9の接合面に介装されるシム板15と、大径孔
11a周りに配設されるブーツリテーナ16とを一体形
成したもので、シム板15には、前記連結ボルト10が
差込まれる4個のボルト挿通孔15aが穿設されてい
る。一方ブーツリテーナ16は、シム板15の中央部か
ら垂設された円形のフランジ16aの内周部に、リング
体16bを一側方へ突出させた形状となっている。フラ
ンジ16aは、大径孔11bの口縁内周部と略同径に形
成されており、シム板15との連結部と対向する反対側
外縁には、突片16cが設けられている。またリング体
16bは、大径孔11bへしまり嵌めされる大きさで形
成されており、先端部口縁には、前記ピストンブーツ1
4のキャリパボディ側の環状端部14aが一体にモール
ドされている。
【0014】このように構成されるシム板兼ブーツリテ
ーナ7は、圧入機を用いて、ブーツリテーナ16のリン
グ体16bを、ピストンブーツ14の環状端部14aか
ら大径孔11bへ圧入して行く。またフランジ16aの
突片16cを、大径孔11bの凹部11dに嵌合させ、
ブーツリテーナ16のフランジ16aを、大径孔11b
の口縁に当接させて、ブーツリテーナ16を作用部側の
分割ピース8に取付けられる。シム板15は、突片16
cと凹部11dとの嵌合により、作用部側分割ピース8
の接合面に正確に位置決めされ、シム板15の各ボルト
挿通孔15aが、作用部側分割ピース8のボルト挿通孔
8aとそれぞれ位置合わせされる。
【0015】次に、反作用部側分割ピース9の接合面を
シム板15に重ね合わせ、作用部側分割ピース8の各ボ
ルト挿通孔8aの反接合面側から連結ボルト10を差込
み、先端のおねじ10aを反作用部側分割ピース9のめ
ねじ孔9cに螺合して、両ピース8,9とシム板15と
を一体に連結する。また、ピストンブーツ14のピスト
ン側の環状端部14bは、ピストン12の先端部外周に
形成されたブーツ溝12aに嵌合されるが、この嵌合
は、シム板兼ブーツリテーナ7を作用部側の分割ピース
8へ取付けする前または後のいずれであっても差支えな
い。
【0016】本実施例は以上のように、ピストンブーツ
14のキャリパボディ側の環状端部14aが、予めブー
ツリテーナ16のリング体16bに一体にモールドされ
ているため、環状端部14aに剛性が確保され、環状端
部14aの取付けは、ブーツリテーナ16のリング体1
6bを、段差のない大径孔11bへ圧入によって嵌め込
むことができる。しかも圧入であることから、環状端部
14aが大径孔11bから妄りに脱落する虞がない。
【0017】またこれにより、ピストンブーツ14の取
付けのうち、人手に頼らなければならなかったキャリパ
ボデイ側の組付けが自動化されるので、生産性の向上が
図れる。更に、従来シリンダ孔内に設けられていたブー
ツ溝が不要となって、加工工数を削減できるばかりか、
キャリパボディ5の長さを短縮して、小型化と軽量化と
を図ることができる。
【0018】また、リング体16bの圧入と、突片16
c及び凹部11dとの嵌合により、シム板15を作用部
側分割ピース8の接合面へ正確に位置決めして、作用部
側分割ピース8とシム板15のボルト挿通孔8a,15
aを位置合わせしておくことができるから、反作用部側
分割ピース9を組付けする際に、シム板15が脱落しな
いで済み、しかも連結ボルト10のねじ込みも短時間で
簡便に行なうことができるから、作業性に優れる。
【0019】尚、上述の実施例では、リング体とフラン
ジとを組合わせてブーツリテーナとしたが、本考案のブ
ーツリテーナは、リング体のみでも所期の目的を達成す
ることができる。この場合には、シム板を位置決めする
突部または凹部が、リング体に直接設けられる。
【0020】また本考案は、実施例で示した2ピース型
に限らず、ブリッジ部を更に独立のスペーサとして分け
た3ピース型にも適用することができる。特にこの3ピ
ース型が、ディスクロータの両側にシリンダ孔を対向し
て持つものでは、2つの接合面に、それぞれ本考案のシ
