JPS6018389Y2 - 鉢物用包装ケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は洋らんや観葉植物等の比較的丈の長い鉢植え
商品を持運ぶ場合に使用する包装ケースに関するもので
あって、特に植木鉢それ自体はディスプレーボックスを
兼ねる台座内に収容し、運搬時にはこの台座を細長いス
リーブ内に嵌装した後、台座とスリーブとを運搬用把手
で固定して、簡便にキャリングできるようにした包装ケ
ースに係るものである。

近年、贈答品として切花や鉢植えの植物の利用度が高ま
っており、特に洋らんや観葉植物等の高価な鉢物が贈答
用に使われることが多くなってきている。

しかるに贈答品に使われる洋らんや観葉植物は、大株仕
立ての丈の長い商品であるためこれを購入して持ち帰る
場゛合に高張ること、また比較的重量があるうえに花や
葉を傷め易いこと、更に箱詰めしにくいこと等の不便が
あり、従来この種の鉢物の小売に際しては紙で包み、紐
や袋で吊下げることができるようにして販売されている
のが実情である。

しかしそれでも包装しにくいことや運搬時に花や葉を傷
め易いことに変わりはな（、その上内容物が高級品の割
に包装が貧弱な感を与えるので贈答品としての商品価値
が低まるという不利もあった。

このような実情に鑑み本考案は、洋らん、観葉植物等の
高級な鉢物を贈答用に販売するに当り、運搬、保管に便
利で花や葉及び鉢を傷わす、また体裁が良く、内容品に
高級感を与えることができると共に箱詰めもし易い提手
付きケースを提案せんとしたものである。

以下本考案の構成を図示の実施例に基づき具体的に説明
ｒる。

先ず鉢を収容する台座の構成を説明すると、段ボール等
で作った略矩形状のシート材料を用いて、これに第５図
の展開図に示す如く同一幅の６枚の側板２を折線を介し
て一方向に連設しその一方の端縁には接合片３を付設す
る。

また反対側の端縁に位置する側板２の長さは他の側板の
長さよりも長く形成して、これに対応して接合片３の長
さも長めに形成しておく。

そして中央の側板２の上辺には６角形の台板４を連設し
、更にその上辺には支持片５を連設する。

なお、台板４の中央には植木鉢Ｂの外径に見合う大きさ
の嵌装孔６を穿設し、更に該合板の左右両辺部には折込
片７を付設する。

また、中央の側板２と隣り合う左右の側板２の上辺には
一例として三角形状の固定片８を連設し、その一端縁に
差込フラップ９を設ける。

この差込フラップ９と固定片８との間に切溝１０を設け
、更に前記側板と端部側板または接合片との間の側板の
上辺には前記切溝１０に挿入する係止片１１を平行な切
線１２．１２によって形成する。

なお回置符号１３は支持片５の両端縁に穿設した突起１
４と係合させるべく側板の一部に形成した嵌合溝である
。

また符号１５は各側板の下辺に連設］〜た底板、１６は
把手の基部を挿入するスリットである。

上記のように構成された台座１を組立てるに当っては、
接合片３を介１７て側板２を筒状に接合する。

そして底板１５を順次に一部が互いに重なるように折込
んで底面を封緘し、また上面には台板４を折曲げる。

このとき台板４が筒体の底板より隔てられた所定の高さ
を保持するようになすため、支持片５を側板の内面に沿
って折曲げ、また折込片７も同時に側板の内面に折込む
ようになし、更に前記支持片５の両端縁に突設した突起
１４を嵌合溝１３に嵌め込み、これを固定するものであ
る。

このようにしてから、第８図に示す如く台板４に設けた
孔６の中に鉢Ｂを挿入してその口縁部が台板に載るよう
にした後、その上方から固定片８を冒せるように折曲げ
て差込フラップ９を側板の内側に差込み、更に係止片１
１を切溝１０に挿入して、前記固定片８を固定するので
ある。

かくして鉢Ｂは、台板４に設けた孔６により左右方向の
ズレ動きが防止され、また固定片８によって上下方向の
移動も防止できる巾で、輸送中に鉢が動くことがなく鉢
の安定性が高まるのである。

第１図が台座１の組立斜視図であり、この状態ではデ、
ｆスプレーボックスとして使用できる。

この場合には台座それ自体が体裁の良いカバーを構成す
るので展示効果においても有利なものである。

第４図はスリーブ２０の展開図であり、図に示すように
段ボール紙等で作った略矩形のシート材料に等間隔に折
線を刻設して、６枚の外装板２１を−・方向に連設（７
、更にその一方の端縁には重合板２２を連設する。

端部の外装板２１にはその側縁上下に連結用突起２３を
設け、この突起が嵌入する切込溝２４を重合板２２とこ
れと隣り合う外装板２１と境界上に設ける。

なお外装板２１の適宜な位置には必要に応じてセロファ
ン等を貼付した窓２５を形成することを可とする。

符号２６は外装板２１の上辺に連設した２枚の天板、２
７はこの天板に付設した差込フラップ、２８は天板２６
の両側において外装板２１の上辺に連設置−た折曲フラ
ップである。

