JPH0353062Y2 - - Google Patents

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JPH0353062Y2
JPH0353062Y2 JP8836987U JP8836987U JPH0353062Y2 JP H0353062 Y2 JPH0353062 Y2 JP H0353062Y2 JP 8836987 U JP8836987 U JP 8836987U JP 8836987 U JP8836987 U JP 8836987U JP H0353062 Y2 JPH0353062 Y2 JP H0353062Y2
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JP
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dust cover
air scoop
metal plate
hole
protrusion
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案はデイスクブレーキ用ダストカバーに関
し、特に、エアスクープを備えたダストカバーに
関するものである。
従来技術 デイスクブレーキにおいては、一般に、デイス
クロータを一面側から覆うダストカバーが設けら
れている。かかるダストカバーにおいては、通
常、その外周部に貫通穴を設けるとともにダスト
カバーのデイスクロータ側と反対側の面において
その貫通穴近傍にエアスクープを固着することに
より、車両走行時においてそのエアスクープによ
り外気を前記貫通穴からデイスクロータに向かつ
て導入して制動に伴つて発熱したデイスクロータ
等を冷却するようになつている。そして、かかる
エアスクープをスポツト溶接によりダストカバー
に固着することが行われている。
考案が解決すべき問題点 しかしながら、上記エアスクープを樹脂または
ゴム製にしようとする場合には、両者をスポツト
溶接により固着し得なくなるとともに、それに伴
つて、従来から用いられているスポツト溶接用の
設備に替えて溶接以外の他の固着手段に応じた設
備を新たに用意せねばならないという問題があつ
た。
これに対し、ダストカバーに絞り加工により突
出部を一体に設け、その突出部をエアスクープの
固定部に設けられた取付穴に嵌合させた状態で金
属製板材をその突出部の突出端面にスポツト溶接
することにより、エアスクープの固定部をダスト
カバーと金属製板材との間で挟んだ状態でダスト
カバーに固定するようにすれば、上述の問題を解
消し得ると考えられるが、この場合においても未
だ解決すべき問題を有している。すなわち、スポ
ツト溶接時において、突出部および金属製板材の
溶融部分がそれら突出部および金属製板材の間か
ら外周方向へ吹き出した場合には、樹脂またはゴ
ム製のエアスクープが損傷させられる虞があるの
である。
問題点を解決するための手段 本考案は以上の事情を背景にして為されたもの
であつて、その目的とするところは、スポツト溶
接時に前記突出部および金属製板材の間から前記
溶融部分が吹き出すのを防止する技術を提供する
ことにある。かかる目的を達成するために、本考
案は、外周部に設けられた貫通穴と、その貫通穴
近傍に固着されたエアスクープとを備えてデイス
クロータを一面側から覆う状態で配設され、その
エアスクープにより外気を貫通穴からデイスクロ
ータに向かつて導入する形式の板状のデイスクブ
レーキ用ダストカバーにおいて、前記エアスクー
プを樹脂またはゴムにて成形し且つそのエアスク
ープの固定部に取付穴を設ける一方、前記ダスト
カバーを金属にて成形し且つそのダストカバーの
前記貫通穴近傍に前記エアスクープに向かつて突
き出して前記取付穴と嵌合させられる突出部を絞
り加工により一体に設け、そのダストカバーの突
出部およびエアスクープの取付穴を嵌合させた状
態で金属製板材を突出部の突出端面にスポツト溶
接することにより、そのエアスクープの固定部を
ダストカバーと金属製板材との間に挟んだ状態で
ダストカバーに固定する一方、そのエアスクープ
の固定部がダストカバーに固定された状態におい
て、前記突出部の突出端面の外周側の部分と前記
金属製板材との間に閉塞された環状空間を形成し
たことを特徴とする。
作用および考案の効果 このようにすれば、エアスクープの取付穴に嵌
合させられた前記突出部の突出端面に金属製板材
をスポツト溶接することにより、エアスクープの
固定部がダストカバーと金属製板材との間に挟ま
