JPS5922231Y2 - 二重窓の竪枠連結構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は既設窓枠に併設して新規に窓枠を取付けるこ
とによって二重窓を構成する窓枠構造に係り、特に既設
窓枠の短枠と新設窓枠の短枠との連結構造に関するもの
である。

従来既設窓枠に加えて新設窓枠を既設窓枠の室内側もし
くは室外側に併設することにより二重窓とすることが種
々提案されている。

しかし従来では新設窓枠における短枠の取付けに際し既
設外装壁を改修する必要があったり、また取付工数が多
い等の問題があり、さらには既設窓枠の短枠が、枠組み
施工時、あるいは長年の使用によって建物躯体に対し正
確に垂直でなかったり、またはその長手方向において変
形等を生じた場合には、新設窓枠における竪枠の取付け
に手間を要するとの欠点があった。

この考案は前記事情に鑑み案出されたものであり、その
目的は既設窓枠における竪枠に新設窓枠における短枠に
新設窓枠における短枠を容易に取付けることのできる短
枠連結構造を提供することにある。

特に既設窓枠の短枠がその枠組み施工時において、ある
いは長年の使用によって建物躯体に対し正確に垂直でな
かったり、または既設窓枠の短枠長手方向において変形
等が生じてあってもこれに左右されることなく新設窓枠
の短枠を既設窓枠の短枠に容易に取付けることができる
短枠の取付構造を提供することにある。

以下この考案を図面に示す実施例に基いて説明する。

第１図はこの考案による二重窓の短枠連結構造を示す横
断面図である。

図中１，１は既設窓枠Ａにおける短枠を示す。

また２、２は前記短枠１，１の室外側フランジである。

かかる室外側フランジ２．２の室内側側面には断面路り
字状の取付補助材３．３がビス部材４，４等により前記
短枠１，１に固定され、室外側７ランジの室内側側面に
添設し、かつ取付補助材３，３の先端部３’、３’を該
室内側側面の縁部より突出するように延設されている。

さらに該室外側フランジ２，２の室タト側側面には新設
窓枠Ｂの短枠５，５における室内側フランジ６．６を添
設し、かつ室内側フランジ６．６の先端部６’、６’を
該室外側側面の縁部より突出するように延設されている
。

このようにして取付補助材３，３と前記新設窓枠Ｂの短
枠５，５における室内側フランジ６．６との間に既設窓
枠Ａの短枠１，１における室外側フランジ２，２を挾み
込んであると共に、該取付補助材３，３の先端部３’、
３’と新設窓枠Ｂの短枠５．５における該室内側フラン
ジ６．６の先端部６’、６’とは対向するようになって
いる。

そして取付補助材３，３の先端部３’、３’からビス部
材４，４を螺挿すると共に新設窓枠Ｂの短枠５，５にお
ける室内側フランジ６．６の先端部６’、６’に螺合し
締結して、既設窓枠Ａの短枠１，１と新設窓枠Ｂの短枠
５，５とを連結しである。

なお図面中７は断熱材ともなるシール材を示し、前記し
た取付補助材３と新設窓枠Ａの短枠５における室内側フ
ランジ６との連結に際しては該シール材７を介在させて
連結するのが好ましい。

