JP3323763B2 - サッシ枠の取付装置 - Google Patents
サッシ枠の取付装置Info
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Description
枠をPC(プレキャスト)構造の建造物に対し兼用する
ためのサッシ枠の取付装置に関する。
(プレキャスト)構造(以下、単に「PC構造」とい
う。)の建造物毎にそれぞれ異なった取付構造を形成し
ていた。そして、木造建造物用のサッシ枠体にあって
は、長方形状に枠組構成され、上下左右それぞれの枠組
みに取付片を備えて、建造物に設けられた開講部に嵌め
込まれ、この嵌め込まれた状態で上下左右の枠組みの取
付片と開口部を形成してなる柱及び窓台とを釘やネジ等
の締結部材により直接打設され取付けられる構成として
いた。
を、PC構造の建造物に取付け使用しようとしても、釘
やネジ等の締結部材の打込が困難であったため共通使用
することができなかった。このため従来のPC構造の建
造物におけるサッシ枠体の取付けは、サッシ枠体を埋め
込み状に取付けてなるコンクリートユニット(以下、単
に「PCパネル」という。)を予め工場にて形成し、こ
のPCパネルトをコンクリートで打ち上がった壁の開口
部に嵌め込んで行われていた。
取付けにあっては、当然のことながら木造建造物用のサ
ッシ枠を利用するこができず、その選択の判断もPCパ
ネルの工場出荷時に決定しなければならなかった。この
ため他の種類のサッシ枠への変更が求められても、PC
パネル自体を交換しなければならず、建築現場において
サッシ枠を任意に選定する自由度が制限されていた。さ
らに、このPCパネルは、輸送中や現場での作業中にお
いて、サッシ枠自体が傷付いたり歪んだりすることがあ
り、そのため窓障子の嵌め込みが困難となることがあっ
た。
おけるサッシ枠の取付装置の問題点を解決するために、
PCパネルを使用せずに木造建造物用のサッシ枠体をP
C構造の建造物に取付け可能とするサッシ枠の取付装置
が、実開平4ー130689号により提案されている。
助枠部材の2部材からなり、コンクリートの打ち上げに
より形成されてなる開口部の内周面に予めコンクリート
アンカーを埋設し、このコンクリートアンカーにアング
ルをネジ止めし、このアングルにサッシ枠体を取付ける
ための補助枠部材をネジ止めし、この補助枠部材に対し
木造建造物用のサッシ枠体をネジ止めすることによりサ
ッシ枠体が取付けられていた。
ングルと補助枠部材からなるサッシ枠の取付装置では、
上述のとおりサッシ枠体を取付けるために、アングルと
補助枠部材の2部材が必要となり、この取付けには微妙
な調整が必要でその作業に手間が掛かるという問題点を
有していた。また、アングルと補助枠部材の2部材の製
造が必要なため製造上の手間とコストが掛かってしまう
という問題点を有していた。
なされたものであって、木造建造物用のサッシ枠体をP
C構造の建造物に自在に兼用可能として、種類の豊富な
木造用サッシ枠を建築現場において自在に選定可能と
し、かつ、その構造を簡単で強固にすると共に、取付け
を容易としたサッシ枠の取付装置の提供を目的とするも
のである。
における問題点を解決するために本発明は、プレキャス
ト構造の建造物の開口部に上枠、下枠、及び縦枠を枠組
みしてなるサッシ枠体を取付けるものであって、上記開
口部に上補助枠、下補助枠、及び縦補助枠を枠組みして
なる補助枠体を取付けるもので、上記開口部の各内周面
の見込み方向に形成した通孔に木柱を埋設して、これら
木柱に対し上記補助枠体の各枠部材をネジ止めしてな
り、この補助枠体に上記サッシ枠体を載置状として上記
上枠と上補助枠同士及び上記縦枠と補助縦枠同士をネジ
止めして連結すると共に、上記下枠と下補助枠はこの下
枠に設けた垂下片を下補助枠に設けた間隙部に挿入し挟
み付けて連結してなることを特徴として構成されてい
る。
ャスト構造の建造物の開口部に上枠、下枠、及び縦枠を
枠組みしてなるサッシ枠体を取付けるものであって、上
補助枠、下補助枠、及び縦補助枠とからなると共に各枠
部材が中空部を有してこれらを連続させた補強構造とし
てなる補助枠体を上記開口部に取付けるもので、この開
口部の各内周面の見込み方向に形成した通孔に木柱を埋
設して、これら木柱に対し上記補助枠体の各枠部材をネ
ジ止めしてなり、この補助枠体に上記サッシ枠体を載置
状として上記上枠と上補助枠同士及び上記縦枠と補助縦
枠同士をネジ止めして連結すると共に、上記下枠と下補
助枠はこの下枠に設けた垂下片を下補助枠に設けた間隙
部に挿入し挟み付けて連結してなることを特徴として構
成されている。