れた状態で固定されるので、エアスクープを樹脂
またはゴム製のものとした場合においても、その
エアスクープをスポツト溶接に基づいてダストカ
バーに固着することが可能となるとともに、それ
に伴つて、製造ライン等において従来から用いら
れているスポツト溶接用の設備を他の固着用設備
と交換することなくそのまま使用し得る一方、前
記突出部および取付穴の嵌合に基づいてダストカ
バーおよびエアスクープの相対位置を位置決め治
具を用いることなく容易に位置決めし得る。
しかも、エアスクープの固定部がダストカバー
に固定された状態において、突出部の突出端面の
外周側の部分と金属製板材との間に閉塞された環
状空間が形成されるので、スポツト溶接時におけ
る前記溶融部分の吹出しをその環状空間において
食い止め得て、その吹出しに起因するエアスクー
プの損傷を防止し得る。
実施例 以下、本考案の一実施例を示す図面に基づいて
詳細に説明する。
第2図は本考案が適用されたデイスクブレーキ
用ダストカバーを示す図である。ダストカバー1
0は全体として板状を成し、その内周側において
図示しない非回転部材に固定されることにより、
その非回転部材に回転可能に設けられたデイスク
ロータ12を一面側から覆つてデイスクロータ1
2等に泥水等が付着するのを防止する。ダストカ
バー10の外周側にはデイスクロータ12の外周
部に跨設された図示しないキヤリパとの干渉を避
けるために切欠14が設けられている。
ダストカバー10の外周部であつて切欠14の
車両前進時におけるデイスクロータ12回転方向
(第2図中A方向)下流側に位置する部分には、
長穴状の貫通穴16が複数個互いに隣接して設け
られており、ダストカバー10のデイスクロータ
12側と反対側の面であつて貫通穴16の近傍に
は、車両の前進に伴つて外気を貫通穴16からデ
イスクロータ12に向かつて導入して制動時に発
熱したデイスクロータ12等を冷却するための樹
脂製のエアスクープ18が固着されている。この
エアスクープ18は、貫通穴16の近傍であつて
且つ前記デイスクロータ12A方向への回転時に
おいて下流側に位置する部分に固定された固定部
20と、その固定部20の一端から車両の前進方
向(第2図中左方向)に向かう程デイスクロータ
12から離隔するように突き出す外気導入部22
とから成り、この外気導入部22により車両の前
記走行時に外気が好適に導入されるようになつて
いる。
上記エアスクープ18の固定部20には、第1
図および第2図に示すように、本実施例において
は三個の円形穴24がエアスクープ18の成形時
において互いに所定間隔隔てた位置に設けられて
いる一方、ダストカバー10の前記貫通穴16近
傍には、第1図に示すように、デイスクロータ1
2から離隔する方向へそれぞれ所定距離突き出し
且つ前記円形穴24とそれぞれ嵌合させられる三
個の突出部26が絞り加工により一体に設けられ
ており、各円形穴24にそれぞれ嵌合させられた
突出部26の突出端面に固定部20と略同形状の
金属製板材28がそれぞれスポツト溶接されるこ
とにより、エアスクープ18の固定部20がダス
トカバー10と金属製板材28との間に挟まれた
状態で固定されている。本実施例においては、上
記円形穴24が取付穴を構成している。これによ
り、エアスクープ18を樹脂製のものとした場合
においても、そのエアスクープ18をスポツト溶
接に基づいてダストカバー10に固着することが
可能となるとともに、それに伴つて、製造ライン
等において従来から用いられているスポツト溶接
用の設備を他の固着用設備と交換することなくそ
のまま使用し得る。
ここで、上記突出部26は、第1図に示すよう
に、前記円形穴24と嵌合し且つ固定部20の肉
厚と略同様の突出寸法を有する第一突出部30
と、その第一突出部30の中央部から更に突き出
す第二突出部32とから構成されている一方、上
記金属製板材28には、前記第一突出部30の径
より小さいが第二突出部32の径より大きい径を
有するとともに第二突出部32の突出寸法と同等
もしくはそれより所定寸法大きい深さを有する凹
部34が設けられている。これにより、金属製板
材28をその凹部34において第二突出部32の
突出端面にスポツト溶接した状態においては、第
1図に示すように、金属製板材28の凹部34の
周縁部と第一突出部30の突出端面とが当接させ
られて、突出部26突出端面の外周側の部分と金
属製板材28との間に閉塞された環状空間36が
形成されている。この結果、スポツト溶接時にお
ける溶融部分の吹出しがその環状空間36におい
て効果的に食い止め得られるので、その吹出しに
起因するエアスクープ18(固定部20の円形穴
