JPH0571121U - 切花用ケース - Google Patents

切花用ケース

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JPH0571121U
JPH0571121U JP1886392U JP1886392U JPH0571121U JP H0571121 U JPH0571121 U JP H0571121U JP 1886392 U JP1886392 U JP 1886392U JP 1886392 U JP1886392 U JP 1886392U JP H0571121 U JPH0571121 U JP H0571121U
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cut
flowers
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孝 大波
誠 藤枝
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Tokan Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 切花を水上げ状態を維持し、しかも高い鮮度
を保ったままで物流に供することが可能で、必要に応じ
て中の切花を見ることができるようにした切花用ケース
を提供することを目的とする。 [構成] 底部に吸水材を敷設した受け箱42を収納
し、このケース内に直立した状態で切花を収納するとと
もに、吸水材に含浸されている水によって切花に水を補
給する。そして前面側の開口47を蓋板48によって開
閉可能に覆うようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は切花用ケースに係り、とくに段ボール紙等のシートを直方体状に組立 てて成り、中に切花を収納して搬送するケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
切花を生産地から物流過程を通して消費者に供給するために、従来は偏平な段 ボールケースが用いられていた。すなわち横長であって高さ方向の寸法の低い偏 平な段ボールケース内に切花を横にして収納するようにしていた。また比較的気 温が高い春から秋の期間においては、鮮度を保持するために、鮮度保持剤および 特殊フイルムを段ボールケースと併用するようにしていた。またとくに気温が高 い盛夏の時期には、断熱性を有する発泡スチロール箱を使用するようにしていた 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の段ボールケースから成る切花用ケースによれば、切花を横にして収納す るようにしているために、花がむれて品温が上昇して品質が劣化し、さらには鮮 度が低下した状態で市場に着くという問題があった。またこのような物流形態に よれば、搬送時においては切花には水が供給されないために、市場から仕入れた 切花を小売店で水上げをしなければならず、そのために時間がかかる欠点があっ た。
【0004】 段ボールケースとともに鮮度保持剤やフィルムを併用すると、切花の物流のコ ストが増加する欠点がある。また発泡スチロール樹脂から成る包装箱は、段ボー ルケースから成る包装箱よりもコストが高いばかりでなく、廃棄して焼却すると 有害ガスを発生する問題があり、また発泡スチロール樹脂製のケースは偏平に折 畳むことができないために、保管や供給の際に余分なスペースを要する欠点があ る。
【0005】 本考案はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、仕入れた切花の水 上げ作業を省略することが可能で、また花がむれてその品質が劣化することがな く、高い鮮度を保ったままで市場へ供給することができるようにした切花用ケー スを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、段ボール紙等のシートを直方体状に組立てて成り、中に切花を収納 して搬送するケースにおいて、 前記切花が直立した状態で搬送されるようにするとともに、 底部に耐水性の受け箱を収納し、該受け箱内に配置される吸水材に含浸される 水によって前記切花に水を補給するようになし、 しかも直立した状態において前面板に切込みによって開閉自在な開口を形成し 、該開口を通して中に収納されている切花が見えるようにしたことを特徴とする 切花用ケースに関するものである。
【0007】
【作用】
従ってこの切花用ケース内に切花が直立した状態で収納されるようになり、し かもその底部に配されている耐水性の受け箱内の吸水材に含浸されている水によ って切花に水が供給されることになる。このような切花用ケースは、必要に応じ て前面板の切込みの部分を開放することによって、中の切花を見ることが可能に なる。
【0008】
【実施例】
図1は本考案の一実施例に係る切花用ケースを組立てるための段ボール原紙1 0を示している。この段ボール原紙10はその段が高さ方向に延びるようになっ ており、前面板11と、背面板12と、3枚の側面板13、14、15とを備え 、これらを折曲げ線16によって互いに折曲げ可能に連結した構造になっている 。
