JP2566213C - - Google Patents

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JP2566213C
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JP
Japan
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foam sheet
polyurethane foam
air
film
reinforcing fiber
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English (en)
Original Assignee
池田物産株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は例えば自動車の天井材等に使用される自動車
用内装材に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来、多価イソシアナートをポリウレタン発泡体シート等の
通気性シートに含浸させ、水蒸気と接触させて該多価イソシアナートを高分子化
するとともに所定形状に成形した内装材が提供されている(特開昭58−534
6)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら上記内装材は通気性があり、
該内装材をタバコの煙、微細な塵埃等を含んだ空気が通過すると内装材表面が著
しく汚染されると云う問題点があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】 本発明は上記従来の課題を解決するための手
段として、多価イソシアナート硬化物が内在するポリウレタン発泡体シート(2)
と、該ポリウレタン発泡体シート(2)の片面または両面に貼着される厚み20〜 150μmの非通気性フィルムと(2A)、該ポリウレタン発泡体シート(2)と該非
通気性フィルム(2A)との間または該非通気性フィルム(2A)の外側に積層されてい
る補強繊維層(3)とからなり所定形状に成形されている内装材(1)であって、該
補強繊維層(3)には熱硬化性合成樹脂が塗布または含浸されており、該補強繊維
層(3)は該熱硬化性合成樹脂によって該ポリウレタン発泡体シート(2)および/
または該非通気性フィルム(2A)に接着されている 自動車用内装材を提供するもの
である。 【0005】 本発明に使用されるポリウレタン発泡体シート(2)は、例えば
メチレンジフェニルジイソシアナート(MDI)等の多価イソシアナートの硬化
が内在したものであり、上記多価イソシアナートの硬化物を上記ポリウレタン
発泡体シートに内在せしめるには、上記多価イソシアナート該ポリウレタン発
泡体シートに塗布または含浸させた後高分子化更には硬化せしめる。 【0006】 本発明の内装材に介在せしめられる非通気性フィルムとは、例
えば40μm以上150μm以下、望ましくは50μm以上100μm以下、更
に望ましくは60μm以上80μm以下の膜厚を有するポリエチレンフィルム、
ポリプロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルム、20μm以上150μm
以下、望ましくは30μm以上100μm以下、更に望ましくは30μm以上8
0μm以下の膜厚を有するポリアミドフィルム、または10〜30μmの膜厚を
有するポリアミドフィルムと10〜30μmの膜厚を有するポリオレフィンフィ
ルムとの積層フィルム等がある。 【0007】 上記ポリウレタン発泡体シートには補強のために繊維層が積層
れる。上記補強繊維層とはポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維
、アセテート繊維、セルロース繊維等の有機繊維やガラス繊維、炭素繊維、セラ
ミック繊維、ウィスカ、ロックウール、スラグウール等の無機繊維のウェブ、不
織布、編織物等であり、上記補強繊維層は同種または異種のものが二層以上積層
されてもよい。上記補強繊維層にはメラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、フェ
ノール樹脂、レゾルシン樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性合成樹脂が塗布または
含浸される。 【0008】 本発明の内装材を製造するには、上記ポリウレタン発泡体シ ートに多価イソシアナートを塗布または含浸せしめ、更にその片面または両面に
上記非通気性フィルムを貼着する。 【0009】 そして、更に上記補強繊維層を積層し、所望形状に成形すると
共に所望ならば加熱あるいは水蒸気等の硬化剤を接触せしめて上記多価イソシア
ナートを高分子化、更には硬化せしめ、更に該補強繊維層に塗布または含浸され
ている熱硬化性合成樹脂を硬化させる。 【0010】 上記方法以外、上記ポリウレタン発泡体シートを成形した後、
上記補強繊維層を積層してもよく、またポリウレタン発泡体シートを成形した後
に該熱可塑性合成樹脂の塗布層を形成してもよい。また非通気性フィルムはポリ
ウレタン発泡体シートに直接貼着する代りに上記補強繊維層の外面に貼着しても
よい。 【0011】 上記ポリウレタン発泡体シートと上記非通気性フィルムとは接
着剤やホットメルトシート等を用いて貼合せられるが、上記ポリウレタン発泡体
シートに塗布または含浸されている多価イソシアナートを接着剤として利用して
もよく、また上記ポリウレタン発泡体シートと上記補強繊維層とは夫々塗布また
は含浸している多価イソシアナートまたは熱硬化性合成樹脂が成形の際の圧力で
滲出して接着剤の役目をして貼合せられる。 【0012】 【作用】 本発明の内装材(1)は上記したように非通気性フィルム(2A)が介
在しているので該非通気性フィルムによってポリウレタン発泡体シートの通気性
は抑制される。 【0013】 【実施例】 図1に本発明の内装材(1)の一実施例を示す。内装材(1)におい
て、(2)はメチレンジフェニルジイソシアナート(MDI)の高分子化硬化物を
内在しているポリウレタン発泡体シートであり、(2A)は20μmの膜厚を有する
ポリアミドフィルムと30μmの膜厚を有するポリエチレンフィルムとの積層フ
ィルムからなる非通気性フィルムであり、ホットメルトシート(2B)を介して該ポ
リウレタン発泡体シート(2)の片面に貼着されており、(3)は補強繊維層である
ガラス繊維の編織物であり、(4)はポリエステル繊維のウェブ層であり、該編織 物(3)とウェブ層(4)とには夫々メラミン樹脂が含浸されている。更に(5)はポ
リプロピレンニードル不織布からなる表皮材であり、該表皮材(5)はホットメル
トシート(6)によって表面側のウェブ層(4)に接着されている。 【0014】 上記内装材(1)はポリウレタン発泡体シート(2)にMDIの活
性水素を有しない有機溶剤溶液(通常50重量%)をMDIとして30重量%程
度になるように含浸させ、次いで該ポリウレタン発泡体シート(2)の片面に上記
非通気性フィルム(2A)をホットメルトシート(2B)を介して貼着する。成形に際し
ては編織物(3)とウェブ層(4)とに夫々50重量%メラミン樹脂水溶液を夫々樹
脂分として35重量%程度になるように含浸させた上で該ポリウレタン発泡体シ
ート(2)の両面に重合し、160℃,3kg/cm2の圧力で3分間のホットプレス
を行なう。 【0015】 上記ポリウレタン発泡体シート(2)と編織物(3)およびウェブ
層(4)との積層物を成形した後、ホットメルトシート(6)を介してその表面に表
皮材(5)を圧着する。 【0016】 【発明の効果】 したがって本発明の自動車用内装材は通気性を非通気性フィ
ルムによって阻止されているから空気が通過しにくゝなり、空気中に含まれてい
るタバコの煙や塵埃等によって汚染されにくゝなる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一実施例の部分側断面図 【符号の説明】 1 内装材 2 ポリウレタン発泡体シート 2A 非通気性フィルム

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】多価イソシアナート硬化物が内在するポリウレタン発泡体シート
    と、該ポリウレタン発泡体シートの片面または両面に貼着される厚み20〜15
    0μmの非通気性フィルムと、該ポリウレタン発泡体シートと該非通気性フィル
    ムとの間または該非通気性フィルムの外側に積層されている補強繊維層とからな
    り所定形状に成形されている内装材であって、該補強繊維層には熱硬化性合成樹
    脂が塗布または含浸されており、該補強繊維層は該熱硬化性合成樹脂によって該
    ポリウレタン発泡体シートおよび/または該非通気性フィルムに接着されている
    ことを特徴とする自動車用内装材

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