JP2566422Y2 - 切花用ケース - Google Patents

切花用ケース

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JP2566422Y2
JP2566422Y2 JP1992018863U JP1886392U JP2566422Y2 JP 2566422 Y2 JP2566422 Y2 JP 2566422Y2 JP 1992018863 U JP1992018863 U JP 1992018863U JP 1886392 U JP1886392 U JP 1886392U JP 2566422 Y2 JP2566422 Y2 JP 2566422Y2
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孝 大波
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は切花用ケースに係り、と
くに段ボール紙等のシートを直方体状に組立てて成り、
中に切花を収納して搬送するケースに関する。
【0002】
【従来の技術】切花を生産地から物流過程を通して消費
者に供給するために、従来は偏平な段ボールケースが用
いられていた。すなわち横長であって高さ方向の寸法の
低い偏平な段ボールケース内に切花を横にして収納する
ようにしていた。また比較的気温が高い春から秋の期間
においては、鮮度を保持するために、鮮度保持剤および
特殊フイルムを段ボールケースと併用するようにしてい
た。またとくに気温が高い盛夏の時期には、断熱性を有
する発泡スチロール箱を使用するようにしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の段ボールケース
から成る切花用ケースによれば、切花を横にして収納す
るようにしているために、花がむれて品温が上昇して品
質が劣化し、さらには鮮度が低下した状態で市場に着く
という問題があった。またこのような物流形態によれ
ば、搬送時においては切花には水が供給されないため
に、市場から仕入れた切花を小売店で水上げをしなけれ
ばならず、そのために時間がかかる欠点があった。
【0004】段ボールケースとともに鮮度保持剤やフィ
ルムを併用すると、切花の物流のコストが増加する欠点
がある。また発泡スチロール樹脂から成る包装箱は、段
ボールケースから成る包装箱よりもコストが高いばかり
でなく、廃棄して焼却すると有害ガスを発生する問題が
あり、また発泡スチロール樹脂製のケースは偏平に折畳
むことができないために、保管や供給の際に余分なスペ
ースを要する欠点がある。
【0005】本考案はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、仕入れた切花の水上げ作業を省略する
ことが可能で、また花がむれてその品質が劣化すること
がなく、高い鮮度を保ったままで市場へ供給することが
できるようにした切花用ケースを提供することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、段ボール紙等
のシートを直方体状に組立てて成り、中に切花を収納し
て搬送するケースにおいて、前記切花が直立した状態で
搬送されるようにするとともに、底部に耐水性の受け箱
を収納し、該受け箱内に配置される吸水材に含浸される
水によって前記切花に水を補給するようになし、前面
板、背面板、または側面板に注水口を形成し、該注水口
を通して外側から前記吸水材に水を補充するようにな
し、側面板に小孔を形成し、該小孔を通して挿通される
紐によって内側の切花を押えて倒れるのを防止し、しか
も直立した状態において前面板に切込みによって開閉自
在な開口を形成し、該開口を通して中に収納されている
切花が見えるようにしたことを特徴とする切花用ケース
に関するものである。
【0007】
【作用】従ってこの切花用ケース内に切花が直立した状
態で収納されるようになり、しかもその底部に配されて
いる耐水性の受け箱内の吸水材に含浸されている水によ
って切花に水が供給されることになる。このような切花
用ケースは、必要に応じて前面板の切込みの部分を開放
することによって、中の切花を見ることが可能になる。
【0008】
【実施例】図1は本考案の一実施例に係る切花用ケース
を組立てるための段ボール原紙10を示している。この
段ボール原紙10はその段が高さ方向に延びるようにな
っており、前面板11と、背面板12と、3枚の側面板
13、14、15とを備え、これらを折曲げ線16によ
って互いに折曲げ可能に連結した構造になっている。
【0009】そして前面板11の下端と背面板12の下
端にはそれぞれ底板19、20が折曲げ線22を介して
連設されている。また側板13、14の下端には折曲げ
線22を介して補助板21が連設されるようになってい
る。また前面板11、12の上端には折曲げ線26を介
して蓋板23、24がそれぞれ連結されている。また補
助板13、14の上端には折曲げ線26を介して補助板
25が折曲げ可能に連結されている。
【0010】側面板13の図1において左端には係止片
29が連設されており、この係止片29を受入れる係止
孔30が背面板12と側面板15との接合部に設けられ