【0009】 そして前面板11の下端と背面板12の下端にはそれぞれ底板19、20が折 曲げ線22を介して連設されている。また側板13、14の下端には折曲げ線2 2を介して補助板21が連設されるようになっている。また前面板11、12の 上端には折曲げ線26を介して蓋板23、24がそれぞれ連結されている。また 補助板13、14の上端には折曲げ線26を介して補助板25が折曲げ可能に連 結されている。
【0010】 側面板13の図1において左端には係止片29が連設されており、この係止片 29を受入れる係止孔30が背面板12と側面板15との接合部に設けられてい る。また背面板12の側部にはロック片31が設けられており、このロック片3 1を受入れるロック孔32が係止片29の根元部分に設けられている。また側面 板13、14、15には横長の取手穴33が設けられている。さらに側面板13 、14、15には円形の小孔34がそれぞれ2個ずつ設けられており、紐を挿通 するようになっている。また側面板13、14、15の下方位置には横長の注水 口35が設けられている。
【0011】 つぎにこのような段ボール原紙10から成る切花用ケース内に収納される受け 箱42を構成する耐水シート38について説明すると、図2に示すようにワック ス等の耐水材料を含浸した段ボールシートには、横方向に互いに平行な2本の折 曲げ線39が形成されるとともに、このシート38にはさらに縦方向に互いに平 行な2本の折曲げ線40が形成されるようになっている。またこの耐水シート3 8のコーナの部分には折曲げ線39、40の交点から斜めに延びる折曲げ線41 が設けられている。
【0012】 このような耐水シート38は図3に示すように、横方向の折曲げ線39と縦方 向の折曲げ線40とをそれぞれ折曲げるとともに、斜めの折曲げ線41を折曲げ ることによって、直方体状の受け箱42に組立てられる。そしてこのような受け 箱42内には例えばウレタン樹脂から成る吸水材43を配置する。この吸水材4 3によって含浸される水によって、切花に水を補給するようにする。
【0013】 これに対して外側の切花用ケースは、図1に示す段ボール原紙10を直方体状 に組立てる。すなわち図4に示すように、折曲げ線16のところで前面板11、 背面板12および3枚の側面板13、14、15を折曲げることによって、直方 体状に包装箱を組立てる。そして下側の補助板21を内側へ折曲げるとともに、 底板19のコ字状の切込みと底板20の先端側の突部と補助板21の先端部とを 互いに組合わせることによって、包装箱の底部開口を閉塞する。
【0014】 そして前面板11に形成されている切込み46のところを開いて図5に示すよ うに、吸水材43が内部に敷設された受け箱42をこの切花用ケース内に収納す る。また上部の開口は、補助板25および蓋板23、24によって閉塞する。な お一対の蓋板23、24の先端部を粘着テープ等によって貼付けて固定するよう にすればよい。
【0015】 このようにして組立てられた切花用ケース内には、図6に示すようにその前面 板11側の開口47を通して切花が収納される。ここでこの切花用ケースは直立 した状態で使用されるようになっており、切花は直立した状態のままでこの切花 用ケース内に収納される。そしてこの切花の根元部分は、切花用ケースの底部に 配されている受け箱42内の吸水材43と接触し、この吸水材43に含浸されて いる水を吸上げることになる。すなわちこの切花は、箱に収納された状態でなお 水が補給され続けることになる。そして中に収納されている切花が倒れないよう に、側面板13〜15に形成されている円形の小孔34を通して紐を通し、この 紐によって収納された切花を押えて倒れるのを防止する。
【0016】 切花をケース内に収納したならば、前面側の開口47を閉じている蓋板48に よって開口47を閉じるとともに、この蓋板48に形成されている係止片49を 係止孔30に挿入する。そしてこの後にロック片31を係止片29の根元に形成 されているロック孔32に挿入することによって、蓋板48を閉じた状態でロッ クする。
【0017】 このようにして蓋板48を閉じたならば、好ましくは図8に示すように、一対 の切花用ケースを背中合わせにした状態でバンド50によって連結する。これに よって切花用ケースの倒壊が防止されることになる。また内部の受け箱42内に 必要に応じて注水口35を通して水を供給することにより、内部に適量の水を保 持するようにする。このようにして切花は物流に供されることになる。
【0018】 このように本実施例に係る切花用ケースは、その底部に配されている受け箱4 2および吸水材43によって、物流段階においても内部の切花に水を供給するこ とが可能になる。従って切花の水上げを保持し、花の鮮度を保つことが可能にな る。また箱詰めの際の水切り作業が省け、出荷効率が改善される。また小売店で 水上げ作業を行なう必要がなく、すぐにそのままの状態で販売を行なうことがで きる。
【0019】 このように水上げを行なうための受け箱42を底部に配するようにしているた めに、切花用ケースの底部の強度が増加し、これによって歪が防止されることに なる。また花を水上げの状態で維持するための受け箱42をワックス等を含浸さ せた耐水紙によって構成するとともに、このような受け箱42内にウレタン樹脂 等から成る含水マット43を収納しているために、金属やプラスチックから成る 水受けを用いる必要がなく、これによってコストの低減を図るとともに、不要に なった場合の廃棄処理を容易にすることが可能になる。