請求項1又は2のいずれかに記載の本発明において、上
記補助枠体の下補助枠に上記サッシ枠体を載置状とし、
この下補助枠の壁体と起立片によって形成された上記間
隙部に上記下枠の垂下片を挿入し挟み付けて連係してな
ることを特徴として構成されている。
装置の一実施形態について図面を参照して詳細に説明す
る。図1は本実施形態に係るサッシ枠の取付装置の縦断
面図、図2は本実施形態に係るサッシ枠の取付装置の横
断面図、図3及び図4は本実施形態に係るサッシ枠の取
付装置の要部拡大図、図5は本実施形態に係るサッシ枠
の取付装置構造の要部の分解断面図である。
図1及び図2に示すように、木造建造物用のサッシ枠体
2をPC構造の建造物に取付けるための補助枠体1を設
けてなる。
枠12と縦補助枠13、13とを備え、これら各補助枠
を長方形状に枠組構成とされ、サッシ枠体2はこの補助
枠体1を介して開口部3に取付けられる。上記上補助枠
11と下補助枠12と縦補助枠13は、アルミの押出成
型により形成され、図3及び図4に示すように中間部に
それぞれ中空部14を形成して、これらを連続させて中
空枠部を構成することにより補強構造とされている。
の取付けは、以下のようにしてなされる。すなわち、ま
ず上記開口部3の各内周面の見込み方向に複数の通孔
4、4を形成し、この通孔4に角柱状の木柱5を各々埋
設して、これら木柱5に対し各枠部材の取付片7、7を
介しネジ6にて締結することにより、コンクリート壁の
開口部3に嵌め込み状にして取付けられる。
体1に対しサッシ枠体2を載置状として取付けるもので
ある。すなわち、サッシ枠体2の上枠21と上補助枠1
1同士と、サッシ枠体2の縦枠23、23と縦補助枠1
3、13同士をネジ6aにより締結して連係させ、か
つ、サッシ枠体2の下枠22と下補助枠12をネジ止め
する代わりに挟み付け構造により連係させて両者の連結
がなされる。
置は以下のようになされる。すなわち、図4及び図5に
示すように、上記下補助枠12に設けた中空部14に対
しサッシ枠体2の下枠22を載置状態として両者の連結
がなされる。
に対峙して起立片16を設け、この中空部14の壁体1
5と起立片16によって形成された間隙部18に、サッ
シ枠体2の下枠22が有してなる垂下片24を、図5に
おいて矢視する如く挿入して挟み付けることにより、サ
ッシ枠体2は下補助枠12に密着構造に連係される。こ
れにより、サッシ枠体2の下枠22と下補助枠12をネ
ジ止めすることなく強固に保持され、窓に懸かる負圧に
も耐えることが可能となる。なお、上記壁体15には、
空隙部17が設けられてなる。
部及び両側面部の連結部には、図3に示すように、屋外
側より各々化粧縁31、31が取付けられてなる。この
化粧縁31は、その一端部を上補助枠11及び縦補助枠
13にネジ6bにより固定することによって取付けて、
上補助枠11及び縦補助枠13とサッシ枠体2の上枠2
2及び縦枠23とのネジ止部分を覆い隠し美観を向上さ
せ、この部分への雨水等の浸入を防止している。
材の取付溝8を有してなり、上補助枠11に取付けられ
てなる化粧縁31には、タイト材9が嵌め込まれてな
り、サッシ枠体2の上枠22に弾性的に接触されること
により、サッシ枠の上部の隙間からの室内への雨水等の
浸入をより強力に防止している。
ように、その底辺部に屋外に突き出してなる延出片19
を備えてなり、この延出片19はサッシ枠及び窓障子上
部から滴ってきた雨水等を受け流すとともに、下補助枠
12と開口部3との隙間からの雨水等の浸入を防止して
いる。
た補助枠体1及びサッシ枠体2の屋内側には、膳板と発
泡材等からなる内装部材2Bが嵌め込まれて仕上げ加工
がなされる。またサッシ枠体2には、一般的な窓障子2
Aが嵌め込まれ、これによりサッシの取付けが完了す
る。
取付装置は、枠組み構成した補助枠体を備えることによ
り、種類が豊富な一般木造建造物用のサッシ枠を建築現
場にて自在に選定してPC構造の建造物に取付けること
が可能となり、PCパネル自体を取り替えることなく、
施工主の要求に合わせ任意にサッシ枠を選定するという
柔軟な対応ができるという効果がある。さらに、下枠と
下補助枠はこの下枠に設けた垂下片を下補助枠に設けた
間隙部に挿入し挟み付けて連結することから、下枠を位
置決めした状態で上枠と上補助枠同士及び縦枠と補助縦
枠同士をネジ止めすることができるので、連結の容易性
が図られる。
助枠体の各補助枠は、それぞれ一体構造に形成されると
共に、中空部を有して枠組み構成されるため、強固な枠
構造となって、サッシ枠体を開口部に強固に取付け支持
することができる。
下補助枠は、壁体と起立片によって形成された間隙部に