ている。また背面板12の側部にはロック片31が設け
られており、このロック片31を受入れるロック孔32
が係止片29の根元部分に設けられている。また側面板
13、14、15には横長の取手穴33が設けられてい
る。さらに側面板13、14、15には円形の小孔34
がそれぞれ2個ずつ設けられており、紐を挿通するよう
になっている。また側面板13、14、15の下方位置
には横長の注水口35が設けられている。
【0011】つぎにこのような段ボール原紙10から成
る切花用ケース内に収納される受け箱42を構成する耐
水シート38について説明すると、図2に示すようにワ
ックス等の耐水材料を含浸した段ボールシートには、横
方向に互いに平行な2本の折曲げ線39が形成されると
ともに、このシート38にはさらに縦方向に互いに平行
な2本の折曲げ線40が形成されるようになっている。
またこの耐水シート38のコーナの部分には折曲げ線3
9、40の交点から斜めに延びる折曲げ線41が設けら
れている。
【0012】このような耐水シート38は図3に示すよ
うに、横方向の折曲げ線39と縦方向の折曲げ線40と
をそれぞれ折曲げるとともに、斜めの折曲げ線41を折
曲げることによって、直方体状の受け箱42に組立てら
れる。そしてこのような受け箱42内には例えばウレタ
ン樹脂から成る吸水材43を配置する。この吸水材43
によって含浸される水によって、切花に水を補給するよ
うにする。
【0013】これに対して外側の切花用ケースは、図1
に示す段ボール原紙10を直方体状に組立てる。すなわ
ち図4に示すように、折曲げ線16のところで前面板1
1、背面板12および3枚の側面板13、14、15を
折曲げることによって、直方体状に包装箱を組立てる。
そして下側の補助板21を内側へ折曲げるとともに、底
板19のコ字状の切込みと底板20の先端側の突部と補
助板21の先端部とを互いに組合わせることによって、
包装箱の底部開口を閉塞する。
【0014】そして前面板11に形成されている切込み
46のところを開いて図5に示すように、吸水材43が
内部に敷設された受け箱42をこの切花用ケース内に収
納する。また上部の開口は、補助板25および蓋板2
3、24によって閉塞する。なお一対の蓋板23、24
の先端部を粘着テープ等によって貼付けて固定するよう
にすればよい。
【0015】このようにして組立てられた切花用ケース
内には、図6に示すようにその前面板11側の開口47
を通して切花が収納される。ここでこの切花用ケースは
直立した状態で使用されるようになっており、切花は直
立した状態のままでこの切花用ケース内に収納される。
そしてこの切花の根元部分は、切花用ケースの底部に配
されている受け箱42内の吸水材43と接触し、この吸
水材43に含浸されている水を吸上げることになる。す
なわちこの切花は、箱に収納された状態でなお水が補給
され続けることになる。そして中に収納されている切花
が倒れないように、側面板13〜15に形成されている
円形の小孔34を通して紐を通し、この紐によって収納
された切花を押えて倒れるのを防止する。
【0016】切花をケース内に収納したならば、前面側
の開口47を蓋板48によって閉じるとともに、この蓋
板48に形成されている係止片49を係止孔30に挿入
する。そしてこの後にロック片31を係止片29の根元
に形成されているロック孔32に挿入することによっ
て、蓋板48を閉じた状態でロックする。
【0017】このようにして蓋板48を閉じたならば、
好ましくは図8に示すように、一対の切花用ケースを背
中合わせにした状態でバンド50によって連結する。こ
れによって切花用ケースの倒壊が防止されることにな
る。また内部の受け箱42内に必要に応じて注水口35
を通して水を供給することにより、内部に適量の水を保
持するようにする。このようにして切花は物流に供され
ることになる。
【0018】このように本実施例に係る切花用ケース
は、その底部に配されている受け箱42および吸水材4
3によって、物流段階においても内部の切花に水を供給
することが可能になる。従って切花の水上げを保持し、
花の鮮度を保つことが可能になる。また箱詰めの際の水
切り作業が省け、出荷効率が改善される。また小売店で
水上げ作業を行なう必要がなく、すぐにそのままの状態
で販売を行なうことができる。
【0019】このように水上げを行なうための受け箱4
2を底部に配するようにしているために、切花用ケース
の底部の強度が増加し、これによって歪が防止されるこ
とになる。また花を水上げの状態で維持するための受け
箱42をワックス等を含浸させた耐水紙によって構成す
るとともに、このような受け箱42内にウレタン樹脂等
から成る含水マット43を収納しているために、金属や
プラスチックから成る水受けを用いる必要がなく、これ
によってコストの低減を図るとともに、不要になった場
合の廃棄処理を容易にすることが可能になる。
【0020】またこのような切花用ケースは、図6に示
すように、前面板11に設けられている切込み46のと
ころで蓋板48を開くことができる。すなわち前面を開
放可能にし、これによって流通段階で内部の切花を見え
るようにしている。従って流通市場で前面の蓋板48を
開けて中の商品を見せた状態でセリを行なうことがで
