JP2566122Y2 - 接続枠を用いた窓の施工構造 - Google Patents

接続枠を用いた窓の施工構造

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JP2566122Y2
JP2566122Y2 JP1992066249U JP6624992U JP2566122Y2 JP 2566122 Y2 JP2566122 Y2 JP 2566122Y2 JP 1992066249 U JP1992066249 U JP 1992066249U JP 6624992 U JP6624992 U JP 6624992U JP 2566122 Y2 JP2566122 Y2 JP 2566122Y2
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sash
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Inventor
明良 太田
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株式会社イナックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は接続枠を用いた窓の施
工構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】ユニッ
トバスルームは、通常、先ず防水パンを設置してその上
に内壁体を構成する壁パネルを立て、その後天井パネル
を組み付けることによって構築する。
【0003】このユニットバスルームに窓を設ける場
合、壁パネルが建築躯体と直接接していないため、一般
に接続枠を用いて窓サッシュと壁パネルとを接続する。
【0004】図(A)はその具体例を示している。図
において100は窓台,まぐさ,方立等からなる窓枠体
で、102はこれに固定されたサッシュ、104は室内
壁を構成する壁パネルである。
【0005】106は接続枠であって、図に示している
ように先端部がサッシュ102と窓枠体100との間の
隙間に入り込んだ状態でサッシュ102に固定され、ま
た他端部のフランジ108が壁パネル104の窓開口周
縁部に重ねられてビス等にて固定されている。
【0006】このようにユニットバスルームの窓を施工
するに際しては、接続枠106の取付けに先立って、図
(A)(ロ)に示しているようにサッシュ102と
枠体100との間に所定の隙間(約10mm程度の隙
間)を確保しておくことが必要である。
【0007】しかるに誤ってサッシュ102が直接接触
状態で窓枠体100に固定され、サッシュ102と窓枠
体100との間に所要の隙間が確保されていないことも
多く、この場合接続枠106の取付けができなくなって
しまう。
【0008】そこでこのような場合には、窓枠体100
を含めたサッシュ102の取付けをやり直さなければな
らず、窓の施工のために多くの手間,時間を要すること
となる。
【0009】尤も図(B)に示す形態のサッシュ(2
×4用のサッシュ)110の場合、固定片112が窓枠
体100から離れた位置に形成されているため、窓枠体
100との間に所定の隙間を設けない状態でサッシュ1
10を取り付けた場合にも、接続枠106の取付けを行
うことが可能である。
【0010】但しこの場合には次のような問題が生じ
る。即ち接続枠106を取り付けるに際しては、現場で
接続枠106先端部を現場寸法に合わせて切断するが、
上記固定片112は幅寸法の狭いもの(15mm程度)
であり、従って接続枠106を切断する際、その先端が
固定片112から図中右方向にはみ出してしまわないよ
うに、また逆にサッシュ110に当たってしまわないよ
うに厳密に寸法を定めて切断を行わなければならなくな
る。
【0011】また固定片112と接続枠106先端部と
をビスにて固定する際、ビスが接続枠106先端に近い
位置で打ち込まれることとなるため、接続枠106のビ
ス打部位が割れてしまう恐れがある(接続枠106は通
常樹脂製である)。
【0012】加えて接続枠106先端部がビスを介して
吊下がった形となるため、接続枠106の上に植木鉢そ
の他物品が載せられたとき、その荷重によってビスが抜
けてしまったり、接続枠106の撓みによってシール用
のコーキングが切れてしまったりする不都合を生じる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本考案はこのような課題
を解決するためになされたものであり、その要旨は、窓
枠体に取り付けたサッシュと室内壁を構成する内壁体に
またがって接続枠を配し、該接続枠の先端部を該サッシ
ュに固定する一方他端部を該内壁体の窓開口周縁部に固
定して、該接続枠によりそれらサッシュと内壁体とを接
続するように成した窓の施工構造において、前記サッシ
ュ側から室内側に向かって延びる一対の対向片と、それ
ら対向片を室外側端部で連結する連結片と、それら対向
片間に形成され室内側に向かって開口する凹部とを有す
、前記サッシュとは別体の固定部材を、前記窓枠体の
開口の内周縁に沿って該サッシュに一体に形成され、室
内側に突出する固定片の外周側において該サッシュに固
定し、該固定部材は、それら一対の対向片の幅を該固定
片の幅よりも広いものと成して各対向片の先端を該固定
片の先端よりも室内側に突出させ、それら対向片間の前
記凹部内に前記接続枠の先端部を呑み込ませた状態に固
定したことにある。
【0014】
【作用及び考案の効果】上記のように本考案は所定の固
定部材を介して接続枠をサッシュに固定するようにした
ものである。而してこの固定部材は、それ自身が接続枠
の先端部を入り込ませる凹部を有しているものであるか
ら、従来のようにサッシュと窓枠体との間に所定の隙間
を形成しなくても接続枠をサッシュに固定することが可
能となり、ユニットバスルーム等構築に際して窓の施工
性が大幅に向上する。
【0015】またこの固定部材はサッシュとは別体の部
材であって、しかも一対の対向片の室内外方向の幅が、
サッシュ側に一体に形成した固定片の幅よりも広く、従
って一対の対向片間に形成される凹部が奥行きの深いも
のであって、その凹部内に接続枠の先端部を大きく呑み
込むことが可能であり、従って現場で接続枠先端部を切
断する際に寸法を厳格に定めなくても良くなり、作業が
簡単化する。
【0016】また固定部材はサッシュ側の固定片よりも