また符号２９は重合板２２の側縁に突設（また突起、３
０は同じく重合板に形成した把手挿入用のスリット、３
１は同じく端部の外装板２１に設けた切欠きである。

上記σ）スリーブ２０によって台座１に収容した鉢植え
商品を包装するには、先ず重合板２２の突設した突起２
８を台座側面に形成した嵌合溝１３に嵌め込む。

そして重合板２２を台座１の後面に位置する側板２上に
重ね合せてから、第２図〜第３図の如く該台座の周面に
外装板２１を巻ぎ付けるようにして取付ける。

そして端部の外装板１の側縁に設けた２個の連結用突起
２３を重合板２２の付根に設けた切込溝２４に挿入する
。

天板２６はフラップ２８を折曲げた後その上に重ねるよ
・うに折曲げて先端のフラップ２７を合掌状態に突合せ
て天面を封緘するのである。

上記のようにスリーブ２０を冒せた台座１を持運びする
場合には、第７図に例示する市販のプラスチック把手４
０を利用して、その基部４１を側板２１に設けたスリッ
ト１６及び重合板２２に設けたスリット３０ならびに外
装板２１に設けた切欠き３１を通じて台座１の内側に挿
入し、台座１εスリーブ２０とを把手４０により固定し
て台座即ち鉢部を下にして第６図の如くケース全体を斜
めの状態にして持運ぶものである。

なお台座１に収容する鉢の大きさは株の大きさに応じて
大小様々であるから、台板４に穿設する孔６の大きさは
収容を予定する鉢の最大径に対応するように設定してお
（ものである。

そして異寸法の鉢Ｃを収容するときは、それに合せた鉢
嵌装孔５０を穿設した第１０図に示ず鉢固定板５１を別
に用意して、これを第９図の如く台板４の上に載置し、
この鉢固定板５１に鉢Ｃを支持させれば鉢の寸法差が吸
収できると共にこの鉢固定板が衝撃に対するクッション
作用も発揮する。

またこの実施例では台座１ならびにスリーブ２０を六角
形に形成したものであるが、六角形に限定されるもので
はなく、四角、五角或いは六角等の多角形と１〜でも良
い。

上述のように構成した本考案のケースによれは、スリー
ブをシーＩ・状の展開状態のまま台紙に設けた折線に従
って筒状台座の周面に巻きつけることにより、このスリ
ーブで鉢植えの樹木を側方より抱込むように箱詰めしう
るので、箱詰め時に花や葉を傷めず、Ｌ５かも迅速に箱
詰め作業が行える。

また鉢を収容する筒状台座は中央の側板の上辺に鉢の大
径に見合う大きさの孔を有する合板と、この台板底板よ
り隔てられた所定の高さに保持する支持片を連設（７、
左右の側板の上辺には合板上に折曲げて縁部を係止でき
る固定片を設けたから、前記台板により鉢は前後左右の
移動が防止され、また前記ｆ３板と固定片とで鉢を挟持
して上方向への移動が防止されるので、持運びの際に鉢
本体を筒状台座内に１〜つかりと固定でき鉢が転倒した
り台座から抜けることがなく、しかもスリーブ内側にお
いて台板および支持片が鉢を衝撃から保護する緩衝機能
があるので、被包装品を安全に取扱うことができる効果
を有する耘のである。

【図面の簡単な説明】

図面に本考案の実施例を示すらので、第１図は台座の組
立斜視図、第２図及び第３図は台座に冒せて使用するス
リーブの組立途中の状態を示した斜視図、第４図はスリ
ーブの展開図、第５図は台座の展開図、第６図は持歩き
時の使用例を示す斜視図、第７図はプラスチック把手の
斜視図、第８図は第１図Ａ−Ａ線の断面図、第９図は第
８図と同様の断面図で、小径の鉢を収容する状態を示す
。 第１０図Ｉ及び■は鉢を収容する際に使用される鉢固定
板の平面図である。 １：台座、２：側板、３：接合片、４：台板、５：支持
片、６；嵌装孔、７：折込片、８′、固定片、９：差込
フラップ、１０：切溝、１１：係止片、１２；切線、１
３嵌合溝、１４：突起、１５：底板、１６：スリット、
２０ニスリーブ、２１：外装板、２２：重合板、２３：
連結用突起、２４：切込溝、２５：窓、２６：天板、２
７：差込フラップ、２８：折曲フラップ、２９：突起、
３０ニスリット・、３１：切欠き、４０＝把手、４１：
基部、５０：嵌装孔、５１：鉢固定板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 植木鉢を収容保持する筒状台座１と、花葉部分を包囲す
   るスリーブ２０と、両者を分離しないように固定する係
   止具とよりなる包装ケースであって、前記筒状台座１は
   中央の側板２の上辺に鉢の大径に見合う大きさの孔６を
   有する台板４と、この台板４を台座底板より隔てられ所
   定の高さに保持する支持片５を連設腰左右の側板２，２
   の上辺には台板４上に折曲げて縁部を係止できる固定片
   ８，８を連設してなり、前記スリーブ２０は略矩形の台
   紙に等間隔に折線を刻設して複数板の外装板２１を形成
   腰かつこの外装板２１の上辺には天面封鎖用の天板２６
   を連設したものからなり、前記スリーブ２０をシート状
   の展開状態のまま台紙に設けた折線に従って筒状台座１
   の周面に巻きつけ、かつ天面を閉じることによりスリー
   ブで鉢植の樹木を抱込むように箱詰することを特徴とす
   る鉢物用包装ケース。