き、非常に便利である。しかも蓋板48は係止片29と
ロック片31とによってロックされるようになっている
ために、開く際に粘着テープ等を剥す必要がなく、作業
性がよいばかりでなく、市場のセリの場所を汚すことも
ない。
【0021】またこのような切花用ケースは、切花を直
立した状態でこのケース内に収納して末端の店頭まで輸
送することができ、しかもこのときに上述の如く水上げ
を維持しており、必要に応じて注水口35から水を補給
するようにしている。従って花が傷むことがないばかり
でなく、横に寝かした状態で輸送する場合に比べて、花
がむれることがなく、花を高い鮮度に保持することがで
きる。またこのように切花用ケースを直立した状態で搬
送するようにしているために、小売店で箱ごと仕入れて
店頭に置くことができるばかりでなく、横詰めのカート
ンと比較して保管スペースを少ししか必要としなくな
る。
【0022】またこのような切花用ケースは、図1に示
すように1枚の段ボール原紙10から構成されるととも
に、一方の側面側が側面板13、15によって二重構造
になっているために、高い耐圧強度を有するようにな
る。このような切花用ケースは、図8に示すように一対
のケースを背中合わせにしてバンド50で結合すること
によって、輸送中の転倒を防ぐことが可能になる。
【0023】
【考案の効果】以上のように本考案は、段ボール紙等の
シートを直方体状に組立てて成り、中に切花を収納して
搬送するケースにおいて、切花が直立した状態で搬送さ
れるようにするとともに、底部に耐水性の受け箱を収納
し、該受け箱内に配置される吸水材に含浸される水によ
って切花に水を補給するようになし、前面板、背面板、
または側面板に注水口を形成し、該注水口を通して外側
から吸水材に水を補充するようになし、側面板に小孔を
形成し、該小孔を通して挿通される紐によって内側の切
花を押えて倒れるのを防止し、しかも直立した状態にお
いて前面板に切込みによって開閉自在な開口を形成し、
該開口を通して中に収納されている切花が見えるように
したものである。
【0024】従って切花の水上げ状態を維持するととも
に、直立した状態で物流に供することができる。従って
輸送段階での切花の鮮度の低下を最小限に抑え、品質の
劣化をなくした状態で切花を供給することが可能にな
る。吸水材に含浸されている水がなくなったら、前面
板、背面板、または側面板に形成されている注水口を通
して外側から水を補充すればよく、前面板の開口を開い
たり吸水材が入っている受け箱をケースの外に取出す必
要がなくなる。また側面板に形成されている小孔を通し
て挿通される紐によって切花が倒れるのを防止すること
が可能になる。しかも必要に応じて前面板に設けられて
いる開口を開くことによって、このケース内に収納され
た切花をそのまま見ることが可能になり、流通段階で開
口を通して見ながら中身の切花のセリを行なうことが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】切花用ケースを組立てるための段ボール原紙の
展開平面図である。
【図2】受け箱の展開平面図である。
【図3】受け箱の組立て斜視図である。
【図4】切花用ケースの組立て動作を示す外観斜視図で
ある。
【図5】受け箱を収納する動作を示す斜視図である。
【図6】切花を収納した状態の斜視図である。
【図7】完全に閉じた状態の切花用ケースの外観斜視図
である。
【図8】2個のケースを背中合わせに接合した状態の斜
視図である。
【符号の説明】
10 段ボール原紙 11 前面板 12 背面板 13〜15 側面板 16 折曲げ線 19、20 底板 21 補助板 22 折曲げ線 23、24 蓋板 25 補助板 26 折曲げ線 29 係止片 30 係止孔 31 ロック片 32 ロック孔 33 取手穴 34 円形の小孔 35 注水口 38 耐水シート 39〜41 折曲げ線 42 受け箱 43 吸水材 46 切込み 47 開口 48 蓋板 50 バンド

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】段ボール紙等のシートを直方体状に組立て
    て成り、中に切花を収納して搬送するケースにおいて、 前記切花が直立した状態で搬送されるようにするととも
    に、 底部に耐水性の受け箱を収納し、該受け箱内に配置され
    る吸水材に含浸される水によって前記切花に水を補給す
    るようになし、 前面板、背面板、または側面板に注水口を形成し、該注
    水口を通して外側から前記吸水材に水を補充するように
    なし、 側面板に小孔を形成し、該小孔を通して挿通される紐に
    よって内側の切花を押えて倒れるのを防止し、 しかも直立した状態において前面板に切込みによって開
    閉自在な開口を形成し、該開口を通して中に収納されて
    いる切花が見えるようにしたことを特徴とする切花用ケ
    ース。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63100517A (ja) * 1986-10-17 1988-05-02 Hitachi Ltd 速度制御装置
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