幅の広いものであるため、従来の施工構造では取付けの
できないような、接続枠の先端がサッシュに届かないよ
うな長さの短いものである場合にも、支障なくその取付
けを行うことができる。
【0017】また固定部材の一方の対向片は接続枠先端
部に対する支持片ともなるものであるから、接続枠に加
わる荷重によって固定用のビスが抜けてしまったり、接
続枠が撓んでコーキングが切れてしまったりするのを防
止できる。
【0018】
【実施例】次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において10は窓枠体であって、サッシ
ュ12がこの窓枠体10に固定されている。
【0019】14はユニットバスルームの内壁体を構成
する壁パネルであって、窓開口16の周縁部に接続枠1
8が設けられている。
【0020】この接続枠18は、先端部がサッシュ12
に固定され、また他端側のフランジ20が開口16の周
縁部に重ねられた上、ビスによって壁パネル14に固定
されている。
【0021】サッシュ12は、図1(B)に示している
ように窓枠体10にて囲まれた開口22の内側に位置す
る部分の外周端部が窓枠体10に当接させられている。
【0022】一方サッシュ12の内周側の端部には、細
幅(約15mm程度)の固定片24が一体に形成されて
おり、この固定片24の外周側の部位において、開口2
2の内周縁に沿って矩形環状に配置された固定部材26
がサッシュ12に固定されている。
【0023】固定部材26は、図2に示しているように
互いに対向しつつ平行に延びる一対の対向片28と、そ
れらを基端において連結する連結片30とを備えた断面
コ字形状のもので、それら一対の対向片28の間に凹部
32が形成されている。
【0024】そしてこの凹部32内部に接続枠18の先
端部を入り込ませた状態で、即ち接続枠18の先端部を
呑み込んだ形で、固定部材26がビス34にてかかる接
続枠18の先端部に固定され、また他のビス36によっ
てサッシュ12の前記固定片24に固定されている。
【0025】この固定部材26は、各対向片28の幅が
固定片24よりも広くされており(30〜40mm程
度)、それらの先端が固定片24の先端よりも大きく室
内側に突き出している。
【0026】以上のように本例の施工構造は、接続枠1
8の先端部を断面コ字形状の固定部材26の凹部32内
に呑み込んだ状態で、この固定部材26を介してサッシ
ュ12に固定するものであるため、接続枠18の取付け
に当ってサッシュ12と窓枠体10との間に隙間を確保
しておく必要がない。
【0027】また接続枠18の先端部が奥行きの深い凹
部32の内部に隠れた状態でかかる接続枠18が取り付
けられるから、現場寸法に合わせて接続枠18の先端部
を切断するに際し、厳格に寸法出しを行わなくても済
み、接続枠18の切断加工も容易となる。
【0028】加えて接続枠18の先端部が対向片28に
て支持された状態となるから、接続枠18に加わった重
みによって接続枠18が撓み、シール用のコーキングが
途中で切れてしまうといったことも防止できる。
【0029】尚固定部材26として幅(図中左右方向の
長さ)の広いものを用いることにより、様々な長さの接
続枠18に対応できる利点が得られる。即ち従来の施工
構造にあっては、接続枠18の先端がサッシュ12に届
かないような長さの短いものである場合、その取付けが
できないが、本例の施工構造によればその取付けが可能
であるし、また逆に接続枠18の長さが長い場合におい
ては、その先端を切断することによって取付けを行うこ
とができる。
【0030】以上本考案の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本考案はその主旨を逸脱しない範
囲において、当業者の知識に基づき様々な変更を加えた
形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の窓の施工構造の一実施例の図である。
【図2】図1における固定部材の構成を示す図である。
【図3】本考案の背景説明のための説明図である。
【符号の説明】
10 窓枠体12 サッシュ 14 壁パネル 16,22 開口 18 接続枠26 固定部材 28 対向片 30 連結片 32 凹部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓枠体に取り付けたサッシュと室内壁を
    構成する内壁体にまたがって接続枠を配し、該接続枠の
    先端部を該サッシュに固定する一方他端部を該内壁体の
    窓開口周縁部に固定して、該接続枠によりそれらサッシ
    ュと内壁体とを接続するように成した窓の施工構造にお
    いて前記サッシュ側から室内側に向かって延びる一対の
    対向片と、それら対向片を室外側端部で連結する連結片
    と、それら対向片間に形成され室内側に向かって開口す
    る凹部とを有する、前記サッシュとは別体の固定部材
    を、前記窓枠体の開口の内周縁に沿って該サッシュに一
    体に形成され、室内側に突出する固定片の外周側におい
    て該サッシュに固定し、該固定部材は、それら一対の対
    向片の幅を該固定片の幅よりも広いものと成して各対向
    片の先端を該固定片の先端よりも室内側に突出させ、そ
    れら対向片間の前記凹部内に前記接続枠の先端部を呑み
    込ませた状態に固定したことを特徴とする接続枠を用い
    た窓の施工構造。
JP1992066249U 1992-06-09 1992-08-29 接続枠を用いた窓の施工構造 Expired - Lifetime JP2566122Y2 (ja)

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JP4-46071 1992-06-09
JP4607192 1992-06-09
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JPH0616682U JPH0616682U (ja) 1994-03-04
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP4091799B2 (ja) * 2002-06-19 2008-05-28 ミサワホーム株式会社 窓枠構造

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