下枠の垂下片を挿入し挟み付けることにより、下補助枠
はサッシ枠体を密着構造に保持することが可能となる。
装置の縦断面図である。
装置の横断面図である。
装置の要部拡大図である。
装置の要部拡大図である。
装置の要部の分解断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】プレキャスト構造の建造物の開口部に上
枠、下枠、及び縦枠を枠組みしてなるサッシ枠体を取付
けるものであって、上記開口部に上補助枠、下補助枠、
及び縦補助枠を枠組みしてなる補助枠体を取付けるもの
で、上記開口部の各内周面の見込み方向に形成した通孔
に木柱を埋設して、これら木柱に対し上記補助枠体の各
枠部材をネジ止めしてなり、この補助枠体に上記サッシ
枠体を載置状として上記上枠と上補助枠同士及び上記縦
枠と補助縦枠同士をネジ止めして連結すると共に、上記
下枠と下補助枠はこの下枠に設けた垂下片を下補助枠に
設けた間隙部に挿入し挟み付けて連結してなることを特
徴とするサッシ枠の取付装置。 - 【請求項2】プレキャスト構造の建造物の開口部に上
枠、下枠、及び縦枠を枠組みしてなるサッシ枠体を取付
けるものであって、上補助枠、下補助枠、及び縦補助枠
を枠組みしてなると共に各枠部材が中空部を有してこれ
らを連続させた補強構造としてなる補助枠体を上記開口
部に取付けるもので、この開口部の各内周面の見込み方
向に形成した通孔に木柱を埋設して、これら木柱に対し
上記補助枠体の各枠部材をネジ止めしてなり、この補助
枠体に上記サッシ枠体を載置状として上記上枠と上補助
枠同士及び上記縦枠と補助縦枠同士をネジ止めして連結
すると共に、上記下枠と下補助枠はこの下枠に設けた垂
下片を下補助枠に設けた間隙部に挿入し挟み付けて連結
してなることを特徴とするサッシ枠の取付装置。 - 【請求項3】上記補助枠体の下補助枠に上記サッシ枠体
を載置状とし、この下補助枠の壁体と起立片によって形
成された上記間隙部に上記下枠の垂下片を挿入し挟み付
けて連係してなることを特徴とする請求項1又は2のい
ずれかに記載のサッシ枠の取付装置。
Priority Applications (1)
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JP30561896A JP3323763B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | サッシ枠の取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30561896A JP3323763B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | サッシ枠の取付装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10131619A JPH10131619A (ja) | 1998-05-19 |
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Family
ID=17947313
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP30561896A Expired - Fee Related JP3323763B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | サッシ枠の取付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3323763B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
JP2010144405A (ja) * | 2008-12-18 | 2010-07-01 | Shin Nikkei Co Ltd | サッシ枠及びサッシ枠用アタッチメント枠 |
JP6923409B2 (ja) * | 2017-09-29 | 2021-08-18 | Ykk Ap株式会社 | 枠体の取付構造及び壁面ユニット |
JP2021147915A (ja) * | 2020-03-19 | 2021-09-27 | 株式会社Lixil | 建具 |
-
1996
- 1996-10-31 JP JP30561896A patent/JP3323763B2/ja not_active Expired - Fee Related
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