24周縁部)の損傷が防止される。環状空間36
の容積などが予めそのように決定されているので
ある。なお、上記第一突出部30の突出寸法は、
好適には、固定部20の肉厚より僅かに小さい寸
法とされる。このようにすれば、金属製板材28
が突出部26の突出端面にスポツト溶接された状
態において、固定部20がダストカバー10と金
属製板材28との間で所定の押圧力にて狭圧され
るため、エアスクープ18のがたつきが効果的に
防止される。
また、本実施例によれば、前記第一突出部30
および円形穴24の嵌合に基づいて、ダストカバ
ー10およびエアスクープ18の相対位置を位置
決め治具を用いることなく容易に位置決めし得
る。
また、本実施例によれば、エアスクープ18は
樹脂にて成形されているので、金属製のものに比
べて軽量となり且つそれに伴つてダストカバー1
0の振動強度を向上させ得るとともに、金属製の
ものに比べて比較的弾性を有するためエアスクー
プ18が他の部材等と接触した場合においてもエ
アスクープ18やダストカバー10の変形(永久
変形)を効果的に防止し得る。
なお、前述の実施例においては、予め設けられ
た第二突出部32が金属製板材28の凹部34内
に位置させられた状態で環状空間36が形成され
るようになつているが、必ずしもその必要はな
く、たとえば、第二突出部32を予め設けること
なく互いに所定間隔隔てて対向する第一突出部3
0および金属製板材28の凹部34が設けられて
いる部分を一対の電極により互いに接近する方向
へ当接するまで押圧しつつスポツト溶接すること
により、その当接した部分の外周側に環状空間を
形成するようにしても良いし、あるいは、第3図
に示すように、突出部38の突出端面に設けられ
た凹部40内に金属製板材28に設けられた突出
部42を位置させた状態で環状空間44を形成す
るようにしても良い。
また、前述の実施例において、取付穴は円形穴
24にて構成されているが、円形以外の他の形状
であつても良い。
また、前述の実施例において、金属製板材28
は一個だけ設けられているが、必ずしもその必要
はなく、各円形穴24毎に比較的小さい金属製板
材を設けるようにしても良い。
また、前述の実施例においてエアスクープ18
は樹脂にて成形されているが、ゴム製のものであ
つても良い。
その他、本考案はその趣旨を逸脱しない範囲に
おいて種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は第2図における−視断面の要部拡
大図である。第2図は本考案が適用されたダスト
カバーの正面図である。第3図は本考案の他の例
を示す図であつて、第1図に相当する図である。 10……ダストカバー、12……デイスクロー
タ、16……貫通穴、18……エアスクープ、2
0……固定部、24……円形穴(取付穴)、26,
38……突出部、28……金属製板材、36,4
4……環状空間。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 外周部に設けられた貫通穴と、該貫通穴近傍に
    固着されたエアスクープとを備えてデイスクロー
    タを一面側から覆う状態で配設され、該エアスク
    ープにより外気を該貫通穴から該デイスクロータ
    に向かつて導入する形式の円板状のデイスクブレ
    ーキ用ダストカバーにおいて、 前記エアスクープを樹脂またはゴムにて成形し
    且つ該エアスクープの固定部に取付穴を設ける一
    方、前記ダストカバーを金属にて成形し且つ該ダ
    ストカバーの前記貫通穴近傍に前記エアスクープ
    に向かつて突き出して前記取付穴と嵌合させられ
    る突出部を絞り加工により一体に設け、該ダスト
    カバーの突出部および該エアスクープの取付穴を
    嵌合させた状態で金属製板材を該突出部の突出端
    面にスポツト溶接することにより、該エアスクー
    プの固定部を該ダストカバーと該金属製板材との
    間に挟んだ状態で該ダストカバーに固定する一
    方、該エアスクープの固定部が該ダストカバーに
    固定された状態において、前記突出部の突出端面
    の外周側の部分と前記金属製板材との間に閉塞さ
    れた環状空間を形成したことを特徴とするデイス
    クブレーキ用ダストカバー。
JP8836987U 1987-06-08 1987-06-08 Expired JPH0353062Y2 (ja)

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