【0020】 またこのような切花用ケースは、図6に示すように、前面板11に設けられて いる切込み46のところで蓋板48を開くことができる。すなわち前面を開放可 能にし、これによって流通段階で内部の切花を見えるようにしている。従って流 通市場で前面の蓋板48を開けて中の商品を見せた状態でセリを行なうことがで き、非常に便利である。しかも蓋板48は係止片29とロック片31とによって ロックされるようになっているために、開く際に粘着テープ等を剥す必要がなく 、作業性がよいばかりでなく、市場のセリの場所を汚すこともない。
【0021】 またこのような切花用ケースは、切花を直立した状態でこのケース内に収納し て末端の店頭まで輸送することができ、しかもこのときに上述の如く水上げを維 持しており、必要に応じて注水口35から水を補給するようにしている。従って 花が傷むことがないばかりでなく、横に寝かした状態で輸送する場合に比べて、 花がむれることがなく、花を高い鮮度に保持することができる。またこのように 切花用ケースを直立した状態で搬送するようにしているために、小売店で箱ごと 仕入れて店頭に置くことができるばかりでなく、横詰めのカートンと比較して保 管スペースを少ししか必要としなくなる。
【0022】 またこのような切花用ケースは、図1に示すように1枚の段ボール原紙10か ら構成されるとともに、一方の側面側が側面板13、15によって二重構造にな っているために、高い耐圧強度を有するようになる。このような切花用ケースは 、図8に示すように一対のケースを背中合わせにしてバンド50で結合すること によって、輸送中の転倒を防ぐことが可能になる。
【0023】
【考案の効果】
以上のように本考案は、切花が直立した状態で搬送されるように収納されると ともに、底部に耐水性の受け箱を収納して、この受け箱内に配置される吸水材に 含浸される水によって切花に水を補給するようになし、しかも直立した状態にお いて前面板に切込みによって開閉自在な開口を形成し、この開口を通して中に収 納されている切花が見えるようにしたものである。
【0024】 従って切花の水上げ状態を維持するともとに、直立した状態で物流に供するこ とができる。従って輸送段階での切花の鮮度の低下を最小限に抑え、品質の劣化 をなくした状態で切花を供給することが可能になる。しかも必要に応じて前面板 に設けられている開口を開くことによって、このケース内に収納された切花をそ のまま見ることが可能になり、流通段階で開口を通して見ながら中身の切花のセ リを行なうことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】切花用ケースを組立てるための段ボール原紙の
展開平面図である。
【図2】受け箱の展開平面図である。
【図3】受け箱の組立て斜視図である。
【図4】切花用ケースの組立て動作を示す外観斜視図で
ある。
【図5】受け箱を収納する動作を示す斜視図である。
【図6】切花を収納した状態の斜視図である。
【図7】完全に閉じた状態の切花用ケースの外観斜視図
である。
【図8】2個のケースを背中合わせに接合した状態の斜
視図である。
【符号の説明】 10 段ボール原紙 11 前面板 12 背面板 13〜15 側面板 16 折曲げ線 19、20 底板 21 補助板 22 折曲げ線 23、24 蓋板 25 補助板 26 折曲げ線 29 係止片 30 係止孔 31 ロック片 32 ロック孔 33 取手穴 34 円形の小孔 35 注水口 38 耐水シート 39〜41 折曲げ線 42 受け箱 43 吸水材 46 切込み 47 開口 48 蓋板 50 バンド

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段ボール紙等のシートを直方体状に組立
    てて成り、中に切花を収納して搬送するケースにおい
    て、 前記切花が直立した状態で搬送されるようにするととも
    に、 底部に耐水性の受け箱を収納し、該受け箱内に配置され
    る吸水材に含浸される水によって前記切花に水を補給す
    るようになし、 しかも直立した状態において前面板に切込みによって開
    閉自在な開口を形成し、該開口を通して中に収納されて
    いる切花が見えるようにしたことを特徴とする切花用ケ
    ース。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63100517A (ja) * 1986-10-17 1988-05-02 Hitachi Ltd 速度制御装置
JPS63158093A (ja) * 1986-12-22 1988-07-01 松下電工株式会社 ヘアカツタ−
JPH0486715U (ja) * 1990-11-30 1992-07-28
JP3093479U (ja) * 2002-10-17 2003-05-09 株式会社鈴鹿サーキットランド 補助ベッド

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