ム板兼ブーツリテーナを用いることができる。
【0021】更に、分割ピースやスペーサが異なる金属
で形成される場合に、シム板を不導体で形成することに
より、異種金属間の電位差による電蝕の防止が図れる。
また、ブーツリテーナと分割ピース間の電蝕を防ぐた
め、ブーツリテーナも不導体とすることが好ましい。
【0022】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように、キャリ
パボディを構成する分割ピースに形成されたシリンダ孔
の開口部に大径孔を連設し、前記分割ピースの接合面に
介装されるシム板に、リング状のブーツリテーナを一体
形成して、該ブーツリテーナの先端部口縁に、ピストン
ブーツのキャリパボディ側の環状端部を一体にモールド
し、該ブーツリテーナを前記大径孔に嵌合して、前記環
状端部を大径孔内に収容すると共に、これらブーツリテ
ーナと大径孔の一部を凹凸嵌合して、前記シム板を位置
決めしたもので、環状端部の取付けは、ブーツリテーナ
を、段差のない大径孔へ単に嵌め込むだけで済むから、
この嵌め込みを圧入機による圧入で簡便に行なうことが
できる。またこの自動組付けにより、生産性の向上が図
れ、しかも、従来シリンダ孔内に設けられていたブーツ
溝が不要となるので、加工工数を削減できるばかりか、
キャリパボディ長を短縮して、小型化と軽量化とを図る
ことができる。
【0023】更に、分割ピースとシム板のボルト挿通孔
やめねじ孔を予め位置合わせしておくので、他の分割ピ
ースやスペーサを組付けする際に、シム板が脱落しない
で済み、しかも連結ボルトのねじ込みも短時間で簡便に
行なうことができるから、作業性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すディスクブレーキの断
面正面図
【図2】図1のII−II断面図
【図3】図1の一部断面平面図
【図4】図1の要部拡大断面図
【図5】本実施例に用いたシム板兼ブーツリテナの斜視
【符号の説明】
1…ディスクブレーキ 2…ディスクロータ 3…キャリパブラケット 5…キャリパボディ 6…摩擦パッド 7…シム板兼ブーツリテーナ 8…作用部側の分割ピース 9…反作用部側の分割ピース 9a…ブリッジ部 9c…めねじ孔 10…連結ボルト 11…シリンダ孔 11a…シール溝 11b…大径孔 11c…ガイド片 11d…ガイド片11c,11c間の凹部 12…ピストン 13…角シール 14…ピストンブーツ 14a…ブーツリテーナ16のリング体16aにモール
ドされるキャリパボディ側の環状端部 14b…ピストン側の環状端部 15…シム板 15a…ボルト挿通孔 16…ブーツリテーナ 16a…フランジ 16b…リング体 16c…突片

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクロータの両側部に一対の分割ピ
    ースを対向配置し、該分割ピースの少なくとも一方に、
    ピストンを収容するシリンダ孔をディスクロータ側に開
    口して設け、該シリンダ孔の開口部とこの開口部から突
    出するピストンの先端との間をピストンブーツにて被覆
    すると共に、前記分割ピースの接合面にシム板を介装し
    てなる車両用ディスクブレーキのキャリパボディにおい
    て、前記シリンダ孔の開口部に大径孔を連設し、前記シ
    ム板にリング状のブーツリテーナを一体形成して、該ブ
    ーツリテーナの先端部口縁に、前記ピストンブーツのキ
    ャリパボディ側の環状端部を一体にモールドし、該ブー
    ツリテーナを前記大径孔に嵌合して、前記環状端部を大
    径孔内に収容すると共に、これらブーツリテーナと大径
    孔の一部を凹凸嵌合して、前記シム板を位置決めしたこ
    とを特徴とする車両用ディスクブレ―キのキャリパボデ
    ィ。
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