また新設窓枠Ｂの短枠５，５における室内側フランジ６
．６の少なくともその先端部６’、６’に中空部Ｃを設
ければ、該室内側フランジ６．６の先端部６′。

６′に螺合されるビス部材４，４を覆って隠すことがで
きる。

ところで新設窓枠Ｂの短枠５，５は前記連結部から既設
外装壁りの端部を跨いでさらに室外側に延在しである。

そして室外側に延在した短枠５，５と既設外装壁りの表
面との間に陽隙Ｓを設け、該間隙Ｓを目地材８によって
塞いである。

なお、新設窓枠Ｂにおける上枠９および下枠１０の連結
構造につき、第２図を参考にして略述する。

先ず上枠９の連結に際しては、断面略り状の取付補助材
３ａを既設上枠１１の室外側フランジに添設する。

次いで、新設上枠９を既設上枠１１の室外側フランジ室
外側に添接する。

そして前記取付補助材３ａ、既設上枠１１の室外側フラ
ンジおよび新設上枠９をビス止めして連結すればよい。

なお該連結部にはシール材７を介在させるのが好ましい
。

また新設上枠９は既設外装壁りの上端面との間に間隙Ｓ
をもって配設されるから、該間隙Ｓを塞ぐように目地材
８を取付けておくものとする。

次に新設下枠１０の連結につき述べる。

先ず断面路コ状の取付補助材３ｂを窓台Ｅの室外側側面
に取付ける。

次いで新設下枠１０と取付補助材３ｂの上端フランジと
をビス部材４により連結する。

そして新設下枠１０の室外側下面と既設外装壁りとに亙
って配した支持片１３によって新設下枠１０を支持すれ
ばよい。

この考案は以上の構成よりなり、この考案による二重窓
の型枠連結構造によれば、取付補助材と新設窓枠の短枠
における室内側フランジとで既設窓枠の型枠における室
外側フランジを挾み込んで新設窓枠を固定する構成であ
るため、新設窓枠の短枠はその室内側フランジを既設窓
枠における短枠の室外側フランジに室外側から単に面当
てして固定できるので既設窓枠の短枠または新設窓枠の
型枠に多少の変形あるいは枠組み状態において垂直度が
幾分くるっている場合等であっても前記変形、くるい等
に直接影響されることなく容易に新設窓枠の型枠を既設
窓枠の型枠に連結固定できる。

またこの連結固定は、既設窓枠における短枠の室外側フ
ランジを、該フランジの室内側側面に添設した取付補助
材と前記フランジの室外側側面に添設した新設窓枠の短
枠における室内側フランジとして挟持しながら、取付補
助材の先端部と、新設窓枠の型枠における室内側フラン
ジの先端部とを連結してなすものであるから、両短枠の
連結固定を前記変形、くるい等を吸収しつつも非常に強
固なものとすることができる。

さらに新設窓枠の短枠における室内側フランジの少なく
ともその先端部に中空部を設けであるので、取付補助材
の先端部と前記室外側フランジの先端部をビス部材で連
結した際、その連結強度が高く、シかもビス止めした場
合、そのビス先端を中空部内に収めることができるので
外観体裁のよい連結構造を提供できることにもなる。

よってこの考案の実用的価値はきわめて高いものである
。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示したもので、第１図はこの
考案による二重窓の型枠連結構造を示す横断面図、第２
図は二重窓の上下枠連結構造を示す縦断面図である。 Ａ・・・・・・既設窓枠、Ｂ・・・・・・新設窓枠、Ｃ
・・・・・・中空部、Ｄ・・・・・・既設外装壁、Ｅ・
・・・・・窓台、Ｓ・・・・・・間隙、１・・・・・・
既設窓枠の短枠、２・・・・・・既設窓枠の型枠におけ
る室外側フランジ、３，３ ａ 、３ ｂ・・・・・・
取付補助材、４・・・・・・ビス部材、５・・・・・・
新設窓枠の型枠、６・・・・・・新設窓枠の型枠におけ
る室内側フランジ、７・・・・・・シール材、８・・・
・・・目地材、９・・・・・・新設窓枠の上枠、１０・
・・・・・新設窓枠の下枠、１１．１２・・・・・・既
設窓枠の上枠、１３・・・・・・支持片。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）既設窓枠Ａと該既設窓枠Ａに併設する新設窓枠Ｂ
   とからなり、既設窓枠Ａの短枠１の室外側フランジ２に
   おける室内側側面に取付補助材３を添接し、かつ前記取
   付補助材３の先端部３′を前記室内側側面の縁部より突
   出するように延設すると共に室外側側面には新設窓枠Ｂ
   の短枠５における室内側フランジ６を添設し、かつ前記
   室内側フランジ６の先端部６′を前記室外側側面の縁部
   より突出するように延設してなり、前記取付補助材３の
   先端部３′と前記室内側フランジ６の先端部６′とを連
   結し、前記取付補助材３と前記新設窓枠Ｂの短枠５にお
   ける室内側フランジ６との間に既設窓枠Ａの短枠におけ
   る室外側フランジ２を挾持して新設窓枠Ｂの短枠５と既
   設窓枠Ａの短枠１とを連結してなることを特徴とする二
   重窓の短枠連結構造。
2. （２）前記新設窓枠Ｂの短枠５における室内側フランジ
   ６の少なくともその先端部６′は中空部Ｃを有してなる
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   二重窓の短枠連結構造。